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きもちのいい本コミュの書くっっっっぅ!!(一行小説ww)

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一行ずつでも書いてみよう。。。
まさに連載小説 笑
話が完結までいければそれでよし(人´∀`)
参加者求む・・・(;´д`)

コメント(25)

設定・・・登場人物:ハル(♂)
         :その他大勢w

                    以上ww
 「あっまたハナヂ・・・」

ここんとこ毎日だ。
1roomの見慣れた部屋で目覚める。時計は12時を少し回っていた。

 「ふぁら減っだ。。」

ティッシュで鼻を押さえながら、冷蔵庫に向かう。ヨーグルトと台所のスプーンを掴んでソファーにこしかけてテレビをつけた。
「えっ・・・」
思わず口をついて出た言葉と同時に、携帯から「8クリ」のメロディが流れた。

 ハル:もしもし?
 ??:見たか?。。。
 ハル:・・・今、見てる。まさか。。

電話の相手は広樹だった。
広樹も信じられない様だった。

部屋の隅の小さな画面には事故現場の高層マンションと、
【死亡 川本ゆきの】テロップが流れ続けていた。。。
ゆきのとはいつも一緒だった。

中学の時引越して来た彼女は、クラスにあまり馴染めなかった。いや、馴染まなかった。キチンとした服装で、派手さもなく、一見地味めな生徒。
けれどもゆきのはどこか特別な感じがした。
うまく説明出来ないけれど。なんとなく気になる何かを持った女の子だった。

ゆきのと始めに話をしたのは、多分あの時・・・
同級生三人での帰り道。
僕は駅前のバスロータリーを横切っていた。

向かいの本屋ビルの2階にある喫茶店にゆきのは居た。彼女は泣いていた、、、同じテーブルの男が慌てていた。
少し大人っぽい、涙を流した女子中学生と、30代ぐらいのちゃんとしてそうな男・・・

あきらかなミスマッチだ。変だと感じた!!中学生の僕には、ちょとした事件だった。
友達には言わなかった。通りのむこう側に渡りふと振り向くと、ゆきのがこっちを見ていた。
とても中学生の顔には見えなかった・・・


次の日学校ではじめてゆきのに「オハヨー」と声をかけられた。僕は驚いた顔をしてしまった後で、取り繕うように笑顔で応えた「おっおはよう!」・・・
その日一日頭の中は、昨日のゆきのの顔でいっぱいだったが、
その日は結局それ以上は何も話せなかった。
と言うか、話すタイミングを失っていたし、話しかける勇気が無かった。と言った方が正しいのかもしれない。

毎日、退屈な友人(今思えば友人ではなかったのだが)達と、仲間外れになら無い様、気を付けながら送ってた学校生活。
そんなどうしようもない対人関係を気付いている自分に、どこか芯をもって行動している(少なくともあの頃はそう考えていた)彼女にかける言葉が中々見つからなかったのだ。
そう言えば昔、何かの本で読んだ事がある。

『運命というのは歯車の様なもので、毎日色んな場所で回り続けている。そして、その歯車が噛み合った瞬間、人は出会うのだ。』

この年になってその言葉の意味が理解出来てきた気はする。しかし、ゆきのとの出会いが運命であったのか、それとも単なる偶然だったのか?
その答えを僕は未だに持てないでいる。
「とにかく行ってみよう。。」
広樹にそう伝えると、待ち合わせの約束をしてから家を出た。

事故?現場は、地元の隣町だった。
俺は実家を離れて一人暮らしをしているので、夕方の5時に現場近くの駅に待ち合わせることにした。
広樹は実家の小さな診療所を継いでいる。

ゆきのは・・・はっきりとした住所は知らなかった。


最近ゆきのとは、年に数通の手紙が届く程度の関わりしか持てていなかった。
ゆきのからは住所が毎回違う手紙だけが届いていた。
何度か返信もしたが、住んでいる所とは違ったらしくちゃんと届いた事はなかった。

彼女からの手紙はいつもどこかおかしかった。
ある時などは、箱根温泉の絵葉書に「おげんきですか?」とだけ書かれた差出人不明の手紙が届いた事もあったし、
便箋に仰々しく筆ペンで、しかし、内容の半分は昨日食べたとんこつラーメンがいかにうまかったか(消印は兵庫県だったが・・)を記した不思議な手紙まであった。。。


すでに大阪市内の派手な町並みを抜けた電車の窓には、懐かしい町の夕景が映っていた。心地よいシートの振動に身を任せながら、俺は仲の良かった三人をぼんやり思い出していた。。

広樹とゆきのは大学時代に付き合っていた。

俺はゆきのの紹介で広樹に会った。
今考えれば自分の彼氏を男友達に紹介するとゆうのもおかしな話だが、広樹とはその時からすぐに気が会った。
同郷とゆう事もあったかも知れないし、ゆきのの少し変わった性格に付き合える者同士の友情だったのかもしれない。
卒業と同時に二人は別れてしまい連絡も取っていなかったが、俺は里帰りの度に広樹と会っていたし、ゆきのとも一方通行ながら手紙とゆう形で繋がっていられた。

噛み合う歯車と外れてしまった歯車。ゆきのの歯車は、ほんとうに壊れてしまったのだろうか?・・・
そんな事をなんとなく考えているうちに、車内アナウンスが目的地の駅名を告げた。。。
 
一方、アンパンマンの製造地でもあるジャムおじさんの家では大変な事が起きていた。

朝、いつもの様にベッドから抜け出てジャムおじさんの為に新聞を取りに行くバタ子。その後、パンの化け物たちを起こし、ジャムおじさんとその化け物たちの為に朝食を作る。

『いつまでこんな生活が続くんだろう。てか、あたしパン職人になりたくてここに来た筈なのに。いつの間にか、ジャムの女になってしまった。嗚呼、何やってんだろ、あたし。』

そんな事を考えながら、郵便受けに向かう。
カチャ。
いつもの様に新聞を取ろうとした、その時。
普段、ここには届かないであろう封筒が目に留まった。
[ローンズバイキン]と書かれたその封筒には、いつも嫌がらせをしに来てはパンチ一発で逃げていく変な男の顔が描かれていた。

不審に思ったバタ子だったが、敢えて何も聞かずにジャムの作業机の上に封筒をおいておいた。

その後、化け物達を起こしにいくが、みんな朝は顔が無いので誰が誰だか解らない。
アンがいつも入った男も、口からゲロの様なものを吐く男も、顔を焼いては切る男もみんな同じに見える。そんな化け物達から毎晩バタ子に行われる仕打ち。仕打ちと言うか、辱めの数々。
思い出したくは無いのだが、バタ子の身体が覚えてしまっている。
そんな自分を取り巻く状況と、今朝の不審な封筒を発見して以降、皆をみる目が変わってきた。

『こんなおかしな世界、いっそ飛び出してしまおうかしら・・』

そう考えていた所に一本の電話が。

プルルルルル・・・プルルルル・・・

『こんな朝早くから一体、誰なんだろう?』

ガチャ

『もしもし・・・』
『○○〜、○○で御座います。降りられるお客様はお忘れ物の無い様、ご注意下さいませ〜。』

ふぅ・・どうやら、電車の中で寝てしまっていたようだった。

ハルは急いで電車から駆け下り、駅の改札をくぐり抜け、弘樹の待つ銅像の前に急いだ。

『お〜い、ここ、ここ〜っ!!』

広樹は相変わらず、間延びのする話し方だ。
しかも、もう観光客以外、この銅像の前では誰も待ち合わせなどしないというのに彼は敢えて、この銅像前を指定してきた。

『おぉ〜、こんな時になんだけど久々だね〜、いつ以来かな〜?』

『あれは前にこっちに帰ってきた時だから、正月以来だよ』

お互い、心の動揺を隠すかの様に下らない話を続けてしまう。
最近、彼女と上手くいっていない事。
会社で上司に叱られた事。
本当に今話さなくてもいい様な事ばかりだった。
しかし、いつまでもそんな話を続ける訳には行かず、自分から切り出した。

