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アンチ・ファンタシーコミュの2017アニメ芸術論

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コミュ内全体

シラバス公開

【テーマ】
『Canaan』と『マルドゥックスクランブル』に描かれた意識の未知の可能性を考察する。超自然現象の記述を心理学的、形而上学的観点から再検証し意識と仮構の宇宙論的意義性を検証する。
【授業概要】
様々な場面に描かれた超自然現象の記述に対して量子力学における発展的な解釈に加えて深層心理学や形而上学の見地から新たな分析を加え、「共感覚」という概念がそれぞれのシーンにおいて意識と原型世界の関係をいかに反映しているかを読み取っていく。知覚とクオリア とその記述との相関に注目して、フィクショナリティの内実を宇宙論的全体性理解との関連から再考察していく。
【到達目標】
ユング心理学に代表される全一的世界観の基本理念を把握することにより、仮構記述に応用された主題的発想を的確に評価し、自身の創作活動に応用することができる構想力を身につける。
【授業計画】
1 回 アニメ『Canaan』第1話:「洪色魔都」、「共感覚」
講座主題の解説:超自然の能力と意識と原型概念との相関
2 回 『Canaan』第2話:「邪気乱遊戯」、第3話:「阿断事」
共感覚と原型と意識の相互作用:現象世界の背後にある潜勢態
3 回 『Canaan』第4話:「呉れ泥む」、第5話:「灯ダチ」
知覚と予知と記憶の変換記述の可能性、時間軸次元の再解釈
4 回 第6話:「Love & Piece」、第7話:「慕漂」
物理学的世界記述の原理的手法とそれらの変換記述の諸様相
5 回 『Canaan』第8話:「乞」、第9話:「過去花」
直観(intuition)を科学的に考察する発想、ビッグバンと意識
6 回 『Canaan』第10話:「相執」、第11話:「彼女添」
物理存在、意識存在、概念存在、情報存在、仮構存在の統合的理解
7 回 第12話:「忌殺劣者」、第13話:「キボウノチ」
全体性と局所性、意識は個別的か集合的かー宇宙論における意識
8 回 まとめ、『Canaan』の共感覚についてー pleroma 界との関連
知覚と意識と現象と記憶を連続的に把握する超越次元的視点
9 回 アニメ『マルドゥックスクランブル』の主題と共感覚の設定
知覚と理性の外側の直覚で自らにとっての世界の意味を読み取る術
10 回 第一部『マルドゥックスクランブル 圧縮』前半
エロ・グロ・ナンセンスに隠された教育的要因と深層心理学
11 回 第一部『マルドゥックスクランブル 圧縮』後半
汎用生物兵器ウフコックの感じる匂い、恐怖と殺意と知覚
12 回 第2部『マルドゥックスクランブル 燃焼』前半
悪意ある世界と被害者たる自分の間の心霊的関係の修復
13 回 第2部『マルドゥックスクランブル 燃焼』後半
盲目的な神の如く振る舞う人間達、フェチシズムと殺人衝動と自傷
14 回 第3部『マルドゥックスクランブル 排気』前半
錬金術の原理:自分の過去を含めて世界を右回りの回転に調整する
15 回 第3部『マルドゥックスクランブル 排気』後半
「ヨブへの答え」と 15 歳の少女の学んだ謙虚と自制と運命愛

【教科書名】
アニメ『カナーン』(奈須きのこ原案、P. A. Works 製作)、アニメ『マルドゥックスクランブル』(冲方丁原作、GoHands 製作)
【参考図書】
黒田 誠 著『存在・現象・人格ーアニメ、ゲーム、フィギュ アと人格同一性』(牧歌舎)
【評価方法】
レポート提出。講座主題として提示された共感覚と原型概念に関する分析的論考あるいはこれを反映した創造的記述を課す。
【履修について】
コンピュータとネットワークの基本操作の理解。
【事前・事後学習等】ネットワーク上に公開してある参考資料と課題を常時参照して内容を把握し、毎回の講座運営に備えること。
【備考】参考資料の提示及び質疑応答を行う場所として、manaba folio の コミュニティ「2017 アニメ芸術論」を活用していく。レポートは manaba folio の「コース」を利用して提出する。

コメント(5)

1回目 共感覚(synesthesia)と「原型」

関連主題のリンクです

『マルドゥックスクランブル』の共感覚の主題

アニメの博打シーンで考える量子力学と深層心理学の原理

―「卜占」と「共感覚」と「共時性」を原型世界の発想から理解する
http://antifantasy2.blog01.linkclub.jp/index.php?blogid=1214&archive=2016-9-23



