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ピアノの構造と演奏コミュのトップ画像について

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管理人の内藤です。ピアニストをしながら桐朋で指揮を学んでいます。今春、ピアニストとしてデビューアルバム「Primavera」を出しました。どうぞよろしくお願いいたします。皆さま、書き込みをされる時は、最初に一言簡単な自己紹介をお願いいたします。

現在トップに出ている即席の画像は、ショパンのノクターン2番の冒頭ですが、この画像について少しご説明しておきます。

こういう曲でやみくもに旋律をベタベタ歌い上げてはいけません。これはEs-durですが、第3音のGは、ピアノの平均律では、純正調すなわちEsの倍音の中のGよりもだいぶ高くなっています。最初のGは、バスのEsの倍音を聴きながら、「低め」にとる意識でソフトなタッチで弾き、ひびきを調和させるように心がけることが必要です。そのままストレートに弾いてしまうと、高すぎて響きが調和しないからです。美しく調和していないのに、我々の耳は平均律の音程に馴らされてしまって、そのにごりに無頓着になっています。しかし、そのにごりをごまかそうと努めた演奏を聴けば、格段に美しく感じるはずです。

このあとすぐ次の小節にf-mollドミナントのGが旋律に出てきます。平均律では5度が若干狭くなっており、ドミナントの5度では上主音を高めに意識しないと緊張感が萎えてしまう感があります。よって、今度は、バスのCの倍音を聴きながら、Gを「高め」に、指のスピードを上げてクリアなタッチで弾くと綺麗に響く、ということになります。

このように、(ピアノ上で、根音バスの音程は正しいと仮定しますが、)同じGでも、ハーモニーを考えると、高めにとるべき箇所と、低めにとるべき箇所があるのです。

コメント(3)

はじめまして、ダーツと申します。
指揮者と某音大指揮科の助手をしています。


るんるんお説の通りだど思います。
私は移動ドなので、ここの和声は
Es−durの1度→Es−durの2度5度(=f−mollのドミナント)
と聴こえますが、調性・和音の種類・和音構成音・音階中の第?音毎に音色を変えると考えると、
移動ドの用語で説明するのがより合理的ではないかと愚考いたします。


るんるんAkiraさんのお師匠さまの広瀬先生とは、付属高校の講師室で、このコミュで扱っていらっしゃるような話題でよく盛り上がっていました。

広瀬先生は講師室のアップライトピアノで、半終始の第3音は・・。などと説明しながら弾いて下さいました。

東京シティ・フィル常任指揮者の飯守泰次郎先生のピアノも響かせ方が美しく、時々演奏会のプレ・トークでお弾きになられます。

ムードオーケストラでは、録音では、昔のウィーン・フィルやチェコ・フィルがすばらしいですが比較的最近では、アダム・フィッシャー指揮のハイドン交響曲全集や、ギュンター・ヴァント指揮のミュンヘン・フィルのCDがよくハモっていると思います。

実演では、倍音を使ったオケとホールの鳴らし方はやはりチェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが素晴らしかったですが、調性・和音による音色の変化は乏しかったように思います。

今読んでいる、クリスティーナ・ヘマン著《弦楽器のイントネーション》も同室の問題を扱っていますね。

るんるん私が6年くらい前から受講している、湯浅勇治先生の指揮講習では、音楽の作り方の基本が調性感と和声感です。

非常に優秀なピアニストの方々の指揮伴でレッスンをしますが、
斉藤指揮法の用語で説明しますと、

点前の加速の度合いで、調性・和声毎の音色の変化を作ります。

興味のあるかたは、ぜひ聴講しにいらしてみて下さい。

湯浅講習では、カデンツ構成が分かるようにアゴーギグを作りますが、
マタチッチや若い頃のサヴァリッシュが湯浅先生のスタイルに近いです。

音色の変化は、なかなか良いお手本になる指揮者がいませんが、
強いて言えばアンチェルでしょうか・・。


電球私は演奏に関して普段考えている事をよく日記に書いていますので、もしよろしかったらぜひ覗きにいらして下さい。

長々と失礼いたしました。




> 移動ドの用語で説明するのがより合理的

これは確かにそうかもしれませんが、純正調の音階の距離感が、その瞬間の体感調性を言ったほうがイメージしやすいのでは…と思ったまでです。


よくハモっているといえば、オリジナル楽器ではありますが、ヘレヴェッヘは素晴らしいと思います。たとえば、モーツァルトの「グランパルティータ」などを聴くと、純正調のハーモニーがいかに美しいかがよく分かります。

ピアニストでは、ダルトン・ボールドウィンは上述のようなハーモニーを意識した弾き方を明らかにしていますが、タッチの力加減で音程を変えようとしているピアニストはなかなかいないですよね。


> 点前の加速の度合いで、調性・和声毎の音色の変化を作ります。

このテクニックは大変興味をひかれます。
恐らく弛緩の度合いで表情をあらわすのではと推察いたしますが…

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