全公演見たい勢いだったのですが、悲しいかな時間がないので同じ日で2セットみてきました。
ステージに登場し、椅子に座る前に、ピアノについて手が鍵盤にふれた瞬間演奏しはじめ、1年前と全く変わらないジャマル節を披露してくれました。
メンバーも同じだったと思います。少なくともパーカスは同じBadrena氏でした。(あまりに特徴的なために忘れられない)
名曲PoincianaやTopsy Turvy、Island Fever、スタンダードではWild is the Wind/Singや予想外なI Hear A Rhapsodyなどを演奏してくれたのですが、最もテンションがあがったのはSwahililandでした。
この曲、かなり好きで細部まで覚えているのですが、一瞬何の曲かわからなくなるくらいのアレンジと即興性はには声も出ませんでした。川のような流動さ、これぞまさにジャズの神髄であり、ジャマル最大の魅力だなあと全身に鳥肌をたてて感じた次第であります。
この流動性、即興性は2セットとも全く異なる演奏内容という贅沢すぎる点からもわかるかと…!
どちらのセットも「On bass、James Commack!」などと各メンバーを紹介しはったのですが、最後は「And on piano...me.」とニヤリとしながら言うセンスに脱帽でした。
無礼承知で終わらはったところをレコード持って襲撃したらものっすごいええ笑顔でサインしてくれて、ガクブルな緊張を飲み込み「こっここここのアルバムはボクがピアノジャズに抱いていたイメージを根本から覆してくれました!」なんて言うたら「おーそうか!嬉しいね!」と。2セットもやって疲れてはるやろに、この気さくさ!この飾らなさ!このカッコよさ!ほんまにええ人でした。