[mixi]機能不全家庭について考えるための参考資料 - 機能不全家族

[102] mixiユーザー 08月25日 04:03

>>[23]　『アダルト・チルドレンと家族』（斎藤学）については、

今年１月17日のmixi日記（ブログ）に、「回復の３段階」を載せました。

第５章～第７章が回復する方法についてです。

第５章：「安全な場」を求めて

（158ページに回復の３段階が、書いてあります。）

１．「アダルト・チルドレン」（ＡＣ）自覚の獲得と、

それに続く「安全な場」の確保

（治療者＝医師などが、必要な情報を最初に教えます。）

２．嘆きの仕事（グリーフ・ワーク）

３．人間関係の再構築

第６章：「嘆き」から「癒し」へ

《さまざまな癒しの方法――回想と嘆き》

ＡＣは「安全な場」を確保してから（第１段階）、

ようやく癒しの中核の作業、トラウマを回想して、嘆くという、

「回復の第２段階」に入る。

トラウマや喪失体験の記憶に直面し、その時にガマンしたり、封じたり、

抑圧してしまった、悲嘆を再体験する作業を、

【グリーフ・ワーク】と呼びます。

これらを自助グループや、セラピスト（治療者）と一緒に、やっていくのです。

[103] mixiユーザー 08月25日 04:22

>>[102]　第５章：「安全な場」を求めて

《エンパワメント》

ＡＣは子ども時代に、愛着対象（親など）からトラウマを受け、

「力を奪われた」人々です。

また、それによって、「周囲から切り離された」生活習慣を、身に付けた人々です。

ＡＣが力を回復するためには、ＡＣの力を信じている、

治療者（医師やカウンセラー）や仲間との出会いが、必要です。

《「安全な場」の発見と確保》

治療者の側からすれば、現在の症状・行動から、

クライアント（患者）のＡＣ的な特徴を捕捉し、精査し、

それを「複合型PTSD」として診断することです。

ＡＣの呼称は、診断の道具ではなく、まして人を誹謗するための、

ラベル貼り（レッテル付け）の手段ではありません。

それは過去をとらえ直し、現在を理解し、

将来を再構築するための手掛りを、与えるものです。

ＡＣが自らを（トラウマ体験など）語る時に、

そのストーリーに関心を示し、聞き取ることに集中している治療者は、

ＡＣに安全感を与えます。

彼ら（ＡＣ達）は、治療者の瞳の中に照らし返される、

肯定的自己に反応して、安全感を得て、

そうした自己を自らの人格に統合するのです。

[104] mixiユーザー 08月26日 16:47

>>[98]

P158のアダルトチルドレンの成長の3段階ですが、読んでいる時は、何となく理解できます。しかし、本を閉じてからこの内容を誰かに説明できるかと言われたら難しいです。

P210の嘆きの仕事の進み方（第１相～3相）までの説明や、P223の人間関係の構築、アダルトチルドレンが身につけるべき課題①～③までの内容を頭の中に入れて誰かにすらすらと話せるようになるためには、相当時間がかかりそうです（笑）

[105] mixiユーザー 08月26日 19:28

>>[104]

再度、ご返信ありがとうございます。

内容を理解されていると思います。

細部は無視して（忘れて）、大雑把に流れがわかれば、それでオッケーです。

他人に説明する場合は、要点メモ（レジュメ）を書いて、

それを見ながら、簡単に説明すれば良いです。

大学のゼミや市民運動の学習会は、要点メモ（レジュメ）をコピーして配ります。

本のページをコピーして、「参考資料」として配るのも良いです。

[106] mixiユーザー 08月26日 19:50

>>[102]　第６章の続きです。（182ページ～）

『アダルト・チルドレンと家族』斎藤学（学陽書房）

第６章：「嘆き」から「癒し」へ

さまざまな癒しの方法――回想と嘆き

《家族アルバムを用いたグリーフ・ワーク》

子ども時代の写真を、持って来るように指示して、

当時の感情生活をよみがえらせる、手がかりにする。

《情緒をともなわない回想》

（今年１月の私のブログで、１つ前の記事に書いたので、省略します。）

《手紙に書かれた回想》

自助グループのメンバー達（患者）が、遠い地方に住んでいるので、

手紙に過去の回想を書いて、斎藤学医師が読む。

これらを「点検表」と呼んでいる。

年２回のワークショップで、直接会って話す。

握手やハグ（抱擁）をして、冗談を言って帰る。

（今までの記憶を、次々と思い出させて、並べていくことを、

斎藤さんは「棚卸し」と呼んだが、この本には語句が見つからない。

別の本に書いてあったようです。たぶんコレ↓

『家族の中の心の病――よい子たちの過食と拒食』

旧題：『生きるのが怖い少女たち』）

《グループの中での回想》

性的被害を受けた女性たちの会（ＳＳＡ）や、

アダルト・チルドレンのグループなど。

《サイコドラマの中での回想》

西尾和美さんが米国で、ワークショップをやっている。

日本でも年１回、田舎で始めた。

（現在のグループの情報を、私は知らないので、各自で問合せて下さい。）

追加説明：東京・六本木の斎藤学医師のクリニックに、

『家族機能研究所』があります。

http://www.iff.gr.jp

0354766041

[107] mixiユーザー 08月28日 23:50

>>[105]
アドバイスどうもありがとうございます。

[108] mixiユーザー 08月29日 00:43

斎藤学（さとる）医師の昔の本、『魂の家族を求めて　　

私のセルフヘルプ・グループ論』（日本評論社、1995年）を、

押入れから探し出したら、だいぶ難しい内容でした。

アルコール依存症の夫婦の共依存の話だけでなく、

第Ⅱ部（本の後半）はＤＶの被害女性や、アダルト・チルドレン（ＡＣ）や、

性被害を受けた女性や、摂食障害の患者たちも、

自助（セルフヘルプ）グループが紹介されていました。

[109] mixiユーザー 08月29日 00:49

数年前に通販で買った、斎藤学医師の割と新しめの本、

『インナーマザー』（大和書房だいわ文庫）を、メタル棚から探し出しました。

第１章：あなたのお母さんは「聖母」ではない

[110] mixiユーザー 08月29日 01:02

>>[109]　『インナーマザー』の続きです。

（またコメントを書いている途中で、カーソルが飛んで、切れてしまいました。）

第１章の最初28ページに、《サバイバーとスライバー》が出ています。

サバイバーの特徴（29ページ～）と、スライバーの特徴（33ページ～）が、比較してあります。

（36ページ）というわけで、スライバー（成長した人）のほうが、

サバイバーよりはるかに生きやすい。

それでは、サバイバーがスライバーへと変身するためには、

どうすればいいのか。

この本では、「お母さん」についての記憶を切り口に、そのことを探ってみました。

サバイバー達には、「お母さん」についての恨みや怒りが、必ず見られるからです。

[111] mixiユーザー 09月01日 23:28

>>[110]　斎藤学（さとる）医師の『インナーマザー』は、

2012年に大和書房（だいわ文庫）から、発売されました。

2004年に新講社から出版された本を、加筆＆再編集したものです。

理論としてまとめて書いたのではなく、具体例が書いてあるだけの項目もあります。

「難しい理論なんて、学習したくない！」と言う方々が、

このコミュニティに複数おられますが、自分の母親のことを考えながら、

文庫版にパラパラ目を通すことは、できると思います。

「スライバーになりたい」と言って、何も学習せずに、

いきなりスライバーに成長できるのではない。

斎藤学先生が21世紀は、「アダルト・チルドレン」（ＡＣ）という言葉を、

使わなくなった…と聞きましたが、この本には出てきました。

第３章:「インナーマザー」と「親教」

子どもが演じる六つの役割（129ページ～）

ここにアダルト・チルドレンの役割が、六つに分類されています。

米国のセラピスト、クリッツバーグさんの本に、書いてある内容です。

斎藤学さんの別の本では、『アダルト・チルドレンと家族』と、

『魂の家族を求めて』にも、書いてありました。

[113] mixiユーザー 09月11日 23:28

1991年に私が大学受験のために、駿台予備学校・埼玉大宮校に親に無理やり入れられて、

影山和子先生の論文の授業を取った時に、ドーキンス博士の【利己的遺伝子説】を教わりました。

