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ボーイズラブ絵描き物書きコミュコミュの=しりとりが御題=

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雑談トピで決まった企画です。
まんま、しりとりが御題になります。
ボーイズなら絵でも小説でもハードでも何でもアリです。
是非ご参加下さい^^

6/21 :ルール廃止。
色々とややこしいので以前のルールを廃止いたしましたm(_ _)m 

コメント(30)

というわけでしょっぱなこんなで失礼します(;´Д`)
「しりとりヤろう」の「う」からでお願いしますm(_ _)m
ぎゃ〜!!ティアさん!!!
こんなシュールで面白いネタ大好きですv

そして、とりあえず発案者なので投稿してみます(汗)

「うっかりほだされて、ヤられちゃった」の「た」!!

ヤられちゃって、起きたら腕の中で寝てた〜☆みたいな…説明無いと分からんですね(-д-;)
ティアさん>
しりとりトピ立て&一番手、おつかれです〜。
受け君のちょっとヌけたところが可愛くて、ツッコミ役の(まさに突っ込み?)攻め君との息の合いっぷりに愛を感じさせてもらいました(^ ^;

で、こちらでは閲覧だけ楽しませていただこうと思っていたんですが、トピが立った嬉しさについ……。
ティアさんの楽しいネタの直後に、わけわかんない鬱ネタでスイマセン(- -;

**********

【嘘つき】

振り下ろされた大きな掌が、頬の上で音を立てた。上体が傾ぐ。

「……気が、済んだ? 拳でないだけマシだったかな」
できるだけのふてぶてしさを装いながら、切れた口の端の血を手で拭う。
「それじゃ、もう話は終わりだ。さよなら」
それだけ言って、まだ睨み付けたままの相手に背を向けて歩き出す。
そうしなければ、あの強い眼差しに見透かされてしまいそうだったから。突然切り出した別れ話に本気がないことを。
できるなら、いまこの瞬間にでも振り返り、駆け戻りたかった。無理なことだとわかってはいたけれど。

あのまま彼を側に置けば、兄がどんな害を為すかわからない。『お前が諦めきれないなら、奴の方を消してやろうか?』薄笑いとともに口にされたそんな台詞に、背筋が冷えた。
以前から感じていた、自分への異様な独占欲。それを改めて思い知らされて。
両親が事故で亡くなった時、自分は僅か6つで、兄は17だった。それ以来、頼る者もなく、兄弟二人きりで生きてきた。世間の厳しさに身を竦めるようにしていた時期もあった。兄の才覚が芽を出し社会的な成功を得て、それなりにゆとりのある生活を得るまでは。そんな生活の中、いつからだったろう、肉親の情というには重すぎる執着を感じるようになったのは。
誰を相手にどんなことをしても、遊びなら、何も言わない。けれど、本気になったと知れば――。

だから嘘をついた。
もう飽きた。別れよう。
そんな心にもない言葉でアイツを傷つけて、ラストシーンを演出した。

殴られた頬が熱い。痺れるみたいな痛みが浸みてくる。
それでも、どこか手加減してくれてたんだろうな。避けるつもりもなかったからまともに食らったのに、この程度ですんだんだから。
無愛想で口も悪くて、でも、芯には優しさが根付いてる奴だったから。

ふと気づくと、熱い滴が一筋、頬を伝っていた。
拭う気にはなれない。
この痛みと涙が、アンタとの最後の思い出になるんだから。

**********

他の方とかぶってなければ、お次のお題は「嘘つき」の「き」からお願いしまーす。
きゃー、すっごいタイミングで夏希さんと重なってしまいました〜。
こちら、攻め君の嬉しそーな表情がたまりませんっ。

じゃ、次のお題の方は、どちらから続けてもOKってことで?
とりあえずは、ルーズに(^ ^;お次の方どぞ〜。
ティアさん>
あはははは!!もーティアさんすごい!面白い!!
そっちのしりとりかー!!(笑)
そして、い、インテリ眼鏡が・・・っvvv

夏希さん>
思わずニヤっとしてしまいましたよv
赤い髪のこの半分寝ぼけた感じが可愛いなぁーvv
「ほだされる」って、素敵vvv

四季さん>
あぁ四季さんの書く話はとても好きです!!
文章の雰囲気が切なくてたまらない。
相手のための嘘、はとても痛くて切ないですね・・・


いっつも萌えた感想ばっかりなのでたまには投稿をー。
ショートって久々なのですが・・・

こんな素敵投稿のあとに申し訳ありません・・・っ!!


夏希さんの【た】→【だ】で
【大嫌い】か
四季さんの【き】で【嫌い】。


*******


多分、たった一言、言えればいいんだ。
たった一言。
そうしたら終わることが出来るのに。



先輩が、眼鏡をテーブルに無造作に投げた。
その音に、びくっと反応する。
先輩が眼鏡をはずす、ということは。

「将史、次サボれ。」
「・・・そんなの無理ですよ、先輩。」
「大丈夫。俺が許す。」

先輩の手が、僕の腕に伸びる。
強く掴まれて、僕の体はそのまま先輩の腕の中に落ちた。
必死に抵抗しても、体格も全然違うから相手にされない。
このままじゃダメだ。

「出席足りなくなるから・・・・っ。」
「いいって。」

ぎゅっと背中から抱きしめられ、先輩の匂いが僕を包む。

「好きだよ、将史。」

耳元で甘く囁かれる、この言葉が好きで。
優しく頭を撫でる、この手が好きで。

だからいつも、言いなりになってしまう。

全部、僕を抱くための手段でしかないのに。

他の誰かにも囁いた言葉。
他の誰かをも撫でた手。

なんでそんな風に、愛しげに僕の身体に触れられるんだろう。


先輩なんか、嫌いだ。
大嫌い。

だけど、どうして言えないんだろう。


「・・・僕も、好き。」


このままがいいって、どうして思ってしまうんだろう。


*******


・・・やっぱりショート難しいですね!!修行します・・・(^_^;)
実はブログで書いている小説の過去ネタだったり・・・


お次は【い】でお願いします。
うわ、ちょっと参加させてくださいvv
最高な企画ありがとうございます!!!!!ウヒョヒョ。
でわでわ、椿姫さんの【い】より「良いこだな」→【な】でお願いします。

