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開運のすすめ「陰隲録」に学ぶコミュの福は己がつくる(「開運のすすめ」より)*長文です

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福は己がつくる(「開運のすすめ」より)*長文です

 毎週月曜日に紹介をしてきました、永淵道彦先生の「開運のすすめ」も最後の一説になりました。「福は己がつくる」の教えをしっかり読んでみたいと思います。

(現代語訳)
 基地に近づき、凶を避けるのは、断然自分自身による。自分が心を正しく保ち、善事を行って悪業をしないようにして、少しも天地鬼神も恥じないよう心持ちを謙虚にし、己をへり下って、常に天地鬼神からほめられる行為と生き方をして、はじめてどうにか福を受ける基ができるのである。

 昔の言葉でも「功名に志のあるのは必ず功名が得られ、富貴を得ようと志すものには必ず富貴が得られる」といっている。そのように、人が志えおもっているのは、樹に根があるようなものである。そのような強い志は、三軍(大軍)の力をもっても奪うことができない。このようなしっかりとした志を確立して、しかも、いつも謙虚であり、いつも機に臨んで善を積み、自然のうちに天地の神を感動させ、運命を自分から造っていくようにすべきである。

 ところが今日、官史登用試験に合格しようとするものは、初めから確乎(かっこ)不動の志がなく、一時の興味で受験しているにすぎない。それだから気が向けば受験し、いやになれば、やめてしまう。孟子が「王が、ほんとうに音楽を好んだならば、斉国の民もみな音楽を好きになる」といったが、志を持ってしっかり勉強すれば合格するということでは科挙の試験においても同じであると言いたい。


(読  釈)
 福を招くにはまず、志を立てなければならない。人間の志は三軍(大軍)の力を持ってしても奪うことができないと言われるように、志は人間の生きていく根っこであり基(もとい)である。

 まずは何をおいても、志を立てることが大事なのである。確固不動の志を持たず、ふわふわとした思いのままの行動からは何も生み出すことはできない。

 筆者の見聞であるが、往時、東京大学や京都大学ぐらい出ていないと学者のなれないと揶揄された、あまり評価されない大学の学生であった若者が、鋭意努力の末、今や、万葉集研究の大家となっている。また、同様の学生で、大学の名前でなく、君は君の名前で世に知られればいいと言説した若者が、今や、努力の末、俳人として世に知られる存在となっているのである。

 もちろん、鋭意努力して運命を開拓することだけでなく、謙虚さを持ち、善を積むことが大切である。その成果は「神や仏のみぞ知る」であるが、謙虚さや善行に留意し、まさに福はおのれが招きつくるものである。

 そして、我々がこの世に活かされていることの有り難さを信じようではないか。


(感 想)
「鋭意努力して運命を開拓することだけでなく、謙虚さを持ち、善を積むことが大切である。」 
 当たり前のことが最後の教示でした。しかし、この当たり前のことを実行する事が一番難しいのではないでしょうか。チャレンジ、色々言い訳をして、後回し、寄り道ばかりしている人が居ます。私もその一人かもしれません。

 でも、若いときから夢(志)を持ち、ハンディをものともせず、世界に飛び出して行く人たちが居ます。今朝の新聞に、バスケットで世界最高峰のプロリーグに挑戦し続け田臥勇太(27才)をコラム「日本遠望」で紹介があった。能代高校のバスケット少年が、2mの大男たちのNBAに、身長173cmの身体を駆使し、今、2部リーグで必死なり、狭き1部リーグの門をこじ開けるために頑張っている様子が書かれていました。
 今年5年目で、大方の見方は年齢的にも勝負は1、2年とか。今年のシーズンに向かう気持ちは違っていると本人が語っている。以下、一部転載。

「攻めは自信があるが、身長さが克服し難い守りが課題と見定めた。探し求めたものを見つけた。千変万化の動きを探るコア(核)を身体の中に感じ始めた。『コアが目覚めれば、すべてが向上する』と」(中略)
 ・・外へ発散したシーズンとは対照的に自分と向き合う時間が流れる。「人間として日々成長している」(マネージャーの野村氏)

 日本一バスケットが好きな少年は、ハンディを言い訳にせず、夢に向かって成長し続けています。やはり成長に欠かせないのは、日々の努力と、自分と謙虚に向きあい、言い訳をせず、我々がこの世に活かされていることの意味を探し続ける事ではないでしょうか。 
 「福は己がつくる」が最後の教示ですが、これまでの文章は、下記にアドレスがありますので、検索頂ければ幸いです。
 皆様にとって、人生がより良きものになるように願い、「開運のすすめ〜『陰隲録』に学ぶ〜(永渕道彦訳)」をご紹介しました。以後も、中国故事を中心に、色々な永淵先生の言葉を紹介したいと思います。


<以前の日記>
・「禍は上より起る」「自らを頼みにする」(佐藤一斎『言志四録』)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=883140838&owner_id=2182841

・早朝の地区協働作業、炎天下の歴史の現場ウォッング
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=882975298&owner_id=2182841


<日曜の教示>『菜根譚』
・心の温かい人、冷たい人/「これから求められる人間力」
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=33482964&comment_count=0&comm_id=2310909

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