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和歌を「読む」コミュの三十六歌仙を読む

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コミュ内全体

三十六歌仙を読む 2016年11月27日 06:30
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三十六歌仙と言えば、
三舟の才で知られる我らがキンさん(藤原公任)と
六条の宮ことトモさん(具平親王)との、こんな会話から始まったと言う。

キンさん「やっぱ紀貫之すげえっす。神(歌仙)っすよね」
トモさん「いやいや人麻呂の方が上っしょ」
キンさん「いやいやいや、そんなことねえっす」

ヲタ風に表現すればということだが。
この二人の間で始まった「どっちがすごい」議論を
端緒になんやかんやで三十六歌仙は生まれた。

時代の異なる歌人の対決なわけで、『北斗の拳』のケンシロウと
『ジョジョ』の空条承太郎はどっちが強いか議論に似て無くもない。
まあ、夢の紙上対決と言う奴だな。

双方、それぞれの技、じゃなかった歌を出しての白熱バトルとなったようだが
トモさんが薨去された後、キンさんは議論の結論を『三六人撰』にまとめたと言う。
そこに取り上げられた歌人が後に三十六歌仙と呼ばれるようになる。

キンさんと言えば私撰和歌集『拾遺抄』が、そのままそっくり勅撰和歌集に
取り入れられたほどの人物である。彼が議論を深め選んだ三十六人の歌人は
少なくとも当時最高に「すごい歌人」と評価されたと言っていい筈だ。

このトピはこの三十六歌仙をメインターゲットに楽しもうじゃないかという趣旨である。

というわけで三十六歌仙がらみの好きな歌を書くのも良し、
その魅力を勝手に解説するのも良し。返歌やパロディってのも良いと思う。
そしてキンさんトモさんにならって、あーでもないこーでもないと議論するのもイイね。
てなわけで縛りは緩く、盛り上がったらいいな。

アクティブな人が全くいない今のこのコミュでは望み薄ではあるが(w


コメント(46件)

[7]2016年11月27日 06:45
●6枚目 山部赤人 

明日よりは春菜摘まむと標めし野に昨日も今日も雪は降りつつ(万葉8-1427)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

                  山邊赤人(やまべのあかひと)

安(あ)寸(す)可(か)良(ら)八(は)和(わ)可(か)那(な)
津(つ)末(ま)武(む)登(と)
        志(し)女(め)之(し)
                        能(の)尓(に)
昨日(きのふ)毛(も)気(け)不(ふ)毛(も)
              由(ゆ)幾(き)
                      波(は)
                     不(ふ)利(り)津(つ)々

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
二句目が「若菜つまむと」になっている。

『萬葉集』(桜楓社)によると原文は下記のようらしい。
従明日者  春菜将採跡   標之野尓  昨日毛今日母  雪波布利管 
あすよりは はるなつまむと しめしのに きのふもけふも ゆきはふりつつ

参考サイト:http://www.geocities.jp/hgonzaemon/manyoushuu.txt
[8]2016年11月27日 06:46
●7枚目 在原業平

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(古今53)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)

   世中(よのなか)尓(に)
   太(た)衣(え)天(て)
佐(さ)久(く)良(ら)乃(の)
 奈(な)可(か)利(り)世(せ)
               者(は)
              春(はる)能(の)
           己(こ)々呂(ろ)半?(は)
乃(の)止(と)気(け)
        家(か)良(ら)末(ま)
                    之(し)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「半(は)」は自信無し。
[9]2016年11月27日 06:47
●8枚目 僧正遍昭

すゑの露もとのしづくや世の中のおくれさきだつためしなるらむ(新古今 757)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

右(みぎ) 僧正遍昭(そうじょうへんじょう)

寸(す)恵(ゑ)乃(の)露(つゆ)
     毛(も)止(と)乃(の)
                志(し)川(つ)久(く)也(や)
  世(よ)乃(の)中(なか)能(の)
遠(を)久(く)礼(れ)
            差(さ)起(き)
              多(た)川(つ)
 多(た)馬?(め)之(し)
             奈(な)留(る)
                   羅(ら)武(む)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「女(は)」は「馬(め)」もありうるか?
[10]2016年11月27日 06:48
●9枚目 素性法師

見わたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける(古今56)

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      素性法師(そせいほうし)

