ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

町家の駅・家の駅コミュの?「町家の駅」物語 其の弐

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ふらふらさびれゆく駅前商店街
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

とある地方都市、その隣の小さなM町のお話です。

この市にある電車の駅に降り立つと、駅前商店街はまさにシャッター通り。

市民は郊外の大型複合商業施設で買い物をするので、駅前商店街は
休業する商店主が後を絶ちません。

「もう、店は閉めよう。店は解体して、住みやすい住宅にするか」

Bさんはこの商店街のなかの、1軒の老舗店の跡取り息子です。

でも、隣の都市の会社に勤めているサラリーマンで、親のお店は手伝っていません。

家計を支えているのは、お店の売り上げではなく、Bさんの給料でした。

周囲は空き店舗ばかりで、テナントを募集しようにも借り手がつくはずもなく、
土地を売ろうにも、商売をしようなんていう買い手もまず見つからない。

「オヤジもいつ動けなくなるか分からない。子どもたちも自分部屋がほしくなってきている。
使い勝手の悪い店舗の家よりも、バリアフリーの住宅にしてしまおう」

何度かの親子の話し合いで、Bさんの申し出を老店主は受け入れました。

その後Bさん夫婦は、高校時代の同級生Aさんの家を訪ねました。

Aさんが一昨年に家を新築したということを聞いているので、
よさそうな工務店か住宅会社だったら紹介してもらおうと思ったのでした。

パンチ「町家の駅」をやらないか
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

Aさんの家は総木造仕上げで、Bさんの奥さんが目を輝かせました。

しかも、まるでBさんたちの訪問を待っていたかのような、
展示場として見せられるような造りになっていました。

聞けば、普通の工務店じゃないやり方で家を建て、その家づくりに惚れたので、
奥さんが自宅で家の営業をしているのだという。

「いや、営業をしなくても、これだけリーズナブルな家だから、
お客さまの方から来てくれる。
女房はその人たちの家づくりを手伝っているだけ」

と言うAさん。

「この家は、町家(まちや)の駅なんだ。キミの家も‘町家の駅’にしないか」

Aさんは続けてこう言うのです。

「店を閉めても老いたおやじさんの生き甲斐になる。
おやじさんは人脈がある。
そんな人たちと触れあったり、来訪者の応対をしたりすれば元気になる。
どうせ家を建てるのなら、それだけの予算を捻出できるような家だから、リスクはない。
サイドビジネスになれば、なおけっこうじゃないか」

この話を持ち帰って、Bさんの家ではまた親子の相談が続きました。

「新・合掌の家」の品質や作り方、価格・・・

そのなかで老店主が関心を持ったのが、
「家の駅・姫路」が次々に「家の駅」を拡大していること。

それだけの浄財が集まるほど、「新・合掌の家」が評価され、建てられ続けていること。

さらに、「新・合掌の家」を「町家の駅」にして
サイドビジネスをしている建て主も増えていることなど、でした。

老店主は心にひらめくものがあり、Bさんと連れだって、
地域の「町家の駅」を育ててきた「家の駅(「新・合掌の家」の事務局)・姫路」
を訪ねました。

電球老店主の提案
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

ある日の寄り合いで、老店主は、商店街の連合組合の仲間に、
息子の家づくりの話を切り出しました。

「自分が住宅営業に向くとは思っていない。
ただ、家づくりは在来工法なら永年の体験からだいたい分かるから、
客の対応はできる。

それよりも、この組合には、建築金物店もあれば畳屋もいる。
不動産屋も、花屋も、文房具屋も、水道屋も、電気屋もいる。
客の直接発注だというのなら、できるだけこの商店街のみんなで建てる家にしないか」

老店主は、疲弊している商工店主連合組合さんたちにとって、
自分の「町家の駅」が地域再生の切り札ではないか、と説いたのです。

Bさんはどうせ新築するつもりだから、初期投資のリスクはない。

だが、Bさんの個人事業ではなく、
商店街の特産物「新・合掌の家」の販売事業のプロジェクトとして、
みんなで「町家の駅」を運営しては、どうか、と。

実はこの企画は、「家の駅・姫路」のシステムクリエイターのアドバイスも大きかったのです。

「それは地域再生・活性化に大いに役立つことであり、大賛成。
「新・合掌の家」は地産地消を目指すものだから、「町家の駅」が広める家では、
職人・職方は全て施工範囲の地域の人たちでやっていただくのが理想」

