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【小説】聖龍島 〜公開の刻〜コミュの『聖龍島:序』

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『聖龍島:序〜始まりの刻〜』

《舞台設定》
■時代
帝成2007年
ミカドシティ(かつての東京都)の勢力が圧倒的に勝る事から命名された。ここ数年の時代は、冥治・泰正・清和・帝成となっている。

■聖龍島
ミカドシティの領土内にある島。人口約3万人。自然豊かなのどかな島で観光客は毎年約1万人は来る。春夏秋冬が成立しており、それぞれの季節に神を奉るお祭りがある。また、それぞれの神を奉る神社があり、合わせて四聖神社と云われている。


■登場人物《今回》
神城聖也(かみしろせいや)
男。18歳。カミナシティ(かつての神奈川県)出身。
頭脳明晰でスポーツ万能な絵に描いたような青年。
親の薦めによって聖龍島へ向かうが、まさか自分の名前と関係してるとはまだ知らない。

天瀬葵(あまがせあおい)
女。18歳。聖龍島にある天瀬神社で巫女として親の手伝いをしてる。性格は、表面上ではきつく当たるが内面は実は優しいタイプ。聖也とは、初対面だが前に会ったような記憶がある。

天瀬雅(あまがせみやび)
女。17歳。天瀬葵の義妹。赤ちゃんの時に天瀬神社の鳥居の所に置き去りにされ、天瀬一家に救われる。過去の記憶はなく、分かっているのは元の名前「龍宮風華(りゅうぐうふうか)」のみ。

聖也の両親
父親はミカドシティで博士をしており、母親はカミナシティで弁護士をしている。父親は、ミカドシティにある別荘に住んでるが、聖也と母親は父親の意見を尊重してカミナシティに住んでいる。父親は、多忙ながら週2のペースでカミナシティにある実家に帰ってくる。


本編スタート


青々とした空と海。そこに一隻の船が航海していた。

聖也「うわぁ〜まぶしいな〜」

この青年・神城聖也は、親の薦めで聖龍島にある蒼華学園に入学するために船で島に向かっていた。

聖也「ったく、俺の親は何考えてんだか…なんでカミナの学校じゃなくてミカドシティの…しかも聖龍島の学校なんだよ」

文句を抱いてる聖也に関係なく船は進み、聖龍島が目視できる位置まで来ていた。

聖也「あれが聖龍島か…大きいのか小さいのかわからないな…」

カミナシティの港から船に揺られて1時間半。船は、聖龍島の港に着く。

聖也「やっと着いた〜」

船旅に慣れてない聖也にとって、かなり船の移動は堪[こた]えたようだ。

聖也「さてと…」

ブオォォォン

聖也「うわぁ!!」

いきなり鳴り響いた船の汽笛の音にビックリした聖也。近くにいた人がそれを見てクスクスと笑い、聖也は恥ずかしくなってその場を早歩きで離れていく。

聖也「島に来ていきなりこれかよ!」

聖也は、ふてくされながら港から街へ向かう坂道を登っていた。
その途中、横道を見つけた聖也は興味本意でそちらに向かう。

聖也がその道をどんどん登って行くと広い空間が聖也の前に現れた。

『天瀬神社』

聖也「神社か…なんかボロっちいな」

???「ボロとは失礼ね」

聖也の声を聞いた巫女姿の少女が聖也の所にやってきた。

聖也「なんだよ!」

???「なんだよとは失礼ね…あんたこそ何よ!」

聖也「俺は、神城聖也…って、なに自己紹介してんだ?俺…」

???「知らないわよ…」

聖也「そっちこそ名乗れよ!」

???「勝手に名乗っといて…まあいいわ。私は、天瀬葵。この神社で巫女やってるわ」

聖也「葵ね〜…なかなか良い名前だな」

葵「なっ何よ!ほめても何も出ないわよ!」

???「お姉ちゃ〜ん」

聖也と葵がやり取りしているところに、また少女が歩いて寄ってきた。

葵「あっ…雅…」

その少女は「雅」というらしい。とっさに聖也は質問する。

聖也「妹さんか?」

葵「そうよ!」

葵は即答した。

雅「この方は?」

葵「不審者よ」

聖也「不審者じゃない」

葵「不審者でしょ」

聖也「違う!」

聖也と葵が言い合ってるその頃。
聖龍島にある4つの神社の奥に奉られている宝玉が輝き出していた…


…続く

コメント(3)

『聖龍島:序〜めぐりあいの刻〜』(弐)

『聖龍島:序〜始まりの刻〜』の続きです。


《舞台設定》
■蒼華学園
聖也が入学する事になる聖龍島にある学校。小中高に加え、帝成になってからは大学や専門学科も取り組まれるようになった。ちなみに聖也は、専門(可能なレベルであれば18歳からでもOK)の万物学科に入る。全校生徒1500人。中学生以上は、敷地内にある寮での生活が可能。学校の名前は、はるか昔から聖龍島で言い伝えられている龍の末裔の名前からきている。

■登場人物(今回)
穂村紅(ほむらくれない)
女。18歳。穂村神社で巫女を務める活発な少女。聖也と同じ、蒼華学園の万物学科に入る。

天真鐡(てんまくろがね)
男。18歳。天真神社でシャーマン(呪術師)を務めている頭脳明晰でスポーツ万能な才色兼備の青年。蒼華学園の万物学科に入る。


本編スタート


聖也「ったく…なんなんだあいつは、天瀬葵。今度会ったら覚えてろよ」

聖龍島に着き最初に会話した相手・天瀬葵との口論を終えた聖也は蒼華学園に向かうべく足を進めていた。

その頃、天瀬神社では…

葵「あ〜まだまだイライラする」

雅「大丈夫、お姉ちゃん?」

葵「大丈夫じゃない!!神城聖也、絶対忘れないから!」

雅「お姉ちゃん…」

葵「雅、早く着替えて学園に行くよ!!」

雅「うんっ!!」

葵「(それにしても…初対面のはずなのにどっかで会ったような感じが……なんで?)」

雅「……」

一方、蒼華学園に着いた聖也。
まずは、職員室に向かい入学の確認。
確認は済み、聖也は入学式の時間まで学園内の中庭でくつろいでいた。

聖也「なんで入学の確認が来ないといけないんだ?違ったらどうするんだよ!!」

???「それは的確に入学者を確認するからさ」

聖也が座っていたベンチの後ろから男の声が聞こえてきた。聖也は振り向いて返事する。

聖也「へ〜なんでまた…」

???「邪気を持ち込ませないため…からかな」

聖也「邪気を持ち込ませない?でも島に来るんだから意味ないんじゃ…」

???「島に来てもすぐに邪気は広がらない…それに確認時に邪気があればまっ…」

???「どいて〜!!!!!」

聖也「うわぁ!!」

聖也たちの所に一人の少女が自転車で猛スピードで突っ込んできた。

???「止めて〜!!!!」

聖也「しょうがないな〜」

聖也は間際で自転車を避け、その少女を抱えて回避した。

ガチャァァァァン

自転車はベンチに当たって跳ね、後ろの木に当たって止まった。

聖也「ふ〜あぶね〜な〜」

???「あの…」

聖也「ん?」

???「胸触ってる」

聖也「いっ!!!スッスマン」

???「いいから下ろして…」

聖也は、抱えていたその少女を下ろした。

???「別に減るもんじゃないし…」

聖也「(俺は何かが減ったよ〜)」

???「私、穂村紅。助けてくれてありがとね☆」

聖也「あっ…うん…俺は、神城聖也…」

紅「またね!!せいちゃん☆」

紅は、そう言いながら去って行った。

聖也「せっせいちゃん…」

???「面白い子だね…穂村神社の巫女か…」

聖也「あんた、まだいたのかよ!!」

???「僕の名前は、天真鐡。天真神社でシャーマンをやっている。じゃっ!せいちゃん…」

聖也「せいちゃんじゃね〜!!くそ〜あれっ?巫女にシャーマン…今日はやたらと同じようなのに会うな…」

聖也は、そう考えながらも入学式の会場へ向かう。

その頃、四聖神社の宝玉はさらに輝きを増していた。


…続く
『聖龍島:序〜明かされし刻〜』(参)

