moving （movies and musicals）コミュのペコロスの母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

森崎東

岡野雄一

岩松了/ 岡野ゆういち
赤木春恵/ 岡野みつえ
原田貴和子/ 若き日のみつえ
加瀬亮/ 岡野さとる
竹中直人/ 本田
大和田健介/ 岡野まさき
松本若菜
原田知世
宇崎竜童
温水洋一
穂積隆信
渋谷天外
春風ひとみ
根岸季衣
長澤奈央
大門正明
佐々木すみ江
正司照枝
島かおり
今井ゆうぞう
長内美那子
志茂田景樹

　長崎在住の漫画家・岡野雄一の同名エッセイ漫画を岩松了と赤木春恵の主演で映画化した
ハートフル・ドラマ。認知症の母とバツイチの息子の何気なくも心温まる日常を、ユーモアとペーソスを
織り交ぜ、優しく綴る。（by allcinema）

良かった。

認知症が進行しつつある母親を介護する息子は漫画家。
この作品にもご本人のイラストが時々登場するんだけど、
ほっこりとした画風で良いんだな。

あと、介護の大切さをにじませつつも、
母親の波乱万丈な人生が語られていくのも良い。

酒乱の父親での苦労。
大切な人を失っていった日々。
病弱だった妹とか、長崎にもらわれていった親友とか。
そして、きのこ雲の不気味さ。

辛い出来事を乗り越えた今、、日々の出来事を忘れつつ、
心の時間が止まった生活で、色々な人を思いやったり、
死んだと分かった上で、現世で再会できたり。

その穏やかな表情を見ていると、
『ボケるのも悪くない』という言葉にもうなづける。

キャストも良かったなぁ。

仏壇に飾ってある父親の慰霊が実は加瀬亮ってことに
途中で気がついて『おでこがひろいー』と楽しんでいたら、
思い出映像でご本人が登場してびっくり。

体型はひょりりんなのに、酒乱なんだもん。
子供が寝てるのを死んだと勘違いしたエピソードとか、
迷惑以外の何物でもないのに、愛に溢れていたな。
しかも次の日風邪でダウンて、もう、どうしようもない。

苦労を受けたはずの母親の心に彼が留まっているのは、
そんな愛しい姿があったからだろうなぁ。

竹中直人のヅラネタは、彼が出てきた瞬間に笑ったけど、
引っ張り過ぎだろーと、思ったよ。
監督にはかなりの思い入れがあるんだな、・・・髪の毛に。