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☻人体生命科学と薬理学コミュのDPP-4阻害薬(ジャヌビア、グラクティブ)と低血糖

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http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1228.html
おはようございます。

低血糖が起こりにくいはずのDPP-4阻害薬(ジャヌビア、グラクティブ)で、重篤低血糖が続発しています。

正確には「DPP-4阻害薬+SU剤」併用で生じています。

4月8日に日本糖尿病協会の公式サイトに医療従事者向けに緊急情報が掲示されました。

DPP-4阻害薬(ジャヌビア、グラクティブ)は高血糖の時は作用し、血糖値が108mg/dlくらいになると作用しなくなるので、単独使用では、理論的に低血糖はほとんど生じないはずです。

しかし、SU剤の作用が持続している状態でDPP-4阻害薬を併用すると、血糖値が108mg/dl以下に下がってきても、DPP-4阻害薬の作用が持続するのです。このため「DPP-4阻害薬+SU剤」併用で低血糖が続発したと考えられます。

低血糖発作を起こしたほとんどの症例において、SU剤が高容量内服されていました。

一部の医師が「DPP-4阻害薬は低血糖を生じにくい」と単純に信じて、高容量のSU剤を内服していた糖尿人にDPP-4阻害薬を追加処方したことが、低血糖発作続発の原因と考えられます。

日本糖尿病協会の勧告では、DPP-4阻害薬と併用するときは、

「グリメピリド(アマリール) 2mg/日以下に
グリベンクラミド(オイグルコンまたはダオニール) 2.5mg/日以下に」

と記載されています。

高容量というのは、上記を上回る量ということですね。

実際、高雄病院、高雄病院京都駅前診療所、江部診療所で10名以上の糖尿人において、「DPP-4阻害薬+SU剤」併用投与していますが、低血糖は一人も生じていません。**

私は、アマリール以外のSU剤は使用しません。

オイグルコン(ダオニール)は、心筋への悪影響が報告されているので、私は使いません。アマリールも1mg/日か0.5mg/日です。2010年6月からアマリール0.5mgの錠剤ができたので使いやすくなりました。

糖尿人の皆さん、SU剤とDPP-4阻害薬を併用するときは、SU剤の量は少量にすることをこころがけて下さいね。


江部康二


**

スーパー糖質制限食なら、2型糖尿人の大多数は、経口血糖降下剤は不必要となります。

かくいう私も薬なしで、コントロール優レベル(HbA1c5.8%未満)で、HbA1c:5.1〜5.4%くらいです。

たまに宴会などで、付き合いで主食を食べざるを得ないときだけ、グルコバイなどαグルコシダーゼ阻害剤やグルファストなど超速効型インスリン分泌促進剤を直前に飲めば、あるていど食後高血糖を抑えることができるので、そのような使用法もあります。

この方法で、たいていの場合はコントロール良好レベル(HbA1c6.5%未満)を保てます。

一方で、糖質制限食をしているはずなのに、なかなかHbA1cが6.5%未満にならない糖尿人・・・。

どうしてもちょこちょこ糖質を食べておられるのでしょうね( ̄_ ̄|||)

こういった方には、私もたまにSU剤を処方することがあります。

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