遺伝子が子孫を残すために、生物の身体を「乗り物」として利用する。

しかし、人間は生物ヒト（霊長類・サルの仲間）ですが、

狭義の「遺伝子」のプログラムだけで、機械的に自動的に生きているのではなく、

「大脳」で記憶して、考えながら、自分で選択して、個性的に生きています。

遺伝子の本能＝種の保存と、大脳の考え＝個体の自由が、

対立や矛盾しながら、せめぎ合っているのが、精神を持った人間です。

脳科学の先駆者、時実利彦先生（故人）の岩波新書、

『脳の話』と『人間であること』（ともに絶版）が、再版されてほしいです。

[114] mixiユーザー 09月12日 22:58

>>[113]　《種の保存》と《個人の自由》の違いを、

どうして私がここに書いたかというと、

斎藤学医師の『インナーマザー』や、岡田尊司医師の『愛着障害』などに、

本題の話を繋げるためです。

前提となる基礎知識がないと、「人間は本能だけで、生きているのではない」

ということが、わからないからです。

（生物学や脳科学の、基礎知識がある人ばかりなら良いけど、

日本の人々はそれらを知らないことが多い。）

『インナーマザー』（だいわ文庫）の第３章：インナーマザーと親教

（158ページ～）《親教の矛盾とほころび》

（この箇所は必見です！　文章が傑作で笑えます。）

「世間様に迷惑をかけてはいけない」「人並みにやりなさい」と言いながら、

一方で「他の人に負けない世にように」と言う。

自分の欲望を表に出して主張すると、世間様に迷惑をかける。

だから、欲望は我慢しなさい、おとなしくしていなさい。

そう言いながらも、「一番になりなさい」と言う。

（うちの父母そのままじゃん！と思いました(爆)。）

[115] mixiユーザー 09月17日 20:03

>>[114]　『インナーマザー』の続きです。

親の価値観に洗脳されて、「良い子」をやっている方々は、

洗脳を解くために、仕組み（理論）を学習したほうが良いです。

自分が好き好んで、親に服従して、“世間の常識”に合わせて、

幸せな人生を送っているなら、私が理論を教える必要がないから、

そういう満足している方々に向けては、書いていません。

斎藤学（さとる）医師の本、『インナーマザー』（だいわ文庫）

第３章：インナーマザーと親教

（159ページの続きです。）

「親教」（世間様教）とは、「落伍しないように」という教義なのです。

（私＝桃山は人生の落伍者なので、ハッハッハー！と爆笑しました。）

出る杭は打たれるので、世間の人たちよりも、

上に行き過ぎてはいけない。（略）

そして一番になっても、「皆さんのお蔭でなりました。

決して私個人の功績ではありません」と、

あくまで謙虚に、世間様にひれ伏すのが正しい、ことになっている。

なぜこうなるかといえば、親は子どもに対しては、威張りたいからです。

「私に対しては主張せず、おとなしくしていろ」

「オレに対しては、無力で依存的な子どもでいろ」ということです。

（書き写すのが疲れるので、次回に続く。）

[116] mixiユーザー 11月22日 19:40

>>[74]　斎藤学さんの『家族という名の孤独』の続きです。

私が10年～20年前から、日本の人々に勧めている本ですが、

2020年の秋になっても、未だに読まない人ばかりです。

それでも、今までに２～３人が読んでくれたので、私は嬉しいです(；∀； )

「日本の大衆を啓蒙するのは、もう辞めるよ！」と、何度も再投稿しましたが、

一部の読者たちに向けて、この本の説明を続けます。

『「家族」という名の孤独』（講談社＋α文庫）

第５章：母と娘の「危うい関係」

《密着関係からの脱出》（167ページ～）

母と娘との関係は、それが同質の者同士の密着した関係に

なりやすいからこそ、危ういものである。

娘は色々な形で工夫をして、そうした密着関係から離れ、

自分の世界を作っていく。（中略）

この「情緒的母殺し」が展開する中で、娘は自分のセクシュアリティを発達させていく。

というのも、やがて娘は自分の前に現れる、白馬に乗った王子を

夢想するからである。（中略）

実母から白馬に乗った王子への、幻想の発展の中に、

女性のセクシュアリティの発達がある。

父親が王子になってしまう場合とは、父親が気の毒で弱々しくて、

同情と関心を引いてしまう場合である。（中略）

娘は残酷な母親を憎悪して、父親に愛着し、

これが彼女（娘）の異性関係を歪める。

（以下が私＝桃山ペー子の解説です。）

日本の女性の多くは、家庭で虐げられて育ち、

【助けてくれる人】を必要としている。

「親の愛」をもらえなかったために、他人の愛をもらう必要がある。

花に水をあげないと、たとえ葉に日光が当っても、

根が干からびて枯れてしまう。

スーザン・フォワード先生の本、『毒になる親』には、

「枯れた井戸に、いくら桶を投げ入れても、

水を汲むことはできない」から、毒親を捨てるように、

毒親から愛をもらうことを諦めましょう、と書いてある。

しかし、日本の男性たちは、「“重い女”に関わりたくない」

「自分が大変なことは、したくない。楽をしたい」

と思っているので、不幸な独身女性を助けない。

[118] mixiユーザー 01月11日 00:19

>>[117]

いつも資料の紹介を、ありがとうございます。

民主党の国会議員だった、水島広子さんですね！

当時、テレビや新聞でだいぶ注目された方です。

他方、私の大学の友人：小竹広子さんは、出産⇒離婚してから、

弁護士になって、産業カウンセラーの資格も取って、

犯罪者（受刑者）たちのカウンセリングを、グループでやっています。

【自己肯定感】を高めるために、仲間の力が必要ですよね。

[119] mixiユーザー 01月11日 11:51

小竹広子・弁護士（兼カウンセラー）は、岡山県出身で、水島石油コンビナートの公害か？

子どもの頃はアトピー性皮膚炎だったが、自然療法の野草茶で治ったそうだ。

東城百合子さんの本、『家庭でできる自然療法』には、

雑草のセイタカアワダチソウ（背高泡立草）が、アトピーの特効薬だと書いてある。

松田麻美子さんの本、『女性のためのナチュラル・ハイジーン』には、

母親が環境ホルモンに汚染されると、娘や孫娘の生殖細胞までもが、

変異する被害を受けて、子宮内膜症などの病気になる、と書いてある。

文字どおりの「毒＝有害物質」が、親の身体から胎児に濃縮される。

[120] mixiユーザー 01月17日 03:39

精神科医師の岡田尊司（たかし）先生の本が、

沢山出ているので、どれから読めばいいのか？

それぞれの人の関心によって違いますが…、

『愛着障害』（光文社新書、2011年）は買いやすくて、

内容が重要でわかり易いと思います。

《はじめに》（３～７ページ）

――本当の問題は「発達」よりも「愛着」にあった

人間が幸福に生きていく上で、もっとも大切なもの―

それは安定した愛着である。

愛着とは、人と人との絆（きずな）を結ぶ能力であり、

人格のもっとも土台の部分を形造っている。

対人関係や愛情生活だけでなく、仕事の仕方や人生に対する姿勢まで、

大きく左右されるのである。

（次回に続く。）

[121] mixiユーザー 01月17日 07:34

岡田尊司（たかし）医師の本、『愛着障害

子ども時代を引きずる人々』（光文社新書）の続きです。

《はじめに》

従来、愛着の問題は、子どもの問題、それも特殊で悲惨な家庭環境で育った、

子どもの問題として、扱われることが多かった。

しかし、近年は、一般の子どもにも当てはまるだけでなく、

大人にも広く見られる問題だと、考えられるようになっている。

しかも、今日、社会問題となっている、様々な困難や障害に

関わっていることが、明らかとなってきたのである。

さらに、昨今、「発達障害」ということが盛んに言われ、

それが子どもだけでなく、大人にも少なくないことが、知られるようになっているが、

この発達の問題の背景には、実はかなりの割合で、

愛着の問題が関係しているのである。

実際、愛着障害が「発達障害」として、診断されているケースも多い。

[122] mixiユーザー 01月18日 20:29

斎藤学（さとる）医師が80年代～90年代に、

米国のセルフヘルプ（自助）グループを紹介して、

日本にも自助グループを作ったことは、既に私が述べました。

『アダルト・チルドレンと家族』（学陽書房）や、

『魂の家族を求めて』（日本評論社）など、

斎藤学先生の著書に説明が書いてあります。

その中に、自助グループの運営ルールとして、

《言いっぱなし、聞きっぱなし》の原則が、書いてあります。

参加しているメンバー同士の喧嘩を避けるために、

「しつこく質問したり、議論をしない」

「他のメンバーの話を、批判や査定しない」という、

それぞれのメンバーのトラウマ体験談を、尊重するルールです。

しかし、mixiのコミュニティでは、斎藤学先生の本を読まない人がほとんとで、

そのルールの意味を理解していないから、

《言いっぱなし、レス（返信）無し》トピックの意味を、はき違える方々がいました。

自分は他のメンバーの悪口や、批判や査定するコメントを、

《言いっぱなし》トピックに書いて、相手が反論コメントを書けないように、

「レス（返信）無し」を利用しているのです(笑)。

正面から喧嘩するのではなく、“書き逃げ”という卑怯なやり方です(爆)。

自分がコミュニティ＝公の場で、先に喧嘩を売るのなら、

“相手の言い分”も聞いて（コメントを書かせて）、

「ワタシはこう考えていたけど、別の見方もあるんですね」と、

“討論によるアウフヘーベン”を目指したり、

第３者が客観的に判断できるように、“双方の言い分”を並べるという、

題材の提供にしたら良いだろう。

そうした喧嘩もできない人は、コミュニティ＝公の場に、

他のメンバーの悪口を“書き逃げ”してないで、

自分のページに好きなだけ書きなよ…(＃￣З￣)

[123] mixiユーザー 01月19日 15:59

岡田尊司（たかし）医師の本、『愛着障害』（光文社新書）から、

回復するための方法論の続きです。

第６章：愛着障害の克服

１．なぜ従来型の治療は効果がないのか

（242～257ページ）

《難しいケースほど、心理療法や認知行動療法が効かない理由》

パーソナリティ（人格）障害や、状態が複雑化した発達障害の、治療が難しいのは、

これらの患者が、愛着障害を抱えているからに、ほかならない。

愛着障害や不安定型愛着に対する治療というのは、

今のところ未発達の分野である。

この部分に大きな死角が生じていることが、ずっと見過ごされてきたのである。

私＝桃山は大学時代から、斎藤学（さとる）医師の本を読んで、

【アダルト・チルドレン】理論を学習したから、

「依存」や「共依存」の問題と、自助グループを知っていた。

スーザン・フォワード先生の本、『毒になる親』でも、

治療者（先生）と患者の「１対１」のカウンセリングよりも、

患者の仲間たちにトラウマ体験を話す、「グループ療法」を勧めていた。

しかし、日本の病院は、薬物療法が中心の「薬浸け医療」で、

グループ療法をやっている専門家は、僅かしか居ないのが現状だ。

（次回に続く。）

[124] mixiユーザー 01月20日 06:57

『愛着障害　　子ども時代を引きずる人々』

（岡田尊司：著）の続きです。

第６章：愛着障害の克服

１．なぜ従来型の治療は効果がないのか

《精神分析が愛着障害を悪化させるのは》

（243～249ページ）

境界性パーソナリティ（人格）障害など、重いレベルの精神疾患の場合、

精神分析法が逆に症状を悪化させてしまう、危険がある…。（中略）

その理由の１つとして、境界性パーソナリティ障害では、

自我機能が脆弱で、客観的に自分を振り返る力が弱いため、

枠組がしっかり構造化されていないと、ますます混乱してしまう、

ということが言われてきた。

では、認知（行動）療法のような、枠組のしっかりした治療なら、

境界性パーソナリティ障害に、効果的なのだろうか？（中略）

しかし、通常の段取りで認知（行動）療法を行っても、

ドロップアウトするか、行き詰まるかのどちらかに、なってしまうのが現実だ。

カウンセリングでも、こうした要素が存在することは、以前から知られていた。

これは患者だけでなく、治療者についても言えることであり、

「両者の関係」がかかわっている、とも考えられてきた。（中略）

この「非特定因子」は、たんなる残余ではなく、

治療法本体に劣らないくらい、重要な部分を構成しているように思える。

（中略）難しいケースが改善する場合には、

愛着障害の部分に、うまく手当てが施されているのである。

実は、そこが一番大事なのである。

愛着障害の（中略）、その部分が改善することで、

他の部分も変化を受け入れる準備が整い、働きかけが有効になるのである。

[125] mixiユーザー 01月21日 20:01

岡田尊司（たかし）先生の『愛着障害』の続きです。

（最後に私＝桃山が補足説明します。）

第６章：愛着障害の克服

１．なぜ従来型の治療は効果がないのか

《精神分析が愛着障害を悪化させるのは》

（246ページ～）

精神分析は、患者が語る言葉をひたすら聴き、

それに対して、「共感」ではなく、「解釈」を与えることによって、

洞察を生み出す、という治療である。（中略）

不安定な愛着しか持たない者（患者）が、そんなことをされたら、

ひどく愚弄されたように感じ、不安定になるのは当然なことだ。

しかし、分析医にとっては、患者に同情したり、

“優しく”することが仕事ではない。

（フロイト流の）そうした方法に疑問を感じ、

フコート（注：先生の名前）のように、「共感」を重視するだけでなく、

治療者が“親代わり”となって、積極的に「甘え」を受け止めることの、

重視性に気付いた人もいたが、（中略）そうした考えは、

それ以上の発展をみることなく、居場所を失ってきた。

（フロイト流の）“知的な”操作をいくら行ったところで、

愛着障害は少しも改善しない。

患者は治療者の「冷たさ」にイライラし、

怒りだすか失望する。

↑私＝桃山もそういう反応を、もちろん知っていますが、

治療者（医師やカウンセラー）は、患者の家族や恋人ではない。

治療者は「仕事」の診察時間だけ、患者の話を聴いて、

沢山の患者たちを受け持っている。

沢山の患者たちが治療者に依存して、「ママ、聞いて聞いて！」

「構って構って！」「抱っこ～、オンブ～」と、

入れ替わり立ち替わり、次々に要求して来たら、

治療者は自分の生活ができない。

だから、患者に“依存”されないように、わざと「冷淡な」態度を、

取らざるをえないのでしょう。

私は治療の専門家ではなく、無職の素人ですが(笑)、

男性たちに“優しく”すると、「僕のこと好きなんだー」と思われるので、

わざと他人行儀にすることも多いです。

[126] mixiユーザー 01月21日 20:03

子ども達の相手をする、幼稚園や小学校や中学校の先生なら、

子ども達が「甘え」られるように、優しく“親しみ易い”ことが、

大事な要素や必要な資質だろう。

しかし、成人の患者に治療者が、「甘え」られるのは、

“危険な関係”になり易いので、注意が必要なのです。

私は治療の専門家ではなく、小学校や中学校の先生ではない。

『だめ連宣言！』（作品社）の本で、ゲスト出演した精神科医師、

香山リカ先生もこう言っていた。

ある患者さんにメール・アドレスを教えたら、

その患者さんから大量にメールが来て、ビビった困った…と。

『毒になる親』の本に、スーザン・フォワード先生はこう書いた。

「子どもの時に、貴方が大人にされたこと（虐待）は、

貴方に責任がない。」

「大人としての貴方の責任は、自分の人生を改善するために、

必要な対策を考えて、実行することです。」

患者が治療者に対して、ただ「甘えたい」「依存したい」にならないように、

自分の人生について、どうしてそうなっているのか？を、

「考えよう、情報を調べよう、改善して行こう！」という、

“知的な”姿勢を持たないと、成長しないだろう。

他人に対して、【愛をクレクレ】するだけでなく、

自分がそういう状態なのか？を自覚して、

“客観的に”見ることも必要なのである。

私がそれらを俯瞰しているのに、「自分を客観的に見られない」とか、

的外れな批判をする人たちが、ＡＣ理論をわかってないんだよな…。

北海道の日高郡・浦河町にある、精神障害者施設【べてるの家】には、

統合失調症を中心に、境界性人格障害も加わった、

重症の患者たちが暮らしている。

アパートで共同生活をしながら、ミーティングに集まって、

《当事者研究》という名前で、自己分析をやっている。

もちろん、精神科医師とソーシャルワーカーなど、

専門家たちが説明や助言をして、患者たちに指導している。

何の説明もルールも無しに、患者たちが自分勝手に我儘を言って、

しょっちゅう喧嘩している訳ではない。

[127] mixiユーザー 03月18日 23:58

岡田尊司さん監修＆松本耳子さん漫画の本、

『マンガでわかる　愛着障害』（光文社）を、通販で買った。

難しい理論なんて学習したくない！と言う、虐待被害者たち、

アダルト・チルドレン（ＡＣ＝成人）の方々も、

漫画の１冊は読めるのではないでしょうか…。

（92～93ページ）

質問：「愛着と依存症って、関係あります？」

岡田先生の回答：「それはかなり、ありますよ」

「依存症の原因は、さみしさにありますから」

「愛着障害の人は、傷つきやすく、ストレスに弱く、

安心できる安全基地がない」八方塞がり…

「自分を支えていくために」心を楽にしてくれる、お薬とか…

「何かしらの依存症に陥りやすいのです」

《依存症の種類》

物質への依存：アルコール、薬物、

カフェイン、糖分の過剰摂取

行為への依存：買い物（買い物依存、万引き）、

恋愛、セックス、ギャンブル、自傷行為、過食

人への依存：新興宗教、恋人やパートナーへの依存

（虐待やＤＶに発展することも）

「愛着飢餓を抱えやすい人にとって」

他人は裏切るが、金は俺を裏切らないっ

「物やお金は【愛情の代用品】となってしまい」

「異常な執着となってしまう」

終わりのない欠乏感、まだまだ足りない…

[129] mixiユーザー 01月21日 14:26

日本の人々が言う俗説で、「リストカットなどの自傷行為や、

自殺未遂を繰り返す人は、本当には自殺しない。

他人に心配をかけたいだけの、“死ぬ死ぬ詐欺”だ」

というのは、間違いだとわかるだろう。

また逆に、私＝桃山ペー子がリストカットや、

薬のOD（大量摂取）や過食嘔吐や、セックス依存などの、

わかり易い形の自傷行為をしないからと言って、

「アイツは恵まれて育って、幸せな人生だから、

特に困っていることはない」と、他人が思うのも、

どちらも間違いである。

『死に至る病　　あなたを蝕む愛着障害の脅威』

（岡田尊司、光文社新書）の第４章では、

「回避型」（愛着軽視型）障害の人を、こう説明した。

（116ページの続き）

死にそうになっているのに、助けを求めることができないのである。

人の忠告を聞こうともしない。

実際、医師の指示を守らず、死亡率が高いという、結果が出ている。

それは幼い頃から、誰にも助けを期待してはならず、

自分しか頼るものがないと、学んできた結果なのである。

[130] mixiユーザー 01月25日 22:09

岡田尊司（たかし）医師の本、

『愛着障害の克服

「愛着アプローチ」で、人は変われる』（光文社新書）から、

未解決型の２つのタイプを紹介します。

第６章：愛着タイプに応じた対処

（１）不安型（とらわれ型）

（２）回避型（愛着軽視型）

（３）未解決型

《未解決型の２つのタイプ》

１つは、未解決型と「とらわれ型」が同居しているケースで、

傷つきやすく、過剰反応しやすいタイプである。

しかし同時に、孤独には耐えられず、依存できる人を求めていて、

依存対象である人物にすがって生きている。

（うちの母がコレだった、と思います。）

もう１つのタイプは、人と距離を取ることで、

バランスを取ろうとするタイプで、

未解決型と「回避型」が同居するタイプである。

誰にも気持ちを許せないし、甘えることもできないのだが、

回避型（愛着軽視型）とは違って、他人の反応に無頓着という訳にはいかない。

他人の顔色が、過度に気になってしまう面も持つ。

本来は回避型ではなかった人が、愛着の傷を受けて、

回避的戦略をとるようになった、と考えられる。

（私＝桃山ペー子がコレだった、と思います。）

[131] mixiユーザー 08月30日 09:06

『回避性愛着障害――絆が稀薄な人たち』（光文社新書）

岡田尊司（たかし）医師の愛着障害シリーズの第２作です。

第６章：回避の克服

通信回路（注：インターネット）を通して、間接的につながっているに過ぎないので、

イザとなったら、すぐに関係を断ち切ることもできる。

そんな保証があることで、関係を持つことへの不安が軽減され、

敷居が低くなっている。

だが、回避（回避型愛着スタイル）に陥った人にとって、

インターネットの世界が、現実の架け橋として機能することは、

残念ながら少ない。

逆に、一旦そこに安住してしまうと、次のステップが起きにくくなることのほうが、

はるかに多いのである。

ネットワークを介した、顔の見えない関係では、

内側前頭前野などの「社会脳」が働きにくい。

（顔を見る、気持ちを推測する、といった社会的行動に際して、

使われる脳の領域。）

人が行動するのを見る時、同じ行動に関わる脳の領域が、活性化される。

[132] mixiユーザー 08月30日 12:21

『回避性愛着障害』第６章の続きです。

メールやネットを、補助手段として用いるのなら、問題は少ないが、

そこだけの関係に終始すると、社会的な刺激不足によって、

「社会脳」が極度の“運動不足”に陥り、機能低下をきたしかねない。

また、共感システムとともに、愛着システムも活性化されにくい。

そうした弊害を防ぐためには、やはり社会脳が働く環境に、自らを置く必要がある。

話す際に、相手の目や表情を見て、相手の考えていることを推し量り、

非言語的なやり取りや、スキンシップを増やすことによって、

社会脳や愛着システムは活性化するのである。

[133] mixiユーザー 09月05日 01:13

