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文芸の里コミュのつれづれの歌のコーナー3

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コミュ内全体



泉には蛙も棲みて
人に詫ぶ
手をつくさまの哀れにおかし



ひそやかに石炭を積む
貨車が出る
軋む車輪に西日が弾き



金色か銀色なるかは
しらねども
煌めく夏の海に臨んで



褐色の肌むき出して
夏の山
慰めるかに白雲が添い



雷鳴の下掻い潜り
帰宅する
教師の激怒分らぬままに



虹が出てスマホを出せば
既になし
掴みそこねた彼女のこころ



寄せ返すかく永遠の
土用波
二千年後も同じさまにて



夏霧に面上げ駆ける
少女いて
高原なれば風も豊かに



連休の三日は母に
プレゼント
残る二日は彼とペットに



帰省して一泊のみで
帰り行く
母と娘の短い夏よ



雲の峰神々しさに
鳥喚く
聖なる霊の湧き上りくる



いつか見た夢の奧処に
雪嶺が
いまだに消えず闇に輝く



雲の峰兆す不気味に
鳥騒ぐ
ただならぬものは身近にもあり



夏の夜鳥の一声
して消える
夜汽車の残す警笛のよう



向日葵よタンポポは野の
よき姉妹
ともに太陽を具現している



ハープ鳴る外はすっぽり
春の雨
音色にこもる弦の優しさ



見上げればステンドグラス
陽を透かし
その傍らに人影の立つ



春コート風に吹かれて
覗く赤
季節外れのカンナのように



週刊誌窓に貼り付き
バス走る
客はその字を目を凝らし読む



春疾風身をふらつかせ
野辺の犬
逆毛となって風の花のよう



叢雲を離れ行く身の
白雲と
あれば空行く鳥の道駅



ひねもすを人と風とに
まかせきり
猫はそれでものたりとはせず



カモメ鳥身の安全は
波任せ
沖行く船の見えつ隠れつ



陽をはねて新成人の
服が行く
吾にはあんな季節はなかった



行く春を追ってここまで
来はしたが
あの娘の本音ついに掴めず



人よりも速く季節を
追いかける
鳥の真髄に至れずにおり



草原を彷徨う蝶が
ゆかしくて
迫って見れば赤いブラウス



春日傘開閉してゆく
少女いて
何の合図か全開にしない



進むほど春の草原
はてしなく
未成のものの溢れて迫る



草原にさまよう蝶が
ゆかしくて
迫って見れば赤いブラウス




永き日を鳩が一日
啼き通す
啼く木立さえ視野に隠され



雪合戦平和な町の
広場にて
町長がいてその子も交じる



骨しゃぶる犬を見ている
ひと時は
欲しくもないのに涎が溜まる



家を出て遠出こころみ
野に遊ぶ
同じ大きさの犬猫連れて



足早に庭を横切る
猫呼べど
猫は高啼く鵙に気をとられ



文鳥の手に来たけれど
冷たくて
肩に移って耳をひっぱる



野に寝ればうららかな気が
攻めてくる
鳥も来ているどうしたのかと



春昼や公園の鳩
食事どき
サラリーマンの弁当覗き



人が立つ親子の馬を
守るかに
人にもこんな見守る影が



住む町を少し離れて
野に遊ぶ
愛犬チワワを友だちにして




茶畑に茶摘みの歌を
響かせて
村の有線さくらと競う



遠出して街を歩けば
さくらばな
ここにもいたかとひと声かける




春一番翼に浴びて
雲雀立つ
目指す高空蒼の極みへ




なく仔馬子羊の声と
似ていれば
羊の親に驚き走る



子猫鳴く親猫よりも
人を慕い
されど親猫おおらかにいる



黄蝶舞う夢とうつつの
なかほどを
行きつ戻りつ消えて目覚める



春休み登校の日を
つい忘れ
電話する母に大人の姿勢



茶摘みどき茶葉に届かぬ
子も交じり
この子の努力大人は知らず



春愁いベンチの猫が
欠伸する
