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元気な本棚 ほっこりコミュの日本の随筆(対談・講演録なども含む)

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コミュ内全体

日本の随筆(対談・講演録なども含む) 2017年03月27日 19:51
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ペン随筆のコーナーです。

 元気な本棚が生まれた最初に作った、随筆のコーナーですが、流れにまかせて日本の文学のコーナーでの紹介になっていた本もありました。
 それらをこちらに転載しました。
ただし、他の本との関連で、他のコーナーでの紹介になっているものは、ここには転載しませんので、ご了承ください。 

 
 1 『あなたに褒められたくて』 高倉 健・著

 3 『いのちのレッスン』 新藤兼人・著 青草書房

 4 『父・藤沢周平との暮らし』 遠藤展子・著  新潮文庫

 5 『老嬢は今日も上機嫌』 吉行和子・著 新潮社

 6 『三浦家の居間で』 三浦綾子−その生き方にふれて 
         宮嶋裕子・著 マナブックス・発行 いのちのことば社・発売

 7 『陽のかなしみ』より −石の想い−   石牟礼道子・著 朝日文庫

  8 『食べごしらえ おままごと』 石牟礼道子・著  中公文庫

 9 『食べごしらえ おままごと』をめぐって― 『石牟礼道子全集 不知火第10巻』より

 10〜11< 村岡花子エッセイ集より>
    『曲がり角のその先に』    
    『想像の翼にのって』
    『腹心の友たちへ』   村岡花子・著  河出書房新社

 13 『アンソロジーお弁当』  阿川佐和子・阿川弘之/編集  PARCO出版

 14 『私はどうも死ぬ気がしない』− 荒々しく、平凡に生きる極意
                          金子兜太・著  幻冬舎

 15 『きいちゃん』  山元加津子・著  多田 順・絵  アリス館
             
    『違うってことはもっと仲良くなれること』   山元加津子・著  樹心社

 16 『 「暮しの手帖」とわたし 』  大橋鎭子・著   暮しの手帖社

 17 『 まごころ 』― 哲学者と随筆家の対話
                  鶴見俊輔 & 岡部伊都子  藤原書店

 18 『人生に大切なことは すべて絵本から教わった 』  末盛千枝子・著  現代企画室

 19 『ことばのともしび』  末盛千枝子・著   新教出版社

 20 『いのちのエール』 〜 初女おかあさんから娘たちへ 〜
                         田口ランディ・著  中央公論新社

21 『「ありがとう」がエンドレス 』  田口ランディ・著  晶文社
                          
    『いま幸せになっちゃえ!』    田口ランディ・著  晶文社

 22 『悲しみは真の人生の始まり』  柳田邦男・著   PHP研究所

 23 『みんな、絵本から』   柳田邦男・著  石井麻木・写真   講談社
   
    『生きる力、絵本の力』  柳田邦男・著  岩波書店

 24  『私たちは 幸せになるために 生まれてきた』 〜「願生」という生き方 〜
                                   朴慶南・著  毎日新聞社

 25 『あなたが希望です』  朴慶南・著   新日本出版社

 26 『私以上でもなく、私以下でもない私』   朴慶南・著  岩波書店
                             
    『やさしさという強さ』  朴慶南・著  毎日新聞社

    『私の好きな松本さん』  朴慶南・著  三五館

 27 『まり子の「ねむの木」45年』  宮城まり子・著  小学館

 28 『自分を信じて』  佐藤初女・朴才暎/著   藤原書店

 29 『茨木のり子の献立帖』  コロナ・ブックス  平凡社 
                        


                      
              
                  
  

                  
                       
                          
                     
                                    
                  
                    
                              

               
   

                 

         

コメント(29件)

[1]2010年05月20日 20:45
「あなたに褒められたくて」 高倉健

1998年出版の、高倉健さんの初エッセー。
しかも、この本で第13回日本文芸大賞エッセイ賞受賞。

23篇のエッセイです。内容は映画撮影の事、気が向けば出かける外国で出会った人や風景が、人がらどおり朴訥と語られます。
沢山の言葉を重ねる会話より、「あ・うん」の呼吸で相手と通じあう、その瞬間がお好きのようです。・・私は失格だわ・・・と、落ち込みつつ読み進みました。

タイトルの「あなたに褒められたくて」は、お母さんを語っています。
私は、男の子が「大好きな母」を語るのがとても好きです。
この本で、健さん語る母は、やはり素敵な文章でした。
離婚した息子の生活を気遣って、お母さんは毎年履歴書とお見合い写真を送り続けたそうです。「あんたが不憫じゃあ」と言い続けて。

お母さんから、「幼稚園にプールを寄付して欲しい」「お寺を助けて欲しい」「氏神さまに寄付を」・・・言うままに、寄付をしたようです。

気になった文は「ウサギのお守り」

ある女性からお土産にもらったもの。あまりに大切なので、毛がぬけるのも勿体無くて、お守りをすっぽり包むカバーを、皮革屋さんに頼んで作ってもらった。
女々しい、何をやってるんだか・・と思いつつも、そのときの気持ちは一本の毛もそこないたくない、その人の気持ちを減らすような気がして・・。
そんなに大切なそのお守りを、中国ロケでなくしてしまった。懸賞金出すから探して欲しいとまで言ったけれど結局出てこなかった・・のが顛末。

どんなウサギだったんでしょうね。そしてそして、その送り主は誰だったんでしょうか。
[3]2013年01月22日 15:04
『いのちのレッスン』 新藤兼人・著  青草書房

えんぴつ昨年5月29日に100歳で逝去された、映画監督・新藤兼人さんの随筆集に出会いました。 著者が95歳の時に出版されたものです。

 子供時代、家が傾き、一家は離散したが、母の愛、兄と2人の姉の愛に支えられた。
 「教育評論家は、子供が小さいうちは無条件で抱きしめてかわいがれ、といっていたが、わたしもそう思う。お母さんに愛された思いがしみこんでいるから、家が倒産し、14歳でお母さんに死なれたあとも、わたしは生きてこられたのだ。」
 最近読んだ『子どもへのまなざし』に書かれていることと、まったく同じであり、母親の役割の大きさ、尊さを、改めて心にきざみました。

 31歳の時に、下積み時代を支えてこられた奥様が亡くなられた。最初の監督作品『愛妻物語』は、この奥様へのレクイエムだった。その妻の役を演じたのが、乙羽信子さん。運命の出会いだった。

 数々の作品が生まれた背景、一作、一作に込められた渾身の思いなど、この本を通して著者の生き様の一端に触れることができ、強く感銘を受けました。

[4]2013年01月22日 15:24
指でOKさきさんより紹介していただきました。

『父・藤沢周平との暮らし』遠藤展子  新潮文庫

 藤沢さんの私生活は知らずとも・・と、敬遠していたのに、電車に乗る直前に買ってしまい、結局一気に読んでしまいました。

 藤沢さんの奥さんは、展子さんを産んで8ヵ月後に癌で亡くなっています。
乳飲み子を抱えて、彼女が6歳で再婚するまで孤軍奮闘のお父さんでした。

 小説の主人公そのままの、控えめで、人に柔らかい、それでいて芯の強い人生を貫かれたんだなあと思いました。(さき)

