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全宇宙蹂躙残虐無双絶命唯一神。コミュの一人ぼっちのレジスタンス。そしてまさかの大逆転、それは長月の夜の、月の光輝く処で起きた奇跡。後世に語り継がれるであろう美しい物語。あの御方の望月が欠く時、新たな朝廷が誕生する

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宮野を筆頭に、我がレジスタンスは全滅した。
それと引き換えに唯一神は完全に姿を消した。


私、小林は、それらの事実を全て喪失し、気付いた時、国道41号線神通川第二ダムにいた。


私は朦朧とする意識の中、飛騨高山方面に足を進めた。



誰も、意味を見出だせない戦いが今、始まった

コメント(18)

私達レジスタンス一同は唯一神を取り囲み、皆一斉に自爆、即座に絶命した。唯一神を道連れにし、小林を独り残して…


だが不思議な事がある。今私達は何と小林の直ぐ隣にいるのだ。だが小林には我らが見えていないらしく、意志疎通は不可能だ。

私達は…小林及びレジスタンスへの未練が強く、自縛霊になったとでも言うのか?…いや、そもそも私達は絶命の極地、大冥界で絶命した筈…大冥界での絶命は完全な"無"と化す筈だが…肉体は朽ちても鋼の魂は未だ健在と言うことか!



謎が謎を呼ぶ、相も変わらず矛盾だらけの状況だが何れにせよ、貴方には忘れないで欲しい。この先どんな困難があろうとも、私たちは直ぐ隣に居る事を。姿は見えなくともな。亡霊となった今でも、貴方を想っているよ?レジスタンス永遠也。


…むっ、なぜこんな場所に奴が!!!!小林、どう出る?逃げるのか?闘うのか?闘うならば私の形見を使え。
私は朦朧とする意識のまま、徒歩で岐阜〜富山県境を越え、なお歩みを止める事なく飛騨白川郷へと歩を進めている。

何故、私は白川郷へ向かうのか?
その答えは一歩、そしてまた一歩とアスファルトで舗装された大地を踏み締める度に朧げながら、だが、確実に理解できるようになってきた。
今この世界は未曾有の不況になる確率を秘めている。米國の秩序が世界の秩序となっている昨今、ドルが暴落し米國の不況は世界恐慌となる事が必至という現代社会の腑に落ちない点を受け入れるしかない我々はどうすべきか?
生っ粋の日本人である私は我々の祖先のように耕作を慣わいとし季節とともに(といいつつも温暖化により四季の変化が曖昧になってはいるが)生きようと心に決めたのだ。だが、私は今まで戦いに身を置いていた人間。耕作の事はまるでからっきしだ。だから白川郷にひっそりと生を紡いでいる農業のマイスター魁太郎長老に教えを受けるべく歩を進めているのだ。

しかしなんか肩のあたりにずしりとした違和を感ずるな、なんだろうな?まさか御先祖の霊が憑いているのかな?…わからんな。



快調に歩いていると前の方に血相を変えた大麻を嗜んでいる聖神仏関が現れた。絶対絶命だ…
「小林!気付け!肩に乗っているのは我々だ!」

…やはり気付かんか。くそ、どうしたら…? 


我々亡霊レジスタンスが途方に暮れていると、前方から血相を変えて大麻を嗜む聖神仏関が現れた。

「久し振りだな。國技相撲此処最近の欧州勢の大麻による一騒動の黒幕は私だ。あの阿呆共のお陰でボロ儲けよ…そして金を貪るだけ貪り取ったら、横審(因みに理事長は私の甥だ)に密告、首切りという寸法だ。阿呆の中の阿呆よのう、ははは。」


「戯れ言は止せ、この外道が。まだ存命していたとは…この超神横綱小林と相撲で決着をつけるかね?」

「うるせえ…クスリが切れたから待てや……それより、仲間はどうした?まさか絶命したのか?ははは、お前1人で何ができる。群れなきゃ行動できねえ糞が。てめえらは糞だ、群れて意気がるギャル男以下の存在だ。ははは。」