--------------------------------------------------------
「良いこだな」
 火威がそれを言う時というのは、決まって彼が瞳を潤ませている時だ。
 切なさと恥ずかしさ、そして少しの憎らしさが彼の大きな瞳に浮かび上がり、珠となって滑り落ちる。
 綺麗な透明の雫が紅い唇へと到達するその奇跡的な瞬間、火威はようやく口元を緩ませるのだった。
(俺の麗人だ……誰にも渡さない)
 火威は心の中でそっと呟いて、身を沈み込ませた。
 愛しい人の濡れそぼった唇に、満足げにくちづける。その儀式は、二人にとっての大切な習慣になりつつあった。
 火威を奥まで飲み込んだ細い腰をやわらかく撫でながらの、キス。そこが馴染むまで、彼らはこうやって唇を求め合うのであった。
 何度も軽くついばんでしまうのは、キスが好きだからというだけではない。時折我慢しきれなくて下唇を甘く噛んでしまうのは、無論のこと欲しくて堪らないからだ。
(火威が欲しい…)
(コウが欲しい…)
 同時の呟きをして、同時に唇を寄せて。
 二人は、お互いの魂を欲するままに、何度目なのか分からないくちづけを交わした。
--------------------------------------------------------

勉強用・練習用にずっと書き続けている小説「(仮)ホットチョコレイト」の中のカップリングを使って、ちょこっっと意味なしのシーンを書いてみました。

次は【な】です!よろしくお願いします♪ 
うひゃー投稿トピともども、こっちもステキですねvv
皆さんのを見たり読んだりするだけでも満足です(*´∀`)=3
それじゃ、わかさんの続き「な」ということで。
【懐かない猫】

+++++++++++++
「っ!!」
 その身体を撫でようと手を伸ばしたら、気が立っていたのか爪を立てられた。引っかかれた手のひらは、うっすらと血が滲んでいる。
 それを舌で舐め取ると、目の前の『猫』がびくりと身体を震わせた。
 やれやれ、どうやら相当おびえているようだ。
 まぁ仕方ない。親が遺した借金の肩代わりのためとはいえ、まだ16の子供が見ず知らずの場所まで連れてこられれば、何をされるかと不安にもなるだろう。
 髪を染める高校生がまだ多い中、この『猫』は純粋な黒髪、黒い瞳だった。それがいかにも人なれしない気高い野良猫のようで、相手が10も下だというのに気を引かれた理由だろう。
「あの…ごめんなさい、大丈夫…ですか?」
「女にならまだしも、子供にひっかかれたのは初めてだ」
 またしても俯き肩を震わせる。その様に、少しばかり嗜虐心が煽られたが、まぁここで手を出して逃げられては本末転倒だ。
 手を伸ばすと、おびえて逃げようとする。だから、できるだけやさしい仕草で頭に手を載せ、その柔らかな髪の毛を撫でた。細い髪は簡単に指に絡まり、そしてさらさらと流れていく。
 そうしていると怯えも多少は抜けたのか、それとももういない父親の代わりにでもしたいのか、その『猫』は目を細めて華奢な身体を預けてくる。
 俺はくっと唇の端を上げて笑った。
 初めは弄って愛玩人形にしてもしようかと思っていたが気が変わった。
 このまま、この家で最高の教育と最高の環境を与えてやろう。愛も金も何もかも、その全てを惜しみなく与え美しく育てあげた後、俺がこいつのその全てを破壊する。そしてそのまま俺を憎むがいい。
 これはゲームだ。
 懐かない猫を懐かせ、そして放り出すとどうなるか、その実験過程を見るための。
 さて、この猫は一体どんな風に成長するだろう?
「――後で私の部屋に来なさい。これからのことを話し合おう。学校やそのほかのことを決めないといけないからな」
 優しく言ったその言葉にぱっと輝かせた顔が、愛と憎しみの間で気が狂うほどの苦痛に歪む日が来ることを何よりも楽しみとする、そんな自分の狂気すら甘美な毒になる。
 さあ、それじゃあゲームを始めようか。どちらが勝者となるか、それはまだわからないけれど――。
+++++++++++++

く、暗くてすみません。いつもと違うノリでやってみました。
もっと短い話も書けるようになりたいです…。
では次は、猫の【こ】でよろしくお願いしますです☆
うわ〜、どんどん続いてますねしりとり。
こんなふうに自由な発想でネタが広がってくと、皆様それぞれの感性でもって書(描)かれてるのがわかって、フワ〜ってなっちゃいます。色んなシチュも読めるしホント嬉しいです(^_^)

椿姫さん>
過分のお言葉ありがとうございます〜。感想っていただき慣れてないのでテレテレです(^ ^;
遊び人に惚れちゃったキャラというのは、切ないものがありますよねえ。でも、読み手としては、信じたいのに……って心の揺れに惹かれてしまいます。

わかさん>
もう離れられない両想いな仲の二人っていいですねー。
繰り返し交わされるキスっていうのがまた萌えです(^_^)

こうさん>
飼い主とペットのあやうい関係に、思わずきゃー!
ゲームのつもりがやがて本気に……とか考えてしまって妄想が膨らむ一方に〜(^ ^;

ああもう、皆様の作品を楽しませていただくだけのつもりが、ここでごちそうになる萌えに煽られてつい〜。ということで、次のお題、行かせていただきますっ(^ ^;/

**********

【声を聞かせて】

金曜の夜、僕は部屋で一人彼を待ってる。
『おかえりなさい』を言うために。


「……一緒に暮らそ」
背後から抱きついて言われた言葉に驚いて振り向く。間近に真面目な顔があって、気恥ずかしくなってまたすぐに目を逸らす。
「無理だよそんなの」
僕はまだ15、しかもこの春、家から徒歩10分の高校に入学したばかりで、どこをどうやったって、実家を離れて暮らすような口実なんて見つからない。
「わかってるよ〜。言ってみただけじゃん」
口調は拗ねてるくせに。

この一人暮らしの従兄兼恋人は、僕より8つも年上で、いつもは鬱陶しいくらい甘やかしてくるくせに、時々こんなふうに逆にやたらと甘ったれてくる。
「ほとんど週末ごとに遊びに来てるし、外でもしょっちゅう会ってるのに、なんでいきなりそんなこと言い出すのさ」
相変わらず背中に張りついたままの相手に、床を見つめながら訊いてみる。なんだか妙に照れくさい。

