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谷口守泰(アニメアール)コミュの谷口さんとアニメアール関連、最新情報。

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コメント(10)

ある携帯SNSで「谷口キリコ」と検索をかけたところ、シャフト作品のファンであるという方の作品のレビューが引っ掛かりました。『さよなら絶望先生』 第二集【特装版】という作品です。

第四話Aパート「路傍の絵師」の個性的な作画を絶賛する記述で、その内容は驚くべきものでした。

アニメアールの中澤勇一氏が絵コンテ・作画監督・原画を担当。吉田徹氏がメカの設定協力として参加、『レイズナー』ばりのメカが描かれてるというのです。

ここまでは、まだ驚くとまでは至らなかったのですが、この話数の作画方針が『ボトムズ』の「谷口キリコ」オマージュを目論んだものであるとの見解に胸を躍らされました。

早速、買い求め、まずブックレットを開いたところ「月刊 週刊絶望先生批評への反応」という項目での質疑応答に目をとめました。

●Q 第4話Aパート「路傍の絵師」の作画がいつもと明らかに違った気がするのですが…。
●A はい、確かに違います。だけど、これは高度なアニメマニアネタなんです。

冒頭で“これは決して「作画崩壊」なんかじゃないんです”と念を押したうえで、次の結論を導き出しています。引用します。

”そう、つまり今回の作画変更は『装甲騎兵ボトムズ』の「谷口キリコ」を元ネタとした「アニメアールネタ」なんです。…いや。まあ正確には中澤勇一氏は自分の画風で描いただけなんですが(笑)、結果的にはアニメアール所属によるセルフパロディという、きわめてマニアックで高度なネタになったわけです”(以下省略)

併せて中澤氏のアール社内用オリジナル・キャラクター設定画が掲載されていました。これは嬉しかったですね。

アニメアールは80年代後期から『レイズナー』『メロウリンク』『ミスター味っ子』90年代は『ダーティペアFLASH』『ガオガオガー』等で、各々の作品のメインスタジオとしてキャラクターデザインを担当し活躍して行きましたが、それ以前の80年代中期までは、外注の各話作監として個性的且つクオリティーの高い仕事で業界の内外から注目を集めた作画スタジオでした。
その時代の代表的な作品が云わずと知れたサンライズ作品『ボトムズ』で、谷口氏は、キャラクターデザインの塩山氏のものとは別個に、自社用のアニメアール版キャラクター設定を作り、作画に当たりました。

その姿勢は以後のアールの作監担当者も同様で、土田プロ作品『さすがの猿飛』では、土田の金沢氏のキャラ表とは別に毛利氏がアール版のキャラ表を起こし、スタジオぴえろ作品の魔法少女シリーズにおいても、原画参加であった柳沢氏が作監予定時に、やはり毛利氏によってアール版のキャラ表が作成されていたことは、ファンのあいだでは語り草になっています。

逢坂氏が『トルーパー』の作監を担当したときに、アール版キャラ表があったか否かは不明ですが「谷口キリコ」の再現を目論み、明確に「キャラは似せません」と表明していました。

また沖浦氏が初の作監を担当したぴえろのメカアニメ『ビスマルク』では、メカのキャラ表を沖浦氏がアール版として自社用に起こしなおしていたことが、『麗夢』ブックレット時に行ったインタビュー取材で判明しました。

このようにアニメアールには、卓越した技術力、表現力を持った絵描きが制約に縛られず、自らの個性や拘りを存分に発揮するという伝統と土壌がありました。そのような環境と競争意識のなかから、時代を代表する綺羅星の如きスターアニメーターを数多く輩出してきたのです。

当時、谷口氏は作画方針において「東京と同じことをやっていても、負けはないが勝ちもない」という言葉を残しています。

現在の作画を取り巻く環境は、80年代の活気が失われていると言っても過言ではないでしょう。アールのアニメーターではありませんでしたが、以前ある作品での宇都宮氏の個性的で素晴らしい仕事が、ネット上で「作画崩壊」と叩かれたと聞きました。現在のアニメファンの多数を占めると言われる、キャラクター均一派とやらの鑑賞眼の脆弱さには怒りを通り越し、哀れささえ感じます。

そんななか、中澤氏の仕事を確信犯的に通したであろう、シャフトの制作人には、尊敬を込め拍手を送りたいと思います。

ちなみに、最後になりましたが、引用させていただきました「月刊 週刊絶望先生批評への反応」の執筆はスタジオ雄の小黒雄一郎氏の仕事です。小黒氏は「アニメスタイル」という作画サイトを運営する、作画マニアの文字通りの雄であると思います。その小黒氏が『さよなら絶望先生』のシリーズ構成を担当していることと、アール担当話数「路傍の絵師」の作画暴走とは無関係ではないと推測しますが、真相は何処か。

話題の吉田氏のメカに関しては、また長くなります(笑)、項を改めたいと思います。 ※長らく放置して申し訳ありませんでした。
●凪さまへ

内容を修正し、再投稿をしたため、コメント順が逆になってしまいました。
すいません。

そうそう、夜を徹して語らいましたね。
また、よろしくお願いします。

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