この恥辱に塗れた発言に我々レジスタンスは激昂、だが如何せん手が出せん。処が…一番憤慨したのは他でもない、超神横綱小林であった。


だが貴方は農業に勤しむ身。闘いのブランクは否めない。相手はあの聖神仏関だ。怒りに任せて動くと絶命は免れんぞ!?
「私利私欲の事しか考えない貴様に相撲を取る資格などはない!!!!今すぐ断髪式を行い、聖地國技館土俵上で謝罪した後速やかに自害しろ!!!」

「ほぉ…いきり立つねぇ…貴様のようなシャバ力士に“相撲とは何ぞや”的な事をレクチャーされても何にも感じんわ!!てかお前今現在栃尾の猫の額程のちゃっちい処で細々と家庭菜園を営んでるそうじゃねぇか!そんな定年後のサラリーマンみたいな生活をしているお前に果たして相撲が取れるのかな?」

聖神仏よ!!見くびったな!!私は家庭菜園でトマトやキュウリを栽培した事により恰もメキシコ人プロレスラーのようながたいが作られたのだ!!


そんなこんなで即興だが私と聖神仏の大一番が始まった
凄い…なんだこの躰は。全盛期をも遥かに凌ぐ筋肉、煌びやかさだ。


だが、相撲のスタイルが明らかに違う。必要以上に躰を纏う筋肉に技術が付いていっていない、是では只の押し相撲だ。 
「何言ってんだ宮野、勝てば官軍だ。甘ったれたこと言ってんなや!」
「松田、貴方は何もわかっていない。結果論など愚の骨頂。死して腐ったか!」
確かに、このまま行けば墜ちた聖神仏如き押し出しで一閃だろう。だが貴方はそれでいいのか? 

かの有名な千代の富士関、並びに琴錦総親方の様な「観客魅了相撲」を忘れてはいまいか?


今の貴方は力頼みの曙関並びに武蔵丸関と何ら変わらんぞ!


このような力士は晩年が早い。貴方にはそうなって欲しくない、そして何より初心を忘れないで欲しい。我々を魅せて欲しい。


生まれ変わるなら今だ。こんな相撲、他が容しても私は容さんぞ。
何やら肩の辺りが相撲道だの千代の富士だの五月蝿いなぁ。そんなもので勝負に勝てるのか?それで明日の飯が食えるのか?否、間違っているだろう。まず、このご時世そんな美学は糞の役にもたたん。まず勝てばいいのだ、そして今がよければいいのだ。それ以外にはなにもいらん。

「行くぞ、クソ相撲取り!!レジスタンス悪こそすべて極意アルゼンチンバックブリーカー!!!」

「ぐおお!!こんな強力なアルゼンチンバックブリーカーは初めてだ…私の命の灯もあと僅かか…」

「温い!!温いぞ!!!!クソヤロウ!!貴様は飛騨の藻屑となるのだ!!いくぞ!!レジスタンス悪童張本三千本安打記念後楽園球場バックスリーン本塁打ジャイアントスゥイング!!!!!」


「ぬおお!!こんな強力なジャイアントスゥイングは未だかつてなかった…私の人生も第四コーナーをまわったか…」


「温い温いぞ!!もうギブアップか?」

「あぁギブアップだ…どうだ小林?私と手を組まないか?貴方と私が手を組めばあの御方亡き今たやすく世界を牛耳れるだろう…」


「悪くない…だが取り分は俺が九割五分、貴様が五分だ。異論はないな?(すかさず包丁を喉元に押し付ける)」


「うぅ…わかりました…宜しくお願いいたします…」



こうして私の帝國主義が始まった
私は漢相撲及び忠告を無視し冒涜した小林に激怒、その怒りが肉体となり私に血肉を分け与え、私は現世(とは言っても大冥界だが)に復活した。 


何故か他の者達も現世に復活した。(この阿呆共にも怒りが芽生えた…のか?)


私は降臨した刹那、聖神仏関をまずは引き落としで神聖な土俵から転落させた。弱すぎる。一撃で失神だ。

さて、次は貴方だ小林。私達は貴方に全てを託し自爆した。だがなんだこの様は。在ろう事か聖神仏関と手を組むとはほとほど腐っておるのう…そもそも貴方は私利私欲に突き動かされ、よく敵と手を組むフシがある。漢気のない者はレジスタンスには不要だ。

そんな粕には正義の鉄槌を下さねばなるまいな。


レジスタンス全員対貴方独りだ。蔑まれても構わん。この人数で全力で貴方を倒し、かつての清い心を呼び戻してやる。それが無理なら絶命させる。

はははっ、この人数の猛者相手にどう闘うか見物だわ。屑が!塵が!