「んー……なんか、声聞きたいし」
「声?」
声なんていつでも聞けるのに。現にいまだってこうして話してる。
「その……なんだ………なさい、とかさ」
歯切れの悪い言葉は、終わりにはほとんど呟きじみたものになって聞き取れなかった。
「なに? 聞こえない」
「………だからぁ、お前の顔みてお前の声でおかえりなさいとかただいまとか、聞きたいし、俺も言いたいんだよっ!」
いきなり、やけになったような怒鳴り声が耳元で響く。
呆気にとられてまた振り向いた僕に、こんどは彼の方が赤らんだ顔を背けてしまった。


鍵の開く音に続いた、廊下を歩く足音。
部屋の奥のソファの上にいる僕を見て、二つの目が見開かれる。
「おかえ……」
最後まで言い切る前に、思い切り抱きつかれて息が詰まりそうになった。
聞きたいって言ったのは自分のくせに。

**********

では、お次の方は【て】でよろしくお願いしまーす。
四季さんの【て】→「手袋越しに伝わるぬくもり」→【り】へ♪

☆四季さん
やー初々しくてステキでした。
お互い照れちゃう感じがイイです。可愛いです。

+---------------------------------------------------------+
『手袋越しに伝わるぬくもり』

「…誰も居ないよ」
 暗い夜道の中で、好一は少しだけ背伸びをして、火威にだけ聴こえるような小声で、囁いた。
 N川のほとりを二人はてくてく散歩していた。この時間帯では人通りは皆無だ。
 火威は彼が何を言おうとしていたのか想像を巡らせると、口元を綻ばせて微笑んだ。
 おねだりする瞳は、この川の色とよく似ている。ビルのネオンと月明かりを反射してキラキラ輝くそれは、火威のお気に入りであった。
「…手、繋ごうよ。あそこの、角まで」
 言いながらも、好一の手は火威の指先をきゅ、と握っている。
「手を繋ぐっていうのは、そんなんじゃねえだろ」
 火威は笑うと、その手をくるむみたいにして握った。
「…あ、でも手袋してたんじゃ全然意味無いかもね」
 照れ隠しに好一は早口で言ったが、火威は動じない。腕を引っ張るようにしてずんずん歩いている。
「その内あったまる」
 その一言で、好一はやっと微笑んだ。
 こんなにくつろいで過ごす二人の未来を、あの日の二人は想像していただろうか。どんなに惹かれ合っても思いを遂げられなかったあの日々が、懐かしい。
 だけれども、やはり。今この時が一番幸せだと思う好一であった。
「あ、ぬくぬくしてきた。火威の手袋、分厚いのにね」
 寒がりの火威が手袋を手放さないことを、好一は愛しいと思う反面憎らしく思っていたのだが。
 やわらかな生地を通し、こうして彼のぬくもりが伝わってくるのなら…それもまた良いと好一は思った。
 いつかの孤独は、この瞬間の幸福感をより高みへともっていく為のものだったかもしれない。あの日々があったから今こうして、微笑むことが出来るのだ。
「ねぇ火威……幸せってこういうこと?」
 火威が一瞬止まる。
 好一は彼が何を返してくれるのかわくわくして待った。
「もちろん。こういうことだ」
 火威はそう言うと立ち止まってほっそりとした手を引き寄せた。冷たさの残る指先に息を吹きかける。
「お前も手袋しろよ、キンキンに冷えてんじゃねえか」
「だって…」
(火威にあっためてもらいたかったんだ)
 その言葉を、好一は飲み込んで、火威をじいと見上げた。
「あ。お前また…!」
 火威がそれに気付く。以心伝心はいつものこと。
「意味分かんねー甘え方すんじぇねェよ、この前もわざと薄着で目の前うろちょろしやがって…愛情飢餓はまだ治んねーのか!」
 火威は唾液を飛ばしてがなったが、好一は涼しい顔だ。
「だって…」
「だってだって言うんじゃねえよ」
「あイタ!!」
 デコピンを食らった好一が一瞬目を瞑る。
 火威の一撃はいつもイタイ。
 でも……好一の中の幸せはこれでまた膨らむのだ。
「明日は手袋買いに行くからな」
「やだよ、俺まで手袋したらほんとにぬくぬく出来なくなるじゃん」
「試してみなきゃ分かんねーだろが?」
 呆れた顔を火威がするのを無視して、好一は甘えた声を出した。
「じゃあ、じゃあ、明日も夜の散歩しようよ」
 好一のおねだりに、火威が一瞬目を丸くして、左手を後頭部にやった。ツンツンに立ち上がった茶金色の髪を弄くる時というのは、何か考えている時だ。
 答えを求めて小首を傾げる好一は、またわくわく顔である。
 火威はハァと一回だけ溜息をつくと、小さな顎を摘んで、くいと上に向かって上げた。
「…あ、」
 短く声を上げて、好一がつま先立ちになる。
 火威はにか!と彼に笑いかけると、しっとりした唇に小さなキスを与えた。
「試してみようぜ、明日また」
 二枚の手袋ごしにぬくもりが伝わるだろうことは、本当は二人共知っている。
 それでも、明日、何気なさを装って散歩に出るだろう。
 そして手を繋ぎ、ここでまたキスをする。
 ちいさな幸せこそこうして紡いでいくべきだと二人は思っていた。そう、手を繋ぐようにして。
+---------------------------------------------------------+
ホットチョコレイト第二弾です。
ストーリー説明なしでごめんなさい!

では次は、【り】からよろしくお願いします♪
わわ、ちょっと見ない間にこんな楽しそうな素敵トピが!
混ざらせていただきますv

それではわかさんの【り】から
「律動の共有」で【う】に。

***

「律動の共有」


壁越しに伝わってくる振動。
微かに漏れ聞こえる喘ぎ。
深夜の今、それが何によってもたらされているものかは
容易く想像できた。
……ベッドを壁にくっつけるというのは考えものだ。
もっとも、こっちも人のことなんて言えないが。
ベッドに座り、壁に寄りかかる形で
振動を背中から感じて、想像した。
穏やかな笑顔の整った顔立ちをした隣人。
一目ぼれ、だった。センスのいいスーツに包まれ、
毎朝出勤していく彼とただ一言
「おはようございます」と交わしたくて、
夜型だった生活は朝型に変わった。
何か、もっと話すきっかけが欲しいと思っていた矢先、
時折深夜に聞こえるようになった嬌声。そして振動。
……悔しかった。躊躇などせずにもっと話かけてれば……。
もしかしたら、隣の部屋のベッドにいたのは
自分だったかも知れなかったのに。

「……っ……あ」

壁越しに伝わる振動にあわせて、自分自身を扱く。
彼の律動を想像して。
どんな顔で?どんな声で?彼は抱いているんだろうか。
見知らぬ、その相手を。

「………………っ!」

一度激しく壁が振るえ、振動が止まる。
……俺も自分の手の中で白濁を迸らせていた。

「……は……ははっ」

同じ瞬間にイケた。
それはとても嬉しく、とても哀しかった。
同じ瞬間にイッても、同じ時間を共有していない。
それを共有するのは、今彼の腕の中にいる相手だけ。

「く……そ……っ」

虚しくなるのがわかっているのに。
きっとまた次の夜は同じことを繰り返す。
せめて律動だけでも共有したいから。

***

ショート系好きだったりするので嬉しいですv
イラストにもホクホク〜vv
それでは次は前にも出てしまったものに
なってしまいますが【う】からお願いしますv
こっそり遊びに来ました…。
では雪華さんの【う】からということで。

【ウサギとアリスと舞台裏】

------------------------------------------------------

「うー、緊張する」
 俺が胸に手のひらを当ててそう呟くと、隣にいた節がわき腹に軽く肘鉄をかましてきた。
「痛っ」
「緊張してるだなんて、そんなのみんな一緒だろ。それにお前はまだいいじゃんか。おれはこれだぞ、コレ」
 嫌そうにその形のいい眉を寄せ、コレと指し示すのは、所謂アリスのエプロンドレス。
 そう、俺達は少し遅い学祭での出し物として、不思議の国のアリスのパロディをすることになったのだ。
 まぁ普通にやっても面白くないので、劇に出るのは基本的に男子といういことになり、女子はトランプの兵隊や裏方、または衣装作りなどに徹し、中身は本当にくだらないギャグ仕様。
 そんな中、節はちっちゃめの身長と少しばかりの女顔が災いして主役に大抜擢。それに腹を立てたこいつが、友人である俺を無理矢理三月ウサギ役に仕立て上げた。
 節の暴走を止められるのは俺くらいだという事もあり、その件は引き受けたし、ずっとがんばって練習も重ねてきた。
 しかしなかなかみんなの前に立つという機会がないので、さすがに本番ともなれば鼓動が早い。
 こうなれば頭の上でぴこぴこ揺れるウサギの耳や、きちんと調えられたタキシードが少々恨めしくもなる。
 とりあえず、手のひらに人の文字書いて…。
「なぁ、緊張が解けるおまじないしてやろうか」
 身体をこわばらせている俺を面白そうに見ていた節が、突然そんな事を言った。
「効くのか?」
「バッチリ」
「なら頼む」
 途端。
「――!?」
「あはは、驚いただろ? さぁもうすぐ始まるぜ」
 俺は目の前で微笑む節の、口紅によっていつもより紅いそれを見つめた。
 一瞬だったけど、確実に俺のものと重なっていた。
「んなろ…」
 いけしゃあしゃあと笑いながら、節は先に舞台にたつ。
 あいつの意図は分からないけれど、確かにそのキスのおかげか緊張は解けた。
 俺は節の華奢な背中を眺めながら、舞台が終わったら問い詰めてやろうと考える。それまではしばらくお預けだ。
 ほんの少しだけ熱を持った唇を触りながら、俺は舞台の幕が上がるのを見た。

------------------------------------------------------

こんなのいかがでしょうか?
そろそろイラストもまた見たいですv(おねだり/笑)
では次は舞台裏ということで【ら】になります、よろしくお願いします♪
私も、絵描きさん方の美麗絵で目の保養をさせていただきたいのですが、この時期だとやはり皆様色々とお忙しいんでしょうか?
投稿の余裕ができるのをお待ちしております〜。

では、こうさんの【ら】から続けさせていただきまーす。
これでBLと言えるのかどうか甚だあやしいのですが(^ ^;

**********

【ランダム・ラヴァーズ】

「ごめん、やっぱなんか違ったみたい」
そんな台詞であっさり終わった、何度目かの恋。
当然ながら、その日のオレの気分は最悪だった。

色んな感情がごちゃまぜになったまま、当てもなく街をふらついていた時、ふと目に留まった一枚のポスター。
『Random Lovers』
そんな文字とともに華やかなキャラクタ達の絵が描かれている。最近はやりの体感型バーチャルネットゲームだ。
趣味嗜好によって分けられた各サーバ上に構築された、仮想の街。そこに住む、プログラマによって擬似人格を与えられた架空の住人達。
ユーザーは専用ボックスからそれぞれの好みに応じたサーバにアクセスして、架空のキャラクタのイメージをかぶり、束の間の恋の相手を探す。ユーザー同士で関係を持つことも可能だが、大方はサーバ側で用意されたキャラクタを相手にするらしい。
どこまで行くかは、ユーザーしだいで、もちろん行き着くところまで行ってもOK。何をしたってバーチャルな世界での出来事で、アクセス終了とともにすべてが消え去る、所詮は脳神経の錯覚に過ぎない。
つまらない、と思っていた。本物の恋やセックスに手の出せないような奴がハマる遊びで、オレには縁がないもんだと。
けど、いまはなんでもいい誰でもいい、とにかく適当に遊んで憂さ晴らしにしたかった。作り物のキャラクタなら、どんな真似したって別に構いやしないだろうし。

金を払ってボックスに入る。シートに座って端末に接続すると、目の前の空間にいくつものキャラクタイメージが映し出された。その中の一つを適当に選んで決定信号を送ると、僅かのタイムラグの後、オレは見知らぬ街角に放り出されていた。
とりあえずどうするか……。この手のゲームは初めてなんだが、要するにそこらを歩いてる奴らの中から好みのを選んでナンパすればいいわけだ。ユーザーマークのついてるのは避けて、と。
おっと、かなりヒットなのがすぐ目の前を通り過ぎてく。16・7くらいだろうか、薄茶の髪に緑の目、銀フレームの眼鏡がいかにも優等生って感じのツンとしたキャラで、ちょっといじめてみたくなる。
「一人?」
オレは迷わず声を掛けていた。

そして――
いまではほぼ毎日のように、オレは『Random Lovers』の街にアクセスしている。
仮想世界とわかっていても、いや、だからこそ、実際の恋愛よりもずっと手軽にもっと濃密な関係が楽しめるこの街で、オレは許される限りの時間を過ごすようになっていた。

従順さを求めたい時は、そう設定されたキャラクタを選べばいいし、我が儘に振り回されてみたければ、またその手のを選べばいい。無茶を言えば文句も言うが、絶対的な拒絶はしない。
かといって、単純に奉仕してくるだけの人形じゃない。出会いの時の反応と、慣れてきてからの反応が違ってきたりもするし、見かけと言動がかなり違ってる奴もいる。複数プレイもOKで、キャラクタ同士の嫉妬心を楽しめたりもする。

この間、久しぶりに別れたあいつに会った。あんなに好きだったはずなのに、いまは妙につまらない奴に思えた。
「あの時はごめん。別れてみたら、あんたのいいとこばっかり思い出すようになって……もう一回、やり直せないかな……」
俯きがちに告げられた言葉にも、もう何の興味も湧かなかった。

今夜もまた、オレはあの街に行く。
可愛い理想の恋人達と、快楽に満ちた時間を過ごすために。

**********

こんなことゲームいいな出来たらいいな、ってことで〜。でもホントにあったら、自分なんか廃ゲーマーになりそうで怖い(^ ^;

では、次のお題は【ず】からということで、お願いしまーす。
皆さんのお話、毎回楽しみです〜!!!
やっぱり、書く方によって楽しさが違いますねvv
絵描きさんは、今の時期忙しいのですか〜・・・
ウチは全然、暇ですけど(爆)

なので、投稿してみます〜☆


『ずるい大人の駆け引き』

ってのはどうでしょう!?(ぇ)
ただ、ヒゲ描きたかったんです(笑)

では、次は『き』からお願いしま〜す!!
む、むむ…如何にかして参加しようかと悩みつつ難産の結果を置いていきます…!

夏希さんの【ずるい大人の駆け引き】の【き】から。

-------------------------------------

【キスと子悪魔】

指が胸に触れた。
二人きりの自習室を満たす空気はすでに濃厚で、皮膚に纏わりつくような感触だった。
「せ、先生……」
陸は潤んだ眼で越智を見上げた。
彼が微笑みながら覆い被さってくると、陸が背中を預けているテーブルは小さく軋んだ。
「なぁに」
越智の声は、優しい。
吐息が乳首に触れて、陸は身を竦ませた。
「……ヒロタは可愛いね」
やや分厚いメガネの向こう側で、越智がまた微笑んだ。

うぶなふりは、陸には容易いことだった。
越智を誘ったのも自分からだ。こうなるようにと、何度かに分けて、布石を敷いて。

陸はもともと国語教師に好印象を持つほうだったが、この学校に入学して越智秀平という男ほど一目で気に入った男はいなかった。
授業のたびに、耳に心地いい声や話し方に聞き入り、朴訥そうな容姿はやや童顔で、とても31歳には見えない。
若年性老眼のために手放せない分厚いメガネもそれに拍車をかけたし、その上、そのレンズの奥にある黒い瞳が、驚くほど大きくて澄んでいる。
まるで犬みたいだ、と思うと口元が意地悪く笑いそうになった。
以前に図書室で見かけたときに手に取っていた本を読み、同じ出版社の蔵書を片端から借りるようになってから1ヶ月経った頃、ようやく他の新入生よりも覚えがよくなった。
図書カードに記入しておいた名前のおかげだ。
教師に懐くにしては明らかに度が過ぎるくらいの陸を邪険にするでもなく、まんざらでもない様子だったので、これは脈アリだと思った。
さぁ、ここからどう切り崩していこうかと思っていた矢先のことだった。

越智は生徒会執行部の顧問を務めている。
彼が好む作家の新刊を抱え、偶然を装って生徒会室付近をうろついていると、中から越智と、生徒会長の伊能正敏が揃って出てきた。
さりげなく小走りで駆け寄ってみても、越智の表情はあまり浮かない様子で、チラリと陸に一瞥だけをくれてサッサと立ち去っていく伊能の背中を見送っていた。
その時の眼と、深いため息で、陸は悟った。
越智は、伊能のことが好きなのだと。

陸自身は、これまで伊能のことは然程印象深くは覚えていなかった。
入学式と新入生歓迎会の時に壇上で話す姿を見ただけだった。
「お祝いの言葉」と銘打ってはいるものの、淡々とやり過ごすような、予め用意していたメッセージを口にしているのが明らかだった。
後々になって知ったことだが、陸が思う以上に人気があるそうだ。
生徒会長というポジションだけではなく、容姿は端麗で(陸の好みではなかったが)成績もスポーツも優秀らしく(あいにく陸はどちらも中クラスだ)均整の取れた長身はどこでも目立ち(陸の身体はまだ中学生のままだ)、彼の姿を校庭や廊下で見かけるたびに女子が黄色い悲鳴をあげていることに気付いたのは最近のことである。
陸も容貌には自信があったが彼のおかげで今ひとつ注目を浴びることがなく、存在が鼻についていた。
何より、この生徒会室前での彼の態度が、何故だか不愉快だった。
チラリとくれた視線は、一瞬にして陸を爪先から値踏みするように渡り、そして口元は微かに笑っていたのだ。
何だこのチビは、とでも言いそうな、バカにするような笑みを、陸は確かに見た。
その上、越智は唇を噛むような切ない表情で彼を見送っているのに、挨拶も何も一言もなしに立ち去った。
それが嫉妬なのか越智への同情なのか、どちらであるかは自分でも分からないが、この日を境に陸の猛アタックはエスカレートした。