『そういや、ここからは近いんだろ、現場。』
あの現場で彼女は、死ぬ間際に何を考えたのだろう。
そんな事を考えながら、話すでも無く、広樹と二人で酒を飲んでいた。

昔から変わらない、この安っぽいカウンターに肩を並べ、思い出話に花を咲かせるでも無く、先程から続く近況報告に続き、話すともなく話を続けていた。
マスターとも長い付き合いになったものだ。
思い返せば、いつもマスターにお世話になっていた。
初めてゆきのと酒を飲んだのもこの店だった。

そう、あの時も…たまたま出会ったあの二人が揉めていた様だった…
『だから、あんたはねぇ…!!』

広くもないカウンターに座り、軽く声を出すだけでも聞こえるのにも関わらず、彼女の声は店の中に居る…いや、世界中の誰よりも僕の耳に…と言うか、心の奥底にまで響いてきた。

『人の気持ちを考えてるフリして、自分の事ばかり考えてるのよ!!』

久々でなく、偶然にも聞こえてきた声は紛れも無く、ゆきのの声であった。

『あんたはそうやって人を考えるフリして、自分と向き合う事から逃げてるのよ!それじゃ、まるでドラえもんののび太みたいじゃない!』
『の、のび太は、いくら何でもな、な、無いんじゃないかっっ!?じゃ、じゃあ、お前は何様なんだよ!?いつもいつもそうやって人の事を知った風にばかり言いやがって・・まるで、ドラえもんみたいじゃないか!』

端で聞いていた周囲のお客さん達は、『我、関せず。』と、会話を聞いていない風だったが、明らかに何人かのお客さんは笑いを堪えて肩を震わせていた。だって、僕もその一人だったから。

『アハハハハハ・・ちょっ・・あんた・あんたがのび太で、あたしが・・アハハ・・ドラえもんならそれでいいんじゃない。お似合い過ぎだよ・・・ほんと、あんたとじゃ喧嘩にもならないわ。あ〜、笑わせすぎないでよ〜』

ゆきのの機転が利いた一言と言うか、単に何も考えずにでた言葉かは解らないが、男を黙らせるには充分な一言だった。
そして、その一言で自分のおかしな発言に気付いたのか、男は黙って下を向いてしまっている。

・・・・・・・

一瞬、世界が止まってしまったかの様な静寂。
いや、この店はマスターが音楽好きなので音楽を絶やす事は無い。いつもマスター選曲の色んな曲が流れている。

さっきも確か、古い映画に使われていた・・そう、名女優で有名だった彼女が映画の中で唄っていたとされる・・そうこの曲は・・・

『ムーンリバーですよ。』

心の中を読み取ったかの様にマスターが僕に話しかけた。

『二人はああやって夢を語っては喧嘩・・いや、失礼。話し合いをなされるものでね。だから、この曲を選曲させていただいたのですよ。』

その説明と言うか、話の合間に二人の喧嘩・・いや、話し合いは少し進んでいた様だった。
やっと、二人は落ち着いたらしく、周囲の中に学校の同級生でもあった僕を見つけたようだ。
『全く変なとこ見られちゃったね。恰好悪いから誰にも言わないでよ?今日は奢るからさ、広樹が…ね♪』
と、ゆきのは広樹の肩にわざと甘える様にもたれかかる。
『え!?俺がかよ〜?』
『あんたがあたしを恰好悪い目に合わせたんだからね!だから、今日は広樹の奢り!』
やれやれ、といった表情を浮かべながらも、怒る風でも無く、
『じゃ〜、今日は飲もうか〜』
と、支払いを承諾した様だった。
その後、二人は喧嘩を見られたのが恥ずかしかったのか、関係を見られたのが気まずかったのか、知りたくも無いであろう僕の事ばかり聞いてきた。
『あぁ、もう嫌だ。この先ハル、ゆきの、広樹どうしていこうか・・』

