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イヌネコ戦争/年代記コミュの第14話 ガブリエルの決断

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再び、人間とイヌネコの戦いが激しくなりました。

イヌネコ解放軍は強固な砦を築き、そこから世界中のイヌネコに指令を出していました。
戦いは世界中に広がり、1年2年と続いたそうでです。


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イヌネコ解放軍の中央司令部がある、近海の海底で人間同盟軍の原子力潜水艦がソナーにひっかかる事なく、じっとしていました。
彼らは解放軍に気がつかれる事なく、何ヶ月もそこで解放軍の動向を見ていました。
彼らは大統領からの指令があれば、そこから基地に向かってミサイルを撃つ事になっていたのです。
潜水艦の中を見てみましょう。

司令室には艦長が大統領からの指令を、今か今かと待ち受けていました。
艦長の名前は、ガブリエル。
そう、かつてガブリエルはワインシュタイン博士の助手をしていた科学者です。
ガブリエルは戦争が始まると、すぐに軍に志願して入隊をし、この潜水艦の艦長となったのです。

ビーッビーッ。
と、突然に大統領からの専用のホットラインがかかりました。
ガブリエルは受話器を取りました。
「ガブリエル艦長、キミかね?」
「は。大統領、ガブリエルであります」
「キミへの指令が最後となるがね・・・。攻撃指令だ」
「は。しかし、最後といいますと?」
「世界中に展開している、人間同盟軍の戦術核潜水艦にはすでに指令を出した。
もうすでに何百という核弾頭付きのミサイルが成層圏を飛んでいる頃だろう」
「!!」
ガブリエルは背筋がぞっとした。
「だ、大統領、その何百というミサイルの攻撃目標は?」
「フフフ・・・。南極大陸と北極だよ」
「な、なんですって?それは、なんの為です!?」
「フフ・・・、ガブリエル君、これはね神のおぼしめしなのさ。もう、我らが世界はどうにもならない事になっている。今のままでいけば、イヌネコに世界を乗っ取られる。・・・・・彼らに世界を譲り渡すぐらいだったら、一度この歴史を終わらせなければならない。私が終わらせるのさ。南極などに落ちた核ミサイルは氷を全て溶かし、世界中が洪水になり、水没するだろう。それで、いいのだよ。最後の審判ってヤツだ。我らは、あまりにも堕落しすぎたのだ。ケケケケケ」
(狂ったな!!)
ガブリエルは受話器をガチャンと叩き付け、司令室を飛び出し、搭乗員に告げた。
「浮上しろ!!そして解放軍に投降するのだ!!解放軍の司令官に話がある!!」


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イヌネコ解放軍の軍港にガブリエルは投降した。

ただならぬ気配を感じ取ったカイザーはガブリエルに面会をする事にした。

「・・・・・それは本当ですか?ガブリエルさん」
と、ガブリエルからいきさつを聞いたカイザーは言った。
「はい。もうすでにミサイルは北極と南極に到達し爆発をしているとすれば、あと数時間でここにも大津波がおしよせるはずです」
「なんという事を・・・・・」
「もう争っている場合ではありません!!今こそ我らは手を取り、この未曾有の大惨事にともに対処しなければいけません!!」
「・・・・ガブリエルさん、あなたはもしかしてワインシュタイン研究所にいた、あのガブリエルですか?」
とカイザーが言ったとたんに、周りにいたイヌネコの兵士が殺気立った。
「なんだと!あの悪名高いイヌネコ法の創始者のガブリエルか!?」
と、一人のネコの兵士が言った。
「そうだ!いかにも私は、ワイシュタイン研究所のガブリエルだ。後で私はいくらでも処罰は受けよう!!しかし、今は大津波から逃れる事が優先だ!!」
「・・・・どうやって?」
「船です!!しかも何千人も乗れるような巨大な船です、津波にもびくともしないような!!」




         つづく

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