『死に至る病　　あなたを蝕む愛着障害の脅威』

（岡田尊司、光文社新書）の続きです。

第７章：「死に至る病」からの回復

医学的治療をいくら施しても、全く歯が立たず、

酷い状態になっていたのが、治療を諦めて、

しばらく経ち、たまたま出会ってみると（再会して）、

全く別人のように、落ち着いていたりするのだ。

たいてい３つの場合に分かれる。

１つは、親（または親代わりの存在）が、必死になって関わる中で、

親のほうがすっかり変わったら、自分（患者）も変わっていた、というケース。

もう１つは、実家を離れて、そこで信頼できる人に出会って、

落ち着いたというケース。

更にもう１つは、本人が本当に“ドン底”を極め、

トコトンまで落ちた時に、諦めがついた、というケースだ。

[134] mixiユーザー 09月12日 22:48

『死に至る病　　あなたを蝕む愛着障害の脅威』

第７章の続きです。（185～186ページ）

前の２つは、「安全基地」を手に入れたことで、愛着が安定し、

愛着関連症候群（症状）が落ち着いてしまった、ということになるだろう。

そして、３つめは（注：ドン底に着いた）、人に期待するのをやめ、

自分が変わることにした、ということになる。

この両方が、同時に起きていることもある。

私＝桃山が補足説明します。

２つめのケースは、親きょうだいの家を離れて、

「そこで信頼できる人に出会って、落ち着いた」と書いてある。

しかし、自分が他人を拒絶していたら、「信頼できる人」が見つかるはずもない。

自分が親の家を離れてから、《今までと違う人生に、マシなものにしたい》と決意して、

多少はポジティブな考え方をしたり、他人の呼びかけに応じたり、

自分が“変わる”姿勢を持たないといけません。

[135] mixiユーザー 10月10日 00:01

岡田尊司（たかし）医師の光文社新書の本、

『回避性愛着障害』（2013年）の表紙と、

宣伝帯には、こう書いてある。

「責任や面倒を避ける…

チャレンジを避ける…

傷つくことを避ける…」

「少子化・晩婚化の真の原因は、壊れた愛着にあった」

同じく岡田尊司先生の光文社新書の本、

『愛着障害の克服』（2016年）を引用します。

第６章：愛着タイプに応じた対処

（２）回避型（愛着軽視型）愛着へのアプローチ

《見下すこと、距離をとることで、心に鎧をつけている》

回避型の人は、親密な関係になって、相手に心から

愛着してしまうことを、恐れている。（略）

相手を失うことを恐れ、また、本当に失うと、傷つくことになる。

それは、絶対に避けなければならない、最悪の事態だ。

そうならないためには、本気で相手のことを信頼したり、

大切に思ったり、しないことである。

（次回に続く。）

[136] mixiユーザー 10月10日 00:02

『愛着障害の克服』（岡田尊司、光文社新書）

第６章の続きです。（240～241ページ）

相手のアラを見つけて、冷やかな目を向けたり、

見下すような態度をとる。（略）

あなたなんか居なくても、痛くも痒くもないと、

相手にも自分にも見せつけるように、

傲慢な態度や無関心な態度、寄せ付けない態度をとるのである。

しかし、相手に心理的に支配されること、

依存することを恐れているということは、

逆に言えば、心のどこかに、そうされたい、そうしたいという、

願望が潜んでいる、ということでもある。

わざわざ、そうした鎧で身を固めるということは、

相手が懐（ふところ）に入ることを、恐れているということであり、

求めているということの、裏返しなのである。

殊にそれは、「恐れ・回避型」のケースに、言えることである。

（私のマイミクの関東のアラフィフ男性が、

こういう他人の拒絶をして、「自分はモテないから、

孤独だ寂しい」と嘆いていた。）

[137] mixiユーザー 11月20日 06:20

遺伝的に浮気や“不倫”をする人と、しない人がいる、と言われているが、

先天性の遺伝子だけでなく、後天性の虐待などの影響も、

結婚や恋愛がうまく行かない原因となる。

岡田尊司（たかし）医師の本、【愛着障害】シリーズ（光文社新書）から、

幸せホルモンの「オキシトシン」の影響を抜粋します。

『回避性愛着障害』

（30～31ページ）

「愛着」という現象は、オキシトシンとアルギニン・バソプレシンと呼ばれる、

ホルモンの働きによって支えられている。

オキシトシンの働きを阻害する、薬品を動物に注射すると、

親は子育てに無関心になる。

「つがい」が生涯添い遂げることで知られる、

オシドリも平気で浮気をするようになり、夫婦関係は崩壊してしまう。

『愛着障害の克服』

（112～113ページ）

プレーリー・ハタネズミという種は、一度セックスすると「つがい」となり、

生涯添い遂げることで知られている。

このハタネズミに、オキシトシンの働きを阻害する、

薬物を注射したところ、セックスしても「つがい」とはならず、

他の相手を求めようとしたのである。

同時にこれらの研究は、多くの人（ことに女性）が、

セックスした相手に対して愛着を感じ、ずっと一緒にいたいと思うようになる、

理由を解き明かしてくれている。

セックスの時に、オキシトシンが活発に分泌されるのだが、

脳がオキシトシンを浴びている時に、一緒にいた人に、

人は特別な愛着を覚えるようになる、ということだ。

（「静かなる戦争のための沈黙の兵器」

http://www7.plala.or.jp/nsjap/zion/silent_weapon.html　）

[138] mixiユーザー 03月23日 21:35

子役出身の女優、遠野凪子さんのインタビューです。

https://article.auone.jp/detail/1/5/9/136_9_r_20230306_1678090276785388

１ヶ月ぐらい時間が経つと、ニュース記事が削除されてしまいます。

昨年５月に遠野さんの母親が、自殺しました。

ものすごい毒親でした！

遠野凪子さんは2013年に、自伝を出版しました。

『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』

[139] mixiユーザー 10月17日 12:52

天才・三原順先生（故人）の昔の傑作漫画、

『はみだしっ子』（白泉社文庫）から、私の好きな台詞を紹介します。

（ネタバレなので、先に漫画を読みたい方々は、

このブログ記事よりも先に、漫画文庫を読んで下さい。）

第９話：そして門の鍵

４人の少年がそれぞれ親に虐待されて、幼い頃に家出して、

助け合って旅をしていた。

しかし、グレアム君（サーザ）の父親が、息子を探しに来た。

アンジー君（リフェール）の母親も、息子に会いたいと呼び出した。

グレアム君：――ボクは抵抗しなくちゃいけない――

おびえて、逃げ回るだけでなく

…抵抗しなくちゃいけない

グレアム君：植えつけられた恐怖感を

いつまでも受けとめ…抱き続け

（略）逃げ回るのなんか

ボクじゃない！

グレアム君：謝る？　フッ

ボク…そんな気ないよ！

父親：謝りもせずに

家へ戻れると思ってるのか！？

グレアム君：家へ戻る気はないよ！

それを言いに来たんだ

父親：許さんぞ！

そんな勝手な真似など

これ以上は絶対に！！

（バンと息子を殴る。）

グレアム君：パパがどんなに怒っても平気だよ

あんたなんか　恐れるものか！

（次回に続く。）

『毒になる親』（スーザン・フォワード：著、

玉置悟：訳）の続きです。

第12章：「怒り」と「悲しみ」

怒りや悲しみなどの、強い感情を抱えている人は、

一人だけで問題を解決しようとしているよりも、

サポートグループやカウンセラー（セラピスト）など、

外部の助けを借りたほうが、確実な効果が得やすい。

◎親友や恋人、配偶者などの人生のパートナーも、

助けになってくれるには違いないが、

彼らには貴方の強い感情を取り扱うのは、

手に余るかもしれない。

そういう人には、本書を一緒に読んでもらい、

（略）何なのかを、理解してもらうと良い。

（各自で本を読んで、学習して下さい。

読まずに学習せずに、私に文句を言わないで下さい。）

[140] mixiユーザー 10月22日 01:56

『愛着障害』（岡田尊司、光文社新書）

第６章の引用を続けます。

《傷ついた体験を語り尽くす》

（280～286ページ）

そのため、まず、そうした記憶を再び活性化する

ことが、必要である。

最初は、断片的にしか思い出せないが、

それを少しずつ語るのを、支える側は共感しながら、

受け止めることである。

嫌な出来事の記憶をたどりながら、その時どんな思いだったかを、

その人の言葉で語ってもらうことが、重要である。

訊ねられても、すぐには言葉にならないことも多い。

なぜなら、まだ一度も言語化されることなく、

ただ傷ついた思いだけが、悲しみや怒りといった、

強い情動とともに渾然一体となって、

心の中に膿の詰まった袋のような、病巣を作っているからである。

必要なのは、その膿を外へ出すことであり、

そのためには、その時（過去）に味わった思いを、

ネガティブな情動とともに、吐き出す必要がある。

（次回に続く。疲れます。）

岡田尊司（たかし）医師の本、『回避性愛着障害』（光文社新書）から、

【だめ連】の先輩たちに思い当たる箇所を、引用します。

第４章：回避型の愛情と性生活

回避型（愛着タイプ）の人は、親密さを避けようとする、

傾向があるにもかかわらず、ある時期、

相手を問わず乱交的なセックスに、陥ることがある。

これは征服欲や支配欲・賞賛欲といった、自己愛的な願望に

突き動かされたことによるものだが、

セックス自体の歓びや関わりから得られる、安心感は伴わず、

むしろ飢餓感や空虚さが強まってしまう。

そうした場合、今度は逆に禁欲的な生活に、

路線変更するということも、少なくない。

空しさが限度を超えると、それを続ける意味はなくなってしまうのである。

回避型（愛着）の人は、愛情とセックスを全く別の問題として、

見る傾向がある。

カサノバ的な猟色は、回避型の人によって行われる。

（以上は118～119ページより。）

[141] mixiユーザー 10月22日 01:59

岡田尊司（たかし）医師の本、『愛着障害』第１作の続きです。

第６章：愛着障害の克服

（トラウマ体験を）言語化する過程において、最初のうちは、

「何とも思っていない」「気にしていない」といった、

問題の存在自体を否認する場合もある。

その段階を越えると、次は、否定的な感情ばかりが語られる、

段階に移行する。

この段階では、傷つけられた「怒りや悲しみ」を、

恨みつらみを込めて、叩きつけるように語り続ける。

それは、傷が深ければ深いほど、傷を与えられた期間が、

長ければ長いほど、長期間続くことになる。

（略）、そうすることが、修復には必要なのである。

愛着障害の修復過程で、「安全基地」となる存在が、

重要であることは、前に述べたが、

それは、自分の生い立ちや傷ついた体験と向き合い、

封印してきた過去を整理し、統合し直す作業に、

そうした存在の立ち会いと媒介が、不可欠だからでもある。

私が岩手県に移住してから、文通して振られてしまった、

仮名：スナフキンさんが31歳の時に、『だめ連宣言！』（作品社）に書いた、

感動的な文章の引用を続けます。

《スペースは人をかえる》（197～204ページ）

「何によって、何をモメントとして、自分は変わってきたのか。」

「成熟とは何か？

――無数にあると思われた変容可能性の芽が、

幾度も再帰する矯正不能性によって摘まれ、

それによって自分固有の生を、作りあげていくことが可能になること。」

「つまり私は、ある不自由によって制約された状態を、

我が物として引き受けることによって、

そこから自分のスタイルを、作りあげていこうとするようになった。」

「ギターを弾けないという状態を、（略）、

それをただの否定的な状態から、自分固有の人生の特色、

プロフィールとすることが、できるようになったのである。」

↑このスナフキンさんの、ギター１弦奏法の話から、

私＝桃山ペー子が替え歌を、音痴なのにアカペラで、

路上で歌うことを決行する、勇気をもらったのである(笑)。

もちろん、その他の方々の影響もあります。

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