競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュの高松宮記念【１】／結論

長く楽しみにしていたばんえい記念が終わり、今は心が虚空の中にあるようです。
中央では春のＧ１シーズンが開幕し、南関東では一足早くクラシックが始まるというのに、競馬への情熱が今一つ高まってきません。

それほど、現地で観戦したばんえい競馬が良かったということなんでしょうか。
私にもっと表現力があれば、彼の地での衝撃や感激、あるいは地元の方々との触れ合いなどをレポートにまとめるのですが、いかんせん私の力量ではあの心の躍動をお伝えすることができず、今はただただもどかしい限りです。

根が単純な性格ですから、馬券が当たってくればまた熱が高まってくると思います。
ちょうど仕事も忙しくなる時期なので、しばらくは肩の力を抜いてゆるく予想していくことにしましょうか。
いつもゆるいから、あまり変わらないでしょうけど（笑）

■結論

[全体ラップ]
14年　12.1－10.7－11.7－11.9－12.6－13.2
15年　11.9－10.7－11.4－11.6－11.3－11.6
16年　11.7－10.1－10.9－10.8－11.1－12.1

[前後半３Ｆ]
14年　34.5 → 37.7　1.12.2　不良
15年　34.0 → 34.5　1.08.5　稍重
16年　32.7 → 34.0　1.06.7　良

[通過順]
14年　１着 02-02　２着 13-13　３着 07-08　【18頭】
15年　１着 02-03　２着 02-02　３着 04-04　【18頭】
16年　１着 04-04　２着 03-03　３着 08-10　【18頭】

中京芝1200メートルは、向こう正面からのスタート。
最初の100メートルは緩やかな上り坂だが、100メートル通過から直線入口までの約４ハロン間は延々と下り坂が続く。
構造的には道中のペースが緩みにくいイメージを抱くが、最後の直線が412メートルもあるせいか、極端なスローペースになることも少なくない。

究極のスピードと持続力を競い合うはずの高松宮記念ですら、一昨年は前後半３ハロン34.0→34.5秒のイーブンペースを刻んでいる。
そうかと思えば、昨年は前半３ハロン通過32.7秒のハイペースになったり、改修後は今ひとつペースが読みにくいコースになった。
さらに天候が不安定になる時期で、馬場状態も不良、稍重、そしてレコード連発の高速馬場と、ラップ傾向を掴むのが非常に難しいレースだ。
過去のデータよりも、直近のトラックバイアスなどを重視するほうが得策か。

日曜日の中京は雨予報。朝９時現在の馬場状態は稍重。
このまま降雨が続けば、さらに時計のかかる馬場になるだろうし、ここから極端に良化するような天候ではない。
少なくとも、昨年のような超高速馬場になることはなさそうだ。

本命は、フィエロ。

同じスプリントＧ１でも、まったく質感が異なるスプリンターズＳと高松宮記念。
純粋なスプリンターが強い勝ち方をする前者に対して、後者はマイル寄りの適性を持った馬が好走するイメージを抱く。
さらに、芝1200メートル未経験馬がいきなり激走することも珍しくなく、近年ではコパノリチャード、ミッキーアイルなどがこれに該当。
昨年３着のアルビアーノも、ＮＨＫマイル２着の実績は持っていたが、芝６ハロン戦は前走のオーシャンＳ５着のみであった。

ビッグアーサー、ミッキーアイルら、昨年の上位馬が揃って不在。
昨年のスプリンターズＳを制したレッドファルクスが主役として１番人気に浮上する勢力図だが、そのスプリンターズＳも11着までが勝ち馬から0.3秒差という大接戦。
タイム差なしの３着ソルヴェイグ、0.1秒差４着シュウジ、同５着スノードラゴンなど、展開次第でいくらでも着順が入れ替わる力量差のメンバー構成である。
ならば、阪神カップで斤量１キロ差ながら、シュウジと同じ位置から同じ上がり34.8秒でタイム差なし３着のフィエロでも勝負になるのではないか。

昨年の安田記念は、逃げたロゴタイムには出し抜かれたものの、あのモーリスとはハナ差接戦の３着。
他にも２年連続マイルＣＳ２着というＧ１実績を持ちながら、マイラーズＣやスワンＳなどＧ２でも２着止まりで未だ重賞タイトルはなし。
勝ち切るだけの決め手には欠けるが、逆を言えばどんな条件でも確実に上位争いに加わるタイプという見方もできる。
2014年のスワンＳではミッキーアイルから0.1秒差３着、一昨年のスワンＳではアルビアーノから0.2秒差２着など、芝７ハロン戦でも高松宮記念で好走した馬と僅差の競馬をしており、１ハロンの距離短縮を克服できれば今回も上位争い必至だ。

◎フィエロ