秋桜会'09 ～月曜日～コミュの民事訴訟法第３回

第１問（１７問）

　Ｙ工場が排水を放出する河川流域に住む住人Ｘは、同工場の排水により健康上の被害を蒙ったとして不法行為に基づく損害賠償請求訴訟を提起した。その訴訟の審理においてＸはＰ物質によって損害が生じたと主張し、両者はＰ物質がＹ工場から排出されたか否かについて争っていたが、裁判所はその争点について心証形成する前に、Ｙ工場の排出するＱ物質により損害が発生したとの心証を形成した。この時点で裁判所は因果関係の認定をしてＸの請求を認容できるか。

第２問（２０問）

　地主Ｘは借地人Ａから無断で借地権を譲り受けた建物所有者Ｙに対して建物収去土地明渡請求訴訟を提起した。これに対しＹは弁護士を付けて応訴していたが、控訴審の最終段階にいたって突然、建物買取請求権（借地借家法１４）を行使した。裁判所はこの攻撃防御方法を時機に遅れた攻撃防御方法として却下できるか。

～第１問について～

・裁判上の自白の効力を論じる順序（LBTp186）

　?審判排除効?不要証効?不可撤回効をどのような順序で論じるのか。

　ⅰ）トミーくんの意見：?と?は逆でいいんじゃね？
　
　→でも総論的に弁論主義についてから書いたほうがいいのでやっぱ?からかな。(byケンシン)

　ⅱ）おがくんの意見：?を前に持ってきてもいいんじゃねぇの？

　→これは最終的に自白の拘束力を述べたいのだから?よりも?が後にきたほうがいい(byケンシン)
　
　→?についてはどちらかというと他のに比べてそんなに重要ってわけじゃないから真ん中とかにあったほうがいいかも(byトミー)

～第２問について～

・１５７条１項の要件のあてはめ

　建物買取請求権の特質を故意・重過失の段階で用いるべきか、｢時機に後れて｣の段階で用いるべきか。

　→１つ目の要件（時機に後れて）を満たすかどうかはとりあえずその客観面から判断し、主観的な要件である２つ目の要件（故意・重過失）を満たすかどうか判断する段階で、その特質と関連付けて具体的に検討すべき。

　→元気説
　　要件をすべて満たすけど、最終的に請求権の特質上遅れたとしても仕方ないよね～ってもいいんちゃう？知らんけど笑←やめとこう！

　※訴訟物はちゃんと書きましょうね～by 元気 feat.下村先生

・解答ﾀﾃ３の論証

　却下して後訴を認めるのなら、訴訟経済的に最初から却下せずに認めたほうがよかったんじゃないの？

　→時機に後れた攻撃防御方法の却下の制裁的側面を考えると、後訴を提起させる煩わしさを提出者に負わせるのも制裁の１つと考えられる。

　