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タンポポコーヒーネット支部コミュのMHP2nd小説「ギルドナイトレイピア」

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第一話 〜北の地のランポスマン〜

北の大地にひっそりとたたずむ『ポッケ村』
雪山の近くにあるその村には、二人のハンターがいた。

一人は弓矢使いモリノ・プゥ
一人は槌使いのハリー

どちらもハンターになって少し経つ。
そんな二人は、今日も狩りに出ようとしていた・・・









「さて、薬草とアオキノコ持ったな。ハリー、強撃ビンくれ」
プゥは横にいるハンターのハリーに手を伸ばす。

「はぁ〜?お前またかよ。俺はお前のせいで一文なしだ!!」
ハリーは財布を開けて逆さづりにする。

小銭が少しでただけだった。


プゥはため息をつくと、自分の部屋にいき、アイテムボックスを覗く。

プゥ 「お、強撃ビンあったわ(笑)ちょうど50個」
ハリー「お前はホントに帰れ・・・」


ハリーが今度はため息をつく。


ハリーは、毎度プゥの必要なアイテムを買わされているのだが、
今となってはプゥはお金が有り余っている。

もはや、癖になっていて、自分でお金を使わないからだ。


防具も、お気に入りのランポススーツセットに、
雪山で拾ったらしい赤い胴装備を纏っているので、
お金はたまに作ったり強化したりする武器の面でしか使わない。
武器である弓は、初期装備のハンターボウのままである。

ちなみにその赤い胴装備は武具屋曰く、
ギルドに貢献したエリートさんが付ける装備の一つらしい。



にしてもプゥは、このランポス装備にしてから妙に運がいい。
非現実的な運の良さで、いままで生き残ってきたと言っていい。




一方ハリーは、前線で頑張っているにも関わらず、
モンスターの素材も良質なのが剥ぎ取れず、
いつも何かと苦労している。
今は甲殻種でもっともポピュラーなモンスターである
『ダイミョウザザミ』の防具で、クリスタルロックというハンマーを持っている。

まさにプゥとは対をなす男だ。







二人は準備が整うと、家を出て村の村長の元へ行く。

モンスターを狩るためのクエストの管理は、村長がしているのだ。


プゥが村長に話かけにいき、ハリーは村の出口で待つ。
今回は赤き鳥竜、『怪鳥イャンクック』を狩りにいき、
プゥの弓を新調する予定なのだ。



プゥが手早くクエストの受注を済ます。
この村の村長は気が短いのか、「早くやれね!」と急かしてくるからだ。


二人は村からでている小船で、怪鳥がいる密林へと送ってもらう。















密林のキャンプ地に着く頃にはもう夜で、雨がシトシトと降っていた。
周りは見えないでもないが、暗くなっている。


二人は支給品を青いボックスから取り、地図を広げる。
とはいっても、この狩場はもうなれているから、必要ないのだが。


ハリー「よし、大抵クックはエリア1かエリア3に現れる。
    エリア1だとここからすぐそこだし、安全だが・・・」
プゥ 「よし、エリア3へ向かうぞ!!」


ハリーはため息をついて、立ち上がる。

結局基本的には、プゥが仕切るのだ。


プゥ 「毎度のことだが、俺は援護しかしない!」
ハリー「お前はマジで近接戦闘も練習しろ」

二人はエリア1とは反対の方向へ。

地図上では、まずエリア4に出る。その次がエリア3だ。

どちらも砂浜で、希に水竜がでてくるが、今回は確認されてないので安心だ。



二人はそこらへんにいるランポスを無視して、エリア3へと向かう。
走りながら、支給にあった携帯食料をかじるのは忘れない。




エリア3は、まさに密林と言った感じで、木々が多くある。
が、どれも大きなものではないから、通るにはたいして邪魔にはならない。

たまに戦闘中前が見えない時があるのが辛いところだが。



エリア3には、なぜかモンスターがいなかった。
普段は甲殻種のヤオザミなどがいるのもだが。


ふと、プゥがハリーを止めた。
よく聞けばズシンズシンと、なにかの足音がする。


どうやら、目的のイャンクックのようだ。


プゥ 「オシ、俺が不意打ちで奴を錯乱する。その隙にいけ!」
ハリー「よっしゃ、わかった。」


ハリーはしゃがみながら、ゆっくり近づく。
プゥはハリーの行動を見計らって弓を構え、引きはじめる。



ハリーが軽く手を上げ合図すると、プゥは矢を放つ!