行くぞ皆、燃えたぎる正義の炎を見せ付けてやろうぞ。


かつての戦友を皆で叩き潰さんとする、非情極まり無い闘いが今、始まってしまった。
そうか…先程から感じていた肩の違和感は亡き者となっていた我がレジスタンスの霊が憑いていたのか…
そして貴方らは私に絶縁宣言を叩き付けた上戦闘状態に入るだと…!!


一つだけ忠告するが私と闘う事はあまり得策とは言えないだろう、というか愚か極まりない行為と言わざるをえない。

貴方らはまだ実体化したばかりで脳から体への伝達がまだ不十分な状態だ、今の状態では全盛期の戦闘能力に遠く及ばない。…ほう、これだけ講釈してやっているのにまだわからないとは…阿呆が。
いいだろう、ではセーブオン富山岐阜県境店大駐車場に舞台を移し世紀の一戦を開催するとするか…


こうして我々は富山地鉄バスに乗り込み会場に向かった。


この世紀の一戦を演出するかのように空は薄雲に覆われしとしとと小雨が降り出した。周りを囲むたんぼから一斉に蛙の鳴き声が辺りに響く。


私と反小林勢力は正面から対峙し、両方が血の気がありありと浮かんだ表情で相手を見据える。


すると私の視界の端で一匹のヒキガエルがたんぼを飛び出し車道に飛び出さんと駆けていった。


…馬鹿な蛙だ、たんぼに留まり収穫の秋を見届け冬を越せば自分らの命の継承者をその目で見る事が出来るというのに…

私はその蛙に呆れながらなお対峙を続けた。
そしてその蛙はいよいよ車道に飛び出した。
「あの馬鹿!!」
蛙の目の前には、大型の四輪車が迫っていたのである。私は道路に飛び込み蛙を捕獲。しかし四輪車に体を轢かれてしまった。

蛙は私の手の中で何事もなかったように鳴いている、私は蛙の命の灯が消えなかった事に安堵し、最後の力を振り絞り蛙をたんぼに投げ込んだ。


蛙はこれからも存命するだろうが私はもうじき亡き者となるだろう。
もろにタイヤが私の内蔵を直撃しその影響で椎間板ヘルニアを誘発。息も切れ切れだ…


この霧雨が私をあの世に誘っているように思えてしかたがなかった
「ははっ、阿呆の極みよのう小林!蛙如きに。今だ宮野、我等勝機!!」

「待て、今一斉に飛び掛れば確実に勝てるだろう。だがそれは違う。漢道を第一とするならば今は仕掛けるべきではない。」

「温い!そんな温い気持ちでこの戦國を勝ち抜いて行けるとでもお思いか!」

「私は卑怯な勝利より漢の絶命を選ぶ。」


私は瀕死の小林と目が合った。何て弱々しい目だ。かつての勇ましい小林はもうそこにはなかった。


たかが蛙。去れど蛙。私は感動し、思わず頬に泪が零れ落ちた。



しかし・・感動しているのは私だけだった。
あの阿呆共はここぞとばかりに小林を甚振っている。

お前達・・それでも人間か・・


私は考えるより先に愚者共の元へ駆け出し、一人一人に鉄拳。

それで収まるどころか反撃を開始するレジスタンス。

それに呼応する私。ピクリとも動かない小林。


嗚呼、レジスタンス鉄の結束などこんな物か。全員の意思がバラバラだ。もはや収集がつかん。


私は全員を絶命させる覚悟で戦闘を開始した。


状況は一転し、全員、対、私。勝てる筈が無い。
だが私は小林の意志、そして自分自身の信念を貫く為、嘗ての仲間に奥義を発動させる事を決めた。


「刺し違えても構わん。貴様等は必ず私が倒す!レジスタンスは今日限りだ。では・・いくぞ!!」


・・その時、絶命された筈の小林がおもむろに立ち上がったのだった。
薄れゆく意識の中、私はこのゴタゴダの一部始終を見ていた。

管理人宮野は感情を押し殺せずに、泪しながら事態の収束に尽力し、その他の野郎は何の目的も持たず、ただ自分らの欲求を満たすためだけの行為を行っている。
なぜ貴様らはここまで堕ちてしまったのだ?これではただの弱い者いじめ大好きな野郎じゃないか…