                   宮(みや)己(こ)
者(は)留(る)                   曽(そ)
     乃(の)錦(にしき)

  美(み)王(わ)多(た)世(せ)盤(は)
      柳(やなぎ)左(さ)久(く)良(ら)
                      遠(を)
      古(こ)起(き)末(ま)
                  世(せ)天(て)
奈(な)利(り)
        気(け)留(る)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[11]2016年11月27日 06:49
●10枚目 紀友則

夕されば蛍よりけに燃ゆれどもひかり見ねばや人のつれなき(古今562)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          紀友則(きのとものり)

那(な)              人(ひと)乃(の)
  幾(き)               津(つ)連(れ)

由(ゆ)不(ふ)左(さ)礼(れ)盤(は)
                 本(ほ)堂(た)留(る)
        与(よ)利(り)遣(け)
                    仁(に)
                毛(も)由(ゆ)連(れ)
                        止(と)毛(も)
            比(ひ)可(か)里(り)
               美(み)年(ね)
                    盤(は)也(や)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[12]2016年11月27日 06:50
●11枚目 猿丸太夫 

奥山にもみぢ踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき (古今215)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

於(お)久(く)山(やま)尓(に)
      紅葉(もみぢ)
         不(ふ)美(み)王(わ)个(け)
奈(な)具(く)鹿(しか)乃(の)
       声(こえ)幾(き)久(く)
             時(とき)曽(そ)
安(あ)起(き)八(は)可(か)那(な)之(し)幾(き)

           猿丸太夫(さるまるだゆう)

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「不美王个」は、あんまし自信無い。
[13]2016年11月27日 06:52
●12枚目 小野小町
色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける

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右 小野小町

              色(いろ)美(み)衣(え)天(て)
              宇(う)川(つ)呂(ろ)不(ふ)
                     物(もの)盤(は)
人(ひと)乃(の)  
 己(こ)々(こ)呂(ろ)        与(よ)乃(の)
          乃(の)       中(なか)能(の)
花(はな)
     耳(に)曽(そ)
       安(あ)利(り)
            希(け)留(る)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[14]2016年11月27日 06:53
●13枚目 藤原兼輔

人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな(後撰1102)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

右(みぎ) 中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ)

人(ひと)乃(の)親(おや)
          乃(の)己(こ)々呂(ろ)
                      盤(は)
           也(や)三(み)仁(に)
                安(あ)良(ら)年(ね)
                           止(と)
                            毛(も)
子(こ)越(を)
     於(お)毛(も)不(ふ)
               美(み)知(ち)尓(に)
           末(ま)与(よ)比(ひ)
                    奴(ぬ)留(る)
                         可(か)
                           那(な)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
結句が、「まよひぬるかな」になっている。「よ」は「と」と読みたいところ
なのだが、まるっとなってるところの向きが左右逆なんだよな・・
[15]2016年11月27日 06:54
●14枚目 藤原朝忠

逢ふことのたえてしなくは中々に人をも身をも恨みざらまし(拾遺678)

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右(みぎ)  中納言朝忠朝臣(ちゅうなごんあさただあそん)

 安(あ)不(ふ)己(こ)止(と)乃(の)
     多(た)衣(え)
            亭(て)之(し)
            奈(な)久(く)
                  波(は)
中(なか)々耳(に)
    人(ひと)遠(を)毛(も)
             身(み)
            越(を)毛(も)
   宇(う)良(ら)美(み)左(さ)羅(ら)
                  末(ま)之(し)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[16]2016年11月27日 06:55
●15枚目 藤原淳忠

逢ひ見てののちの心にくらぶれば昔は物も思はざりけり(拾遺710)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

   右(みぎ)  権中納言淳忠(ごんちゅうなごんあつただ)

安(あ)比(ひ)見(み)天(て)能(の)
         後(のち)乃(の)
               古(こ)々呂(ろ)
                     尓(に)
                   久(く)良(ら)不(ふ)
                            礼(れ)
                             盤(は)
武(む)可(か)之(し)
           八(は)
        物(もの)遠(を)
              於(お)毛(も)
                      盤(は)
              左(さ)里(り)
                     気(け)
                       理(り)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[17]2016年11月27日 06:56
●16枚目 藤原高光★1

かくばかりへがたく見ゆる世の中にうらやましくもすめる月かな(拾遺435)