ペン図書館で、単行本の方も見つけました。少女時代の展子さんとお父さんの周平さんの、仲良さそうなツーショットの写真の表紙でした。(西山)

[5]2013年01月24日 20:02
 クローバー『老嬢は今日も上機嫌』 吉行和子・著 新潮社(2008年)1400円

 著者は、幼い頃から喘息の発作に苦しみ、学校も休みがちで、本が友達だったという。中学生になりはしたが将来に何の希望も持てなかった。そんなとき、生まれて初めて「舞台」というものを見て、夢が生まれた。

 読書家だけあって、本の話題がいろいろ出てくる。読んでみたい本を何冊かメモしながら読み進める。
 俳句も詠まれる。この随筆にも、有名な歌人の句がたくさん引用され、ご自身の句もある。同じ俳句仲間の岸田今日子さん(残念ながら亡くなられた)、富士眞奈美さんとは仲良しで、この本にもたびたび登場される。

 吉行さんの俳号は、“窓烏” 

 真中にゐて 梅干しの つつましく

 家族のこと、仕事のこと、さまざまな日常の話題など、年齢を経ても、さわやかで明るく前向きな生き方に、元気をいただけました。


[6]2013年04月30日 20:20

クローバー『三浦家の居間で』 三浦綾子−その生き方にふれて 
         宮嶋裕子・著 マナブックス・発行
         いのちのことば社・発売(2004年)1260円+税

 宮嶋裕子・著『神さまに用いられた人 三浦綾子』(教文館)のことを、新聞の新刊紹介の記事で知り、図書館でリクエストしました。著者が他にも本を出版されていることを知り、本の到着を待っている間にこの本から読むことにしました。

クローバー宮嶋裕子さんは、作家・三浦綾子さんの初代秘書。結婚で退職されてからは、八柳洋子さんが2代目の秘書を長く勤められましたが、病に伏された八柳さんのたっての願いで復帰されました。三浦綾子さんを天に送られ、現在は三浦光世氏の秘書を務める一方、ご自身も各地で講演活動をされています。

 三浦綾子さんの著書に出会ったり、講演を聴かれたことをきっかけに、生きる希望を取り戻し、立ち直ることができた多くの方々のことや、謙虚なご夫妻の人柄など、身近に三浦ご夫妻に接してこられた著者による、知られざるエピソードの数々に触れ、心洗われる思いがしました。

クローバー光世さんが家で着ているワイシャツは多少袖口がすり切れていたり、ズボンや靴下には継ぎが当たっていたりした。綾子さんもぜいたくをされず、高級なスカーフやシルクのブラウスもあったが、それらはみな、いただき物ばかりだったということです。
 そして、数々の教会の建設のために、さまざまな福祉活動のためにと献金をされ、多額になるときは、細分して匿名の献金として納められた。そのため、ほとんどの教会員にも気付かれることがなかったということです。
 綾子さんが、「裕子ちゃん、良いことをするお金がたくさん欲しいね」と言われたことも書かれていました。

[7]2013年05月21日 10:53
 
 クローバー『陽のかなしみ』より −石の想い−   石牟礼道子・著 朝日文庫 

 前回ご紹介した、『母』(石牟礼道子・米良美一/著)との出会いをきっかけに、石牟礼道子さんの著書を図書館で検索してみました。
 米良さんが解説を書かれた、石牟礼道子・詩文コレクションはヾしかなく、Тの『母』をリクエストすることにしました。
 さて何から借りようかと迷いましたが、随筆集・『陽のかなしみ』に決めました。文庫本は他館にしかなく、大活本(埼玉福祉会)があったので借りて帰りました。字が大きいため、上中下の三分冊になっています。読みやすいです。

クローバー『陽のかなしみ』の中に、「石の想い」という文があります。この文に出会って、目から鱗が落ちるどころか、身体から、古い皮膚がぽろぽろ剥がれ落ちて新しい皮膚に変わったような心地がしました。何十年もずっと、薄べったい知識・意識のままで来たものが、今になってやっと、すとんとわかることが出来たのです。今頃になって、と自分でも呆れてしまいますが、それでも生きているうちにわかることが出来たことは、救われた思いです。

本“筑豊のボタ山から石炭と一緒に掘り出された石が、化石を抱いている。それを抱いたまんま、何億年も埋蔵されている。それが地上に出されると、形の残る石もあるが、風化解体されてゆく石がある。その時に、汗を、水分といった方が科学的なんでしょうかれども、びっしり噴き出しながら解体してゆく。それをみたときに、なにか石のもっていたであろう、永い遠い記憶が、何億年分かの想いみたいなものが籠っているようにおもえる。
 石の想いにくらべれば、私たち一代二代のあいだに吐く言葉などは、泡沫か幻にすぎないとおもう。
 人間の生活はもっと風化しやすく、わたしどもの感性は解体しつくされていて、生命として生まれたときの、最初の感受性みたいなものは、消しとんでしまっているんじゃないかしらと、考えてみた方がよさそうに思える。
 何億年分かの汗を噴いてついえてゆく石に比べたならば、水俣病の運動をやらざるを得なくなって、あろうことか社会評論家などと言いまちがわれることなど、じつにうらさびしいかぎりでした。”

ハート石牟礼さんの随筆を読んでいると、太古から連綿と続いている生命の営み、歴史をも含めた大きく深い世界を感じるのです。
 図書館でさまざまな随筆に出会いましたが、物足りない思いをずっと抱いてきました。どうしてだろう? 石牟礼さんの著書に出会って、ようやくその答えが出た思いです。

 藤原書店の編集者さんが、なぜ米良さんに詩文集の解説を依頼されたか、『母』というお二人による本を企画されたか、今やっとわかるような気がします。私のような人たちが、少しでも石牟礼さんの本を手に取るきっかけ作りをと願われたのではないでしょうか。



[8]2013年08月09日 09:19
『食べごしらえ おままごと』  石牟礼道子・著
                  中公文庫(2012年)590円

 湯のみ冒頭に、こう書かれています。

  美食を言いたてるものではないと思う。
  考えてみると、人間ほどの悪食はいない。
  食生活にかぎらず、文化というものは、
  野蛮さの仮面にすぎないことも多くある。
  だからわたしは宮沢賢治の、
  「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ」
  というのを理想としたい。
  もっとも米は一合半にして、野菜と海藻と
  チリメンジャコを少し加える。
  食べることには憂愁が伴う。
  猫が青草を噛んで、もどすときのように。

ペン池澤夏樹さんが本書の解説をされていますが、私が感じたことと全く同じことが、簡潔に的を射た文章で表現されているので、そのまま引用させていただくことにします。

 “食べるものについての随筆、と言っても何の説明にもなるまい。
 そんな本は世の中にたくさんある。しかしこの『食べごしらえ おままごと』と比べたらたいていの類書は薄っぺらに見えるだろう。話の広さと奥行きがぜんぜん違う。
 なぜなら、この本の食べ物の話の背後には暮らしがあり、故郷があり、畑だけでなく、海と山まで控えているから。”

