なぞやしき句会コミュの第１１回　なぞやしき句会　句会報

三点句

眠れない夢をみていた聖五月　亀

異界の戸ふらりと開く夏の宵 k-ta

二点句

五月闇石に顔あり猿のかを　桜子

朝曇り池の汀に生れしとは　桜子

薄暑かと記憶の中でアイス食う亀

緑陰に体をゆだねてをりにけり礎良

老鶯や犬を飼はない邑があるくみこ

薬狩額に風の生まれけりくみこ

食卓に烏揚羽のためのピンくみこ

一点句

初夏や大きな窓に大草原礎良

雷鳴が我が光彩を突き抜ける桜子

雲海へ両手を拡げ飛びてみよ桜子

走梅雨寒さ残して薫る花　k-ta

瓶覗き雨粒数えるかえるのこ k-ta

不自然なほどに新緑の贅沢　丁稚

となりました。

コメント(5)

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[1] mixiユーザー 06月01日 22:03

さてこんな結果が出ましたが、いかがだったでしょう？

そして、作者の意図は・・・

ちょっと聞きたいところですね・・・

[2] mixiユーザー 06月02日 14:01

並選
五月闇石に顔あり猿のかを

一読　飛鳥をイメージ
季語の五月闇が　空の孔のようです

不自然なほどに新緑の贅沢

新緑のミドリ
ホントに　多彩ですね
そして　これほどの
ひかりを影を享受しているワケで
ニンゲンは　もっと謙虚でありたい
そんなことを思いました

雲海へ両手を拡げ飛びてみよ

飛ぶ夢　しばらく見てないなぁ
眼下に広がる雲の海へダイブしたら
キモチよいでしょうね～
　みよ　
それって　出来ないだろう　君には
そんなふうに言われてるようで
飛んでみせようじゃないか
ファイトが湧き上がります^^ｗ

特選
眠れない夢をみていた聖五月

わたしも　そんな苦しい五月でした
なぜだか　わからないのだけれど
五月憂し
だから　作者にシンクロしましたね

[3] mixiユーザー 06月02日 14:03

k-taさん

ありがとうございます

参加のみなさま
選評　感想　及び
コメント　お待ちしています

よろしくお願いします

[4] mixiユーザー 06月03日 04:13

特選
老鶯や犬を飼はない邑がある

老いた鶯が昔語りに「犬を飼はない邑がある」んだ、と若い鶯に
語っているようでもあり、老いた鶯のために邑の長老達が「犬を
飼はない」と決めたようでもあり、なんとも不思議な句です。

並選
異界の戸ふらりと開く夏の宵

閂はしっかり掛けたのにギーっという音とともに夏の熱気と妖気
が侵入してくるではないか。「ふらり」が効いているか一考あり。

食卓に烏揚羽のためのピン

食卓にはピンが置かれてあるだけである。烏揚羽はそこにはいない。
非在の烏揚羽の羽の鮮やかさ、美しさ、妖しさが見事に詠まれている。
われらは一瞬食卓に本日の贄として烏揚羽が饗されていると幻視する。

薬狩　額に風の生まれけり

薬狩の季語の新鮮さに尽きる。敢えて薬効のために額が涼しくなって
きた、などと興を削ぐような読みはしないようにする。額から生まれ
た黒南風が谷を田を街を海を戦いでいるではないか。

[5] mixiユーザー 06月03日 10:22

デヴィさま

詩的で内省的な鑑賞
ありがとうございます

みなさまへ

コメント＆作者への質問など
絶賛受付中～～