『聖龍島:序〜めぐりあいの刻〜』の続きです。


《舞台設定》
■天瀬神社
聖龍島の東側にある神社。天瀬葵が巫女を務める神社でもあり、青き神が宿ると云われている青い宝玉が奉られている。

■穂村神社
聖龍島の南側にある神社。穂村紅が巫女を務める神社でもあり、赤き神が宿ると云われている赤い宝玉が奉られている。

■天真神社
聖龍島の北側にある神社。天真鐡がシャーマンを務める神社でもあり、大地の神が宿ると云われている黒い宝玉が奉られている。

■守無神社
聖龍島の西側にある神社。10年前から巫女の行方が知れず、守護する者がいない事から命名された神社でもある。自然の神が宿ると云われている碧[みどり]色の宝玉が奉られており、今は他の3つの神社によって守られている。


本編スタート


学園長「…であるからして新入生には有意義な学校生活を、進級した生徒は一歩二歩前進した生活をし、将来を背負っていけるように頑張ってもらいたい…以上!」

入学式での学園長の長話も終わり、それぞれの学年ごとに校舎に向かっていく。
さすがに生徒が1500人もいる所だけあって人だかりばかりだが、名門学園なだけに人の移動ルートの誘導システムがすごい。
数分もしないうちに入学式が行われた場所は静かになり誰もいなくなった。

聖也「え〜と…俺の行く校舎は…」

???「ちょっとアンタ!!」

聖也「ん?なん…」

聖也が振り向くとそこには、天瀬葵がいた。

聖也「げっ!お前は、神社であった…」

葵「天瀬葵よ!名前ぐらい覚えておきなさいよね!」

聖也「忘れるわけないだろ!勝手に不審者呼ばわりされたんだから」

葵「不審者っぽく見えるアンタが悪いでしょ!」

聖也「そんなに挙動不審に見えたか!?」

葵「見えた」

聖也「即答かよ」

葵「あ〜こんな所でしゃべってる場合じゃないんだっけ…早く万物学科に行かなくちゃ…」

聖也「万物学科って…お前もか!!」

葵「お前もって…もしかしてアンタも!?はぁ〜最悪…」

聖也「こっちのセリフだ」

鐡「お二人とも…早くしないと始まっちゃいますよ」

聖也「くっ鐡か…驚かすなよ!」

葵「鐡…」

鐡「……」

聖也「なんだ?お前らも知り合いだったのか?」

鐡「えぇ…禁じられたあ…」

葵「そんな関係じゃない!」

鐡の発言に怒った葵は、鐡に一発くわえるつもりだったが鐡はあっさりと避けてしまう。

聖也「ホントどんな関係なんだ?」

葵「同じ職業同士って言えばわかるかな…」

そうだった…この二人は、巫女とシャーマン。神社で神を守る者だった。そう気付いた聖也は、二人に質問をする。

聖也「あの紅って子もそうなのか?」

鐡「はい!彼女は、穂村神社の巫女…これは、入学式の前にも言いましたね」

聖也「同業者は、3人なのか?」

葵「あと一人いるはずだった」

聖也「そいつはどうしたんだ?」

葵「10年前から消息不明になってる」

聖也「消息不明って……今の技術力でも見つけられないのかよ!」

鐡「はい…ですから我々、神を守護する人間はその原因が神の力によるものだと判断しています」

聖也「神って…」

葵「実際、ここ最近…特にあなたがこの島に来てから、私たち神を守護する人は不思議な力を感じてる…じわじわとね」

聖也「俺が来てからって…」

鐡「僕はあなたに何か特別な力が宿ってると、出会った時から感じています」

聖也「そんなわけ…」

ホントかウソか分らない現実離れした話を聞いた聖也は整理のつかないまま校舎へ向かって行くのであった。葵と鐡も聖也から少し離れて校舎に向かう。

『万物学科 校舎内』

紅「神城…聖也…」


続く…

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