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物書きマイミク探し!コミュの詩を書く人、挙手!

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コメント(8)

その瞬間感じたままを書きます

試作品

いつも少数派にいるから 早く私を見つけて

少し離れた所に いるはずだから

待っているよ 

早くしないと 死んでしまうから

信じているよ
桜の花びらは、透明感のある冷たい白で、

苺のチョコレートはピンクだけれど、苺は赤に囲まれた白。

嘘っこのドキドキをくれるのは、ピンクなお店で。

爪の色は、歳を重ねるにつれて、白くなってきた。






ワタシが知らない彼のことを、言葉を尽くして教えてくれる彼女の頬が、紅潮している。

目元と頬の赤みが、そこに恋があることを教えてくれた。






時間が経てば。

彼の名を呼ぶ彼女の頬は、今のように桃色に染まることはなくなるのだろう。

それでも。

好きなひとの名を呼ぶ女の子の声が、頬が、目元が、

甘く、柔らかく、流れる時間に溶けていったこと。






確かな桃色が、そこにありました。





『桃色。』
彼が乗っているであろう電車の到着時間が近付くと、

さっき直したばかりのメイクがまた気になった。

ガラスに映る女の子は、買ったばかりの赤いワンピースを深い茶色のコートで隠し、少しばかり強張った表情をしている。

寒い寒い、

冬の夜のことでした。








ワタシを見つけ、小さく手を挙げながら改札を抜けてきた彼の姿や、

二人で熱い熱いと言いながらお鍋のキャベツを食べたことや、

上りのエスカレーターの一段下にいる彼の方に向くと目の高さが揃ったことや、

そのあと、そっとキスをしたこと。

記憶のなかの出来事は鮮やかなのに、それを思いだすワタシの心はあの頃のようには高鳴らない。
古い映画のフィルムみたいに、少しばかり褪せてしまっている。








3年越しに着てみた、赤いワンピース。

あの晩以来一度も着ていないから綺麗なままなのだけれど、なぜだかその赤は色褪せているように思えて。

畳んで、しまい込んだ。








あんな恋はもうしないだろうと思うし、

もうしたくないと思う。

赤いワンピースだって、きっともう着ない。

だけど、丁寧に畳んでクローゼットにしまってあって。

赤い色を身に纏ったことも、今のワタシの一部分であることをちゃんと知っているんだ。








いつだって息をきらして会いに行って、

一秒だって長く一緒にいたかった。

色褪せてしまった
色鮮やかな

記憶。









『赤。』

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