その時、宮野一人を対象にいじめっ子グループがいじめを開始した。
私はほぼ絶命しながら最後の力を振り絞りいじめグループに声をかけた。


「待てい!!貴様らには慈愛の心が無いのか?その子が痛がってるだろうが!?」

「あぁっ?!なんだよ!てめぇも可愛がってほしいのか?おもしれぇじゃねえか?!みんな、やっちまおうぜ!!」

とイジメグループは我々にむかって歩を進めた。宮野よ、これでは埒があかん、どうだろう?ここは一つ共闘しないか?
いいだろう、共闘しよう。
だが勘違いするな?貴方は一度、今は亡き聖神仏関と手を組んだ。これに私は未だ憤慨している。だが仕方なく状況打破の為手を組むのだ。 


何はともあれ、行くか。だが一つ問う。我らレジスタンスの中核二人が奥義を放てばこんな阿呆共を絶命させるのは容易いだろう。だが…こんな奴らでも一度は同じ釜の飯を食い、漢道に向かい一直線に精進してきた仲間だ。 

絶命させてしまっていいのか?周知の通り大冥界での絶命、即ち無。絶命すれば二度と顔を合わすこともあるまい。それでいいのか?


そんなことを考えていると、愚レジスタンスが私達目がけ一直線に走ってきた。 

畜生!やるしか…ないのか…?最高経営責任者、ご決断を!!


「私にそんな決断はできん。貴方が決断してくれ…」

「馬鹿野郎!中途半端な情はより人を傷つける。貴方が奴らを憎みながらも未だ愛しているなら、やることは一つしかなかろう。さぁ、早く!」 

こいつらとの想い出が走馬灯のように浮かんでは消えていく。だが、このままでは私たちは敗れ、変わり果てたレジスタンスに國を乗っ取られてしまうのは間違い無い。

かつての仲間への厳しい措置が、今小林の口からゆっくりと、しかし確実に放たれた…
「私はかつてこれまで苦渋に満ちた判断をした事がない。私立中越高等養成学校至極燦然竜頭蛇尾呉越同舟日々是精進敗者心情吐露特進コースに入学してから約八年間常に隣で笑い泣き時にはハメを外し基本同じ釜の飯を食った仲に是ほどまで辛い仕打ちをすることはまさに断腸の思いだ。しかし、人間生きていれば道が分かつ時が必ず来る。そして、それが今、この瞬間なのだ。漢の道、いや人の道を外れた仲間を寛大な心で許し、また道を共に行く事もできる。だがしかし、我々の目的を果たす為にはそんな成らず者を許す訳にはいかんのだ。何の為に刑罰に死刑があると思う?それは社会においての落とし前であり人道を外れた者はこうなりますよ、という、ある意味みせしめなのだ。それによりこの社会の秩序が保たれているのだ。それをかぶれたエセ人道主義者どもが死刑撤廃とか言っている事には虫酸が走るわ。そういう奴にかぎって怪物両親(モンスターペアレンツ)とかになりそう。確かに刑を執行する刑務所職員の方々の心の痛みは、参考文献を拝見する限り本当に辛いものだ。中には社会復帰出来なくなるような状態になる方もいるらしい。本当に辛い仕事をしてくださっていると切に思う。だがしかし私が我慢ならんのは“私は死刑反対者だ”などとしゃしゃった事を言って死刑執行の判を押さない屑法務大臣だ。完全な職務怠慢だろうが!!じゃあ法務大臣なん受けんなや!!阿呆が!!!


…おっと話が大分横道に逸れてしまったな。いかんいかん。ということで管理人、こいつらを慈愛を持って奥義で葬り去ろう。苦しまないように、一発でだ。それでは技名を頼む。」


ここまで言い切った時、私の足元には、私の泪がたまってできた水溜まりが出来ていた。
私も辛いのだ。しかし、きっとまた逢える…よね…?!

