映画/百合子、ダスヴィダーニヤコミュのイスタンブールより・続報　3/14～16

Facebookの『百合子、ダスヴィダーニヤ』のページより転載します。
http://www.facebook.com/pages/%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A4/294153863944362

　3月14日

―― イスタンブール女性映画祭『百合ダス』上映。先日NTSCのデジベがかからなかったPAL用のデッキを調整し上映できるようにするというが、果たしてそれは可能なのだろうか。17日（土）の上映の前に、事前チェックを申し入れたところ、当日デッキを運んで調整するので無理という返事だった。

―― 『山川菊栄の思想と活動　姉妹たちよ、まずかく疑うことを習え』は、今日もイスタンブル・モダーン（美術館）で上映。山上千恵子監督は浜野監督と共にトルコ映画人との交流会を工作中。小柄な方だが、語る言葉は力強く、確信に満ちている。映画監督というのは、ちょっと特殊な人種だと異国で痛感する。

―― 上映後のQ&Aで、貿易会社などに勤めていたトルコ人男性が質問する。山上監督と実弟の博己氏（撮影・編集担当）が詳しく答えていたが、質問者曰く、トルコで働く人たちにとっても意義深い作品で、山川菊栄の思想は生活の中で「使える」。．．．素晴らしい。数は少なくとも、こういう出会いこそ映画祭の醍醐味だ。

―― イスタンブール女性映画祭。昨日（13日）は山上千恵子監督『山川菊栄の思想と活動　姉妹たちよ、まずかく疑うことを習え』の上映。何度か観ているが、異国で見る山川菊栄のまっすぐな眼差しに思わず涙がこぼれる。目下苦境に陥っているせいかも知れない。目の前の現実を鋭く分析し、原則を譲らなかった人。

3月16日

―― 14日は山上千恵子監督『山川菊栄の思想と活動ー姉妹よ、まずかく疑うことを習え』二回目の上映。会場は17日の『百合ダス』と同じイスタンブル・モダーン。この日の観客は多くない。所持品のX線検査もある現代美術館で、普通の生活者にはあまり馴染みのないところではないだろうか。『百合ダス』が無事に上映できるかという不安も残るが、お客さんはいったいどれぐらい集まるのかという新たな不安もよぎる。