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カーキチへの道コミュの読了報告および雑談

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読了報告をメインになんやかんやと語り合いましょう。

コメント(44)

『三つの棺』『ユダの窓』『曲がった蝶番』読了。
あたしがんばってる。こんなかではユダが好きです。


あと手元にあるのは『皇帝のかぎ煙草入れ』『赤後家』『帽子収集狂』……読みやすいのはどれでしょう……
『火刑法廷』と『皇帝のかぎ煙草入れ』を読み終えました。

次は『曲った蝶番』を読みたい。
『三つの棺』も気になるけど、ハヤカワ文庫はこりごりやなぁ…(泣)
『九つの答』読了。
身代わりを頼まれた男が遭遇する丁々発止を書いた、ノンシリーズの現代活劇物です。
疑り深い読者に対しては、「読者よ、その答えは捨てなさい」と九回も作者からの註釈(挑戦状?)が入ります。
とても楽しい作品なんですが、いかんせん長い!
もし英語で読めたなら、もっとスピード感溢れる作品なのかもしれません。

個人的にホームズの短編集を読み進めている最中でもあったので、おもしろさが加味されました。
カーってお茶目。
初カキコです。
「緑のカプセルの謎」読み終わりました。
とても面白かったんですが怪奇色がなかったので、ちょっと残念でした。
年1冊をめざす管理人です。
勝手ながら会則を定めました。
「カーはみかけたら買え!」

会則というか標語ですね。

いのきちさんの名言です。
カーキチにとってはいわずもがな?

勝手ながらトップ画面にもあげました。
『一角獣の殺人』読了。
謎の怪盗vs名物警部vsH・M卿。
嵐の山荘物にして、不可能犯罪物にして、解説の雅兄ぃによれば、マザーグースミステリでもあるという、てんこ盛りの内容。
噂通りの「楽しい本格」。
『九つの答え』も「楽しい本格」といえるでしょうが、『一角獣』は翻訳されたのが比較的最近だからか、読みやすかったです。

ようやく、「カーのファンだ」って言えそうな気がしてきました。
『プレーグ・コートの殺人』読了。
H・M初登場作ですよね、これ。
有名作の一つですが、なんとなくネタを知っていたので、読むのを敬遠してきました。
『一角獣』の前日譚に当たる、ということで読んでみました。ストーリー的にはつながっていませんが、ネタばれしてます(笑)

トリックとしては、現代の目からすると、荒っぽいものかもしれませんが、こういう基本的な作品をもっときちんと読んでおきたいなあ、と思いました。

この流れからすると、次は『パンチとジュディ』か(笑)
いやいや。
『白い僧院の殺人』読了。

次は何を読もうか悩んだんですが、やはり基本的なところを押さえていこうと思って本書を手に取りました(持ってたし)。

雪の密室物で、ある人から「きっと知っていますよ」と言われていて、実際その通りだったのですが、読んでみれば、「べらぼうな」おもしろさでした。
結局、僕は『雪の上に足跡がないのに、殺人が行われている』というような基本的なシチュエーションがあって、それについてあーだこーだと推理する、そんな作品が好きなんだな、と改めて思いました。

いまのところベストに近いです。
『墓場貸します』読了。

えーと、たぶんバカです。
衆人環視のプールに飛び込んだ男がそのまま消え失せてしまう、というトリックなんですが、無理やろ(笑)
どうしても『魔女が笑う夜』と比べたくなるんですが、あちらはトリックの破壊力に対してストーリーが間延びしているような印象を受けたのですが、こちらはテンポ良く、サクサク読めました。

というか、H・Mの暴れっぷりが楽しい作品でした(笑)
昔、ダイエーホークスにトラックスラー(だったと思う)という外国人選手がいて・・・、いや、まあ、いいです。
『不可能犯罪捜査課』読了。

短編集でまともに読んだことがあるのが、『妖魔の森の家』だけだったので、ここらで一冊・・・という思いで読みました。

マーチ大佐を探偵役に配した不可能犯罪捜査課物6作と、ノンシリーズ物4作合わせて10作入っていて、どの作品もシンプルな構成をした「軽め」の作品ばかりで、ストレスなく読めました。前者はトリック重視、後者は物語性重視といったところでしょうか。現代の読者からすると、ある程度、トリックを見抜けてしまえるんですが、そこがまた楽しかったです。
「銀色のカーテン」「めくら頭巾」が特によかったです。
>とっしゃんさん

ちゃんと毎月読破されていて、まさにカーキチの鑑ですね!

