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トーマス・マンコミュのファウスト博士

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久々に意を決して読みましたが...前回よりはマシになっているものの、
やはりまだ「楽しめる」ところまでいきません。

「魔の山」の論戦などは内容を或る意味理解しきれなくても十分楽しく読めるし、
これだって必ずしも音楽理論部分を理解しなくてもそれなりに読めるはずだと
数年に1度チャレンジするのですが、和声と多声の違いもピンとこない音楽音痴としては
やっぱり非常に難しい。皆様はどうやって読んでおられるんでしょう。

「魔の山」などは難しいことを書いていてもユーモラスというか、
或る種のおふざけとして読めるのですが、
「ファウスト博士」は徹底してシリアスというか、
しかもドイツについて語っているので、ドイツ文化と歴史に左程詳しい訳でもない
自分的にはますます難しい。音楽を、或はドイツを知らない人間には
読めない本なのでしょうか???

コメント(8)

僕は、もうかなり前の話になりますが、
岩波文庫の翻訳の堅さといいますか
圧迫感に耐えられなかったので、
ドイツ語を読みながら訳を参照しました。

もしかしたら全集の日本語を参照したかもしれませんが
ドイツ語で読むと新鮮に感じられるかもしれません。


確かに内容もシリアスと言えばそうですが、
ニーチェがモデルなんだと思うと
どこか面白く感じられたような気がします。

ちなみに、ゲーテの『ファウスト』もシリアスですが、
やはり面白いですよね。
はじめまして。

「ドイツとドイツ人」や「ファウスト博士の成立」といったエッセイは、「ファウスト博士」の主題や制作意図をマン自身の言葉で概説しているので、これらのエッセイをサブ・テキストにしながら「ファウスト博士」を読んでみるのも一つの手かと思います。

あと、アドリアンもさることながら、語り手であるツァイトブロームにどれだけ感情移入出来るかどうかも、「ファウスト博士」を楽しめるかどうかの鍵ではないかと思います。ツァイトブロームは、徹頭徹尾悲劇的な人物であるアドリアンに較べて、もっと俗っぽく、ある意味要領のいい人物ですよね。そんな、友達思いではあるけど、要領のいい俗人が、悲劇的な運命を辿って破滅した友人に就いて物語る、その惻惻とした語り口も「ファウスト博士」の大きな魅力の一つだと思います。

そして、ツァイトブロームという俗人を語り手として設定することによって、シリアス一辺倒になり勝ちなアドリアンの一代記も、思わずくすっと笑ってしまうようなフモールを獲得することに成功しているように思います。たとえば、ブライザッハー教授やシューベルトフーバーの描写など、皮肉な人間観察を持って回った語り口で展開するというマンの十八番が、随所随所で発揮されています。

もう一つ、アドリアンは1885年生まれということになっていますが、この世代は所謂「ドイツ青年運動」を担い、後にナチスを支えた中心的人物たちを輩出した世代です。ヒトラーやナチ党員の他にも、文学者だと、ヴァルター・ベンヤミンやエルンスト・ユンガーやカール・シュミットといった錚々たる面々が「ドイツ青年運動」世代に属します。複雑なドイツ近現代史すべてを押えるのはとても大変ですが、ドイツ近現代史に於ける「ドイツ青年運動」の位置と意味を概略的に押えるだけでも、「ファウスト博士」をよりビビッドに楽しむことが出来るようになるのではないかと思います。
新潮社版全集で読んでいます
確かに、難解な小説です

訳の問題はなかろうか、と思います。しかしながら、クラリッサが卑劣な男に誘惑され、罠におちいり、死を選ぶシーンは、
マンは相変わらず皮肉をきかせることを忘れないが、
この小説の一つの頂点ではないかと感じました。
読み終わりました。
ある程度、一息に読まないと、物語としての面白さがつたわってこないのかもしれません。
それにしてもマンの人物描写、たとえば、甥のネポヌクのあどけない様子や最期の描写などは、デッデンブロークのそれと通ずるものがあるし、
アードリアーン・レーヴァーキューンをめぐる女性の描き方も、生き生きとしていると思う。
また、ルーディー。彼に捧げられたヴァイオリン協奏曲は、同時代に作られた誰かの作品にインスパイアされているのか?などと、とりとめもない空想にふけったりします。
音楽理論については難しいですが、それはそれとして、
時代の雰囲気なんかを感じながらよむといいのではないでしょうか。
それにしても、海の向こうのアメリカから、祖国ドイツの破滅を
思いつつ、筆をすすめたマンの心境はいかなるものであったのでしょうか。
同じく祖国を離れたヘッセが書いた『ガラス球演戯』には、それほど祖国への
言及がないこととは対照的に感じました。
ファウスト博士。二度目に読んだとき面白かった。ヨーロッパのクラシックの音楽の知識があってキーツの詩がどんなものとかわかって読むとか、一通り知識がると読みやすい。
でもなにもクラシックを知らずにヨーロッパ文学を知らずに、またマンのそれまでの作品系統を知らずに読んでもストーリーは楽しめるけど、なかなか面白くはないと思う。
やはりこれは音楽と格闘しているので、ブラームス、モーツアルト、べートーベン、マラーなどのドイツ歌曲、そんなことを知って読むと特段難しいわけではない。
この辺のマンの小説より基礎知識なしでも選ばれた人とかの法が読みやすい。ファウスト博士は、戦争中ということもあり、ヨーロッパを書いてるから知識なしでは半減です、効果が。
ファウスト博士。二度目に読んだとき面白かった。ヨーロッパのクラシックの音楽の知識があってキーツの詩がどんなものとかわかって読むとか、一通り知識がると読みやすい。
でもなにもクラシックを知らずにヨーロッパ文学を知らずに、またマンのそれまでの作品系統を知らずに読んでもストーリーは楽しめるけど、なかなか面白くはないと思う。
やはりこれは音楽と格闘しているので、ブラームス、モーツアルト、べートーベン、マラーなどのドイツ歌曲、そんなことを知って読むと特段難しいわけではない。
この辺のマンの小説より基礎知識なしでも選ばれた人とかの法が読みやすい。ファウスト博士は、戦争中ということもあり、ヨーロッパを書いてるから知識なしでは半減です、効果が。

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