矢は翼に当たり、怪鳥はビックリしたのか、鳴き声を上げる。





その時、ハリーはおかしなことに気づいた。

どうも、イャンクックの鳴き声じゃない・・・



ハリー「暗くて見えなかったが、コイツ『イャンガルルガ』じゃねぇかぁ!!!」
プゥ 「な、なんだってぇーーー!!??」

プゥはハッとして、道具袋に入れてあるクエスト用紙を確認する。


〜クエスト:イャンガルルガ一頭の狩猟〜


プゥ 「だ、騙されたーーー!!これガルルガのクエじゃねぇかぁ!!」
ハリー「俺はお前に騙されたわぁぁぁ!!!!」


焦る二人に、黒き甲殻をもつ怪鳥は火炎の玉を吐きつける。

ハリー「うおぉい!!ザザミの甲殻は火と雷の属性に酷く弱い!
    喰らったら死んじまうよーーーー!!!」
プゥ 「安心しろ!俺のランポススーツも、防御力のなさはピカイチだ!!」
ハリー「ダメじゃん!!!うひゃあああ!!!」


ハリーは連射される火炎球を必死に避ける


「うおっし!こうなりゃもうブッコロ!!強撃ビンセット!くらいなぁ!」
プゥは矢の威力が少しあがる特殊なクスリの入ったビンを取り出し、

数本の矢の刃をクスリの漬ける。


ハリーはその間も、怪鳥に狙われながら必死に走りまわる。

おまけに、この黒狼鳥イャンガルルガは大きな鳴き声で
ハンターの耳を攻撃し、
思わず耳を防いでしまった硬直の時に攻撃するなど、
ずる賢いモンスターなので、迂闊に近くにいけない。
しかも、尾の先端には衝撃に敏感に反応し、
毒を噴き出す毒針もついているので、厄介極まりない。



イャンクックとは真逆で、音にも強く、かなり凶暴な相手なのだ。



しかし、それを知らなかったプゥは・・・



「暴れまわりやがって、コレを喰らなぁ!!」
プゥは黒いボールを取り出し、スイッチを押して投げる


カィィィン  っと甲高い音が響く。音爆弾と呼ばれるアイテムだ。

耳のいいモンスターの性質を使い、大きな音で脳を刺激するものだ。


しかし、もちろんガルルガには通用しない。
自分で大声を放つくらいなのだから。



ハリー「バ・カ・ヤ・ローーーーーーーー!!!そんなの効かねぇよぉ!!」
プゥ 「マジかよーーーーーーーーーーー!!!??」


プゥが驚嘆している間に、ガルルガはついにプゥを狙い、突進する。



もちろん、ハンターになってしばらく経つとはいえ、
初めての相手であるので、プゥは混乱して矢をがむしゃらに連射する。


すると、運がよかったのか、でたらめに放った矢のうちの二本が、
見事ガルルガの眼を貫いた。


ガルルガは驚いて、足を止めて暴れまわる。




どうやら、完全に視力を失ったらしい。

逃げようとして飛ぼうとするが、上手く飛べない。


ハリー「ん?これ楽勝じゃね?」
プゥ 「俺とか攻撃あたらなくね?」


二人は顔を合わせると、不敵な笑みを浮かべる。

ハリー・プゥ「デヒャヒャヒャヒャーーー!!!」

二人は一斉に攻撃を仕掛けた・・・・






かれこれ、数分もしないうちにイャンガルルガを討伐し、
おいしく甲殻や鱗などをいただいたそうな・・・



二人は帰ると、村長に会い、手続きをして、報酬金をもらう。




「ん?あら〜?」
プゥは、家にて自分のアイテムボックスに黒狼鳥の素材を仕舞う時に
ふと、気づいた。

ハリー「どうした?大好物のオニマツタケが見当たらないか?」
 ※オニマツタケ:高価なマツタケ。鬼美味しい
プゥ 「いや、クックの素材が実はたくさんあったことに気づいた」

ハリーは、その言葉でどっと疲れが溜まり、ベッドに倒れこんだ。


「いや、ラッキーですよ!?楽してガルルガの素材が手に入りましたよ!!」
プゥは言い訳を上手く述べるが、もはやハリーには聞こえて無かった。




二人の狩り生活は、まだまだ続く。



             〜MHP2小説「ギルドナイトレイピア」2 に続く〜
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