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帰ってきたレモネードコミュの情熱のかたじけない

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夜の町をくり出すと…
そこにゎスィーツandビガーな恋が広がっていた…

コメント(31)


体が覚えている。
あの響き…あのリズム…。

頭で奏でてる訳ではない。
そう、魂に刻まれてる。

ー私達はいつも通りタワレコのジャズコ-ナ-へと急いだ。

心動かすこの軽快なリズム、焦る気持ちを押さえて先を急ぐ

うううっ…そうだ…ここだ…
男は店の一角のジャズが立ち並ぶ棚でひざまづいた…
男は生涯をジャズに掛けていた。
ボロボロになるまで着た服、ボサボサな髪。
誰が見ても納得する姿だった。


そんな男の肩にそっと触れた人がいた。
さっきまで黙ってジャズコ-ナ-を観ていた女だ。

男はそっと上を見上げた…
ボロボロまで着た服、ボサボサな髪
まさしく自分と同じ姿の女であった…

「うう」
男の心の中のジャズのリズムがピタッと止まった…

「照るゑ(え)…
俺は…ずっとジャズに生涯を捧げていたよ」

切ない感情に頷くことしかできない女。
「でもね、あなたが捧げてきたジャズ人生に尊敬を持つ人だっているのよ。私だってその一人よ…」

――照るゑ…

彼の目は
これまでの人生を振り返るかのように遠くを見つめ

大粒の涙がこぼれ落ちた…


今彼の心の中にはジャズ以外のリズムが刻まれている

これは初めての感覚…
「なんだ…」
男はむさぼるようにジャズの立ち並ぶ棚に顔をなすりつけた

まるで本当の姿になりたいと強く願う人魚のように…
そして横を見ると…

「て…照るゑ…」

彼女も同じようにジャズCD列に顔をなすりつけてるではないか。


「…すき」

彼女は言った。

「私、トゥキですから--------------ッ」

男はびっくりして退いた。

――俺のことか?
いや…先走るな…違う違う。
まさか照るゑが…


照るゑが男を見る。
目が少し充血している。
普段かまっていない唇は今日のような特別な日を待ってるかのようにグロスを装い
みずみずしく輝いていた。


すると
後ろのロックコ-ナ-から物音が…


振りかえると
1、2、3!!の3等身の男が立っていたのだ!!

その姿はどうもロックにゎ似つかない…いや!!ロックの為に生まれてきたと言っても過言ではない姿であった!!

その頃タワレコの店の空気は次第に細かいビートのリズムに包まれていた…

――なんて3等身なんだ…
太い首に汗ばむうなじ
どこで買ったのかと思わせる3等身用のス-ツ……



男は今まで持っていた感情とは
全く違う感覚に陥っていた。


タワレコのBGMがロックに変わる…
ビ-トが早く打たれるたびに彼の心も打たれていた…

「すみません…」

3等身が発した言葉に
男は夢から覚めたミッキ--マ-ウスのように表情が固まった。
照るゑはそれを見逃さなかった。
男のその表情を。


男の表情はミッキーマウスからしだいに忘れかけられたポロリのように澄んだ表情へと変わっていった…

そして真っ正面からぶつかってくるロックのリズムにのれられ男の気持ちは真っ直ぐになっていた

「照れえゑ…」

スルーされた3等身はもう一度、髪をかきあげ「すみません…」とつぶやいた

「す…すみません…あ、俺たち邪魔ですか?」

男は言った。
すると3等身が言った。
「なんでジャズなんですか。なんであなたは人生をジャズに捧げてまで…」

照るゑが言った
「あなたには解らないわよ。彼はね…彼は………」
――そういえばなぜ彼がジャズ好きなのか解らないわ。


「なんだ。お嬢さん、それさえ解らないのかい」
3等身はロックに身を任せ挑発した。
3等身での挑発は忘れかけられていたポロリのように卑劣なものであった。

「文句あるなら、この9等身の俺をジャズで挑発してみな」


「3×3…倍数か!?いや…9?」 男は三等身の発した9等身という言葉が靴下にくっついてはがれないシールのように脳裏に張り付いて戸惑っていた

「何…俺を挑発もできないのか!?」空気を読めない三等身はロックの神様ボブ・ディランのような微笑みを浮かべながら言った

照れゑは男をかばい始めた
「ジャズで挑発…わかったゎ…」
そうつぶやくと前屈みになり、
四肢を震わせた。

まるでゴム人形のような動きをしているジャズ女に、ロックの神様ボブ・ディランもきっと息をのんでいるだろう。

「照るゑ!やめろ!」
男は言った。

「ははははは、ジャズの情熱はそんなもんか?」
あおる3等身…


……

女は黙って四肢をふにゃふにゃさせた。

「お、おい!!やめなさい。そもそも、ジャズを体で現すことは間違いだよ!照るゑ!!」


……


続ける女。

「―ぢがうわ。これはあなたに対する愛情を体で現したの。あなたがジャズを好きなように。」


――て…照るゑ



第2章
薬用養命酒


「俺も…」
そういうと男は前屈みになり、四肢を震わせた…
そうすることで2人は一つになろうとしていたのだ

その姿は周りの誰が見ようと滑稽な姿であった。しかしこれは誰も邪魔できない愛の形である。
ジャズしか頭にない男の頭…いや…心にいつしか「照れゑ」というメロディーが流れ始めた。


その頃
タワレコに異様な光景が広がっていた
「フッ…」

三等親は静かにタワレコを後にした。
その目には涙が浮かんでいる…
しかし口元が笑っていたのは言うまでもないこともある

次回エンディングハート達(複数ハート)




あれから何時間何分何秒たっただろう。
ふと四肢を止めた途端
タワレコが物音ひとつもしない真っ暗な闇につつまれていた。
後にそれが閉店時間だと理解した。


「照るゑ…」
ひたすらまだ踊る女に男が声をかけた。
「…わたし」

「どうやら俺たちだけみたいだよ。」

女が頬を赤らめた。

「結婚しよう」

「はい。喜んで」



同じ地に生まれ同じジャズ仲間になり
同じときを歩んだ彼等はきっと永遠に幸せな生活を送るだろう。

そして
ロックフリ-クな3等身だって。


照るゑが
スモモという宇宙人によって
名前が照れゑ
になっていたことは彼等が星になっても
変わらない事実であろう。




END


どこか懐かしいレトロな雰囲気を漂わせる地下街

今日も仕事終わりの親父達が肩を組み酒を飲んでいた…

店内から絶え間なく放出される煙りに誘われて次々に人がやってくる

サッ…

一瞬何かが目の前を通り抜けた気がしていた
一瞬だったので理解しがたいことであったが、確かに居たのだ。

そう、またアイツだった。

アイツは今日も赤いタ-トルネックを着て
横走りしていた。

アイツの名前はわからない。
独り身なのか所帯持ちなのかも。

気になる。

そして私は
アイツを追い喫茶店へ入ってきてしまった。

急いで喫茶店の店内へと目線を移す

「あれ…いない」

幻だったのか!?

