moving （movies and musicals）コミュの二ツ星の料理人

BURNT

ジョン・ウェルズ

ブラッドリー・クーパー /アダム・ジョーンズ
シエナ・ミラー/ エレーヌ
オマール・シー/ ミシェル
ダニエル・ブリュール /トニー
マシュー・リス/ リース
ユマ・サーマン /シモーネ
エマ・トンプソン/ ロッシルド医師
リッカルド・スカマルチョ
サム・キーリー
ヘンリー・グッドマン
スティーヴン・キャンベル・ムーア
アリシア・ヴィカンダー
リリー・ジェームズ
セーラ・グリーン

傲慢な性格が災いしてすべてを失った元二ツ星シェフが、三ツ星を目指して再起を図る中で少しずつ成長していく姿を描いたドラマ。
（by allcinema）

これ、とっても好きなタイプの作品。
ほくほくしながら、観てました。

主役のブラッドリー・クーパーが天才シェフの雰囲気をきちんと醸し出していて、大成功。

いつも、料理のことしか考えていない感じ。
厨房で机に向かっている時も、
街中でジャンクフードを食べている時も。

そして、クセのある彼と関わることになってしまった人々の反応が面白い。

筆頭に素晴らしいのは、トニー（ダニエル・ブリュール）。
精神科医がアダムにトニーの気持ちをバラしてしまったのにはびっくりしたけど、
そこで、冒頭のシャツの匂いを嗅いだのは、飲酒癖を確認してたのではなく、
そーいうことだったねってことが分かりました。

そこからは、彼がヒロインにしか見えなくなったなー。
健気にがんばってたなー。

だから、ミシュランの調査員だと思ってた人達が勘違いだと分かった時、
喜びのあまりの反応に、めっちゃ平静を装うところとか、

その前の、「君の愛には応えられないから朝食でも作ろう」というアダムの申し出に、
「気持ちだけ受け取っとく」と答える辺りも、うん、可愛いかった。

ま、彼の愛はビジネス方面で報われたんだろうな、きっと。

そして、反対に彼の敵となった昔の仲間。
手のひらに真っ赤に唐辛子の粉をつけてた場面があったけど、
いつまでもヒリヒリしていたのではないかと、無駄な心配をしてしまった。

過去、アダムがパリで何をやらかしたのかが分からなかったな。
アリシア・ヴィカンダーはパリ時代の恋人で、２人してジャンキーで借金だらけで？
彼女の父親が親方で、でも、シェフが失踪して店が倒産して亡くなった？
でも、ナイフを託すってことは大事な跡継ぎと思っていたってことだよね。
あ、･･･信頼されていたのに、失踪したってことか？

ところで。

厨房の人達で刺青ありの人がやたらと多かったんだけど、
あれは、事実に則したものだろうか？

（と気にしていたら、その後観た他の料理映画でも刺青率が高かったです。）

あと。

原題はBURNT。
焼け焦げ、やけど、ひりひりする感じのイメージの言葉だけど、
作品を観ていたら、『まかない』のことも指していた気がしました。

でも、確認したら、残念ながら、そんな意味はありませんでした^^;