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飲食店ネットコミュの食文化人よ大志を抱け!そして足るを知れ!〜序章

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はじめに

成功するレストラン
成功しないレストラン
色々あります。
そもそも料理人って何なのよ!

レストラン・プロデューサーとして見てきた統計的なデータを検証して
経営論などだけではなく
歴史、文化論、そして、私のパートナー「リアン」の力を借りて風水
これらのフィルターを通して、わかりやすく
そして、何より楽しく解説したいと思います。

成功する秘訣・・・そういう角度で書くこともあるかと思います。

飲食店という場所が
「食の祝祭空間」として
もっと立体的に面白くなってほしい。
料理人、サービスマン、という
食文化人たちがもっと活躍するユートピア創りを啓発したい。
そんな願いをこめて、皆さんに「創造の種」を撒く。
このトピックシリーズは、むしろそういう「きっかけ」のコレクションとして
書きたいと思います。

私が言いたいことは、ただ一つ。

「食文化人よ、大志を抱け!」
君たちこそ、日本の市場、いや
社会の流れそのものを正常化するキーパースンである。

そして
「食文化人よ、足るを知れ!」
ドリームが大事なのでは決してない。
プランとヴィジョンこそが全て。
現実化しない夢は「妄想」でしかない。
それは、ただの「マスターベーション」。
「暖簾を掲げる」食文化人は社会と「メイク・ラブ」しなくてはならない。
奢ること
過剰に求めること
これから、人は奈落に頭を向ける。
自分の守備範囲を知り
自分の社会的な努めを知り
それを全うする。
何より自分の限界を知ること。
そして、必要な努力を惜しまず
自分の目指せる目標と
自分の現状に隙間があるならば
その間を埋めることを恐れない勇気を持つこと

これが長く成功している状態を保つ秘訣なのです。

おそらくこのシリーズでは19世紀アイルランドが生んだ文豪
オスカー・ワイルドの言葉や芸術観を引き合いに出すことが多いかと思います。

19世紀後半のヨーロッパでは
こんなラテン語のフレーズが流行しました。
Memento Mori
Carpe Dli Em
メメント・モリ
カルペ・ディ・エム

死を覚えろ
今を楽しめ

この一見 相反する二つの文節は
しかし、実際にはまったく同じ価値観を示唆しています。

市井の民に「暦」が浸透してから初めて迎えた19世紀後半は
キリスト教的な強い終末思想と、
宗教の輪郭をもおぼろげにするほど、目覚しい発展を遂げる文明のはざまで、
近づいてくる“終わり”に激しく恐怖しながらも
「ならば終わりある“今”を満喫しなくては!」
という強い人生への欲求が生まれました。
そもそも、「今」という言葉には「終わり」というニュアンスを
強く含んでいるのです。

それまで、キリスト教の社会では、キリストによる永遠の命というのが
信仰の大前提なのです。
死しても、キリストを信じるものは、天国で永遠の生を受ける。
ですから、「死」は終わりでは、必ずしもなかったわけです。
それが、19世紀になって初めてヨーロッパの人々は
「死」を「終わり」と考え、今を謳歌しようと考え始めます。
人々が貪欲なまでに刹那の煌きを求めた時代でした。
それは、神や宗教に言い訳や、尻拭いを求める芸術ではなく、
「人」を有り体に直視し
その悲しい性が生み出す美を愛そうとした芸術が生まれた時代でもありました。

そして、この時代にこそ
我々、市井の民が食事をし、その代金を払う
「リストランテ〜めし屋」は生まれました。

日本における「めし屋」の台頭については別の機会にお話するとして、今回はヨーロッパにおける外食文化について言及したいと思います。

それまで料理人という職業は王侯貴族のサーバントで
自分の主人だけのために、その調理技術を提供していました。
市井の民の外食といえば、居酒屋や、タバーンと呼ばれる宿屋が宿泊客にふるまう食事ぐらいのもので、まったく一般的ではありませんでした。
フランス革命、市民革命を経て、
中流階級という、貴族ではないけど、そこそこお金は持っているという市民が台頭し、ようやく19世紀後半
サロン、リストランテ、カフェ、パブ、バールという
貴族も市民も、そして、女性も
家の外で憩い、おいしい食べ物を楽しんで、それに対する料金を支払うという外食産業が誕生します。

私が長く脱線しながらもこのトピシリーズを始めるのは
もう一度、食文化人、つまり、外食産業に関わる我々が原点に立ち返り
未来を見つめ
社会とメイク・ラブする「めし屋」の在り方を考えたいからです。
食文化を愉しむ空間は、優良な祝祭空間を創造することであり、
人は愉しむと優しくなる。
これは、そのまま、平和な社会への大きな一歩になると強く信じているからです。

「食文化人よ、大志を抱け!そして、足るを知れ!」

思想的な部分、そして実益重視のテクニック
この両方をバランスよく啓発する食文化人のための参考書となるべく
・・・シリーズを開始します。

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