現在机上に置かれているのが、偶然にも純子さんにいただいた『不可能犯罪捜査課』なのです。読んでみるべきか…。
☆にくきゅうさん
読みやすいので、カーを読みなれていない人にはいいかもしれません。
『ジョン・ディクスン・カー 奇跡を解く男』ちらちら少しずつ他の本の合間によんでいます。写真が多いですハート達(複数ハート)
とっしゃんさんほんとすごいな。

ポケミス『51番目の密室』読み始めて、3つめがカーター・ディクスン『魔の森の家』でした。
久々のHMすごくうれしく、やはり名作でしたぴかぴか(新しい)
この本はかなり既読のものあるのですが、どれも名作ですよ!
『帽子収集狂事件』読了。

乱歩が「選んだ」ということで有名な作品ですが、ほかの人の評価はそこまでじゃなかったりして、その差はなんなんだろうと、探る気持ちで読み始めたら、探る気持ちのまま読み終えてしまいました。

いかにも乱歩が好みそうなトリックですが、そのトリックや「帽子」の逸話に対して、肉付けや段取りがうまくいっていない、そのせいで肝心の謎が際立っていないような印象を受けました。そのへんの読み方で評価が分かれてしまうのでしょうか。
ごちゃごちゃ感、ごてごて感がカーの持ち味を言われたらそれまでなんですが、個人的には、ランポール(という登場人物)を語り手として、もっと機能させれば、すっきりとした良い作品になっていたんじゃないかと思います。

偶然、同種のトリックを扱った後続作品を二つ読みました。そういった点からすると、「流れ」が見えて、面白かったです。
私は大好きだけどなあ、帽子収集狂。
ロンドンへ行った時、トレイターズ・ゲイト見に行って感慨にひたりましたわ。
でも、読んでから時間がたっているので、細かいところは忘れております。
もうちょっと忘れた頃に読み返してみよう。


ポケミスの『51番目の密室』に、カーター・ディクスンの名作『魔の森の家』が載ってますが、これは乱歩訳です。
創元推理文庫版は宇野利泰訳なので、違った味が楽しめます。
私は乱歩訳の方が好きです。
『51番目の密室』収録の「魔の森の家」と、創元推理文庫版の「妖魔の森の家」を読み比べてみたんですが、「魔の森の家」のほうが淀みなくスラスラ読めるように感じました。
どっちが好きかと聞かれると・・・難しいです(笑)

それにしてもこの短編、何度読んでも感心します。
H・Mがバナナの皮に滑って転ぶことすら、有機的に組み込まれているというか、全体を通して「余り」とか「無駄」がほとんどない。
傑作だなあ。
『不可能犯罪捜査課』を読み終えました。
とっしゃんさんのおっしゃるように、すごく読みやすくて面白かったです。
一番好きなのは『もう一人の絞刑吏』でした。

今月は何を読もうか…。
『グラン・ギニョール』読了。

デビュー作『夜歩く』の原型になった中編+短編三作品+長文エッセイという体裁になっています。

本書を手にとった主な目的は、最後の長文エッセイ「地上最高のゲーム」が読みたかったからです。名前だけは前から知ってたんですが、どこで読めるか分からなかったのです。
カーが本格ミステリについて、諸作を取り上げながら、論じているエッセイで、これを読むと、カーがいかに本格ミステリを愛していたか分かります。
とても良いエッセイなんですが、いくつかの作品についてネタバレしています。
読む時は気をつけてください。

ああ、P・マクの『鑢』、まだ読んでないのに〜(笑)
『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』読了。

17世紀のイギリスで実際に起きた殺人事件を扱った歴史ミステリです。
エドマンド・ゴドフリーがどんな人となりだったのか分かりませんし、当時の政治、宗教的事情も縁遠いものだし、登場人物も多く、内容を掴み取るのが大変でした。
いや、掴み取れないままに、読み終わったかも(笑)

途中に挟み込まれた「幕間」に書かれた12の有力な仮説を読むに至って、ようやく、あいつもこいつも怪しいということが分かりました。
カーの指摘した犯人は、日本人からすると「え?誰?」となるのでしょうが、英語圏の人なら「ほほー」となるんだと思います。
読み終わったあとは、なんだかんだでカーっぽいな、と思いました(笑)
『雷鳴の中でも』読了。

カーはしゅっちゅう雷を光らせるよね、という話がありますが、これはまさしく、稲妻が走る中、人がバルコニーから崖に落っこちる話です。
極端な話そこが一番の読みどころかもしれません(笑)

後期に作品らしく、トリックより人間関係の錯綜に力が注がれています。が、トリックも小粒とはいえ、それ自体は悪くはないと思います。
おもしろいのがフェル博士をやりこめようとする探偵役のキャラが登場するところでしょうか。

事件が起るまでが長かったりして、ちょっとクリスティぽいかな、とも感じました。
『仮面劇場の殺人』読了。

十数年前の初めて翻訳された作品だそうで、既に創元推理文庫に落ちているみたいですが、ハードカバーで読みました(図書館で借りたので)。

劇場内のボックス席で起った半密室殺人事件を扱った作品で、トリック自体は、カーのほかの作品で使われたアイディアの焼き直しだと思いますが、ガジェットやシチュエーションを変えるだけで、まったく違う作品に感じられます。
もろいところもありますが、カーのそのへんのうまさを味わう作品だと思いました。

雷も轟きます。
『死が二人をわかつまで』読了。

一言でいうとシンプルな作品でした。カーっぽいもってまわった言い回しも少なく、ページ数も少ないです。
本当に完訳なのかと疑ってしまいました(笑)

愛する人が毒殺魔かもしれない、という展開は『火刑法廷』に似ていますが、あれほど複雑な展開はありません。トリックは小粒ですが、個人的にはなかなか良いと思います。

世間的な評価は高くないようですが、さほど悪くない、そんな作品でした。
ただなんか投げやりに感じるところもあって、本当に・・・。
『連続殺人事件』読了。

原題をそのまま訳すると、『連続自殺事件』になるのでしょうか。
殺人か自殺かよく分からない密室事件が三つ出てくる話です。

「トリックが成立しないバカミス」として名が轟いてきましたが、最近では、それは覆されていて、条件によっては不可能ではないらしいです。
しかし、やっぱりバカというか、70年も前にこんな着想を得たカーはスゴイということで(そうか!泡坂妻夫の某作はこれの焼き直しなんだ!)。

カーらしく、ドタバタありロマンスありの、名作だと思います。
『囁く影』読了。

これも名作として語られることが多い作品です。文庫本の帯は「読者アンケートで選ばれた読んでみたいハヤカワ文庫の名作第2位」と書かれてありますし、二階堂黎人先生も高く評価していました。

過去に起きた密室殺人と、何が起こったんだがよく分からない殺人未遂事件が出てきます。登場人物が少なく、プロットもすっきりしているので読みやすかったのですが、「犯人」の見当はつきやすいかも。
でも、犯人やトリック云々よりも、事件の背景に何があるのか、または何が起こったのかを楽しむ、ホワットダニット的な作品として楽しめると思います。

読んで損のない、よく出来た作品でした。
ラストは少し悲しい・・・。
こないだのSRの会の関西例会で、SR内のカークラブを作ろうという話になりました。
今のところ3人ですがあせあせ(飛び散る汗)
いよいよカーの読み直しをせねばならん。
☆いのきちさん
いいなあ、カークラブ。
僕はまずSRの会に入らないと。
『五つの箱の死』読了。

ポケミスです。
文庫になってないそうで、少し手に入りにくい作品のようです。
いのきちさんに譲っていただきました。
次はヒサオさんに渡せばいいのかな〜。

ある一室に四人の男女がいて、三人は毒で意識不明、一人が刺殺されている、という状況が提示されます。
ある古典的なトリックが使われているのですが(まさか、これがオリジナル?)、トリックの解明から犯人の指摘までが有機的で、クイーンぽいかな、と思いました。

あと、HM卿が訳のわからん登場の仕方をします(笑)
『孔雀の羽根』読了。

監視下にある室内で起った密室殺人が扱われた作品です。
特に前半、密室が完成するまでの展開が、軽快でおもしろいです。
「はい、いま、密室になりましたよ」といった感じです。
中段はやや中だるみしているように感じましたが、手がかり索引のある後半に盛り返してきます。
真相に至る直前にも小さなサプライズがあったりします。

メイントリックはかなり綱渡り的ですが、予備知識なく読んだので、意表をつかれました。日本の某作家さんが、発展させた作品を書いていますね。

サブタイトルは「ハンフリー・マスターズ主席警部の災難」でしょうか。
☆『パリから来た紳士』読了。

創元推理文庫から出ている短編集の三つ目です。
どの作品も未読でしたが、表題作は有名なので、なんとなくどんな話かは知っていました。

カーの短編って、長編作品にあるようなこってり感、ドタバタ感がなく、良くも悪くも読みやすいんですが、それで返って、ストーリーテリングのうまさみたいなのが際立っていると思います。表題作も一つの小説として、すごくよくできている。
ほかにも「空部屋」なんかを読むと、どのあたりを膨らませたら長編になるのか見えてくるような印象を受けました。

バラエティに富んだ良い作品集だと思います。
☆『魔女の隠れ家』読了。

フェル博士初登場作品だそうです。
ということは、初期作品の部類に入るのかな?

すごーく基本的な作品だと思いました。
トリックも、暗号解読も、伝奇的な部分も、ロマンスも、ドタバタ(執事ががんばる)も、適度に書かれてあって、いっそ物足りないくらい(笑)
そして、脆い。
でも、どことなく『火刑法廷』に近いような空気感があって、この作品を複雑にしていくと、『火刑法廷』になるのかな、と思いました。
ラストの書きっぷりはなかなかシニカルです。

傑作じゃない。
けど、かなり好きな作品です。
☆『青銅ランプの呪』読了。

エラリー・クイーン(ダネイ? リー?)との話合いのすえ書いた作品だそうです。
いわくつきのランプを持って帰宅したヒロインが、邸宅に入った途端に消えてなくなる話で、けっこうサクサク読めました。
つまらない、と言う人もいるようですが、僕は個人的には楽しめました。
ある登場人物があとから、とても味のある人物だったことが分かるのも良かった。古い肖像画が消える謎も、ああ、そうか、と。
『囁く影』『孔雀の羽根』より好きかもしれない・・・と感じるあたりに、僕の嗜好があるようです。

バカ一歩手前。
まあ、好き嫌いが分かれるだろうなあ(笑)という作品だと思います。
☆『絞首台の謎』読了。

第二作です。アンリ・バンコラン物です。
通俗活劇風味が濃い、ということで、世評は高くありません。
しばし、「乱歩的」と評されたりするので、それはそれで面白いんじゃないかと思って読みました。

が、なんとなく地味でした。
死体が車を運転している前半とかあるのに、「意外な犯人」も設定されているのに、なんとはなしに地味。
だいたい、バンコランが地味。

乱歩が翻案したら、ものすごく面白くなったに違いない!
そんな作品だと思いました。
☆『火よ燃えろ!』読了。

歴史ミステリ物です。
現代人(といっても1950年代)の主人公が、1820年代にタイムスリップして、不可解な事件に巻き込まれる、という内容でした。

読み始めは戸惑いましたが、カーの持ち味である不可能興味、活劇、ロマンスのバランスが良く、中だるみなく読み終えることかできました。特に、活劇部分が派手で良かったです。
『見えない射手』のトリックは・・・トリックであるようなないような、しかもカー本人があとがきであっさりネタばらししているんですが、僕は好きです。
ストーリー展開もラストの一行も気が利いていました。

『ビロードの悪魔』はもっと面白いのかなあ。
☆『青ひげの花嫁』読了。

かつて四人の女性を殺したあと行方をくらました殺人鬼がおりまして、それから11年後に、ある俳優のところに、犯人でしか知りえないような情報を含んだ脚本が送られてきまして、その俳優が片田舎におりますと・・・といった内容なんですが・・・。

なにがなにやらさっぱりわかりません。
なにがなにやらわからないうちにストーリーが展開していきます。
読み終わったあとも、ものすごく面白かったような気もするし、やっぱりわけがわからなかったような気もします。

そういった意味ですごく印象深いです。
ほかに読んでいる人がいたら、「あれ、どうでした?」と聞いてみたくなります。
ツインピークスっぽいような気もしたので、サイコ物に入るのかなあ・・・。
『読者よ欺かるるなかれ』読了。

内容を簡単に説明すると、超能力で行ったという殺人のトリックをHMがあばく、というものですが、一つ目の事件の真相がバカっぽいというか無茶というか単純というか複雑というか、まあ、びっくりしました(推理の過程はロジカル)。
と、同時にカーのセンスの「新しさ」みたいなものも感じました。
現代だったら、同じようなことを思いついても、硬直して返って書きにくいかもしれません(書いてる人もいるでしょうが)。
これも賛否分かれるかもしれませんが、僕は「賛」のほうです。

ヒサオさんから借りた文庫本で初版。奥付は2002年になっています。
帯の謳い文句と解説は、泡坂先生が担当。

あと、ポール・アルテの某作とかピーター・ラヴゼイの某作などは、この作品を意識して書いたのではないか、と思いました。
『死者はよみがえる』読了。

若い作家が、ホテルで食い逃げを敢行しようとしたら、女性の死体に出くわしてしまい、どうしようもなくなって、フェル博士のもとに駆け込むというオープニングで、そこからストーリーは意外な展開を迎えます。その「意外な展開」はここで書いても、ミステリ的には別にネタばらしでもなんでもないのでしょうが、読みどころだと思うので、くわしくは書きません。
前半はホテル内で・・・つまり限定された状況の中で話が進むので、なんとはなしにクイーンっぽいのですが、かといって、そこはカー。厳密さを求めるフーダニットではありません。ミステリ作家として、ちょっとした冒険をやってみたというか、そんな印象を受けました。

あー、うーん、感想が書きにくい(笑)
あることが簡単に処理されてしまうのです。
そこがこの作品の最大の特徴に違いない、と思います。

で、最後の一行はなかなか気がきいてます。
『赤い鎧戸のかげで』読了。

内容は一言で言うと、怪盗対名探偵。

HMがバカンス先で、宝石泥棒アイアン・チェスト=鉄箪笥と対決する・・・とか書くとかっこいい話のようですが、バタバタしまくっています。不可能興味より、活劇中心。
で、一番、驚いたのは、HMが後半に取ったある行動です。
「え?そんなにあっさり、そんなことやっちゃうの?」となりました。

良い意味で、やりすぎ感満載の変な作品。
『死者のノック』読了。

長期休み中(?)で学生のいない大学に殺人未遂レベルのいたずらをする何者かが現れ、そこに離婚寸前の夫婦をはじめとする大学関係者たち、ウィルキー・コリンズの未発表作品が絡み、ついに密室殺人が起ります。
といっても、謎解きは密室殺人ではなく、狭いサークル内での錯綜する人間関係が主体です。
フェル博士はゆったり登場。

けして派手な作品ではないし、ちょっと中途半端なところがあるように感じましたが、本格ミステリ作品としては、安心して楽しめる作品だと思いました。
トリックに関する訳文で分からない単語がありましたが、調べて納得しました。
物語の終わらせ方も嫌いじゃなかったです。
フェル博士が別人のように温厚な喋り方をするのが、気になるけど(笑)

それと、僕は『月長石』を読んだことがありません!(笑)
『疑惑の影』読了。

パトリック・バトラーって誰やねん!

という感じで読み始めました。やり手のイケメン(たぶん)弁護士バトラーが主人公で、フェル博士はアドバイスをする程度です。
冒頭、バトラーは毒殺犯の疑いをかけられた女性を、法廷で無罪にするのですが、そのことがのちになって、彼はのっぴきならないような状況に陥らせてしまいます。なにせ、事件の起った地域では、ほかにも毒殺事件が起っていて・・・。
無罪にはしたが、真犯人までは分かっていないところがミソ。
全体的には、プロットに工夫のある佳作といったところで、なんとも「惜しいなあ」という気持ちさせられます。フェル博士があまり出てこないぶん活劇風味が強く、そのぶんすっきりとはしていますが、本格ミステリとしてはやや薄味になってしまっていて、「名作」には届かなかった印象です。


バトラーは『バトラー弁護に立つ』では独り立ちしているそうです。

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