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藤田恵子ファンクラブコミュの携帯小説 第一章 はじまり

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あまりにも突然やってきた。
田中新一は穏やかで奥手だが、曲がった事が嫌いな実直な男だ。

しかし実直さ故に22歳になった現在も、女性と交わる機会に恵まれず、純潔を貫いている。


8時には出社し、18時には帰宅する。
酒は飲めないわけではないが、内向的な為、いわゆる飲み会が苦手だ。

「ゆっくり自宅で一人で手酌するのが、好きなのさ。」
そう呟きながらネットサーフィンだ。

「本物のサーファーなら簡単に女とヤレるんだろうな。」

新一は同級生のギャル男達が羨ましかった。



ある休日のことである。

新一は愛車のプリウスを走らせながら考えた。
地球ってオンリーワンだからやっぱエコカーでしょ。

プリウスの燃費計はリッター32キロ。
このままいけば自己ベストだ。


ちょうど半年前に就職記念におばあちゃんからもらった20万円を頭金に、月5万の5年払いで購入。
いつの日か助手席には女の子を乗せ、湘南にドライブに行きたいと考えていた。




ことさら、エコにはうるさいこのご時世、新一も例外無く感化され、トヨタの営業マンの口車に乗せられ購入したのである。


どれだけ走っただろうか。
そこは繁華街だった。

煌めくネオン街。
そこにひっそりと佇む、「テレクラ」と書かれた看板が目に飛び込んできた。

「テレクラかー、よくシステムも分からないしなー。」

しかし、半年前に同窓会をした時に、テレクラで女をつかまえたという自慢話を聞かされた事を思い出した。



続く

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