ガ･リーグ連盟コミュの第５回ガ・リーグ

意地とプライドがぶつかり合うガ･リーグも今回で第５回。
これまで幾多の名場面、名勝負がそこにはあった。

そして再び。


第1戦 西武ドーム 埼玉西武1分
　Ｆ 000 000 101 000＝2 6 0
　Ｌ 000 011 000 000＝2 7 1
≪規定により延長12回引き分け≫
　　本.中村1号(ダルビッシュ)　二岡1号(岸)
試合が動いたのは５回。１死から移籍の清水がヒットで出塁すると、続く細川が送ってバッターはこの日昇格の大島。右中間を破るタイムリーで先制する。続く５回には４番中村の今大会第１号で突き放す。
しかし７回。こちらも移籍の二岡が岸のストレートを完璧にとらえ１点を返すと、９回には制球の定まらないグラマンを攻め１死２塁で再び二岡。しぶとくライト前に落とし土壇場で同点に追いつく。
その後は両チーム中継ぎが踏ん張り決着はつかないまま終了。
埼玉西武は痛い星を落とす結果となった。

第2戦 西武ドーム 埼玉西武1勝1分
　Ｆ 000 001 002＝3 8 0
　Ｌ 101 000 02x＝4 13 0
　　勝.涌井(1勝)
　　Ｓ.岡本(1Ｓ)
　　敗.多田野(1敗)
　　本.二岡2号(涌井)　Ｇ.Ｇ.佐藤1号(スウィーニー)
埼玉西武は１回に中村、３回には赤田にそれぞれタイムリーが飛び出し、序盤から試合を優位に進める。
先発の涌井をとらえきれなかった北海道日本ハムは６回、前の試合のＶＴＲを見るかのような二岡の二試合連続のホームランで１点を返す。
しかし８回。７回から登板のスウィーニーからＧ.Ｇ.佐藤がレフトスタンドに２ランを叩き込み３点差とする。
それでも９回、金子洋の右中間を破るタイムリーで再び１点差とし、なおも２死２塁、一打同点のチャンス。ここで続く小谷野はセカンドゴロに倒れ試合終了。
終始試合の主導権を握った埼玉西武が２戦目を制した。

第3戦 西武ドーム 埼玉西武2勝1分
　Ｆ 100 000 100＝2 6 0
　Ｌ 000 400 02x＝6 8 0
　　勝.帆足(1勝)
　　敗.武田勝(1敗)
　　本.Ｇ.Ｇ.佐藤2号(武田勝)
１点を先制された埼玉西武は４回、３本の連続単打で満塁とするとバッターはＧ.Ｇ.佐藤。右中間に高々と舞い上がった打球はそのままライトスタンドに突き刺さる、ガ･リーグ史上初の満塁ホームランで一気に試合をひっくり返す。
北海道日本ハムも７回、得意の足を絡め１点を返し帆足を引きずり降ろすも８回に代わった坂元が２点を許し万事休す。
３連戦を埼玉西武が勝ち越した。

第4戦 札幌ドーム 北海道日本ハム3敗1分
　Ｌ 002 002 000＝4 10 0
　Ｆ 000 000 000＝0 5 0
　　勝.石井一(1勝)
　　敗.木下(1敗)
　　本.中村2号(木下)
ここまで13打数１安打.077の不振にあえぐ中島。しかし３回に先制となる２点タイムリーを放つと、６回には粘ってヒットで出塁、中村のホームランで４点差とする。守っては中盤以降安定した石井から最後は正津、土肥とつなぎ、片岡の再三の好守もあって完封リレーを飾った。
北海道日本ハムはこちらも不振の森本が２安打と復調の兆しをみせたが、敗れて後がなくなった。

第5戦 札幌ドーム 北海道日本ハム1勝3敗1分
　Ｌ 000 000 000 ＝0 4 0
　Ｆ 000 000 001x＝1 3 0
　　勝.武田久(1勝)
　　敗.西口(1敗)
　　本.田中賢1号(西口)
もう負けられない北海道日本ハムの先発は藤井。変化球を投げ分け、的を絞らせない。埼玉西武先発西口も得意のスライダーがさえ、味のある投球で得点を許さない。両投手が気迫のこもった投球を見せる。
両チームゼロ行進のまま９回、埼玉西武は疲れの見え始めた藤井を攻め１死１、２塁とする。
北海道日本ハムはここで好投の藤井から武田久にスイッチ。この継投が当たり後続の中島、中村をうちとる。流れを渡さない。
その裏。２死走者なしで前回大会で無念の負傷離脱となった田中賢。延長戦の雰囲気漂う中、西口の高めのストレートを叩いた打球はファンの声援をのせバックスクリーン左に飛び込むサヨナラホームラン。
ガ･リーグ史上初サヨナラホームランという劇的な勝利で北海道日本ハムが望みをつないだ。
　
第6戦 札幌ドーム 北海道日本ハム1勝3敗2分
　Ｌ 100 001 000 000＝2 9 1
　Ｆ 000 020 000 000＝2 8 0
≪規定により延長12回引き分け≫
　　本.
埼玉西武は初回、１死１、３塁から１塁走者の中島が大きく離塁。峡殺プレーとなるがここで片岡が判断よくホームをつき先制する。
北海道日本ハムは５回、２死からこの日中４日で先発の岸を攻め小谷野、森本の鮮やかな連続長短打で２点を奪う。
しかし、６回。埼玉西武は２死３塁から中村がセンター前にはじき返しすぐさま同点とする。
引き分けでも優勝が決まる埼玉西武はその後、小刻みに投手をつなぎ北海道日本ハムをかわす。最後はグラマンが代打金子誠をファーストファールフライにうちとり試合終了。まるまる監督悲願の５連覇となった。

第7戦 西武ドーム 埼玉西武4勝1敗2分
　Ｆ 000 000 001＝1 6 0
　Ｌ 100 200 00x＝3 7 0
　　勝.松永(1勝)
　　Ｓ.岡本(2Ｓ)
　　敗.ダルビッシュ(1敗)
　　本.中島1号(ダルビッシュ)
今大会よりタイトル争いが導入されたことによって行われた、優勝決定後の試合。この日も片岡が安打を放ち、７試合連続安打で首位打者を獲得。その片岡の盗塁を２差で追う糸井が１つ盗塁を決めたが届かなかった。
また、防御率のタイトルを狙い埼玉西武は松永が先発。緩急でかわし、８回まで３塁を踏ませなかったが、あと１人に迫った９回二岡に犠飛を許し力尽きた。


◇◆◇◆タイトル獲得者◇◆◇◆
　優勝
　　　まるまる
　首位打者
　　　片岡、中村
　　　　　　（.310）
　本塁打王
　　　中村
　　　Ｇ.Ｇ.佐藤
　　　二岡　（2本）
　打点王
　　　中村
　　　Ｇ.Ｇ.佐藤
　　　　　　（7点）
　盗塁王
　　　片岡　（3盗塁）
　猛打賞
　　　二岡
　　　中村
　　　稲葉
　　　Ｇ.Ｇ.佐藤
　　　　　　（各1回）
　ＧＯＧＯ賞
　　　該当者なし
　最優秀防御率
　　　藤井
　　　（0.00 ８1/3回）
　最多奪三振
　　　岸　　（12個）
　最優秀中継ぎ
　　　小野寺（3Ｈ）
　最優秀救援
　　　岡本　（2Ｓ）
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