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F1初心者の会☆コミュのレース中のピット戦略特集☆(応用編)

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こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆

今回は、みなさんがF1を見ている中で、一番分かりづらい部「ピット戦略」についての、
応用編をご紹介しようと思います☆

第1弾「基礎編」はこちら↓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4101754&comm_id=461146


前回の基礎編では、作戦のおおまかな種類とか、そもそも「ピット戦略とは?」という部分をご紹介しました☆
次回は、それぞれ作戦の違う2人のドライバーが、ピット戦略を使って、実際にどのようにして順位を入れ替えているのか、「応用編」という形でご紹介していきたいと思います☆





【ステップ1:燃料とラップタイムの関係】
まずは、基礎編のおさらいにもなりますが、「燃料の搭載量とマシンの速さ」について見ていきたいと思います☆

F1マシンは、極限の極限まで速さだけを求めて作られたマシンで、規定車体重量ギリギリの重さになるように設計されています。なので、F1マシンは重量が重くなればなるほど、走りに影響し、ペースが遅くなるのです☆

・燃料の搭載量とレース中のペース(ラップタイム)の関係
燃料タンク量:軽 → → → → → 重
ラップタイム:速 → → → → → 遅

このように、燃料の量に比例してタイムもおそくなります。燃料が少ないと速く走れますが、給油後の燃料をたくさん積んだ状態だと遅くなります☆

ということは☆

ピット作業で給油をする前と後では、かなりのマシン重量の差は以下のようになります☆

▽ピット前:E■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□F
            ↓●給油●↓
▼ピット後:E■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□F

このように、ピットに入る直前は空タンクに近い状態なので、マシンは軽く、速いペースで走れます☆それに対し、ピットで給油後は、燃料が積まれ、マシンは重くなり、ペースも遅くなってしまいます。特に給油直後のコースに復帰したばかりのタイミングが、一番燃料が積まれている状態なので、よりペースが遅くなります。


この燃料の量とペースの違いは、マシンの性能がどうであれ、基本的に全車に共通することです☆この原理を基に、各チーム・ドライバーはレース中に速く走れるタイミング、遅くなってしまうタイミングを考慮しつつ、ライバルに勝つための、最適な戦略を立てていくのです☆





【ステップ2:3回ストップ作戦vs2回ストップ作戦!】
それでは、ここからは実戦を想定した応用編です!!
決勝レースで2人のドライバーが1位争いをしていると過程し、その2人がピット戦略を使って、どのようにライバルと戦っているかを見ていきたいと思います☆

まずは、3回ストップ作戦のドライバーAと2回ストップ作戦のドライバーBです☆
この「3回vs2回」は、ピット回数も違って分かりにくそう・・・と思われがちですが、結構簡単です☆ただ、レース中はお互いが接近している状態で走ることが少ないので、状況を理解するのが難しくなるだけです☆それでは、見ていきましょう☆

3回vs2回は、基礎編のおさらいになります☆


★設定 ※コースの設定理由は、特にありません。
・コース:鈴鹿サーキット(1周5.807km:決勝レース53周)

まずは、スタート時の燃料搭載量(ピット1回あたりの給油量)は以下のようになります☆

・スタート時の燃料搭載量
1位:ドライバーA:E■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□F
2位:ドライバーB:E■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□F

予選1位のドライバーAは3回ピット作戦、燃料も軽いので速いペースで走れます。一方、予選2位のドライバーBは、2回作戦。レース前半はドライバーAについていけない展開が予想されますね☆しかし!3回作戦のドライバーAには、一つ大きな“ハンデ”を背負っています。それは「ドライバーBより1回多くピット作業を行わなければならない」事です☆単純に両者のピット作業での総ロスタイムを計算すると・・・

ドライバーA(3回ピット作戦)
15秒(ピットロード通過時間)+6.5秒(作業時間)=21.5秒(1回分の総ロスタイム)
21.5秒  ×  3回(ピットストップ回数) = 64.5秒!!

ドライバーB(2回ピット作戦)
15秒(ピットロード通過時間)+9秒(作業時間)=24秒(1回分の総ロスタイム)
24秒  ×  2回(ピットストップ回数) = 48秒!!


