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穴澤雄介〜アナザーワールド〜コミュのプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」に参加!!

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10月4日

9月27日(金)、私は新潟県新潟市で行なわれた株式会社アルファブライト
さん主催のイベント、「アルファブライト大学」にて演奏と講演をさせていただ
きました。自作曲を中心にした演奏と、「アイディア一つで過去は変えられる」
といった内容の講演をいたしました。
 そして…、私はこの日、とても貴重なヴァイオリンを弾かせていただいたので
す。みなさんは、「千の音色でつなぐ絆」というプロジェクトをご存知でしょう
か。テレビや新聞などにも、度々取り上げられているプロジェクトです。
 東日本大震災で犠牲となった方々の鎮魂の思いをこめて、楽器職人の中沢宗幸
さんが津波の流木で製作したヴァイオリンがあります。現在海外に1台、日本に
2台。岩手県陸前高田市などのがれきから探した楓と松が使われており、裏板に
は津波に耐えた「奇跡の一本松」が描かれています。実はヴァイオリン属の楽器
の箱の中には、表板と裏板をつなぐ魂柱(こんちゅう)と呼ばれる棒が立ってい
ます。これは、楽器の音量や響き、音色に直接影響する、とても大事な部品であ
るわけなのですが、この魂柱に奇跡の一本松の枝が使われているのだそうです。
 大震災から1年となった2012年3月11日、陸前高田市での合同慰霊祭で
初めて演奏されました。そして、鎮魂の思いをこめて千人のヴァイオリニストが
日本や世界でこの楽器を奏でることを願うプロジェクトが、「千の音色でつなぐ
絆」なのです。
 世界的に活躍する著名なヴァイオリニストが次々と演奏、私は188人目の奏
者として弾かせていただきました。ちなみに1人目は私の大好きな個性派ヴァイ
オリニスト、イブリー・ギトリスさん。本当に参加させていただけたことに、心
から感謝の気持ちでいっぱいです。
 写真は演奏終了後の1枚、株式会社アルファブライト代表取締役の廣川正秋様
、千の音色でつなぐ絆プロジェクト会長の又川俊三様、この貴重な楽器を手にし
ている私穴澤でございます。
 私は、この楽器で2曲ほど弾かせていただきました。初めに弾く曲は、この話
をいただいた瞬間に決めていました。私の音楽をご存知の方は、もうおわかりで
すよね。震災の際に、東北のみなさんへの気持ちをこめて書いた自作曲、「共助
(私にできること)」です。「よろしくお願いします」と楽器にささやいてから
、無伴奏で演奏いたしました。正直申し上げまして、予想以上に良い音色の楽器
でした。会場の皆様にもお伝えしたのですが、私はこの楽器にこめられたストー
リーが、子供の頃に読んだ物語「スーホの白い馬」と重なるように感じました。
たくさんの矢を放たれ傷つきながらも、愛する飼い主スーホのところへ戻ってき
た白い馬は、残念ながら息を引き取ってしまいます。ところがその晩、スーホの
夢に出てきた白い馬は、「私の体を使って楽器を作ってください」と頼みます。
スーホは夢で言われたとおりに楽器を作り、白い馬は馬頭琴となってスーホに奏
でられたというお話。きっと、がれきの中の木々が、白い馬と同じように楽器職
人の中沢さんに頼んだのではなかろうか。私には、そんな風に思えてなりません
でした。ヴァイオリンは、いい演奏者が弾き続けてさえくれれば、平気で100
年、200年と生き続けます。この楽器も、きっと生き続けることでしょう。様
々な人たちの、様々な思いを乗せて…。また一つ、私の中で何かが動き始めまし
た。本当にどうもありがとうございました。

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