と、システムクリエイターも後押ししてくれていました。

今の世の中、ありとあらゆる評論家が
「疲弊する駅前商店街を再生しなければならない」
と言っていますが、現実には全国どこの地域でも、妙案などほとんど無いのです。

もう何もなすすべがない。

だったら、やってみるか。

ある商店主が言いました。

「うちは建設に関係ないから、その恩恵にはあずかれないな」

すると、みんなが口々に言います。

「住む人が増えてこその商売。
賃貸住宅に住んでいる人は、いつかは出て行ってしまうかもしれない。
やっぱり持ち家が増えて、定住人口が増えてこそ、商売も安定する」

「そもそも、待ってちゃだめじゃないか。
町家の駅でどんどん宣伝しろ。
コピーでいいからチラシをまけ。
売り出しセールスやれ」

「新築時にはどっとサービスしろ。
店の中にいずに、お施主さんのところに配達に行け。
お客さまの玄関で店を開け」

未来が見えてくると、人は前向きな発想になり、アイディアも行動力もどんどん湧いてくるのです。


exclamation ×2経済効果がうまれた!
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

Bさんの「町家の駅」にお客さまが集まり出しました。

1棟、また1棟と「新・合掌の家」が注文され、それは地域の仕事につながっていきます。

「駅前商店街を活性化させよう。
地域経済を活性化させよう。
地域経済の活性化プロジェクトに賛同してください。

賛同していただけるなら、家を建てたいときはぜひ、‘町家の駅’を検討してください」

商店街連合組合は、地域に呼びかけ続けました。

そして、実際に「町家の駅」に足を運ぶ人が増え、
「この家にしよう」
と決めてくれる人も増えていきました。

業者さんのなかには、若い人を雇う人も出てきました。

文房具屋さんが
「オマエら、ちゃんとパソコンで会計やってるか?どんぶり勘定だろう」
と組合員に指摘して、みんなしぶしぶ文房具屋さんからパソコン一式買って、
青色申告の会計を電子化しました。

トラックを新調する人も出てきました。

さて、Bさんのおやじさんも退どころか、忙しくてしょうがなくなりました。

サイドビジネスどころではなくなったので、
「町家の駅」には商店街の奥さんたちも交替で、応対にお手伝いするように
なりました。

それでも、家事も家業もあって、みなさんいつも常駐というわけにはいきません。

ついに、組合で事務員さんを雇い入れることになりました。

地域の施工業者さんの仕事が増え、周辺商店でも波及効果が現れ、雇用も生まれ・・・

家に住む人も、施工した人も、地域住民も満足。

関わった全ての人が満足します。

地域の商工業者さんが活き活きとしてきましたし、もちろん
事業としても利益が伸びています。

Bさんの「町家の駅」は、地域経済を回転させる原動力となりました。


衝撃そして町が変わる
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

「新・合掌の家」を建てた人のなかからまた、「町家の駅」があちこち生まれていきます。

Bさんの住む町では、「町家の駅」「から「町家の駅」へと、
町全体が幸せのたすきを伝えていく「駅伝レース」さながらの盛り上がりを
見せています。

このプロジェクトの話が出たときに「うちは建設関連じゃない」と言っていた店主さん。

今では、かつてお酒や醤油を配達していた出入りの「三河屋さん」みたいに、
「新・合掌の家」のお客さまや高齢者の家を巡回訪問しては
注文を受けるようになりました。

建築中から出入りしてしまい、建てた後も長いおつきあいを目指しています。

どの家の玄関に入っても、彼の第一声は

「どうですか、お住まいの具合は」

「気持ちいいよ〜。住んでて、楽しいよ〜。
はじめに‘町家の駅’を見た印象通りの家だから、満足。商店街さんに頼んで良かった」

そんなお客さまの笑顔を見るたびに、彼は、
「新・合掌の家はこれからも変わらず、お客さまに支持されるだろう」
と確信するのでした。

駅前商店街から生まれた、みんなの社会事業は、
もう誰にもとめることの出来ない善循環となってM町を活性化させました。

そして、隣町から人が移り住み、人口回帰が起こり出しました・・・・


(続く)



コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

町家の駅・家の駅 更新情報

町家の駅・家の駅のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング