セスナからのパイロットコミュの日本とカナダの航空会社と使用機材の比較

カナダでよく知られているエアラインを3社ご紹介したいと思います。

Air Canada (Since 1937)
Airbus A320 Family 83機、A330 8機、Boeing 767 30機、777 18機、Embraer 60機、計199機
http://www.aircanada.ca

Air Canada Jazz
CRJ 65機、Dash 8 64機、Boeing 757 2機、計131機
http://www.flyjazz.ca

WestJet Airlines (Since 1995)
Boeing 737 Next Gen 91機 （B737-600 13機, B737-700 65機, B737-800 13機）、計91機
http://www.westjet.com

エアカナダは日本航空、ジャズは全日空、ウェストジェットはスカイマークのような感じではないでしょうか。

エアカナダは一度経営再建を余儀なくされていると思います。そういった意味では、一度経営破たん日本航空とよく似ています。いずれも親方日の丸…いえ、メイプルリーフとでも言いましょうか、官営の利益を追求しない姿勢がよくなかったのではないでしょうか。

それにしても、使用機材の棲み分けがこれほどよく出来ていたとは驚きです。一つも重なるところがありません。つまり、ボディーペインティングをなくしても、上の3社のうちのどの飛行機かというのは一目瞭然というわけです。

また、日本でよく見かけるBoeing 747（ジャンボ機）は現在飛んでいません。

次に、日本でよく知られているエアラインを3社ご紹介したいと思います。

Japan Airlines (Since 1951)
Airbus A300 19機、Boeing 747 (B747-400) 20機、B767 44機、B777 46機、McDonnell Douglas MD-90 16機、計161機
http://www.jal.co.jp

All Nippon Airways (Since 1952)
Airbus A320 29機、Boeing 737-500 6機、B737NG 17機、B747 (B747-400) 12機、B767 61機、B777 49機、計174機
http://www.ana.co.jp

Skymark Airlines (Since 1997)
Boeing 737 Next Gen 15機 （B737-800）
http://www.skymark.co.jp

日本航空よりも全日空の方が合計保有台数は多いのですね。

スカイマークは以前はBoeing 767を7機、飛ばしていましたが、現在は全てBoeing 737-800です。これを見ても、カナダのWestJetととてもよく似ていることが分かると思います。

なお、現在は、日本航空も全日空も、B747-100, 200, 300、B747-SRを一機も飛ばしていません。すべてB747-400です。

それにしても、日本の航空会社はボーイングファンなんですねぇ。エアバスは数える程しか飛んでいないようですから。世界的に見れば、ボーイングもエアバスも同じように大きな航空機製造会社です。

最近の「ヒット商品」と言えば、前者はB737、後者はA320でしょう。B737は、初フライト1967年以来、6200機以上が生産されていて（2009年は372機）、一方、A320 familyは、初フライト1987年以来、注文数は6,745機、その内4,453機（2009年は402機）が納入済みだそうです。数から見ても、日本の航空会社がいかにボーイングびいきかがよく分かります。（国によって、ボーイング社側かエアバス社側かに偏っています。中東はアメリカが嫌いなせいか？、エアバス社の航空機を多く使っているようです。）

また、B767に関して、初フライト1981年以来、988機が製造されているのですが、その内、今も現役で飛んでいるものが日本の大手2社だけで105機（10.6%）もあることも驚きです。日本の航空会社はBoeing 767好きなんですねぇ。

なお、上記の数字は現在現役として活躍している使用機材の数です。