そんな一人言を言いながら、画面に向き合っている。
多分、かなり行き詰っているであろうに。
そんな後ろ姿から疲れが垣間見える、彼を眺めながら彼女は待ちかねたかの様に眠気を抑えきれずにあくびを繰り返していた。

が、そんな彼の態度に堪りかねたのか、聞こえるのか聞こえないのか、彼に話かけた。

『ねぇ、もう書けないなら今日は辞めた方が良いんじゃない?締め切りだってまだあるんだからさ。それよりも、もっと大事な事が有るんじゃないの?』

彼はそんな彼女の言葉に振り返るでも無く、画面に向かい続け頭を書きながら言った。

『大事な事、ねぇ・・君はいつもそうだ。一体、いつも何だというのだね?君は発情期かい?』
結局、いつも同じだ。
こうして人が苦労して頭を悩ませ、搾り出すかのように創作していても、彼女はいつも僕を誘惑する。
そして、毎度行なわれる情事。
いつからか、感じ始めた退屈、そして憂鬱。
事が続き、時が経てば経つほどに彼女に対する気持ちも自然と冷めていく。

『もう彼女とも・・・いや、そんな訳無い。だってせっかく好きになったのに。』

別に誰に言うでも無く、一人ぼっちになった部屋で彼はポツリとつぶやく。
その言葉は開け放した窓の外から見える、この街の夜に吸い込まれ、そして溶け込むかの様に消えていく。

『駄目だ、こんなのじゃ駄目だ。あの娘を忘れなきゃ・・・寝よう』
そうして彼は眠りに就く。全てを忘れる為に。
明日の創作の為に。
何より、自分の為にも。
受話器を置いたバタ子は、未だ信じられない思いで一杯だった。
その思いを整理するよりも『早くここから出て行かなきゃ。』と考えていた。

まさか、アンが頭の中に詰まった男が毎回、変な菌を持つおっさんをロボットごと殴り飛ばす為、落下地点に居た住民達が住居を破損、もしくは損壊の憂き目にあったとして、損害賠償請求を求める訴えを起こしていたなんて。
その請求されたお金を支払う為、ジャムは自分の作ったパン人間達をマグロ漁船に売り飛ばしていた事。
が、しかし彼らは顔が濡れると何も出来ないせいで役にも立たず、むしろ邪魔者扱い。そのせいで借金は返せないどころか、彼らを雇った側からまたもや訴えを起こされている事。
そして、どうにも行かずこのパン人間製造工場を担保に多額の借金をしていた事。

本当に何も知らなかった。
知らなかったおかげで、今まで生きてこられたのだ。
だが、今はもう違う。

彼女は『出るなら今だ。』と考え、荷物をまとめに部屋に戻ろうとした、その時!


「どうして、アンパンなのだろう…」


どこかもの悲しく静かに明滅を繰り返すカーソルに妙な不安定さと少しの苛立ちを覚えながら、彼は眉間に手をやった。

「疲れてるのかもな、、最近いろいろ有りすぎたから。」

彼はこだわりらしき酒瓶の並んだサイドチェストに手を伸ばすと(アードベック)と書かれた一本のボトルを手に取った。


「…ウィスキーの何が良いかって?偉く野暮な質問だな。

まぁいいさ、今日は気分がいいんだ。淑女の質問には、紳士に答えるさ!

俺はね、この色合いが好きなんだ。この深い琥珀の奥を見つめていると、違う世界が見えてくるんだ。本当だぜ。
まぁそこのテーブルには、昼間から違う世界が見えちまってるジョニーって野郎もお座りだがね!ハッハッハ!!!
レディの質問には上手く答えられたかな?

さぁ、少し酔って来た様なんで俺はここらで失敬するよ!
スコット、チェックしておくれ!!」

彼は背もたれに体を預けながら、グラスの深い琥珀色の中に彼女と出会った初めての楽しかった夜を見ていた。

「必死だったな。」


その彼女との先週からの小さなすれ違いの事。

夕方の編集者との言い争い。

先月亡くなったジョニー…

ゆきの。

広樹。。

ジェニファー。。。





「ジェニファー…って誰?」

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