昨日、夜中にふとテレビをつけたらたまたまやっていた海亀の産卵のドキュメンタリー再放送を見ていて夜更かしたのが原因か

私は山手線のように思いを巡らしていた

しばらくして私の頭の中の山手線が急停車した。

いた。
赤い横走り男。


私は息をのんだ。
男は海亀が産卵するときのようなキラキラしたeyeをしていた。

キラキラしてみえたのは
寝不足のせいじゃない、ポツダム宣言のせいでもない…


「あのぉ…」
気づくと私は声をかけていた

「なぁぁ〜んでしょぉ〜か、おじょ〜ぉさまぁ〜」


魅力的なしゃべり方な人だった。

「あの…」
私ははっとした

気になることは確かにある…でも何を聞けばいいのだろう

赤いタートルの横走りの男は「お〜じょさ〜ん〜先行くよ」と言いゆらゆらしていた

男は何を急いでいるのだろう

男にせかされ私は金魚のように口をパクパクさせて言葉を口に出した
「サ…サンタはいると信じてますか…」

思わず出た言葉。
本当はマクドに行きませんかと言いたかった私。


「サぁンタ〜?ぼぉ〜くは知りましぇ〜ん」

赤タ-トル横走り男は少し顔を赤らめ、額に汗をかいた。


その近くで
小さい子どもが母親に言った。

「まま、私サンタさんに70万のエルメスのバック頼みたい」

「生意気ね。伝説になった双子様を見習いなさい。彼女たちは、毎年ポップコ-ン3粒を頼んでいたのよ。」



それが聞こえたのか赤タートル横走り男は、今にも白いヒゲが生えてきそうだった。

白いヒゲ…帽子…袋…
それを頭の中で赤いタートル男にあてはめた

その姿はまさに世界中の子どもに夢を与えるサンタであった

何か知ってはいけな
いものを知ったようで私は寒気を覚えた

その時
「リンリン」
懐かしい鈴の音が聞こえた

暴走じじぃであった

「暴走じじぃさんありがとう」
勇気が出た私はもう一つの質問をする。
「…昔と比べて少子化になったけどまだまだ忙しいですか?」

"サンタ"はうつむいた。


私は拷問したいわけではなかった。

ただ"サンタ"と話がしたかったのだ。


「そぉうだぁねぇ〜っ…それよぉ〜り君にみせたぁぁい物があるんだぁぁよ」


「なに?」
私の体全体が心臓になったように ドクドクとした。


横を見ると
梅田の歩道橋ライブを見て揺らいでいるおじさんがいた。
やっぱり今日も揺らいた。


「こぉっちにィきてぇ〜っ」

この男の話方はいつもこうだ。
たまにやる気のないアナウンスをするJRの車窓さんのようだった。独特だった。


"サンタ"についていってから何時間経っただろう。
相当歩いたせいか靴が半分すりへっていた。

私は正直、この人がサンタであれ、
サッカ-チ-ム、マンチェスタ-ユナイテッドをマンUと言うであれ
まさにどうでも良かった。



私の本当の気持ち…

私は心がみそ汁の中のふのように大きくなっているのを感じた

「私サンタの事がス…」

私の思考は歩道橋に繰り広げられる路上ライブの音で遮られた

そしてその観客の一人の揺れ男は曲調が激しくなっても一定のゆれを保っていた

まるでそれは私の心臓の音のようだった
気がつくとサンタの方を追いかけていた

「―…じょおさん、
おじょおさん…!」



「…あ、私…」

私は気を失ってたようだ。
サンタの後をついていき、マイペ-スに揺れる男を見たときから記憶がない…


「よかったぁぁ-目ぇ覚めてぇ〜さぁお嬢さん!」

そおいった男は手を下へ広げた。


――飛んでる…
私、飛んでる!!


なんと彼女は乗り物にのって空を飛んでいたのだ…


その乗り物は…
残念ながらソリではなかった…
そして味噌汁のフでもない。



なんと揺れる男がソリになっていた…

「すぅごいでしょぉ〜これからプレゼントくばるからぁね」



「夢みたいだわ!」


「にゃん-」
ソリ揺れ男が高く飛んだ
6フィ-トはあるだろう(約2メートル)


6フィート
中途半端な高さは逆に恐怖心を覚えた

「トナカイ雇うつもりだったんだけど〜風邪ひいちゃって〜ちょうどさがしてたじょ〜」

「私…でいいんですか??」

「仕方ないじょ」
そういったサンタの顔は真っ赤に染まった

私達はそのまま夜の町へ繰り出した…

6フィ-トも飛んでいれば上一面
きらびやかな世界が広がっていた。

「きれいね…」


「きみもぉきれぇだぁよぉ〜」




すると時計の短針と長針が12をさした。
24日になった。

するとサンタはプレゼントを配り始めた。その嬉しそうな横顔はM1王者のノンスタイルのようであった。


サンタはプレゼントと同時に夢を配ってるのよね。


気がつくとサンタが肩に手をおき、
私にプレゼントを渡した。

開くと…


"元祖レモネ-ド"
の本であった…

レモネ-ド?意味はわからなかったが
どうやら彼が所属しているリアル劇団らしい。

ありがとう。私はそう言って
トナカイ演じる揺れ男をおりた。



「ここはどこ…」
右に喫茶店、薄暗い道
私は阪急地下街に戻っていたのだ

そして、私の手は大事そうに元祖レモネードを抱えていた

私ゎポテトチップスの袋を開けるように強い思いを込めておもむろにその台本を開いた
そこには甘酸っぱいリアルな人間史がストーリーとして書かれていた

最後まで読んだ私ゎいつしか涙を浮かべていた
そして最後のページを手に取った


「いつでもかけていいじょ〜来年もよろしくじょ〜」
のメッセージのあとサンタの連絡先が書いてあった


「サンタ…ありがとう」


後日、女はサンタに連絡をとり
仲良く過ごしましたとさ。


そして2人が出会って
100年たった今
24をイヴ
25日をクリスマスと馴染み深い日になったのでした。


そう、聖なる夜は
2人が出逢わなければ幻のままであった。
また、レモネ-ドだって同じこと。





君にメリクリ
あなたにメリクリ
私にメリクリ…


END

(最後適当笑)




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