 ふわふわしたグルメ談義に終わっているような文章がいかに多いことか。食べることは生きることそのもの。手応えのある本を探しても、なかなかそんな本に出合えないのをとても残念に思います。せめてこの本の半分でも厚みのある内容の本を書いてほしいものです。

猫冒頭の文の「猫が青草を噛んで、もどす」とは、どういったことを言うのでしょうか?
 本書「山の精」の中に、こう書かれています。
 “人間や牛馬や兎や羊だけでなく、猫でさえも気分の悪いとき、畑や庭にやわらかそうな草をみつけて、噛んでいるのをよくみかける。(中略) 苦しげに草をもどしている姿をみて毒消しのために草を食べているのだと、親たちが言っていた。”

ハート達(複数ハート)文中で紹介された郷土料理の数々も、カラーで掲載されています。
[9]2013年09月06日 20:04
 『食べごしらえ おままごと』をめぐって― 『石牟礼道子全集 不知火第10巻』より

ハート先だって『食べごしらえ おままごと』を紹介しましたが、その素晴らしい内容を短い紹介文の中では伝えきれず、大切なことを残して来たようで後ろ髪を引かれる思いでした。
 もう一度前回紹介し残したことなどを取り上げてみたいと思い、図書館に行き、今度は『石牟礼道子全集 不知火第10巻』を借りてみました。この中には『食べごしらえ おままごと』の他に、「『食べごしらえ おままごと』をめぐって」や、随筆、対談も収録されています。


 著者のお母様は、小さかった道子さんが畑についてゆき、麦踏みをしたがると、もうすぐ唄語りするように、囃しかけたとあります。
  ほら、この小麦女は、
  団子になってもらうとぞ、
  やれ踏めやれ踏め、
  団子になってもらうとぞ

 道子さんもそっくり口真似した。小豆や夏豆の時期にはこう囃した。
  ほらこの豆は、団子のあんこになってもらうとぞ、
  鼠女(ねずみじょ)どもにやるまいぞ。

 ムードこの箇所は、一番印象に残って、いつまでも心に響いていました。


ハート「『食べごしらえ おままごと』をめぐって」の中にも、こんな箇所があります。
 〈私の育った地方では“ねずみじょ”とか“うさぎじょ”とか“ムシじょ”とか、最後に愛らしく“じょ”を付けて呼んでいました。生き物にも人格というか位を与えて愛称のように呼ぶんですね。
 仕事に言葉が付いているんですね。それがリズムを持っていますから、仕事歌の原型のようなものでしょうか。汗ポタポタ流しながら、とっても楽しく仕事ができるのです。
 そして収穫のときは小麦、裸麦、空豆、大豆、ササゲなど、みんな、「なってもらうとぞ」と言って収穫するんです。「なってもらう」という言い方ですので、一粒でも大事なものなんだと子供心にも感じました。〉

湯のみ巻末の、永 六輔さんとの≪解説対談≫も共感を覚えること多々で、大変心に残りました。



[10]2014年10月16日 09:46
クローバー村岡花子エッセイ集より
 『曲がり角のその先に』 村岡花子・著
             河出書房新社(2014年4月)

 TVNHKの朝の連続テレビ小説「花子とアン」が終了しました。この番組をきっかけに多くの人が、以前に読んだことのある『赤毛のアン』シリーズなどや、まだ読んでいない、村岡花子による翻訳書や著書を、手に取ってみられたのではないでしょうか。私もまさにその中の一人です。
 まず、『ヘレン・ケラー』を読んで、次にエッセイ集を借りてみました。
素敵な装丁の本が3冊出ていましたが、まずそのうちの1冊『曲がり角のその先に』から読んでみました。(ハート他に『想像の翼にのって』『腹心の友たちへ』があります)


クローバー著者の日常生活のさまざまな出来事や、親交のあった人々のことなどから、村岡さんのお人柄が彷彿とされ、加えて、女性の生き方について、文学のことなど、内容は多岐にわたり、人生について深い示唆をいただけたような気がします。

 いちばん感銘を受けたのは、著者が仕事と家庭生活の両方を大切とされる方であったことです。
 「台所雑記」の中には、こう書かれています。
 ≪洗濯だって料理だって立派な科学であり、芸術である。洗濯をし、料理をする境地から偉大な文学が生まれ出ないと誰が言えよう。(中略)家庭生活を軽んじるところからは真の良いものは生まれない。≫

 また、「習慣について」の中では、こう書かれています。
 ≪私たちの生活は樹木とおなじようなものである。根を持っている木でなければ枝は張れない。上の方に拡がれば拡がるほど、土のなかの根は固くなければならない。そのように、私たちも過去にしっかりと根を置きながら、現在の新しいものを取り入れるのでなければ、本当の成長も進歩も望めない。何でもかでも西洋の習慣をまねて枝を張るばかりで、根底にしっかりとした母国の習慣への批判と愛情を持たなかったら、歯の浮くような軽薄な人物になってしまう。≫

 芽近いうちに、あとの2冊も含めて続いて紹介出来ればと思っています。

[11]2014年10月24日 09:59
クローバー村岡花子エッセイ集を読み終えて 
 『曲がり角のその先に』
 『想像の翼にのって』
 『腹心の友たちへ』   村岡花子・著
             河出書房新社(2014年)1500円

 先日ご紹介した『曲がり角のその先に』の中では、著者が、「家庭生活」と、「日本人であること」を何よりも大切とされる方だったことを知りました。しっかりと根っこをは張った生き方を心して来られた方であったことがわかり、是非この3冊のエッセイ集を全部読みたいと思いました。

クローバーテレビでは、「蓮さま」こと柳沢白蓮と花子の関係ばかりがクローズアップされていて、ちょっと物足りない思いがありましたが、他にも著者が出会い、深い影響を受けた多くの人々について、このエッセイ集で知ることが出来ました。

 その1人に、片山廣子がいます。花子は、白蓮に勧められて、佐々木信綱氏の門下で短歌を学びましたが、そこで歌人・片山廣子との出会いがありました。片山廣子はアイルランド文学の翻訳家としては、松村みね子の名前でも知られている方だということです。東洋英和女学校の先輩でもあり、精神的にも文学的にも生涯を通じて多大な影響を受けたということです。結婚して大森に居を定められたのも、ここに片山廣子が住んでいたことが大きな牽引力となった、と書かれています。私は翻訳家・松村みね子の名前は知っていましたが、歌人・片山廣子の存在すら知らず、まして同一人物であることも、花子との関連も全く知らなかったので驚きました。
 片山廣子は、何度かこのエッセイ集に登場します。身内以外の方では最多出場ではないでしょうか。テレビに取り上げられなかったのは、残念な気がします。

 クローバーテレビの「花子とアン」では、花子は東洋英和女学院に入学するまでは、甲府で暮らしていますし、父母もずっと甲府で暮らしていますが、実際は花子が5歳の時に、一家で上京して来ています。テレビでは多分にフィクションが含まれていますが、それはそれとして、本書をとおして、今までほとんど知らないできた著者の人となりに触れることが出来たことを、大変嬉しく思いました。