決勝レース中、全開走行ができない「ピット作業での総ロスタイム」は、ドライバーAは64.5秒なのに対し、ドライバーBは48秒!つまり、AはBよりも16.5秒(ピット約1回分)もロスタイムが長いのです☆
なので、ドライバーAは、とにかくスタートからBを引き離して、A自身が最後の3回目のピットに入るまでに、その16.5秒差をBにつけていれれば、3回作戦のAが勝つことができます☆いくら燃料が軽く、速く走れるからと言っても、ライバル相手に16.5秒の貯金(タイム差)を作るのは大変なことです☆

このように、レース展開としては、Aがスタートから逃げまくり、Bとの差を広げていくので、一見「Aは速くて、Bは遅い」と判断してしまいがちですが、実際には五分五分、もしくはBの方が有利な状態なのです☆

また、「1回ストップvs2回ストップ」の場合も、考え方は同じで、回数をそれぞれ減らせば大丈夫です☆






【ステップ3:2回ストップ作戦vs2回ストップ作戦!】
続いては!F1の決勝レースの中で、頻繁に起きていて、しかも一番分かりにくい「2回ストップvs2回ストップ」での“目に見えない逆転劇”を細かく見ていきたいと思います☆

おそらく、すでに若干混乱されかけている人もいらっしゃるかもしれません^^;
ここで、一度休憩をして、頭の中を整理してから、読んでみてください☆


★設定 ※コースの設定理由は、特にありません。
・コース:鈴鹿サーキット(1周5.807km:決勝レース53周)

まずは、スタート時の両ドライバーの燃料搭載量は、以下のようになります☆

(1)スタート時
1位:ドライバーA:E■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□F
2位:ドライバーB:E■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□F

予選1位のドライバーAは、燃料軽めでスタートする2回ピット作戦。予選2位のドライバーBは、Aより重い燃料でスタートする普通の2回ストップ作戦です。これでスタートすると、燃料の軽いドライバーAは、少しずつBを引き離していき、差を広げます。


(2)16周目
1位:ドライバーA:E■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□F
 ↓タイム差:+2.9秒↓
2位:ドライバーB:E■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□F

レースは16周目に突入、ドライバーAが築いたリードは2.9秒です!ここで軽め作戦だったAが1回目のピットストップ!タイヤ交換と19周分の燃料を補給しました。ドライバーAのピット作業の所要時間は9.0秒、ピット内の制限速度等によるロスタイムは15秒、ドライバーAの1回目ピットストップでのロスタイムは24秒でした。
これにより、2.9秒後方にいたドライバーBが1位になり、ピットに入ったことでドライバーAが21.1秒差の2位となります。

(3)17周目
1位:ドライバーB:E■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□F
 ↓タイム差:+21.1秒(Aのピット時間“24秒” − 16周目までの負け分“2.9秒”)
2位:ドライバーA:E■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□F

★★ここが勝敗を左右するポイントになります!!★★
いよいよ次はドライバーBが1回目のピットストップとなります。ドライバーBの1回目ピット予定は19周目、まだ2周あります。
ここで、(3)の燃料タンクの図に注目してください!ピットで給油直後のドライバーAのマシンは燃料をたっぷり積んでいる状態、対してピット前のドライバーBは空タンクに近い状態です。
ということは!ステップ1でお話した原理を思い出してください☆燃料が軽い方が、速く走れます。なので、ドライバーBは自分がピットに入る2周の間にAよりも速く走って、21.1秒のリードをより広げることができます!


(4)19周目
1位:ドライバーB:E■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□F
 ↓タイム差:+26.1秒(17周目から5秒稼ぐ)
2位:ドライバーA:E■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□F

ドライバーBは、自分がピットに入る2周の間に5秒稼ぐ事ができ、ドライバーAとの差は26.1秒。ここでドライバーBが1回目のピットに入ります!ピットロードのロスタイム15秒と19周分の給油、タイヤ交換で作業時間は9.1秒!トータルのロスタイムは24.1秒でした。

これで、ドライバーBがコースに戻ると・・・・ドライバーAの2秒前方でコース復帰を果たしました☆






いかがだったでしょうか??
これ以外にも作戦のパターンはたくさんあります。それに、今回は「燃料の量とラップタイムの関係」という要素のみで考えました。実際のレースでは、これに「タイヤの消耗」「マシンの不具合」「前方のマシンや周回遅れのマシンへの対応」など、いろんな要素が絡んできます。なので、一概に燃料が軽いから速い!という訳ではない時もありますので、ご注意ください☆

もちろん、各レースのレースレポートでも、面白いピット戦略等での勝負があった時は、できるだけレースレポートで紹介していこうと思います☆




★長くなりましたが・・・最後に★
このピット戦略特集シリーズでは何度もお話しましたが、ピット戦略を理解するのは本当に難しいです!2〜3日でできる事ではありません☆なので、今回ピット戦略の基礎的な内容をご紹介しましたが、内容を読んでいただいた時に、「???」になっている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません☆
でも、それでも大丈夫です☆
実際のレースを見ていく中で、「この作戦はどうなっているのだろう?」と繰り返し考えていくうちに、いろいろ見えてくるようになります☆

今回は、特に長い特集になってしまい、申し訳ありませんでした。
最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました☆

また、分からなかった部分などがありましたら、遠慮なく書き込んでください☆

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