渋谷のミニシアター系好き！コミュのアップリンクファクトリーで

渋谷のアップリンクファクトリーで上映会&トークショーを行なっています。

GWの前から、6月にで行なう上映会&トークショーの素材を獲得するのにかかりっきりでした。
本当は沖縄関連のものにしたかったのですが、沖縄を舞台にした癒し系の映画はたくさんあるのに、歴史を伝えるものが少なく。たまにあるとプリント料(レンタル料)が高価で、1フィート運動のものはフィルムしかない。
(会場の都合で、DVD上映しかできないのです)

そこで目を付けたのが、パブリックドメイン。
つまり著作権保護期間が過ぎた素材です。
盧溝橋事件の前だし、ふだん観る機会のない戦意高揚映画はどうだろうかと。

第一候補は昭和14(1939)年に公開されたドキュメンタリー「戦ふ兵隊」で、プロパンダ映画ながら日中戦争の現実が透けて見える名作です。ところがこれは東宝が著作権を持っており、まだ数十年はパブリックドメインにはならないという解釈!　唖然!それで今度は、戦意高揚映画の最高峰、田坂具隆監督の「土と兵隊」に切り替えて日活と交渉。
中国大陸に大ロケーションを敢行し、ベネチア映画祭でも芸術性を評価された作品です。

あちこちの部署に電話をかけまくり、やっと該当部署にたどりついて趣旨の説明。
本来、パブッリックドメインになるのは来年の一月一日なのですが、40人ほどの規模でDVD上映するなら構わないと承諾を得ました。

ああ良かった・・・。
日活さん、ありがとう(感涙)
今までちょっと軽く見ていてごめんなさい。
「ヤッターマン」のヒット、おめでとうございます。

というわけで、6月16日(火)の夜7時から、渋谷のアップリンクファクトリーで上映会をします。
元兵士で日中戦争時、中国で宣伝活動に従事していた方とのトークショー付きです。
ぜひ来てくださいね。詳しいことはまたUPします。

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 05月22日 23:15

戦意高揚映画の最高峰「土と兵隊」を観る上映会。
アップリンクのHPに載りました!
ぜひ見てみてくださいね。

ここをクリック↓
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003069.php

[2] mixiユーザー 06月07日 17:42

上記の上映イベント、来週の火曜日です。

「土と兵隊」を上映するのは、そのイデオロギーの美学は優れた表現の中にこそ、
典型的な形で現われると思うからです。
ナチの美学はレニ・リーフェンシュタールの才能を得て初めて、明確な形を取りました。

稚拙で演出過剰の作品からは、日本軍国主義の本当の美学はわかりません。
「土と兵隊」における表現は、セミドキュメンタリーと呼びたいほど抑制されていたからこそ、
日中戦争の美化に成功しました。

そこに描かれているのは自己犠牲の美学と、日本人であるという一点でつながった美しい共同体です。
それが日中戦争の現実を覆い隠しました。

[3] mixiユーザー 06月09日 12:31

間違えました。
次の火曜日、16日です(汗)

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