だって約束したじゃない、一緒に海に行くって映画もいっぱい観るって…
それが貴方の下した決断なら私はもう何も言わん。敬意を表し、せめて一撃で葬ろう。 


「究極最終惜別奥義、全参章其の壱!!日本國首相の相次ぐフェードアウト、これは國の危機だ、恥だ。麻生と言えども所詮皇族系のボンボン、安部福田の二の舞になれば今度こそ我が國の滅失は免れないだろう、という悲壮を胸にしまい込み、話は朝青龍へと続く。行司に叱責?控室で暴言?上等上等、我が國に足りないものはまさに是だ。横綱の品格?下らない…勝てば官軍の世の中だ、このバッシングは相撲協会が大麻問題からマスコミをシフトさせるために生み出した、まさに愚の骨頂ではあるまいか。そんなものが協会なら今直ぐ無くなればいい。という雑念は懐刀に隠し、スペクタクルパロディウス眼精疲労から生じる、今生別仲間至哀、否!孔雀式カチ上げエルボー!!!……ここまでは折られたモップの分…(モップはてめえが…)まだだ、まだ終わらんぞ…


並びに!!!!第弐章!!小林よ案ずるな、泣くな、下を向くな!
天が望むなら、きっとまた逢える。同じ空の下、同じ月を見て、同じ釜の飯を食い、同じ女を愛した…あの日皆で夢見たあの子はどこに?決して届かぬ高嶺の華、だがそれがいい。貴女が"あの御方"に殺害され、レジスタンスは結成された。だが我ら"あの御方"を倒し、念願を果たしました…。しかし、この業を仲間に打つとは…思いもしませんでした。貴方はさぞや哀しむでしょうね…しかし、漢道に逸れたら、我等は我等でなくなるのです!!どうかご慈悲を…と念じた処で其の参、最終章!!!」




こんなに奥義で泣いたのは初めてだよ。さぁ、泪を吹いて小林。最終章は貴方が言い放ち、友との今生の別れを告げよう。せめて最期は笑って…笑ってさよならしよう…

「其の参!!遂に遂に最終章だよ!!みんなTVの前にかじりついぐらいの勢いで最終章を見ようね、と言った下らん扇動は地中深くに埋没させ、さあ我等の一先ずの区切りをつけよう“…ワタシ、怖い…”“大丈夫だ、何も心配いらない”“だって逢えなくなるんだよ?ワタシそんなの耐えられない!?アナタは平気なの?悲しくないの?…”“そりゃ俺だって悲しいさ、ホントはお前をここから奪って一緒に、ずっと一緒にいたい。だがな、それは無理な相談だ。お前は明日遠くの國に夢を叶えにいく。俺はここでこれから、親父の後を継ぎ豆腐屋としての修行が始まる。二人の間には距離という大きな壁が立ち塞がる。この壁は相当な壁だ。だがな、”逢いたい“と思った時、距離は問題では無くなる。俺はお前を好きになってよかった。こんな事、お前がいなかったら考えられなかった。好きだよ。”“(泪ぐむ女)…バカ………好き。”“(やや照れながら最高に緊張した面持ちで)俺が一流の豆腐屋になってお前が夢を叶えた時、……結婚しよう”と泪のプロポーズが終わった所で私の現代批評が始まるのはもはや想定内だろうが聞いてくれ。なんか映画の宣伝とかでよく“全米が泣いた”だの“感涙の嵐!!”だの聞くが逆にそんげん事言われると逆に白けるんだよね。俺基本映画あんまり見ないけどね。ちなみに俺が一番泣いた映画ってドラえもんのびたの日本誕生だけどね。あぁマジガッキーかわいいよといった心情を吐露しつつ我が國の常任理事國入りを訴えるスピーチを明日ニューヨークでしてこようその前に親の前で予行練習したがあいつらは完全に水戸黄門に夢中だ。


最後に、お前らが絶命した後、夜空に輝く星になる手続きは俺がしといた。お前らは第二の人生を、迷える人を優しく照らす星になって尽力しろ。それが俺らの願いだ。

泪の数だけ強くなれるよ泪が溢れる悲しい季節は誰かに抱かれた夢を見る泣きたい気持ちは言葉に出来ない今夜も冷たい雨が降る泪泪泪大河パナマ運河ジブラルタルキプロスメコン河サイクロンタイフーンカイパン必殺怪光線!!!」
「ぐぉぉぉ…だぁっ!!これが伝説の参章完結奥義か…私達旧レジスタンスも此処迄か…うぅ…(号泣)」


「この業を貴方達が被弾するとは、運命とは因果なものだな。だが何だその体たらくは!!泣きながら命乞いとは笑止千万!!」



いや…私には解っていた。この泪は命乞い等では無い、深く哀しみを背負った泪だ。なぜ是程の哀しみを…? 


