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蘇る青春・1973年銀幕放蕩記コミュのわたく史再訪?1980年・26歳のベスト・テン

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1980年ベスト・テン

【 邦画 】

1) 二百三高地
2) 遥かなる山の呼び声
3) ヒポクラテスたち
4) 神様のくれた赤ん坊
5) 影の軍団・服部半蔵
6) 忍者武芸帳・百地三太夫
7) 天使を誘惑
8) 海潮音
9) 天平の甍
10) 父よ母よ



【 洋画 】

1) 出逢い
2) チェンジリング
3) シャイニング
4) マンハッタン
5) クレイマー、クレイマー
6) マリア・ブラウンの結婚
7) ヤング・ジェネレーション
8) 忍冬の花のように
9) スター・ウォーズ帝国の逆襲
10) ブルックリン物語


主演男優賞
仲代達矢(「二百三高地」)
ジョージ・C・スコット(「チェンジリング」「ブルックリン物語」)


主演女優賞
倍賞千恵子(「遥かなる山の呼び声」)
ジェーン・フォンダ(「出逢い」)


■相変わらず勉強はしていなかったですよね。この頃、ボクは卒業延期になってしまって、それまでの最低限の要領だけではさすがに通用しないんだなぁと少しずつ尻に火がついてきているときでした。
それでも危機感は薄かった。そして、なにかというと映画を見ては泣いていたときである。
現実にリアル感が希薄なのに、映画では泣けちゃうんだよね。
「二百三高地」「遥かなる山の呼び声」「出逢い」「チェンジリング」いっくらでも泣けるんです。
ただ、そんな酔生夢死のひどい日常であるそれだけではなく、邦画はいちばん停滞期であったとも思うのです。
「ヒポクラテスたち」には同じ医学部の国家試験を目前にしている身として他人事でなく、いささか面映いものでありました。
この年のベスト・ワンにした『出逢い』はいまは思い出すこともないのですが、この時期の自分の感情にいたく迫ってくる優しさに満ちておりました。
また『チェンジリング』『シャイニング』と、この後数え切れないくらいのめりこむ恐怖映画のワン・ツー・フィニッシュが見られたのも嬉しかった。
『チェンジリング』はリメイクされて2007年度中には公開されるだろうが、絶対的な恐怖とともに、感涙滂沱となるような出来が再現されるのであろうか・・・?ピーター・メダック監督は素晴らしい映画作家だった。


■21世紀の目で選んだベスト3

 『ツィゴイネルワイゼン』
 『影武者』
 『ヒポクラテスたち』

 『地獄の黙示録』
 『ルードウィヒ神々の黄昏』
 『シャイニング』

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