そして今日ついに、授業内容に託けて放課後に越智を誘い出し、図書室にあるこの狭い自習室に連れ込んで囁いたのだ。
「伊能先輩のこと好きなんでしょ」
越智は耳元でガラスを割られたようにビクリと震えて硬直した。
「……何言ってるんだ、からかうなよ」
声が上ずっている。平静を装おうとしても、陸の耳は誤魔化せない。
「僕、知ってるよ。気が付いちゃった」
「ヒロタ、それは……勘違いだよ、彼は生徒だ」
「僕も生徒だけど、先生が好きだよ。……知ってたでしょう?」
「……ヒロタ」
「伊能先輩なんてやめちゃいなよ、あんな冷たそうな人。好きになったって報われないよ、きっと」
「……」
越智は顔を背けて黙り込んだ。耳元が先ほどから赤く染まっているのは陸の告白のせいか、それとも伊能の名前を出したせいなのか――おそらく後者なのだろう。
陸は彼から手を離して席を立ち、ドアへ歩み寄ると内鍵をかけた。窓にはブラインドを下ろした。
「ヒロタ?」
呼び止める越智に振り向いて、陸は上着を脱いだ。
「先生のこと、好きなんだ。本当だよ」
「ヒロタ、よしなさい……ヒロタ!」
シャツのボタンをひとつひとつ外しながら詰め寄ってくる陸に、越智は面白いくらいに慌てふためいている。
「先生、今日だけ……今だけでいいから、僕のこと好きになってよ」
逃れようとする彼の首に腕を回し、右の耳に口付ける。
「っ……」
越智が息を呑む。
調子に乗って舌を差し込むと、陸を引き剥がそうとしていた手を止め、越智は肩を竦ませてためた吐息を漏らした。
「先生……抱いて……」

ヤっちまえばこっちのもんさ。
ゆっくりと口付けてくる越智の閉じた瞼を盗み見ながら、陸は内心ニヤリと笑った。

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あれ、全然エロくない(;´д`)ノ
細々やっていこうと書き始めたやつなので説明文ばっか…OTZ
ちなみにココ(ttp://loversoul.charmcross.secret.jp/)です
自分としてはこういう受は新境地です

というわけでお次は【ま】です
窓の外が雪で白くなってるのを見て、ついキーボードを叩いてしまいました〜。ベタな上に半端なネタですがご笑覧下さいませ(^ ^;

**********

【待ってて】
やけに冷えると思ったら。
仕事の合間、ふと窓の外を見て、風景が白く覆われていることに気づいた。
雪か……。
俺は、一面の白銀の中で出会った少年のことを思い出す。いや、忘れたことはなかったんだから、思い出すというのはおかしいか。また考えてしまうと言った方が正しい。


あれは去年の冬。毎年通うスキー場で、慣れているからと甘く見たのがまずかった。山の天候は気紛れで、気づいた時には吹雪の中で視界を失い、俺は、自分がどこにいるのかもわからなくなっていた。
そんな俺の前に冗談のような薄着で現れ、山小屋まで導いてくれた少年。
雪の子だと名乗ったその言葉を信じたわけじゃなかったが、透けるような白い肌と黒々とした瞳が印象的で、俺は、命の恩人への感謝という以上の想いが湧くのを止められなかった。一目惚れというやつだったんだろう。
それからは、週末ごとにその山へ行き、スキーはそっちのけで山小屋へ通った。想いが叶ったのは3度目の出会いの時。
これはいけないことなんだと、その子は言った。だけど、俺のことが頭から離れなくて、どうしようもなかったと。

そして、その冬の間、俺達は恋人同士として過ごした。
いつ触れてもその肌は冷たくて、どんなに喘ぎをあげて乱れても汗に濡れることもなく、ただ、落ちる俺の汗を珠にして受け止めるだけだったが、それでもまだ、俺は雪の子だというその子の言葉を真剣には考えていなかった。考えたくなかったのかもしれない。
ひと冬だけの遊びにするつもりはないと、何度も繰り返し、そのたびにどこか哀しそうな笑顔を見せる相手に、僅かの苛立たしさと不安を感じながらも、二人の関係を深めることしか考えないでいた。

だが、春を迎え、山の雪も徐々にその白を薄くし、木々の芽吹きの緑が色を塗り替えようとする頃。
会うたびに少年は影を薄くし、俺の中の不安は色濃くなり、そして――

「本当に僕を想ってくれるなら、次の雪の季節を待ってて」
過ごした一夜のあと、冷たい口接けとそんな言葉を残し、呆然とする俺の腕の中で白い体はゆるやかに霧になって融けてしまった。山小屋の外に残っていた雪の、最後の一片が消えた日に。


あれから季節が巡り、いま、北からの風が雪を運んできた。
あの子はどうしているだろう。
結局、最後まで名前も教えてもらえなかった。
『せつな、だよ』
ふいに耳元に囁かれた声。
慌てて部屋を見回すが、当たり前の職場の光景が広がるだけだ。
『待ってるから……』
また。懐かしい声。
……ああ、そうか、俺が待ってたのと同じように、あの子も待っててくれたのか。

明日は週末。今日帰ったらさっそく出掛ける用意をしよう。
そして、初めてあの子の名前を呼んでやるんだ。待たされてたぶんの想いを全部込めて。

**********

ではでは、お次の方には【て】からお願いしまーすm(_ _)m
りるさん>>きゃー!!手篭め!!これ開いた瞬間絶句しました。萌えすぎて。
縛り付け手篭めにされちゃうのですね・・ドキドキ
アダルト設定してよかったと思いました(笑

忙しかった日々にサラバ!久々の参加ですー
今回も漫画にしようかと思いましたが・・
ちょっとネタがくだらなくなるので(笑)絵にしました。

御題「目の前にいる君。」
次は「み」でお願いしますー^^
ヘボイながら参加させて頂きます。
「見つめるだけ」

ウェイターと常連客ってな関係で。
お次ぎは毛…じゃなくて、
「け」でお願いします。
はじめまして、参加させてください。
「か」からですね。
「海妖」(かいよう)無理矢理かな(汗)
昔描いたイラストから。
海の物の怪×少年で。


********

困ったものだ。
人間というのは、ことあるごとに生贄という物を捧げたがる。
最近おこした時化は、平均を保つ為の物だ。
死人が出たといって、海辺の村人は、求めてもいない命をよこす。

この辺りの海を支配するのが女神だと、誰が言いだした事なのだろう。
まったく、困る。
男神である私の元に捧げられたのは、あどけない少年だった。
早々に村に送り返そうと。
そう思っていた。
恐がられて泣かれては厄介。
こちらの仕事の足手まといになるは必至。

ところが、驚いたことにこの少年は、私を見て微笑んだ。
上辺だけ人の姿を纏っているが、腰から下の、水龍の鱗を見ても。
少々突き放した言い方をしても。

帰れと言っても困った顔をして。
帰ることは出来ません、と目を伏せる。

その瞳は深く青く、我が海より美しかった。
平穏を願う必死の心を、ぎこちない微笑みの下に隠している。
そう思うと。
華奢な体ひとつだけに願いを託して、私のもとに。
そう思うと。
・・・・・もう、突き放すことはできなかった。
甘いと、我ながら自嘲する。

温い海の水につかる、揺れる薄絹をやわく剥いでも、少年は薄く目を閉じただけ。
微かにこわばったその体を、緩く抱きしめながら、私は尾を彼の足にからみつけた。
「約束しよう、あの村に平穏を・・・・」
出任せであった。
必要とあらばきっとまた、嵐を呼ぶのだけれど。
可笑しいことに、この少年への欲が、そのようなことを言わせた。
少年は涙目になったのを、今度は真の笑顔にして
「うれしゅうございます」
と。
膝の上にまで絡まってきた私の尾に任せ、しなやかな足をそうっと開いてゆく。
少年は私の言葉を信じて・・・・心を私に任せて。
清楚だった吐息は、やがて耐え難い甘みを含んで。

波に・・・・・互いに溶け行くように。

*********

訳わからん文でごめんなさい。
よろしければ次は
『う』でお願いします。
不束者なれど参戦。

『う』・・・『うしろめたさ』

己の苦痛を癒す所作にて抱きし行為にふと感じる瞬間。


次の兵には『さ』にて参戦頂きたく候。
書下ろしじゃなく申し訳ないのですが。

【さ】ということで

【サラリーマン…の休憩】

危うくンでしたが次は【い】でお願いします。
またしても同じ漫画からの切り取り

【い】ということで

【いじめっこ】

いけませんね、どんなに好きで独占したくても暴力は
いけません。

次は【こ】でお願いします。
初めまして、卍manziと申します。v
使いまわしでアレなんですが;
バトン回答でちょっとBLっぽい物を書いたので、こっそり混ぜてやって下さい。

【こ】で、【恋人とメモ】

−−−−−−−−−−

縫いとめる、二度とは戻らない、この瞬間を。
頭に、心に、身体に焼き付けて、絶対に忘れないように。
それだけが、たった一つの抵抗手段。
たった一つの、宝物。


恋人は、メモを取るのが大好きだ。
嬉しかったこと、哀しかったこと、辛かったこと、悩んだこと、最近は、毎日毎日何かに書き残している。
あまりにもあちこちに書き散らすので、どうせなら日記にでもまとめたらどうだと、提案したのは俺。
こいつはさも楽しそうに書き散らすだけ書き散らして、その後は紙自体はすっかり放置して、どこかに無くすか、ゴミとして(主に俺が)捨ててしまうのが常だからだ。

それなら日記帳を買ってくれというので、飽きっぽいこいつに立派な日記帳なんて買ってやっても無駄だと判断した俺は、適当な大学ノートを何冊か差し出してやった。
それを妙に嬉しそうに受け取った奴は、今も俺の斜め前で、だらしなくソファに寝そべりながら、何かをガリガリと書き残している。
一体何がそんなに楽しいんだか。

ふと、視線に気付いたのか、奴が俺を見上げて、ノートをソファに置いたまま、近づいてきた。
どうやら、やっと浮気相手の日記帳から、俺に注意を戻してくれたらしい。
今日は折角部屋に二人っきりでいるというのに、ずっと日記帳相手に浮気されていたのだ。
ここからはようやく、恋人同士の時間というわけだ。

無駄に時間を使って、いちゃいちゃベタベタするのは、俺はそう嫌いじゃない。
こいつはというと、俺以上に好きだといって良いだろう。
俺たちは、そういうところで気が合う。
ベタベタするのなら、これ以上なく、濃密に。
せっかくの時間だ。
例え、傍から見れば無意味な行為でも、当事者としては、なるべく有意義に使いたいと思うのは当然だろう。

深く唇を合わせ、吐息までむさぼって、出来るだけ隙間を作りたくないというように、身体を強くくっつけ合って。
さっきまで日記に夢中だったわりには、今はそんなもの欠片も頭に無いような様子で性急にコトを進めたがる恋人に、つい笑いが漏れてしまう。
思わずからかうと、ふふんと微笑って、首に腕を回し、流し目たっぷりで囁かれた。

「当たり前だろ?今は、俺をお前に、お前を俺に、しっかりと深く書き留めてるところなんだからさ。
日記帳なんか、必要ないんだよ。」

なるほど、それもアリか、と笑って。

俺はまず手始めに、甘い恋人の唇に、しっかりと今の俺を、焼き付けておくことにした。

−−−−−−−−−−

ちなみにバトンのテーマは、口説き文句と「時」でした;(安直)
お目汚し失礼しました!

次は【も】でどうぞ!v
何度もw

「も」
「百歳(ももとせ)」

大丈夫。おれはここにいるから。
ごつごつとした樹の肌に頬をつけて、言う。
ひんやりとした木皮の中に、涼太は優しい鼓動を感じ取る。
涼太の従兄は、この樹の中にいる。

従兄の正司は、色街に売られた涼太を連れ出した。
その時に負った傷が、深かった。
逃げて逃げて、もう誰の手も届かないくらいの森の奥。

蒼白になった顔のまま、正司は微笑んで涼太を抱きしめた。
「おれぁもう駄目かな?」
自分の身体中の傷を見て、正司は言った。
「やっとお前といれるようになったのに」
紺色の着物が今や、殆ど違う重たい色に変っていた。
もう、血を止める方法はないと悟って、二人は必死で身体を重ねた。
今、おれたち一つだよ。正ちゃん、わかる?
もうすぐ失う大事な人。
引き裂けそうなくらい悲しくて、覆い被さってくる温かさが愛おしくて。
泣き笑いの表情を浮かべる涼太の前髪を、やさしく撫でて、正司はひとつ口付けをした。

ありがとな。

あやすように笑って、涼太の首元に顔を埋めて。
そのまま。

その森にあった泉の、巨樹の根本に、正司の身体を沈めた。
何年も前のことだ。
今や身体は溶けて、正司はこの樹の中にいる。
突飛な話とはわかっているが、涼太は疑っていない。
他の樹よりも、ちょっとあたたかい。おれにはわかる。
この中には、正司がいる。

いつか、命が尽きたら、自分もこの樹になる。
この樹の中で、正司と、永久に一つに。


前回載せた物より更に昔の・・・・
HP用フォルダの中で化石になりそうだったイラストを。
二色、どっちも好きなので載せさせてくださいー。
次は
「せ」でお願いします。
【せ】

もうここは直球ど真ん中で【セックス】で行きましょう!


「桐谷」と呼ばれていた男が愛する男に「貴方」と
呼ばれた。
(コイツは何人の男と寝て俺は「貴方」になったんだ?)

たかが呼び名でブチキレてガンガン攻める弱い男ですねぇ。
またも同じ漫画からの切抜きですみません。

次は
【す】で宜しくお願いします。
行き詰まり気味の私………駄作です。死ネタです。切り繋ぎしてあるので、日記に書きます。

【スマイル】

白で統一された四角い部屋の中で、一人ベッドの上に座り本を読んでいた。時折、窓から外を見上げては、飛んでいく鳥に心奪われた。
『鳥のように、自由に飛びたい。』
ドアをノックされて、窓から視線を移す。返事を返してもいないのに、勝手に入ってくる。白衣を着た青年は、手にカルテを持っていた。主治医だ。
「気分はどう?」
「特に………これと言って、変わりませんよ」
「そう、良かった。そうそう。今日はプレゼントがあるんだ」
カルテに隠れていた紙袋を、青年のベッドの上にそっと置いた。紙袋に手を入れ引き出してみると、分厚い茶色の本が手に収まった。表紙には………
「英語……また無理をしただろ?」
時々、主治医である彼に無理難題を押しつける。まるでかぐや姫のように。違うのは、彼は必ず果たすこと。
「本当の願いを叶えられず、他のことで埋め合わせしてる俺のことなんて気にすんな」
本当の願い事は、言った日に却下された。この外に出ること。重度の病気だと言われ、ここ最近は外も病室からも出れない。その理由さえ、身体に悪いから、体力が戻ったらと様々。
「飯食って、元気になろうぜ」
『食事の量が減ってることは、知ってる。目に見えるやせ細っていく姿。見える変化に胸が締め付けられる』
「俺は元気になる。お前が見てるんだから、大丈夫だろ?」
「あぁ。明日、お前の誕生日だな。何が欲しい?」
「少しの間だけ、外に出たい。お前がいれば、看護も間に合うだろ?」
本当の願いを口にした。哀しそうな今にも消えそうな笑顔を添えて。胸が痛んだ気がして、青年はそっと触れた。
「なんて、な。お前がいればいい。最後まで付き合え」
寿命がいつ尽きるのか、判っているような素振りで青年は口にした。
「ちょっとだけだぞ。具合、悪くなったら戻るからな」
外出届けは出せない。それだけ青年は体力もなく動くことすら困難なのだ。ベッドの上で寝て過ごすだけの、意思のあるだけやっかいな入れ物。
「お前には、無理ばかり………最後………最後の我が儘」
もう二度と我が儘は言わないと、小さく消えそうな声で呟いた。
「内緒だぞ、なっ」
ベッドに腰掛けて、約束の代わりに額に口付ける。愛おしそうに、そっと。本来ならもっと先のことを望んでしまいそうな青年に、細い手首が青年に触れる。
「………みんなが寝静まった夜に来るよ」
夜這いみたいだなと、少し顔を赤らめてベッドから離れた。
「待ってる」
ドアを開けて外に出て行った。残された青年は外を見た。
『あと少し、時間を下さい。あと少し………』
迎えに来ている人に声をかけるように。本当は激しく痛む胸を握りしめて。痛みを耐えるように、声も出さずに涙を流した。

歩けない青年を車いすに乗せて、病院近くの白浜まで連れて来た。病院内ではばれないように、まるで駆け落ちや逢い引きをするみたいに人目を避けた。
「なぁ、俺の最後の願い、聞いてくれないか?」
”最後”ということばにぎょっとして、横から前に座り相手の顔を覗き込んだ。病室で消えそうな笑顔をしていたとは思えないほど、月明かりで映し出された顔は白く綺麗な笑顔。
「最後なんて言うなよ」
「お前、もう俺に捕まってるな。新しい恋に視線を向けろ。お前の俺に対する恋心は、持っていくから………」
苦しそうに胸を握りしめ、身体をくの字に曲げても尚、言葉を続けようと顔だけは相手を見ていた。
「俺の最後の願い。今まで、ありがとう」
少し身体を伸ばして、相手の額に口付ける。病室で青年がされたような、軽く触れるキス。笑顔を青年に残して、苦痛から解放されるように目を閉じた。
「なっ………おいっ、返事しろよ。嘘だろ………おいっ」
入院してからは、あまり笑顔を人に見せなくなった。元気な頃は、人を幸せにする笑顔を周りに振りまいていた。青年が嫉妬するぐらい。
今は目の前の青年を幸せにするために、綺麗な笑顔で暗い闇へと旅だった。青年は、笑顔を相手に返そうとしても涙が溢れる。
「誕生日、おめでとう。今年は最高の贈り物になったか?」
言葉を口にすると涙は、止まっていた。全部、目の前の青年が持って行ったと思うと自然と笑えた。

お前が見せる笑顔が好きだった。周囲に八方美人と言われるぐらい、笑顔を振りまいてるお前に嫉妬した。手に入れてしまえば、自分のものになると思ってた。その笑顔も全部。でもお前は、その全部を俺から持って行ってしまったんだな。最後のプレゼントとして。夜道は暗いから、気をつけていくんだぞ。お前ならその笑顔で何処でも顔パス、だ………
***
次は【る】でよろしくお願いします。
【る】
【ルールなんてくそくらえだ!】

次は【だ】でよろしくお願いします。

−−−−−−−−−−
書き下ろしでなくてすみません。
あいつが手に入るなら、
タブーなんてルールなんて何もかも無視でいい。
だけど仕事はルール厳守なバスの運転士なのでもどかしい二人。
初めて参加させて頂きます+
みずほさんからの【だ】
【駄々こねてっと、犯す…】

次は【す】でお願いします。難しい


毒吐き精神科医(教師)の家に居候中の元生徒。
夜が遅いので寝かせようとするが、言う事聞かず不貞腐れている
様子に言葉で脅す。

日常茶飯事な事で、てんで効き目なし。
書き下ろしじゃなくてすみません(爆)

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