何とかナルナル?!プリキュア５コミュの【トロプリ⑤】静かなる情熱～前編

【トロプリ⑤】静かなる情熱～前編

一之瀬みのり（キュアパパイヤ）ちゃんは、スタッフの思い入れも大きいのか一番メインにからんだエピソードが多かった気がする。最終回トロピカる部の劇の脚本を書いたのも、みのりちゃんだった。ソレまでのプリキュアのユニットは、下の学年と上の学年で２人以上同学年になるパターンが多かったが、部長のあすか先輩が３年、みのりちゃんが２年と年上組がバラけた。故にあすかとみのりちゃんそれぞれに持つヒミツは、しばらく謎に包まれるコトとなった。
あすかのヒミツは「何故テニス部を辞めて独りになったのか」で、みのりちゃんの場合は「何故文芸部を辞めて小説を書かなくなったのか」である。文芸部時代の小説をまなつちゃんが見つけ、「オモシロいから続きが読みたい」と言うが、みのりちゃんは何故かその小説のコトに触れるのをイヤがり、続きを書くコトについても強い拒絶を見せるのだった。

みのりちゃんは歴代プリキュアの中では、喜怒哀楽が少ない珍しいキャラだった。しかも何処か目の焦点も虚ろで、普段何を考えているのかも判らない。他者との接触を避けている印象もある。今風に言うと「陰キャ」というのだろうか。オタクにも通じるトコロもあるが、彼女の場合はおそらく「クリエイターに近い」のではないだろうかと。現実ではなく、自分の空想の世界にいるというのはオタク的ではあるが、それに加えて「何かを考えている」のではないだろうか。
クリエイターというのは、普段から自分の制作に関するコトを常に考えていて、その為の情報収集を怠らない。より自分のクリエイトを高めていく為に、オフの時も生活はソレを中心に費やしているのである。故に他人に干渉されて自分のスケジュールを変えられてしまうコトを嫌う…ので、余分なヒトとの接触を避けようとする。普段のみのりちゃんも、図書室などに出向いて自分の興味のある分野を本などで調べていた。
トロピカる部で部活をする際も、みのりちゃんが率先して調べモノをしているのは、彼女が普段から情報収集に慣れているからなのである。色んな分野に情報通なパパイヤは、戦闘中でも「作戦がある！」と言ってみんなに戦略を伝えていた。では、主だった話にコメントなど。

第４話『はじけるパパイヤ！これが私の物語！』
まなつたちと始めて図書室で会ったみのりちゃんは、あまりヒトと目を合わせたがらない伏せ目がちな子だった。彼女の物語を読んでオモシロいと思ったまなつちゃんは「続きを書いて」と言い、人形姫の話もスキだし「プリキュアにもなって」と言うが、「ワタシには無理」と断わってローラをガッカリさせる。でもまなつちゃんは、出来ると信じていた。プリキュアの強さは体力ではなく、「想いの強さ」で決まる。ローラは見た目でみのりちゃんに「プリキュアには無理」と思っていたが、「まなつは信じている」と彼女の背中を押すのであった。

第８話『初めての部活！お弁当でトロピカっちゃえ！』
みのりちゃんは、毎回弁当であの様なカラダによいと言っては「謎のおかず」を研究開発しているのだろうか（汗）？

第１３話『ドタバタ校内放送！響け人魚の歌！』
まなつちゃんたちは、みのりん先輩と同級生の小森いずみちゃんが放送部員で登場。後にローラはいずみちゃんに、みのりちゃんは文芸部をやめて文章を書かなくなってしまったコトを聞く。

第１４話『おまかせ！保育園でトロピカ先生！』
みのりちゃんは保育園で本の読み聞かせをしていたが、「ああ、おいしい！」の声が雰囲気がないと園児からクレームが出て「もう一度やって」と言われて何度かするが、一向にベタ読みで結局　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スルーして次を読む。演技力は、ないみたい（笑）。

第１５話『みのりがローラで、ローラがみのり!?』
アクアポッドのトラブルで、人格が入れ替わってしまったローラとみのりちゃん。人魚になってしまったみのりローラは大人しくアクアポッドの中で過ごすが、足のある身体を手に入れたローラみのりは大はしゃぎ！チアダンスはするわ、廊下や校庭で跳ね回って踊るわで、「普段のイメージが壊れてしまう」とみのりちゃん本人から止まられる程。普通は見るコトの出来ない、はしゃぎ回るみのりちゃんがレア（笑）。みのりローラはくるるんと一緒に海を泳いだり、アクアポッドの中で一緒に一日を過ごす。ローラみのりは、みのりちゃんが「コロッケ好き」なのを知り、「ヒミツの日記」を見たらみのりローラにキレられる（笑）
。人魚を体験したみのりちゃんは「やっぱり人間がいい」と言い、人間を経験したローラも「わたしも人魚がいい」と言いながら、密かに「人間になりたい」と望む様になる。アクアポッドでの生活のせいか、その後くるるんはみのりちゃんに懐き、みのりちゃんは何故かくるるんの言ってるコトまで理解する様になる（笑）。

＜セーラー服の謎とみのりのヤル気＞
今回はまなつたちは応援部の助っ人で、男子の学生服を着ていた。あおぞら中学は男子もセーラー服なので、詰襟の学ランは応援部から借りたのか。女子は、男子の学ランには憧れて着たがる。まなつとあすか先輩はよく似合っていた。さんごちゃんだけチアガールだったのは、男子ファンとしてはありがたかった（笑）♪考えてみたらセーラー服って元々水夫が着るモノなのに、何でほとんどの学校では女子の制服なんだろう？
ググってみると元は海外の影響でセーラー服が流行っていて、ソレを女子学院が制服に採用したのが始まりで、その後女子の制服で定着したみたい。
ヤラネーダが出現して、ローラみのりではキュアパパイヤに変身出来ず、サマーたちは大苦戦！みのりローラは「私がやらなくっちゃ！」と想いを強くすると、入れ替わっていた人格が元に戻って変身可能に。ローラはメガネを手渡すと、みのりちゃんは構えてメガネを掛ける。そのポーズは、モロボシダンがウルトラセブンに変身する「ウルトラアイ」を目に当てる時の様。これはタブン「男性のメガネっ子あるある」で、ボクはいまだにメガネを探す時「オレのウルトラアイは？」とよく言っている（笑）。

ヤラネーダを撃退後、元に戻った二人とまなつたちの会話。ローラは「応援が出来なくて残念」と言うと、みのりちゃんは「私がローラのまで頑張る」と答える。ローラは「珍しくみのりがヤル気」と言うが、みのりちゃんは「私はいつでもヤル気」と言い返す。ヤル気満々に見える人間だけがヤル気があるワケではなく、黙ってモクモクとヤル子もいる。でも大概ジブンでアピールするヤツより、黙々とやってる方が頑張ってやってるモノ。あすか先輩たちは、「いつものみのり」と言う。ローラ以外は、みんな判っているトコロがいい♪

なんとみのりん先輩の、長くなってしまって次回につづく！