ユング心理学の原型概念

猫耳ユングーアニメで理解する原型と集合的無意識
http://antifantasy2.blog01.linkclub.jp/index.php?blogid=1214&archive=2016-10-11



直感(intuition)と占卜

「共感覚」の原理は、時間と空間を超えて世界の全ての深層に対して発揮する直観の力として理解することができます。以下はアニメ『Madlax』について考察した論文の一部です。意識の中に潜む未知の能力に対する考察の重要性が、心理学のみならず物理学や宇宙論の研究の場においても注目されていることを語った箇所です。


 客観的な物理情報を基にして論理的推論に従って行われる思考的判断とは全く異なる、時間と空間の制約を超えて得られる究極の知識あるいは理解は、通例“直観”(intuition)という言葉を用いて理解される、古来より人間の裡に認められていた能力である。占卜やダウジング等の行為を通じて、直感力の存在は様々の文化圏で普遍的に伝統的事実として受け入れられてきたのであった。
  量子力学の発見以降、全体性の宇宙論を思念する際の直観の本質は、“意識”という概念そのものの再検証として様々な物理学研究者達の関心を惹き付けることになっている。心理学のみならず宇宙論に関わる物理学の理論においても、クオリアを生じる基体となる“awareness”の形而上的意義性の解明に繋がる “consciousness study” は、むしろ先端的な関心事となっている。James Beichler、 Federico Faggins、Jack Sarfatti、Neil Theise 等の物理学者達が、それぞれの立場から形而上学の領域に踏み込んで統括的な科学の再検証を試みて、意識の問題を解明しようと試みているのである。

上の記述の部分はまだ公開されていませんが、Madlax 論の公開済みの論文は以下のリンクから確認することができます。

Madlax 論パート1
https://www.academia.edu/23192477/The_Annihilation_of_Genre_Axes_in_Madlax_Amorphous_Fiction_of_Dislocated_Perspectives_and_Archetypes_Fictional_Reality_1


Madlax 論パート2
https://www.academia.edu/31919577/The_Annihilation_of_Genre_Axes_in_Madlax_Amorphous_Fiction_of_Dislocated_Perspectives_and_Archetypes_Fictional_Reality_2


Madlax 論パート3
https://www.academia.edu/31925486/Dislocation_of_Genre_Concepts_in_Madlax_Fictional_Perspectives_and_Hyper_Natural_Directing_Method_1

第1話 オープニング

観客を信頼したレベルの高い演出手法が採用されています。ナレーションなどの言葉を用いた説明を全て省いて、即物的な映像のみで全ての情報を語っています。複数の背景事実が点描されていますが、各々が何のどのような事実を語っているのかを、自らの言葉を用いて概念化して理解を図ってみる必要があります。そうすると、さりげなく瞬間的に画面に現れたそれぞれの登場人物が次に登場する際に、どのようなストーリーに組み込まれることになっているかが、明確に輪郭を得てくるのが分かるはずです。
「共感覚」が用いられていたシーン

 お祭りの中の銃撃戦で、カナーンがあちこちに隠れている敵の居場所を「色」を感じ取ることによって感知し、この能力を戦闘に活用していたのが印象的でした。しかし「共感覚」の原理に基づくカナーンの力が発揮されていたのは、この場面のみではありません。意図的にさりげなく敢えて強調することなく描かれていましたが、怪しい男達に襲われそうになったマリアのもとにいきなり現れて救い出したシーン等に、実は広い意味での共感覚の力が発揮されていたのです。製作者の深い理解に裏打ちされたこの設定の全体像をあぶり出してこの主題に関する考察を展開しようと目論むのが、単にアニメの表現技巧と演出の手法の研究に終わらせることなく、本作の秘める哲学的/形而上的主題そのものの論考を企図する本講座の主旨です。
カミングスによる「共感覚」の説明

 カミングスは「色に匂いを感じる」等の俗説のままではなく、もう少し広い意味で「共感覚」という現象を捉えていたようです。しかしすべての説明が、観客に対して分かりやすく噛み砕いてなされていた訳ではありません。実際にこのアニメを観た観客が、この現象に対してそれぞれ独自の概念化を試みることによって、「共感覚」の現象を引き起こす背後にある「世界の実質」を読み取ることができるように、仕組まれているように思われます。

 「共感覚、というものをご存知かな?視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚。独立している五感が同時に機能している者を共感覚者と呼ぶ。文字に色がついていたり、音が形として見えたり、まあ個人差は色々とあるようだな、、、」

 この言語表現の背後に暗示されている、意識と世界の基質と感覚の微妙な関連を推し量ってみて下さい。

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