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右(みぎ)   藤原高光(ふじわらのたかみつ)

                 加(か)具(く)
                      波(は)
美(み)                 可(か)李(り)
  由(ゆ)留(る)              遍(へ)
 世中(よのなか)                可(か)多(た)
   耳(に)                       久(く)

 宇(う)良(ら)也(や)
      末(ま)之(し)久(く)
                 毛(も)
 寸(す)免(め)
         累(る)
     月(つき)可(か)
             那(な)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[18]2016年11月27日 06:58
●17枚目 源公忠(★2)

ゆきやらで山路くらしつほととぎす今ひと声のきかまほしさに(拾遺106)

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右(みぎ) 源公忠朝臣(みなもとのきんただあそん)

遊(ゆ)幾(き)             以(い)末(ま)
                             一(ひと)
    屋(や)良(ら)             度(たび)
           亭(て)             能(の)
            也(や)末(ま)
                    知(ち)
幾(き)       久(く)羅(ら)之(し)
 可(か)満(ま)              川(つ)
    保(ほ)之(し)       
                   保(ほ)
        左(さ)        止(と)々
          仁(に)        幾(き)
                        須(す)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[19]2016年11月27日 06:59
●18枚目 壬生忠岑

春たつといふばかりにやみ吉野の山もかすみて今朝は見ゆらむ(拾遺1)

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 右(みぎ)        壬生忠岑(みぶのただみね)

               春
                 堂(た)都?(つ)
                      登(と)
                  以(い)婦(ふ)
也(や)末(ま)            八(は)可(か)理(り)
     母(も)                 仁(に)也(や)
    可(か)須(す)       美(み)与(よ)之(し)
         三(み)               乃(の)々
          天(て)
      今朝(けさ)八(は)
                三(み)遊(ゆ)良(ら)
                           無(む)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「都(つ)」は「徒(つ)」かもしれんが、いかんせん薄過ぎる。
佐竹絵巻のも同じ歌だったかと思う。
[20]2016年11月27日 07:00
●19枚目 斎宮女御★3

琴のねに峰の松風かよふらしいづれのをよりしらべそめけむ(拾遺451)

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  右(みぎ)  東宮女御(とうぐうにょうご)

琴(こと)
 能(の)                 志(し)良(ら)
 祢(ね)尓(に)                    遍(へ)
                          曽(そ)
 三(み)祢(ね)
        濃(の)                 女(め)
                         氣(け)
 松(まつ) 
  風(かぜ)                     無(む)
可(か)与(よ)婦(ふ)良(ら)
         之(し)

以(い)津(つ)礼(れ)乃(の)
             遠(を)与(よ)理(り)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[21]2016年11月27日 07:01
●20枚目 大中臣頼基★4

ひとふしに千世をこめたる杖なればつくともつきじ君がよはひは

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

右 大中臣頼基朝臣

一(ひと)婦(ふ)之(し)尓(に)
     千世(ちよ)遠(を)
     己(こ)免(め)
         堂(た)留(る)
  杖(つえ)
    難(な)礼(れ)八(は)
     徒(つ)久(く)
            止(と)母(も)
川(つ)幾(き)之(し)
        君(きみ)可(か)
          与(よ)波(は)
               飛(ひ)
                盤(は)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[22]2016年11月27日 07:03
●21枚目 藤原敏行

秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今169)

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右(みぎ) 藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)

秋(あき)幾(き)奴(ぬ)止(と)
     女(め)尓(に)八(は)
         左(さ)也(や)可(か)尓(に)
      美(み)盈(え)祢(ね)
                   止(と)毛(も)
加(か)勢(せ)乃(の)
        遠(を)止(と)尓(に)
                    曽(そ)
於(お)止(と)路(ろ)
    可(か)礼(れ)怒(ぬ)
                累(る)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[23]2016年11月27日 07:04
●22枚目 源重之

風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふ頃かな(詞花211)

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 右(みぎ) 源重之(みなもとのしげゆき)

風(かぜ)遠(を)以(い)多(た)三(み)岩(いわ)
                       宇(う)川(つ)
                     奈(な)三(み)能(の)
                 遠(を)乃(の)連(れ)乃(の)
                              三(み)
久(く)多(た)計(け)天(て)
             毛(も)乃(の)遠(を)
           於(お)毛(も)不(ふ)
                    頃(ころ)
                        可(か)
                            那(な)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[24]2016年11月27日 07:04
●23枚目 源宗于

