ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

創作小説・童話・詩・随筆の星コミュの小説の部屋 1

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ビジネス小説、スポーツ小説、エンターテーメンと小説を待っています

コメント(7)

「B氏の勇気」

B氏は勇気がない意気地無しだった。
それでも生きていた。
一歩踏み出すことが出来ないのだ。
もう何日こんな生活をしているのだろう。
B氏は腹が立ってきた。怒りは出ても、勇気は出ない。それがB氏だった。
B氏はそれでも勇気を振り絞って扉を開けた。
誰もいない。当たり前のことだ。ここにはB氏しか住んでいない。
次の日廊下に出てみた。何年ぶりのことだろう。
次の日は階段まで、次の日は階段を下りて…
一日一日勇気を出して行動した。
行動を初めて十日、外に出る事が出来た。
太陽の光は気持ちいものだ。
何十年ぶりに外に出たのは良いが
今度は家の中に入る勇気が出てこない。
「どうすればいいのだーーーー」
「A氏の決断」

A氏は優柔不断だった。物事を決断できなかった。
今も二人の女性と話し合いをしている。
「私を取るの? この人を取るのどっち?」
二人の女性が怖い顔をしてA氏に詰め寄る。
A氏は頭を抱えて何も言えない。
そんな時、長身のスレンダーな女性が通りかかった。
「A氏さん、待ち合わせ場所はここでしたけ?」
A氏は顔を上げて女性を見る。それと同時に二人の女性も女を見た。
結局長身女性も加わり、三人で詰め寄られることになる。
A氏はコーヒーの追加をした。すぐさま店員がコーヒーを持ってきた。
A氏は一気にコーヒーを飲みほした。A氏の額から冷や汗が流れる。
いつの間にかA氏の周りには数十人の女性が取り囲んでいた。
話し合いは進まないまま時間は過ぎる。
時間が過ぎるごとに女性はどんどん増えて行く。とうとう150席あるカフェがいっぱいになった。
どうにも恐ろしくなり、トイレに行ったふりをして、会計を済ませる。なんと12万円。
カードで支払うとサッサッと逃げ出してしまった。
逃げ出すA氏を追いかける三人の女性。
四人が店を出て行ったあとに、店主が「先着147人まで、飲食無料」と書いてある看板をくるりとひっくり返した。
「C 氏の夢」

C氏は世界の長者番付1位になるのが夢だった。
そんなことを夢見ながらいつも眠りに着くのが常だった。
今日も、いつもの通り眠りに着いた。
山に出掛けて、休憩した切り株の下を掘ると
見たことのないきれいな石が出てきて、それを加工して売っているのだ。
石の加工品は売れ行きが良く、一日に千個も二千個も売れていく。
とうとうC氏は世界の長者番付1位になった。
まだ夢の中だったがC氏は無理やり起き上がった。
まだ夜中だったが、庭に出ると、夢で見た切り株があった。
早速切り株の下を掘って見ると、確かに美しい石が出てきた。
C氏は飛び上がって喜んだ。
石で動物や葉っぱなどの形を作ってインターネットで売った。
本当に売れ行きは上々だった。ウソのような本当の話だった。
そして長者番付1位になった。
これ以降の夢は見ずに起きたので未来は分からなかった。
夢の通りにやってきたので経営に行き詰った。
どんどん売れ行きは下がるばかりだった。
経営会議と称していつも寝ていた。
夢の続きを見る為であった。
天の助けか夢を見た。
一文無しになる夢だった。
原因はいつも寝てばかりいて
売る努力をせず
営業にもいかないからだった。
C氏は一文無しになったことの反対をすればいい
そして心をこめて石を加工し
営業にも頑張った。
努力の甲斐なく、やはり夢のように一文無しになった。
やはり夢は実現するのだ。
全てC氏が心に思い描いたシナリオだった。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

創作小説・童話・詩・随筆の星 更新情報

創作小説・童話・詩・随筆の星のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング