男女コミュニケーション学院コミュの（お勧め本）ベスト・パートナーになるために

（本文抜粋）

はじめに

「「そもそも男は火星人で、女は金星人だった」－そう想像してみよう。

遠い昔のある日、火星人たちは望遠鏡をのぞいているうちに、金星人を発見した。
彼らは、その始めて見る「異星人」の魅力にひと目でとりつかれ、ただちに宇宙船を発明して金星へと飛んだ。

金星人たちは、もろ手を広げて彼らを大歓迎してくれた。この日が来ることを、直観的に感じ取っていたのである。かつてないほど激しく胸がときめき、そして恋が生まれた。

この異星人同士の恋は、まるで魔法でもかけられたような勢いで急速に進展していった。まったく異次元の世界で生まれ育った２人だったが、彼らは嬉々として一緒に行動し、楽しみを分かち合うことができたのだ。

初めの数カ月は、互いのことについて学び合った。好みや行動パターン、要求することの違うなどを探り、十分に理解し合うことが出来た。そして、深い愛情と相手を敬う心に支えられた、仲むつまじい生活が始まった。

やがて、彼らは地球に移住することを決めた。この新しい天体での生活も、初めの頃は快適で素晴らしいものだった。双方ともに、互いの違いをよく心得、認め合って、金星時代と同じように幸せな日々を過ごしていた。

ところが、地球の環境と雰囲気の中に溶け込んでいくうちに、次第に大切なことを忘れがちになっていった。そしてついにある朝、彼らは目覚めると同時に完璧な記憶喪失に陥ってしまったのである。

火星人も金星人も、お互いがそれぞれ異なった天体からやってきた身であることと、それゆえに双方の間に根本的な違いがあることをすっかり忘れてしまったのだ。金星で学んだことは、すべて彼らの記憶から消え失せた。

その日から、男と女の闘いが始まり、今日に至っているのである」

この文章から始まるこの本は、男女の思考回路がいかに違うか。
そのことをよく理解して言動することによって、より良好な関係を築いていこうという本です。

男女それぞれが放った言葉の、真の意味を知り、正しく対処できるよう、例文も交えて詳しく書かれています。

私も読んでいて、

「そうか、私がああ言った時、だから彼は怒ったのか」

「彼の言葉に傷ついたけれど、そんな意味じゃなかったんだ」

と、実体験と合わせてうなずいてしまうことが多く、実用書としても非常に役に立つ本だと思います。

男性と女性がお互いを理解する為に、ぜひ読んで欲しい一冊です。