 著者は『エミリーの求めるもの』の翻訳を完了して、久しぶりの休暇をとって大阪の娘さん一家のところで過ごされましたが、東京へ帰られて10日目の、昭和43年10月25日に突然亡くなられたということです。『腹心の友たちへ』の最後には、大阪でのお孫さん(みどりさんの次女恵理さん)のことが書かれています。これが最後の原稿となりました。 ちょうど明日が命日になります。
 
[13]2014年12月06日 10:49
『アンソロジーお弁当。』 PARCO出版 1600円(2013年出版)

お弁当にまつわる41篇のエッセイ集。
お弁当それぞれ、人それぞれ。
面白いお話が、幕の内弁当よろしく、ぎっしり詰まっています。
阿川佐和子さんも、お父さんの阿川弘之さんも書いておられます。
多彩な活躍、しっかり者の佐和子さんですが、お父さんの名随筆にはまだまだ及ばない。
人生の濃度の違いを見せつけます。
読み終わるのが惜しくて、舐めるようにゆっくりと読んでいるので、多くは語れませんが。

例えば向田邦子さんは、

「自分が中流である、と思っている人が91パーセントを占めているという。
この統計を新聞で見たとき、私はこれは学校給食の影響だと思った。
毎日1回、同じものを食べて大きくなれば、そういう世代が増えてゆけば、そう考えるようになって無理はないという気がした。

小学校の頃、お弁当の時間というのは、嫌でも、自分の家の貧富、家族の愛情というか、かまってもらっているかどうかを考えないわけにはいかない時間であった。
豊かなうちの子は、豊かなお弁当を持ってきた。大きい家に住んでいても、母親がかまってくれない子は、子供にもそうと判るおかずを持ってきた。
お弁当箱もさまざまで・・・・ 以下略・・」

と、向田さんらしい視線。

個人的には、大好きな武田百合子さんのエッセイが読みたくて買いました。
このエッセイ集の冒頭を飾る百合子さんは、期待にこたえてくれる面白さ。
戦中女学生の百合子さんは、お弁当を包む新聞紙に天皇陛下の写真が載っていると先生からすごく叱られるので、びくびくしたというエピソードをまじえて、面白おかしく時代を描写。
変わったところでは、入江侍従長が、天皇陛下のお弁当を食べたお話も。

機会があれば、読んでみてください。
[14]2015年01月12日 21:39
『私はどうも死ぬ気がしない』− 荒々しく、平凡に生きる極意
             金子兜太・著  幻冬舎(2014年10月)

クローバー俳人・金子兜太さんは、現在95歳。朝日新聞の俳壇の撰者を長くされていますが、毎週拝見するたびに、ずっと年下の私が逆に元気をもらい、はげまされています。
 私は俳句は作りませんが、テレビで毎週水曜日に放映されているNHK俳壇や、年に何回かの俳句王国などは、いつも楽しみに見せていただいています。金子兜太さんのことを知ったのも、ずっと前のNHK俳壇でした。一緒に見ていた、当時小学生だった息子が、兜太さんに親しみを持って、そのちょっと早口な語り口を真似たりしていたのをなつかしく思い出します。

 さて、本書をさっそく図書館で予約して、楽しみに待っていました。
 
本物心ついたころから、俳句の17音に、自分の生活のすべてをのせて生きてきた、という著者。本書はエッセイですが、その人生の節目節目に読まれた俳句とともにたどる、著者の自伝のようにもなっていると思いました。

 「水脈(みお)の果炎天の墓碑を置きて去る」
 トラック島で終戦を迎え、島でいのちを落とした者たちを残して帰るときに作られた句です。
 そして、日本銀行に復職されましたが、銀行は生活のためと割り切り、俳句を続ける覚悟を決められた。銀行ではずっと窓際族、それどころか、金庫番の「窓奥族」となり、定年まで勤められたのです。

ハート少し小ぶりの本ですが、新書よりは大きめのサイズ。読みやすく、金子兜太さんの入門書としてもぴったりではないでしょうか。
[15]2015年09月29日 10:13

ハート『きいちゃん』  山元加津子・著  多田 順・絵 
              アリス館(1999年 初版・2000年 第9刷)1000円
ハート『違うってことはもっと仲良くなれること』   山元加津子・著
                               樹心社(2003年)1600円

 この間図書館に行った時、『きいちゃん』を書架でみつけました。確か以前に新聞で紹介されていて印象に残っていた本でした。著者の山元加津子さんは金沢市生まれ。石川県で養護学校教諭をされていて、他にも何冊も本を出版されているようです。

 
本きいちゃんは障がいをもった女の子です。お姉さんの結婚式に出られると喜んでいたのに、出られなくなって泣いていたきいちゃんに、先生は「結婚式のお祝いのプレゼントをつくろうよ」といいました。
 そして、まっ白な布を買ってきて、きいちゃんといっしょに夕日の色に染め、その布でゆかたをぬってプレゼントすることにしたのです。
 きいちゃんはひとりでがんばってゆかたをぬい、おねえさんのところに送りました。
二日ほどたったころ、おねえさんから電話がありました。きいちゃんだけでなく、先生にも結婚式に出てほしいというのです。
 お色直しのときに、おねえさんはきいちゃんがぬったゆかたをきて出てきました・・・。



双子座山元加津子さんのことをもっと知りたいと、次に、『違うってことはもっと仲良くなれること』を読んでみました。

芽“養護学校で出会った大ちゃんは「僕は他の人とは違うけど、他の人も僕とは違う。違うってことはもっと仲良くなれるということや」と言いました。本当にいろんな人がいるからこそ、人は出会うことで、気がつけるし、変わってもいけるのですね。そんな話を、私はこの本で書いてみたかったのです。”

 障がいをもった子どもたちとの日々を書きとめた文章が、何とあたたかく、やさしかったことか。そして、たくさんの気づきをいただけたことが、本当にありがたかったです。こんな素敵な方がいらっしゃるのに知らないで来たことを、とても残念に思いました。 


クローバー著者についてネットで調べると、いろんなことがわかりました。
 たくさんの著書があり、障がいをもつ子どもさんとの共著も。あちこちで講演活動をされたり、ドキュメンタリー映画にも出演されています。他の本も是非読んでみたいと思っています。
 知ることは世界が広がる喜びですね。だからこれからも、今の自分に出来ることとして、本を読むことは続けていこうと、あらためて思いました。

ハート『きいちゃん』は、<日本の児童書>にも掲載しています。






[16]2016年05月10日 10:02

湯のみ『「暮しの手帖」とわたし』 大橋鎭子・著
                      暮しの手帖社(平成22年)1714円+税


本この4月からNHKテレビで放映されている、朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主人公のモデルである、大橋鎭子さんの著書を読みました。

 本書は著者が90歳の時に刊行されました。
 著者は、戦後間もない頃、物やお金がなくとも、工夫と知恵とで、暮らしをもっとおしゃれに、豊かにできるアイデアを集めた生活雑誌『暮しの手帖』を創刊。
 名編集者・花森安治との出会い、子ども時代、そして父母、祖父のこと、戦時中の仕事と暮らし、「暮しの手帖」の誕生と、成長の過程と苦労など、本書と出会って初めて詳しく知ることが出来ました。


exclamation & questionただ、事実はテレビドラマの内容とは大幅に違っている点が多くて、驚きました。
 実際には、材木屋を営んでいたのは、母の実家ではなく父の実家だったこと。少女時代に父親の転勤で北海道に行き、そこでまた、あちこちに転勤。父が結核を発病したため、東京に戻り、療養のために鎌倉に引っ越し、また東京に戻り、そこで父が亡くなったことなど。そして、父亡き後、鎭子さんの女学校の学費は、北海道に住む祖父が出してくれ、卒業式には北海道から祖父も出席し、大泣きに泣いていたことなども知りました。
 テレビドラマは、ずいぶん大胆に変えてあるものだなあ・・・・・。 ある程度仕方ないものなのかも知れませんが、この御祖父さまのご苦労が、番組では皆目無視された形になっているのだけは、お気の毒な気がしました。

クローバー単行本のカバーは、花森安治が描いた「ある午後の編集部」。1958年、訪米中の著者に宛てたもの。ポケット版も出版されています。(右写真)
[17]2016年05月20日 09:52
 『 まごころ 』― 哲学者と随筆家の対話
                 鶴見俊輔 & 岡部伊都子
                 藤原書店(2004年12月30日)1500円


本図書館の随筆のコーナーで見つけました。
 鶴見俊輔さんは、哲学者で評論家、平和運動や大衆文化研究など、ずば抜けて広い視野を持った方です。随筆家・岡部伊都子さんは、美術・伝統・自然・歴史のみならず、戦争・沖縄・差別環境問題などにも深く心を寄せ続けられた方です。

  
 本書の中で、まず、鶴見さんは、岡部さんの著作の中の「自分は学歴ではなくて、病歴がある」という文章を挙げて、こう語られています。
 「病歴というのは学歴にまさる力をもつと思う。じっと寝ていると、自分の中の自分との対話ができてくる。自己内対話という積み重ねが自分の精神をつくる」
 鶴見さんの言葉は、例えて言えば、いつも、狭い固定観念で固まりかけた頭をいろんな方向からぐいぐいと揉みほぐし、柔らかくしてもらえるような感覚をおぼえるのです。

ハートお二人とも、もう故人となってしまわれたのが残念ですが、この人生の偉大な先達の対話集は少しも無駄がなく、そして広く深く、手応えがずっしりとありました。若い方たちにも、是非お薦めしたい本です。

[18]2016年06月14日 09:29

 クローバー『人生に大切なことは すべて絵本から教わった ◆戞 )盛千枝子・著
                                    現代企画室(2013年3月)2000円


複数本本書は、2010年に出版された『人生に大切なことは すべて絵本から教わった』のPART2として出版されたもので、2011年6月から2012年6月にかけて、東京代官山・ヒルサイドテラスにて開催されたセミナーシリーズに加え、『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』出版記念シンポジウムが収録されています。

 著者は、『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』の出版後、同年5月に岩手県八幡平市に移住し、株式会社すえもりグックスを閉鎖。編集・講演・執筆活動を続けられています。
 岩手に引っ越しして約1年後に、東日本大震災を経験し、「3.11絵本プロジェクトいわて」を立ち上げ、被災地の子どもたちに絵本を届ける活動を展開、全国から寄せられた絵本は23万冊を超えたということです。

 クラブヒルサイド現代企画室・前田 礼さんは、前書きでこう書かれています。
 ≪講演の随所には、自然豊かな岩手でのご家族や隣人との穏やかな暮しも語られています。末盛さんのなかでは、絵本を読むことも、つくることも、絵本について語ることも、被災地に絵本を送ることも、ご家族との日々の営みも、すべてが美しく溶け合っているのです。この宝物のような1冊が、多くの人に届くことを願っています。≫

芽毎回様々なテーマでのセミナーの内容は、中村桂子さん、安野光雅さん、谷川俊太郎さんなど、各分野の第一人者との対話なども、とても興味深く、たくさんの発見がありました。
[19]2016年06月25日 09:56
クローバー『ことばのともしび』  末盛千枝子・著
                     新教出版社(2013年3月)1000円


 美しい随筆集でした。心洗われることば、生きる力をもらえることばに、たくさん出会うことが出来ました。
 先日ご紹介した『人生に大切なことはすべて絵本から教わった ◆戮如△曚箸鵑豹┐譴討い覆った著者の個人的なことについて、ここでは少し触れたいと思います。

 30歳を過ぎて結婚したご主人は、11年の結婚生活のあと、小さな息子さん2人を残して突然死されました。ご長男は難病を抱えておられました。しかし、ご主人が亡くなる直前に友人夫妻に絵本の編集の仕事に誘われていたことは、恵まれていました。
 ご主人の死から13年たった55歳の時、昔の知人と再婚。哲学者であるご主人は、本書が出版される5年前に脳溢血になり、車いす生活に。ご長男もスポーツ事故に遭い、脊髄損傷で車いす生活となられました。
 絃呂痢崚承錙廖崙き」では、東京から岩手に居を移されるという、人生の一大転換によってもたらされた思いもかけぬ恵みと、一年後に東日本大震災があり、被災地の子どもたちに絵本を送る活動を始められたこと。すべて神さまのご計画だと思わないわけにはいかなかったと書かれています。


芽≪目次≫
<二通の手紙>まえがきにかえて  機峩垢ぬ腓ら」  供崟犬る喜び」  掘嵳Ь陲里燭瓩離譽轡圈廖 検崢媛院寝搬押廖 后屮リスマスの思い出」  此岾本づくりの日々」   <人使いの荒い神さま>あとがきにかえて
[20]2016年07月09日 09:44
 クローバー『いのちのエール』〜初女おかあさんから娘たちへ〜
                    田口ランディ・著  中央公論新社(2015年10月)1400円

 田口ランディさんの著書は、今まで読んだことがありませんでした。アナログ人間の私にとって、彼女は時代の先端を行く女性というイメージで、とっかかりがもてなかったのです。
 それが最近、故・佐藤初女さんとランディさんが親しい関係で、初女さんとのことを書かれた『いのちのエール』という本まで出版されていることを知り、狭い私の概念では以外に思えたお二人の結びつきについて、ぜひ詳しいことを知りたいと思い、さっそく読んでみることにしました。

 ランディさんが初女さんと出会われたきっかけは、初女さんが出演された映画「地球交響曲第2番」を制作された龍村仁監督に、「森のイスキア」に一緒に行かないか、と誘われたことでした。
初女さんとの15年にわたる交流の中で、ランディさんに起こった「気づき」と「変化」とは・・・・・。自分の心の揺れ動き、迷いをかくさずに語られた魂の軌跡は、読む者の魂も揺り動かしました。それは、目からというよりも、魂から涙がにじみ出てくる感覚でした。

芽2014年11月に行われた佐藤初女さんと田口ランディさんの対談も収録されています。
 本書に出会えたことに感謝です。これを機会に、ランディさんの他の著書も読んでみようと思っています。
[21]2016年07月19日 09:32

ハート『「ありがとう」がエンドレス 』  田口ランディ・著
                          晶文社(2015年6月)1200円
ハート『いま幸せになっちゃえ!』    田口ランディ・著
                          晶文社(2016年2月)1200円


 『いのちのエール』で、初めて田口ランディさんの著書に触れ、他の作品も是非読んでみたいと思いました。『仏教のコスモロジーを探して』など、宗教関連の本などもあり、執筆活動の幅の広さに驚きました。

複数本今日ご紹介する2冊の本も、新鮮な驚きでした。ツイッターのつぶやきを集めて編集された本だということですが、こんなことばが添えられていました。
 “わたしの娘も今年から一人暮らし。娘のために語ったことばを、本にまとめてみました。みなさんのお役に立ちますように。母として、先輩としてのアドバイスです。ちゃんとごはんをたべて、しあわせにね。”

 シンプルで明るくて、柔らかく、やさしいことばで書かれた、娘さんへのエールは、60代半ばにもなる私の心をも、明るく照らしてくれました。
プレゼントこれから大学進学や、就職などで親元を離れて巣立っていく娘さんたちに、こんな本を荷物の中に入れてあげたら何よりのプレゼントになるのでは、と思いました。
 
 ネットとのつきあい方のアドバイスも書かれていたりするのも、いいなあと思ったことの一つでした。

 ただ、唯一困ったのは、『いま幸せになっちゃえ!』の文字の色がとても薄く、1ページ読むのにも疲れる感じで、読み辛かったことです。私のように老眼でなくても、若い方たちの中にも目の悪い方もきっといらっしゃるだろうに、と思ったことです。



[22]2016年08月04日 09:41
 『悲しみは真の人生の始まり』 柳田邦男・著
                       PHP研究所(2014年)1200円


 本書は、NHK BSプレミアムの番組「100年インタビュー」より、「ノンフィクション作家・柳田邦男」(2009年8月13日放送)をもとに単行本化されたものです。

複数本著者が今の時代に一番危機を感じているのは、経済よりも何よりも子どもだといいます。
 私自身も、今の時代はまさに子育て受難の時代だと感じ、子どもたちのことが一番気がかりで、頭を離れなかったことなので、本書と出会ってその真摯な内容に深く共感し、ぜひこの欄でも取り上げたいと思いました。

 ≪昔は、芋を洗うように人間同士がごちゃごちゃになって、ぶつかり合いながら社会性を身につけたり、相手の気持ちを汲み取る感性が育まれたりしていたが、いまはテレビやビデオ、携帯電話、スマホ、ゲーム、パソコンなど、に多くの時間を費やしている。公園や路地裏で遊ぶよりも、個室でゲームやパソコンをやる。そんな環境で育っていくので、昔と今では、心の形成がまったく違う。
 しかも、心にかかわる問題は目には見えない。見えないから、あとでしかわからない。そういう問題を含んでいると思う。

 見えないものをどう見抜くか。そういう視点と、深く掘り下げて見る力がいまの時代に求められていると思う。
 戦後我々がつくってきた社会や文化、ライフスタイル、家族関係、そのすべての結果が、子どもたちに現れていると思う。
 子どもの事件が増えている。事件というのは、社会や人間が抱えているひずみが、形になって現れるもので、いわば氷山の一角。世の中にはその十倍、二十倍もの問題があって、それらのほんの一部が見えている、それが事件である。
 さまざまな負の要素が全部、子どものところへ流れこんでくる。ちょうど水が低きに流れるように。あるいは、物が折れる時は一番弱いところが折れるように、子どものところに影響が出てくる。≫


クローバーいま、著者が情熱的に活動しておられる分野のひとつに絵本があります。絵本との出会いは、息子洋二郎さん(自死された)と深くつながっているといいます。
 ≪大人こそ絵本を読みなおすことで心の再生につながるのではないか。心に潤いを取り戻していく、あるいは、人生を深く考えるきっかけとなったりする。≫


 著書『みんな、絵本から』(講談社)の中の引用が、私たちに問いかけてきます。

 テレビ、ゲーム、ケータイ、ネットに浸りきり、
 生身の人間同士の接触が、どんどん少なくなっていく。
 幼児用のケータイまでが、派手に宣伝される。
 そこに出現しつつあるのは、
 子供たちの「沈黙の春」だ。


芽著者は、現場を見ることによって人間や社会を見る眼をつくろうと思い、その取り組みを五十年続けてこられました。そして、たどり着いたのは≪人間が生まれるところ、育てるところ、そこが原点だ≫ということでした。
 
[23]2016年08月08日 09:19
『みんな、絵本から』 柳田邦男・著  石井麻木・写真
                   講談社(2009年)1200円
『生きる力、絵本の力』 柳田邦男・著 
                  岩波書店(2014年)1500円


 ノンフィクション作家である柳田邦男さんが、情熱的に活動しておられる分野のひとつに絵本があり、そのことに関する著書も多数出版されています。先日、<元気な本棚>で取り上げた『悲しみは真の人生の始まり』(柳田邦男・著)で紹介されていた中の2冊を、まず読んでみました。
 二冊とも、図書館では別のコーナーにある本ですが、本欄で先日、柳田邦男さんの著書を紹介した関連で、こちらに紹介することにしました。

芽『みんな、絵本から』
 ≪テレビやゲームに加えて、ケータイ、パソコンなどが、人々の生活を変容させ、人間同士の生身の接触、肉声によるコミュニケーションを激減させた。結果、子どもも大人も、自己中心的になり、他者の悲しみや苦しみを思いやる感性やいのちをいとおしむ感性が育たなくなってきた。

ハートこの「心の崩壊」をくいとめる「救世主」はいないのか、そこで私が気づいたのが絵本だった。「救世主」を見つけた! こんな身近なところにあるではないか!≫

 簡潔なメッセージと石井麻木さんの写真映像による、少し小ぶりな本には、著者が10年間取り組んでこられた、絵本とメディアと子育ての問題についてのエッセンスがまとめられ、「すべての子育て家族の常識読本となるように」との、著者の願いが込められています。


芽『生きる力、絵本の力』
 ≪絵本とは言葉の発達の未熟な幼い子のために絵を添えてわかりやすくしたもの、とういった先入観にとらわれている大人が大半を占めているように見える。それは間違いだ。絵本は、生きることや人生や対人関係やいのちについて、基本的に大事なことを忍ばせているジャンルなのだ。≫

ハート著者は、「絵本との出会いは、人生に三度」と言われます。一度目は自分が子どもの時、次は子どもを育てる時、そして三度目は、特に人生後半になった時や重い病気になった時。
 本書では、そういった絵本の秘められた可能性について語られます。

[24]2016年09月09日 09:56
 『私たちは 幸せになるために 生まれてきた』
                 〜「願生」という生き方 〜
              朴慶南・著  毎日新聞社(2011年)1400円

 本書との出会いが、朴慶南さんのことを知るきっかけになりました。
 朴慶南さんは、作家でエッセイスト。1950年鳥取県生まれの在日コリアン二世。命の大切さ、人間としての尊厳を軸に、人と人とを結んでいく貴重な出会いを執筆するとともに、広く講演活動を行っておられるということです。

芽本書のテーマになっている「願生」(がんしょう)とは、仏教の言葉だといいます。
 私たちが生まれるとき、生まれる時代や国、地域、親、性別、容姿など、何ひとつ自分で選ぶことはできません。また私たちは、自分の意志や決定によらないで生まれてきました。それならば、いっそのこと、「すべて、自ら願って生まれてきた」と腹を決めて、そこを人生のスタートラインにすることが「願生」の第一歩だといいます。苦しくてもつらくても、自分の人生を正面から引き受ける決心をすることでもあります。自ら進んでスタートラインに立つこと、それが「願生」という仏教の教えなのだそうです。


ハート著者が出会ったいろいろな方たちの人生やお話のなかから、未熟な私なりにですが、「願生」の意味を多少とも汲みとり、たくさんの気づきをいただいたように思います。人と人との出会いを大切にされる著者の、優しくあたたかい人柄が伝わってきて、素敵な方だなあと思いました。
 寄る辺なく孤独な心を抱えては、やはり人は生きていくのはとてもつらいことではないでしょうか。私自身、本書との出会いが、味気なく殺伐としていた心をよみがえらせてくれたような気がします。人と人とのつながりを大切にしていくことが、また次のつながりを生み、それをつなげていったところが平和な世界なのではないかと思うのです。



クローバー嬉しかったことのひとつは、以前に読んだ『19歳の小学生』の著者、久郷ポンナレットさんとお姉さんのペン・セタリンさんのことが書かれていたことです。ポンナレットさんは、カンボジアでポルポト派が権力を握っていた時代を生きのび、お姉さんのセタリンさんが留学している日本にやってきました。『19歳の小学生』では詳しくは書かれていなかったセタリンさんについて、思いがけず本書で知ることが出来ました。

 また、他にも調べていて、朴慶南さんが、“先住民族アイヌの権利回復を求める書名呼びかけ人をつとめる”とあるのを見つけました。最近読んだ『すべてを明日の糧として』の著者・宇梶静江さんは、アイヌの解放運動家でもありますが、この2冊の本との出会いがあった分、本書の内容をより深く理解できたような気がして、ありがたかったです。


 朴さんの他の著書も是非読みたくて、図書館で予約しました。またご紹介出来たらと思っています。
[25]2016年09月21日 09:36
ハート『あなたが希望です』 朴慶南・著
              新日本出版社(2015年)1500円


 朴慶南さんのことを知るきっかけになったのは、『私たちは幸せになるために生まれてきた』(毎日新聞社・刊)でした。心に温もりをいただき、なにか生き返ったような気がして、他の著書も読んでみたくてたまらなくなり、図書館で何冊も予約してしまいました。

複数本二冊目に読んだ『あなたが希望です』にも、たくさんの気づきをいただきました。
本の内容は、三章に分かれていて、第一章は「サハリンの旅から、歴史をつなぐ」、第二章は「宮本百合子が、私たちをつなぐ」、第三章は「十八年の愛に、希望をつなぐ」となっています。

クローバー第一章「サハリンの旅から、歴史をつなぐ」では、はじめて知ることばかりでした。
 かつて樺太とよばれていたサハリンには、今118もの民族が共生していると言われていますが、そこには、さまざまな地理的、歴史的背景があるのではないかということです。
 日本人ももちろんいるはずですが、その数は現在、わずか200人余りといいます。サハリンの人口約50数万人のうち、民族として約40万人のロシア人の次に多いのが、2万数千人にのぼる朝鮮人です。
 どうしてこんなにたくさんの朝鮮人が、母国からとおく離れた地に住むことになったのでしょう。

 朝鮮が日本の植民地支配下にあった時代、日本国内で不足した労働力を求められ、多くの朝鮮人たちが徴用や徴兵、果ては強制連行へと駆り立てられました。徴用によって樺太へも向かった朝鮮人も多くいました。
 戦争が終わって、サハリンにいた多くの日本人たちは日本本土に引き上げることができましたが、日本政府は朝鮮人の帰還に対して、何ら対応をすることがなく、朝鮮人たちは置き去りにされたかたちになりました・・・・・。

 サハリンの近現代史を知ることは、日本の加害の面にも目を向けざるを得ないのですが、歴史の全体をとらえなくて、真の意味で眼を開くことは出来ないのだし、しっかりと向き合わないといけないことです。知らないで来ていることが、いろいろあるのだと思います。自分の鈍さに愕然としました。


クローバー第二章では、著者は自らの思想形成において、影響を受けた作家として宮本百合子をあげ、百合子の作品は、自らの生き方の根幹につながっているように思う、 と語られています。

クローバー第三章では、その宮本百合子の作品を著者にすすめてくれた従妹と、そのご主人について書かれています。
[26]2016年10月02日 11:42
『私以上でもなく、私以下でもない私』  朴慶南・著
                          岩波書店(2003年)1700円
 『やさしさという強さ』  朴慶南・著  毎日新聞社(2013年)1500円

 『私の好きな松本さん』  朴慶南・著  三五館(1995年)1262円


複数本朴慶南さんの著書を続けて読んでいます。先日ご紹介した2冊の本でもそうでしたが、今日ご紹介するこの3冊でも、有名、無名にかかわらず、多くの方たちのことを知ることが出来ました。次はどんな人に出会えるのかな、とページをめくり、そのたびに新しい発見があります。直接会ったことがなくても、慶南さんを通して多くの人たちとつながることが出来たような気がして、うれしくなります。
 


クローバー『私以上でもなく、私以下でもない私』の中で、いちばんよく登場されるのが山元加津子さんです。山元加津子さん(養護学校教諭)の著書は、以前に何冊か読んで(下欄のハートをご参照ください)とても感銘を受けましたが、慶南さんとのつながりを知り、嬉しい驚きでした。
 慶南さんの著書によく登場されるペン・セタリンさんは、『19歳の小学生』(下欄のハート参照)の著者・ポンナレットさんのお姉さんですが、慶南さんとは親友です。



クローバー『やさしさという強さ』は、福井県の永平寺で発行されている月刊誌の連載の前半をまとめられた『私たちは幸せになるために生まれてきた』につづき、後半部分に加筆されて出版されたものです。ここでも、多くの素敵な人たちを知ることが出来ました。
 
ハート著者はまえがきの中で、こう書かれています。
 “私が出会った素敵な人たち、胸に刻みたい言葉、心が温かくなる出来事、感動的なエピソード、知っておきたい事実、大切なことを気づかせてくれるメッセージ・・・・・。カンボジアや広島、そして、被災地である宮城と福島への旅。人類が拡散していった五万キロをたどる「グレートジャーニー」という壮大な旅の物語・・・・・。どれも読んでいただきたい話ばかりです。
 どの話にも共通しているのが、「いのちを輝かせる」「いのちを慈しむ」ということのように思えます。人間だけでなく、あらゆるいのちに対して。”

 “そのいのちを傷つけ、踏みにじる戦争や原爆、原発事故などを乗り越える最強のものが、人がもつ「やさしさ」だということを、私が出会った素敵な人たちに教えてもらった気がします。”



