鳥大剣道部の集いコミュのmixiの日記

ここのコミュの全員がマイミクではないので、日記に書いたものを転載してみる。諸君、福島とのマイミク登録を積極的にして欲しい。
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終夏
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ｵﾜﾀ

君たちは、それぞれ精一杯戦ったと思う。

他の強豪大学に比して、稽古量は決して多いとは言えない。ただし、これは伝統と学部構成の差だ。伝統は、今後作り上げていくべき課題だが、今年は合宿日程もようやく増やし、強豪校合同合宿にも毎日参加した。合宿日程は昨年までは極めて短く、そして強豪校との合同合宿については数年前の学生は参加を避けていた。新しいチャレンジが必要である。それが新しい伝統を作る。我々はまだまだやれる。

我々がラッキーを期待して時々勝つという不安定な時代は終わったと思う。

男子は敗退はしたが、伝統ある強豪校と5分以上に渡り合い、押し込みながら負けたという新しい悔しさを経験した。今までは、ラッキーで勝っていたか、負けた時は確実に5分以下であった。自力が上がったわけだ。女子は、最強豪校を相手に、今までであれば最初からあきらめるような雰囲気もあったかと思うが、今年はそうではなかった。勝負が決する前に一人が引き分けたと言うことは、極めて価値が高い。ドローに持ち込むことを目標にしながら、ラッキーが加われば本当に勝てるかも知れないという可能性が、生まれたわけだ。

立地の悪条件を乗り越える意志の強さを持ち、出稽古を増やす。日々の稽古にさらに厳しさを持つ。単純で、単調で、苦しい繰り返しから逃げない。

強い意志で勝ち抜くチームの信頼は、馴れ合いの楽しさからは生まれない。楽しむだけの友達や恋人同士の信頼など、本当はあり得ない。それは全て思いこみに基づく幻想でしかない。同じベクトルで、同じ痛みを感じ、激しく一緒に傷ついて、それでも、その絶望的な状況を一緒に乗り越えるために、お互いがあきらめないことでしか信頼は生まれない。

君たちはお互いの信頼の一端を今掴んだ。これを決して離さないで欲しい。絶望的な苦しさがあるときも、単調でつまらない日々に意義を見失いかけても、指一本でよいから引っかけておいて、あきらめないで欲しい。

大きな希望が生まれた一日であった。OB、OG、不本意ながら引退することになった4年生諸氏のご協力を、今後とも心からお願いしたい。

君たちのチャレンジを見せてもらい、感謝の気持ちで一杯だ。人間はその内誰でも確実に死ぬという結果が決まっている生き物である。最後の結果は、結局はみな同じ。そういう人間にとって大切なのは、「結果」ではなく、それまでの「過程」である。これだけは誰がなんと言おうと間違っていない。
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以上。