ときはなる松のみどりも春来れば今ひとしほの色まさりけり(古今24)

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右(みぎ) 源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん)

止(と)起(き)者(は)
     奈(な)類(る)
          松(まつ)乃(の)
           美(み)止(と)利(り)
                    毛(も)
春(はる)
 久(く)礼(れ)八(は)
     以(い)満(ま)
           比(ひ)止(と)之(し)
                   本(ほ)
                      乃(の)
色(いろ)
    末(ま)
   左(さ)梨(り)
       気(け)里(り)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[25]2016年11月27日 07:05
●24枚目 源信明★4

あたら夜の月と花とをおなじくはあはれ知れらむ人に見せばや(後撰103)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  右(みぎ)  信明朝臣(さねあきらあそん)

安(あ)多(ら)与(よ)
         能(の)月(つき)
               花(はな)止(と)遠(を)
             於(お)奈(な)之(し)
                         久(く)
                            盤(は)
愛(あ)者(は)麗?(れ)
           之(し)礼(れ)
                   羅(ら)无(む)
               人(ひと)尓(に)
                     美(み)
                      勢(せ)
                        八(は)也(や)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「月と」の「と」が見当たらない。
「愛(あ)」は「安(あ)」か?
[26]2016年11月27日 07:06
●25枚目 藤原清正★6

天つ風ふけひの浦にゐる鶴のなどか雲居にかへらざるべき(新古1723)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

天津(あまつ)閑?(か)勢(せ)婦(ふ)
気(け)比?(ひ)乃(の)宇(う)羅(ら)
耳(に)為(ゐ)留(る)都?(つ)類(る)
   乃(の)奈(な)止(と)可(か)雲(くも)井(ゐ)
仁(に)可(か)部(へ)良(ら)沙(さ)留(る)部(へ)幾(き)

         藤原清正(ふじわらのきよまさ)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[27]2016年11月27日 07:07
●26枚目 源順★11

水のおもに照る月なみをかぞふれば今宵ぞ秋のも中なりける(拾遺171)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

水(みず)乃(の)於(お)毛(も)尓(に)
   天(て)留(る)月(つき)奈(な)見(み)
   遠(を)加(か)所(そ)不(ふ)連(れ)盤(は)
       己(こ)与(よ)比(ひ)所(そ)阿(あ)
幾(き)能(の)裳(も)奈(な)可(か)奈(な)利(り)
        个(け)累(る) 源順(みなもとのしたごう)  

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[28]2016年11月27日 07:08
●27枚目 藤原興風

契りけむ心ぞつらきたなばたの年にひとたび逢ふは逢ふかは(古今178)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

知(ち)起(き)             登(と)之(し)尓(に)
    里(り)
                         一度(ひとたび)
    気(け)武(む)
古(こ)々呂(ろ)曽(そ)          安(あ)不(ふ)八(は)
  津(つ)良(ら)                 逢(あふ)
   幾(き)                    加(か)者(は)
堂(た)那(な)                  藤原(ふじわら)
  者(は)多(た)乃(の)             興風(おきかぜ)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[29]2016年11月27日 07:09
●28枚目 清原元輔

音なしの河とぞつひにながれける言はで物おもふ人の涙は(拾遺750)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  右(みぎ) 清原元輔(きよはらのもとすけ)

音(おと)奈(な)之(し)乃(の)
        河(かわ)登(と)曽(そ)
            津(つ)悲(ひ)尓(に)
       奈(な)可(か)禮(れ)多??
                     川(つ)類(る)
以(い)者(は)天(て)
         物(もの)於(お)毛(も)不?(ふ)
                          人(ひと)
           乃(の)奈(な)美(み)多(た)八(は)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「多」かどうかも分からんがなんか書いてある。
「川(つ)」は、原文では「け」なのだが、どう頑張っても「け」に見えない。
文法的には、「つる」は完了の助動詞「つ」の係結びによる連体形となる。
しかし「つ」のニュアンスは人為的な完了の意味、
「してしまった」となるので、河の記述としてはイマイチ合わない。
[30]2016年11月27日 07:10
●29枚目 坂上是則