クローバー3冊の中でいちばん最後に読んだのが、『私の好きな松元さん』で、ちょうど戦後50年目に出版されたということです。書かれた年代順でなく、かたっぱしから読んでいったので、3冊の中で一番先に書かれた本書が後になってしまいました。

ハート“表舞台に立ち、スポット・ライトを浴びることとは無縁の人たち。けれど、一人ひとり違うそれぞれの体験、生き方、思い・・・・・などにふれるとき、地中から湧き出る清水を口に含むがごとく、心が潤い、私は活力を与えられる。”
 文中の著者の言葉で、共感を覚えた箇所の一つでした。

 そして、最後に紹介されたお二人は、これまでとちょっとちがって、みなさんが知っておられる方、永六輔さんと、新内の岡本文弥さんでした。
 永さんのお名前は、本当は「ヨン」と発音するのだそうです。永さんの祖先は徳川時代の最初のころ、中国から学僧として呼ばれてきて、それから続いているお寺の17代目にあたられるということです。戦争中は名前でいじめられたことが、いやというほどあったそうです。
 岡本文弥さんは、98歳の時に、戦争で従軍慰安婦にされた朝鮮の少女の話を新内(新内節の略で浄瑠璃の流派の一つ)にしてあちこちで語られたということです。




ハート『きいちゃん』  山元加津子・著  多田 順・絵  アリス館
 『違うってことはもっと仲良くなれること』 山元加津子・著  樹心社
 原田大助詩集 
 『さびしいときは 心のかぜです』 原田大助  山元加津子 樹心社 
 原田大助詩集
 『土の中には 見えないけれど いつもいっぱい種がある』
               詩・原田大助  文・山元加津子  金の星社
 『19歳の小学生』 久郷ポンナレット・久郷真輝/著  メディアイランド
          

※≪元気な本棚≫の題名別(アイウエオ順)索引で調べていただくと、これらの本が紹介されているトピックがわかります。
[27]2016年11月09日 09:24

 『まり子の「ねむの木」45年』  宮城まり子・著
                      小学館(2012年12月)2200円


クローバー本書は、「ねむの木学園」創設45年を迎えた2012年に出版されたものです。遅まきながらやっと読むことができました。
 今日、「特別支援教育」と呼ばれる分野に、いち早く私学の立場から着手し、障がいのある子どもたちを個性豊かなアーチストにまで育て上げた著者。学園の“母”としての子どもたちとの45年の日々が綴られた一編一編に心打たれ、最初からずっと涙が出っぱなしで、千の玄室様によるあとがきで、また泣いてしまいました。

 想いを実現したくても、さまざまな現実の壁に立ち塞がれ、それがどんなに困難であるか、人は嫌というほど知らされて生きていきます。その中で、まり子さんがこれだけのことを実現されてきたことは、本当に言葉では言い表せられないほどすごいことだと思います。
 

ハートねむの木学園に来て10年目に初めて、まり子さんの腕の中に飛び込んでいくことが出来た子がいました。
 まり子さんはがこう書かれているのが、深く心に残りました。
 “まっすぐ飛び込んでくることを知らなかった子は、ひとりもあってはならない。愛されることを知らなかった子は、愛することを知らない。心からの愛はきっと心に通じる。私はそう思う。人を信じることができるよう、教育しよう。”
  “大人が子供を殺し、子どもが子どもを殺し、そしてとうとう子どもが大人を殺した。また、お母さんが、ほったらかしにした車の中で、子どもが死んだ。
 子どもの時、本気で愛されていなかったから、こんなことになる。愛、それが教育ではないのかしら。”



 ねむの木学園の障がいをもった方たちの作品を展示する美術展(5月1日から、東京・銀座で開催)での宮城まり子さん(89歳)のメッセージをインターネットで見つけました。

 <この日、お客さんに向けたメッセージには、障害者に対してあたたかい社会であってほしいという思いが込められていました。>

 ≪子どもたちが大人になって、その中を生きていくことができるように、お守りくださいませ≫


 新聞に毎日、親による子ども虐待の記事が載らないことはない、という異常な事態。障がいを持つ人たちの施設での凄惨な事件。物は溢れていても、心がささくれ立った世の中。
  自分に関係のないことではない。世の中みんなつながっているのだから。

[28]2016年11月13日 09:18
 『自分を信じて』 佐藤初女・朴才暎/著
               藤原書店(2016年6月)1800円


クローバー今年(2016年)2月1日に佐藤初女さんが94歳で亡くなられました。元気な本棚で、最後に出版された本を2冊紹介して、これで初女さんの本はもう出ないと思っていましたが、嬉しいことに本書が出版されました。朴才暎さんが一昨年の2014年11月から、ほぼ一年にわたって四季折々に〈イスキア〉に行かれて取材され、本にして下さったものです。これからまた、初女さんに関する本が出版されることがあるとしても、著者・佐藤初女と記されることはもうないだろうと思うし、大切に読もうと思いました。


 藤原書店は、たしか岡部伊都子さんや石牟礼道子さんの著書を出版されていました。そして、今回は佐藤初女さんも。三人の女性に共通するものを感じてしまいます。それぞれにひと筋に貫いてこられたものがあり、それは地味だけれども、人生に咲かせられた本物の花なのだと思います。そんな方たちを応援されているんだなあ、というイメージを持ちました。


ハート初女さんと郷里を同じくする朴才暎さんによる切口もあり、初女さんについてこれまでの著書に書かれていなかったことを、いろいろ知ることができました。表紙もこれまで出版された本では、初女さんのカラー写真が多かったのが、本書は静かさを感じるモノクロの絵で新鮮でした。
[29]2017年03月27日 17:11
「茨木のり子の献立帖」コロナ・ブックス 平凡社 1600円

倚りかからず、わたしが一番きれいだった時、自分の感性くらい・・の詩で有名な茨木のり子さんです。表紙は割烹着姿の初々しい主婦の顔をした写真。

表紙を開くと、1973年12月30日の日記の写真。
「10時車で仁和寺、竜安寺、大徳寺を廻る。Y(夫・安信氏のこと)いたく竜安寺を気にいる。年末でどこもひっそり。めぐるのには良い。
昼食、予約した「たん熊」にて。
一度、Yを連れてきたかったところ。谷川さんと来たときは5千円だったのに、7千円に値上がり。かぶらむしがおいしい。」

この一文を目にして、すぐ買おうと思った。
この選択、感覚、全部好き。

題名は献立帖だが、エッセー、生前の日記で構成された内容。
少し紹介すると

1956年(昭和31年)1月15日 日 晴
一日休養日
Y、床屋に行く
夜、焼き鳥をつくってたべる。
焼き鳥のエキスパートになれそうである。
鶴岡の父上に手紙をかき、Yに検閲してもらって出す。

これは新婚の頃の日記。父上へ出す手紙を夫に検閲してもらうくだり、わが昔を思い出し、懐かしいような、緊張感までよみがえる。詩人にして、そうなんだとも思ったり。


掲載されているお料理もいいし、日記も簡潔にして明瞭。
何度も読み返す本になることでしょう。

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