「うぅ…今だから言うが、我等は"絶対暴挙蹂躙阿弥陀如来獅子神"に操られ暴走してしまったのだ…今ようやく目が覚めた…有難う…」


「何!?"絶対暴挙蹂躙阿弥陀如来獅子神"とは誰だ!畜生…!」 

「ふっ…其処まで腐っちゃいねえさ…"絶対暴挙蹂躙阿弥陀如来獅子神"は自分自身で捜せ…それが貴方達をより一層強くさせよう…では、一足先に星となり貴方達の奮闘劇を観ているぞ。それと…あの娘、幸せにしてやってくれよな…」

「松田ー高野ー吉岡ー恩田ー宮島ー清水ー波多ー!!!!」


…小林よ、レジスタンスとはまさに漢であったな。死してまで我等に試練を課すとは…


哀しみを背負った人間は強くなる。そこまで想定して我等を戦地に送り込もうとするとは…一枚も二枚も奴らが上手だったな。 


それにしても"絶対暴挙蹂躙阿弥陀如来獅子神"とは一体?何てふざけた名前だ…今の私にはそいつを絶命させ、レジスタンスの仇を討つこと以外考えられぬ! 

小林、捜すぞ!!大切な仲間を失わせた奴は例え神であろうと許さん!!…まだ泣いているのか?早く起立しろ!!
気付くと私の周りには、四国の水瓶、早明浦ダム並の水溜まりが私の泪によって作られていた。これで四國の方々の喉が潤せられる…

否、そんな事はどうでもいい。要するに人知を越えた悲しみが私を包んでいるという事だ。


宮野よ、阿呆と思っていた故我がレジスタンスの奴らが実は誰よりも先を見据え我々の行く末を考えてくれていてたという動かしようがない事実。我々はそんな秘めた心情を掴めずにただ虚の姿だけをみて“悪”と判断し奥義を使ったのち、絶命させてしまった…

まさに木を見て森を見ずだ。そんな我々にこれから先、大義名分を振り撒き生きてゆく資格があるのか?私にはわからない。そしてまた新たな異名の神の出現…



なぁ宮野よ、もう何もかもほっぽりださないか?
「ふざけるな!私は一人でも戦うぞ」 



と、私はいつもなら声を大にして言うだろう。だが今回は貴方に賛成だ。


レジスタンスの漢気を見抜けなかっただけでなく、奥義で絶命させるなど万死に値する。自決しても生温いくらいだ。 


22年間闘いに身を置いてきたがもう限界だ。私は出家して僧侶となり、仏を學ぼう。尤、それが罪滅ぼしになるかはわからんがな…



貴方はこの後どうするのだ?くれぐれも漢道から逸れた真似はしないでくれよな。 


おっと、五所川原市で法事の予約が入った。これが私の謂わばデビュー戦だ。私は五所川原市に向かい現地入り、丹精込めてお経を唱え始めた。


この時、僧侶となったことが新たなる悲劇を招くとは、知る由もなかったのであった。
深すぎる悲しみに覆われつくした私を温かく包んで庇ってくれたのは…

そう、音楽だった。

わんわん泣いている私に何処からともなく現れたのは、ボブ・ディランだった。ディランは間髪入れず名曲“風に吹かれて”を唄い、私はそれを聴いて心が雨あがりの空のように奇麗に晴れていくのをはっきりと感じたのだった。ディランは、唄い終わると音もなく去っていき、唄っていた場所にはハーモニカと飛騨高山のライブハウス“武家諸法度”の入場許可証が。私はそれを眺め、ディランは私に音楽をやれと言っていると解釈。
ハーモニカと許可証をポケットに入れ、私は飛騨高山に足を進めた。


こうして私の音楽人生が始まるのだった。
それは、美しくも儚い再会を示唆しているのだった。

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