ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ふね。書き物おき。コミュの2008.11.12

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
僕の目の前を歩いているおばあさんは呆けている
だから晴れの日も曇りの日も雨の日も風の日も 傘をさしつづける
彼女がまだ正気だった頃 彼女の子供が冗談で言った
「おかあさん、ぼけたらいつも傘さしてね。ぬれている呆け者程悲しいものはないんだ」

おばあさんは人が悲しむのが嫌い

傘をさしていれば子供を悲しませないと思っている
傘は穴だらけで雨をしのげない
それでも彼女は口元に子供の笑顔の記憶をたたえて
今日も街を歩く

美しい街並みはそれをやさしくみてて
曇り空の町を太陽で包む

でも彼女には子供なんていない

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ふね。書き物おき。 更新情報

ふね。書き物おき。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング