O2倶楽部コミュのO2倶楽部報告「好きな本推薦企画」７

当日渋滞のため飲み会のみの出席となったみにゃぞうさんの推薦です。
ご本人の文章を転記します。

●ノムラミナコさん推薦
「だるまちゃんとてんぐちゃん」　加古里子（かこさとし）作

誰もが子ども時代に一度は読んだことがあるのでは？
という、超ロングセラーの絵本です。

だるまちゃんは、仲良しのてんぐちゃんが身に着けている
天狗のウチワや帽子や一本歯の下駄など自分にはないものを見て
次々に羨ましくなり、それを手に入れようと努力します。

最初はおとうさんに
「てんぐちゃんみたいな○○が欲しいの」
とおねだりするのだけなのですが、ピタリとくる品がないと、
自分で創意工夫して、欲しいイメージに近いものを作り出します。

「てんぐちゃんみたいな"大きくて赤いはな"が欲しい」とおねだりすると、
おとうさんが「鼻」を「花」と勘違いして、色々な種類の「花」を用意してくれる。
それに対しててんぐちゃんが「花」じゃなくて「鼻」なのに！と憤慨するシーンなどに
日本語の面白さやもどかしさなどを込めていたりなど、
色んなウィットが随所に詰まっています。

この作品に限らず、名作の絵本には
美しくシンプルでリズムのよい言葉の中に
奥の深いメッセージが込められているものが多く、
大人になって改めて、新たな感動を感じることができるものがたくさんあります。
社会人として生きていくうえで大切なルールもこども目線できっちり描かれていたりして、
ドキッとさせられることもしばしばです。

どの絵本も、大人なら5分もあれば読めます＾＾
子供の頃に親しんだ絵本のページを、今一度めくってみてもらえたら、
と思います。

【その他のおすすめ】
ノンタンあそぼうよシリーズ
こぐまちゃんえほんシリーズ　など