ベートーヴェンのピアノソナタコミュの選帝侯ソナタ　WoO.47

３つの選帝侯ソナタ Kurfurstensonaten　WoO.47　作曲年代1782～83年(同年出版)

第１番　変ホ長調 Allegro cantabile/Andante/Rondo vivace
第２番　ヘ短調 Larghetto maestoso,Allegro assai/Andante/Presto
第３番　ニ長調 Allegro/Menuetto/Rondo,Scherzando

ソナタ32曲のトピが揃ったので今回は番外編です。
ベートーヴェン11歳の作品で、ケルン大司教兼選帝侯マキシミリアン・フリードリヒに献呈されたためその名がついています。ベートーヴェン少年時代に師事したネーフェの勧めで出版しました。
いずれも5分前後の３楽章からなるソナチネで、モーツァルトやハイドンの雰囲気が濃厚ですが、ヘ短調の第２番は「悲愴」ソナタにちょっと似たとこもあってベートーヴェンの個性の萌芽が垣間見られるようです。後年ベートーヴェンはこれら３曲を習作的なものと判断してソナタ番号から外したようですが、少年時代のベートーヴェンをしのぶ作品になっています。

コメント(3)

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[3] mixiユーザー 11月13日 21:43

展開は単純で、とても大作曲家の初期の傑作だなんて言えないけれども、ところどころに散りばめられた大胆な表現に、ベートーベン（ベ[ビ]ートホッフェン）らしさの片鱗は感じます。
書法的にはうまさをあまり感じず、モーツァルトらしさは、むしろあまりありませんが、それが当時としては新しさの萌芽なのかも知れません。
ミステリアスながら美しさも併せもつ作品54のソナタ第22番とともに、以前から興味深いソナタです。
特に、ヘ短調ソナタにそれを感じます。

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