み吉野の山の白雪つもるらし古里さむくなりまさるなり(古今325)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  右??(みぎ)  坂上是則

美(み)与(よ)之(し)野(の)乃(の)山(やま)農(の)
白雪(しらゆき)徒(つ)毛(も)留(る)良(ら)之(し)
婦(ふ)留(る)左(さ)止(と)佐(さ)武(む)具(く)
奈(な)里(り)万(ま)左(さ)留(る)那(な)里(り)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
最初の「右」は「左」としか読めないわけだが「左」ってのも
有りなんだだろうか?
[31]2016年11月27日 07:11
●30枚目 藤原元真★3

咲きにけり我が山里の卯の花は 垣根に消えぬ雪とみるまで(元真集)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

                     藤原(ふじわら)
                       元真(もとざね)

左(さ)支(き)仁(に)个(け)利(り)我(わが)
    山(やま)左(さ)登(と)能(の)
                  卯花(うのはな)八(は)
加(か)幾(き)子(ね)尓(に)幾(き)衣(え)
                        奴(ぬ)
        由(ゆ)支(き)止(と)
                 見(み)類(る)
                      末(ま)帝(て)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[32]2016年11月27日 07:12
●31枚目 小大君★8

岩橋の夜の契りもたえぬべし明くるわびしき葛城の神(拾遺1201)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  右(右)小大君(こおおきみ)

以(い)者(は)々之(し)能(の)与(よ)留(る)農(の)
         知(ち)幾(き)利(り)毛(も)
              堂(た)衣(え)奴(ぬ)辺(へ)
                          之(し)
 明(あく)流?(る)
        者(は)比(ひ)
                之(し)起(き)
                加(か)徒(つ)良(ら)
                    支(き)乃(の)
                         神(かみ)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[33]2016年11月27日 07:13
●32枚目 藤原仲文★10

有明の月のひかりを待つほどに我が世のいたくふけにけるかな

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    平?仲文(なかふみ)

有明(ありあけ)農(の)月(つき)乃(の)
飛(ひ)可(か)利(り)越(を)末(ま)川(つ)本(ほ)止(と)尓(に)
王(わ)可(か)与(よ)農(の)以?(い)多?(た)倶(く)
不(ふ)遣(け)耳(に)
    計(け)類(る)可(か)那(な)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「平」ってどゆことだ?
[34]2016年11月27日 07:14
●33枚目 大中臣能宣

千とせまでかぎれる松もけふよりは君にひかれて万代やへむ(拾遺24)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 右(みぎ)  大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶあそん)

千(ち)止(と)世(せ)末(ま)天(て)
加(か)支?(き)連(れ)留(る)松(まつ)毛(も)
希(け)不(ふ)与(よ)利(り)八(は)
君(きみ)尓(に)比(ひ)可(か)礼(れ) 
                    天(て)
与(よ)呂(ろ)津(つ)
           与(よ)也(や)
                遍(へ)无(む)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[35]2016年11月27日 07:15
●34枚目 壬生忠見

恋すてふわが名はまだき立ちにけり人しれずこそ思ひそめしか(拾遺621)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          壬生忠見(みぶのただみ)

恋(こひ)春(す)天(て)不(ふ)
      我(わが)名(な)盤(は)
                 末(ま)多(た)
      幾(き)立(たち)耳(に)
                介(け)利(り)
人(ひと)之(し)礼(れ)春(す)
                己(こ)所(そ)
      思(おも)比(ひ)曽(そ)
           免(め)之(し)
                   可(か)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[36]2016年11月27日 07:15
●35枚目 平兼盛

かぞふればわが身につもる年月を送り迎ふとなにいそぐらむ(拾遺261)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 右(みぎ) 平兼盛(たいらかねもり)

加(か)曽(そ)不(ふ)連(れ)波(は)
         和(わ)加??(か)美(み)尓(に)
                    川(つ)毛(も)留(る)
         止(と)之(し)月(つき)遠(を)
遠(を)久(く)利(り)武(む)可(か)不(ふ)
   何(なに)以(い)曽(そ)久(く)
                   良?(ら)无(ん)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「わかみに」の「か」は分からん。偏とつくりに別れてると考えると「加」
しかないが、先頭の「加」とはあまりに違いすぎる。「わ」の下に
小さな「可」があると考えると「み」の上の部分がイミフになるしな。
最後の「无」は「む」「ん」両方あり得ると思うが、「むかふ」が
どんピシャ「武(む)」なので、「ん」した。気分で。
[37]2016年11月27日 07:16
●36枚目 中務★11

