Save the Children Centreコミュのブログ１９

エネルギー戦争
テーマ：かんきょう

2008-08-19 13:42:08
朝の熱いチャイ、昼と夜の豆やとうもろこしを何で煮炊きをするか、大いに悩むところだ。マトマイニは、環境保護と自立支援を施設運営の２本の柱としてずっと貫いてきたつもりだ。しかし、言うは易く行うは難し。

１５年前、理想に走って、アメリカの団体からの寄付でバイオガスのタンクを設置した。中には牛糞をドロドロにして詰め、太陽熱でガスが発生し、台所で煮炊きをする目算だった。だが、ガスは朝のチャイを沸かすのが精いっぱいで、堅い豆やとうもろこしを長時間煮ることは出来なかった。バイオガスのタンクは、今は水のタンクとして使っている。この計画は失敗だった。

それから炭を使い続けてきた。３，４年前までは毎週２袋（１袋９０キロ）も炭を買っていた。ある時、ケニアの銀行が大きなジコ（カマド）を寄付してくれた。省エネのジコということだった。炭を使わなくても敷地内の木々の小枝で煮炊き出来るはずだった。だが、このジコは薪を大量に消費する上、モウモウと煙った。銀行のせいではない。請け負った職人が熱効率なんか全く考えない人だったんだろう。煙突を工夫したり、いろいろ試したがうまくいかなかった。省エネではなく消費エネのジコだった。

昔週２袋も使っていた炭を、今は月2袋に押さえている。煙たいジコは健在だが、外に出して屋根を付けた。メニューもなるべく燃料を使わないで済むように工夫した。最近、２１年かけて植え続けてきた敷地内の木々が、ふんだんに薪を提供してくれるようになった。乾季の今も枯れ枝にこと欠くことはない。有り難いことだ。

月２袋使っている炭をゼロにしたい！試行錯誤のマトマイニのエネルギー戦争、もうひと踏んばりしようと思っている。