人に移して猫は退散



散るものに添いて離れず
花篝
哀れむこころ神に似ている



花見酒大目に見れば
爪弾き
外れに坐してジュースちびちび



春愁の漂う夕べの
街を行く
我が哀しみのとけゆくを乞い



春愁い重い瞼を
こすりゆく
横断歩道の赤に覚まされ



誇らかに身にぴったりの
ワンピ^-ス
わが青春のほろ苦さくる




つつがなく日は過ぎゆくと
見えながら
吾が身を通す風つれなくて



ブランコに塞いで乗る子
ひとりいて
哀れむように舞うさくら花



ブランコに乗って人生
やり直す
可能不可能脳裏に描き



茶摘みするなかに少女が
交じりおり
だぶだぶの服いたいたしくも



風車回して猫の
目を回す
悪い大人がこの頃目覚め



ブランコは目閉じるだけで
宇宙旅
子供時代の遊具だったな



ブランコは最も安い
実体験
空も飛べるし砂丘も走る



薄曇る空はたしかに
花曇り
見えない空に花乱れ舞う



ビルの間に覗く太陽
すばしこく
左右にぶれつつ高度加える




立ち食いの蕎麦を残して
飛び出せば
ホームに電車春風つれて



肉球を血豆のように
舐める猫
鼻にくるのは多くの道草



春の灯をともせば外を
野犬ゆく
背を伸ばしたり縮めたりして



春コートひらひら春の
風を入れ
内側の華開いて見せる



野を焼けば慌てて鳥が
棲まい出る
一瞬にして決断の時




春ショール道ゆく人の
目を奪い
緋鯉のように街の空飛ぶ



兎跳ぶ無人の駅に
降り立てば
逆方向に駆け行く兎



名所避け桜見に行く
遠出して
平凡どころ堪能しゆく




鳴鳥を抑えて一羽
揚げ雲雀
よく鳴く鳥と牛が一声




新しく来る先生に
渾名つける
本人見る前の皆の宿題



春風に髪靡かせて
街を行く
町子は今やテレビのスター



25▼薄ら氷に乗って喜ぶ
アヒルたち
それを見ながら園児が通る


24▼便箋に手紙を綴る
母に宛て
四月になって雪が降ったと


23▼このホーム赤裸の恋が
駆けてゆく
危うい足をはらはらさせて


22▼人はみな無人の荒野
旅をする
無人といえば己もいない


21▼岬にて蛍を追えば
埠頭より
カモメの細き声沸き上がる


20▼辛い世を越えてたゆたう
春の海
浮かぶ鷗にぴたり寄り添い


19▼列車過ぎ桜前線
北上する
それほど速くはないのだけれど


18▼春の雪一度は受けて
吹き飛ばす
また来年と祈りをこめて


17▼葉っぱごと食べる桜の
餅だとは
露知らずきた幼少年期



16▼蓬摘み母にねだって
蓬餅
そこだけ土手が荒らされている


15▼春木立芽吹く梢に
山鳩の
声低くして高啼く鶯


14▼春の土手蕾もたげる
菫草
可憐な花をみなに待たれて


13▼車窓には白く流れる
花あかり
尽きれば次の街の桜が


12▼夏蜜柑爪立てて剥く
力なし
丸ごと入れるジューサーないか


11▼下萌えを爪で弾いて
励ますと
大きくなると先生が言った


10▼春の雪クラスにもいる
女の子
いつも私についてくるのよ


9▼遠足の園児の中から
お母さん!
どこにどこにと慌てる教師


8▼残雪の峰をめざして
飛ぶ鳥の
妙なる鳥か高雅な鳥か


7▼干潟にて貝がひとりで
隠れん坊
波寄せ来れば砂を味方に


6▼春泥に泥鰌のこどもが
初体験
母に叱られ小川に帰る


5▼春の水犬の飛沫が
撥ねかかる
犬を怒れば虹の返礼


4▼前線と呼ぶほど強くは
ないけれど
淡く漂い桜北上


3▼ピカピカと桜前線
点滅し
北上してゆく尾灯のように



2▼春の雪ケーキに載せた
白いチョコ
町埋めればイースターくる


1▼春が来るこころばかりの
春がくる
重い心をかき抱きつつ

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