秋風の吹くにつけてもとはぬかな荻の葉ならば音はしてまし(後撰846)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

秋(あき)可(か)世(せ)乃(の)婦(ふ)具(く)
耳(に)徒(つ)遣(け)天(て)毛(も)登(と)
  者(は)奴(ぬ)可(か)那(な)
萩(はぎ)乃(の)葉(は)奈(な)良(ら)
八(ば)音(おと)八(は)之(し)亭(て)
              末(ま)之(し)

         中務(なかつかさ)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[38]2016年11月27日 08:16
>>[2] 人麻呂だが


「閑(か)具(く)礼(れ)行(ゆく)」の「閑(か)」は多分「家(か)」だな。


言い訳になるが、これ解読しようとした時はまだ便利帳を知らなかったのだよ。
[39]2016年12月05日 23:03
せっかくなので絵も楽しもう。
面白い発見があるかもしれないぜ?

金比羅三六歌仙額の絵は江戸時代の前期、狩野探幽らが描いたものだ。
武家御用達の絵師だからなのか総じて顔が厳つい感じがする。
だが、その中にあって一人だけ異彩を放つ人物がいる。

添付した写真の男、ミュージシャンのアッ君こと藤原淳忠である。>>[16]

なんつーか緊張が無いと言うか剽軽と言うか・・
アッ君はお父さんが略奪婚した関係で業平の血筋を引く男なのであるが
この絵はイケメンぽくない。
百人一首ファンとしてはアッ君が右近を振った話が思い浮かぶ。


相見ての後の心に比ぶれば昔はものを思はざりけり


この歌を、右近が知ったら激怒したろうな。
「右近とのことは恋なんかじゃなかった」と言ってるようなものだから。
そう思うと、このアッ君の絵は
「軽くてどーもすみません」
とやっているようにも見える。
まあ、往年の三平師匠のネタは右手でしかも拳骨なのだが、この際目をつぶろう。


[40]2016年12月05日 23:20
このアッ君の絵は、新たな探求の旅へ向けた一つのキーになった。

実は先月、北野天満宮に三十六歌仙額があるのを写真で撮ってきたのだが
なんとそちらの絵のアッ君も「どーもすみまっせん」をやっていたのだ。

それだけはでは無い。百人一首の絵札でもやっているのだ
この「どうもすみません」を。
[41]2016年12月05日 23:49
さて、よーく見るともう一人目立つ人物がいる。

三十六歌仙額の歌人は斎宮女御をのぞいて皆座っているわけだが
左右のどちらかを向いていて、その向きは実は適当では無い。
偶数と奇数で別れているのだ。

この絵は部屋に飾られた場合、
入り口から奥に向かって左右の壁に掛けられる(多分ね)。
そして奇数は上手、偶数は下手に飾られることになる筈だ。
例えば、君が部屋に入ったとき右手の壁が上手、左手の壁が下手となる。

つまり絵の人物は部屋の奥を向くように描かれているわけだ。
そう考えれば、斎宮女御もその向きになっていることに気付く。
まあ、それは体の向きの話で顔だけ反対を向いている者はいるがね。

そうした中で、一人だけ真っ正面、というかこちらを向いてる男がいる。


諸君は気がついただろうか?
[42]2016年12月05日 23:51
>>[23]  二十二番の源重之だ。

なんで彼だけ、正面を向いているのかね。

[43]2016年12月05日 23:55
>>[41]

歌合わせのようになっているのでしょうか。そうすると正面は判者?
[44]2016年12月05日 23:58
これまた北野天満宮の絵も百人一首の絵も同様なのである。
北野天満宮のはシャクじゃなくて扇子という違いはあるのだが。
[45]2016年12月06日 00:00
>>[43]

判者がいるとすればキンさんになるのわけだが、この絵の中にはいないしね。
22番と向かいは21番、トシちゃんだけどね。
[46]2016年12月06日 00:01
そうそう仮想の歌合わせで偶数と奇数で、
奇数の方が勝者という感じっぽい。
確証はないけど多分ね。

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