競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュのラジオNIKKEI賞【１】／結論

■結論

東京開催が終わり、夏競馬の開幕とともに舞台がローカルに切り替わる２回福島第１週。
この時期の福島に出走してくる休養明け以外の関東馬は、前走で東京コースを使っていた馬が大半を占める。
このラジオNIKKEI賞も例外ではなく、近走東京芝で好成績を残している馬が上位人気に支持される傾向だ。

しかし、直線が長い東京と小回り平坦な福島では、要求される資質がまったく違う。
昨年のアンビシャスのように、東京でも福島でも問題なく高い能力を発揮してしまう実力馬も時にはいるが、近走東京芝で凡走していた馬の巻き返しを狙うのが、このレースのセオリーである。

[人気薄好走馬の前走]
12年16人気３着　←　東京芝1600（1.5差８着）　53.0キロ　オペラダンシング
13年８人気１着　←　東京芝2000（0.5差７着）　54.0キロ　ケイアイチョウサン
13年14人気２着　←　東京芝1600（0.5差９着）　55.0キロ　カシノピカチュウ
14年７人気３着　←　東京芝1600（0.6差11着）　54.0キロ　ウインフェニックス
15年12人気３着　←　東京芝2000（4.2差17着）　53.0キロ　マルターズアポジー

事実、近４年で７番人気以下の低評価を覆して馬券になった５頭は、すべて前走東京芝で凡走していた。
12年３着のオペラダンシングは、江の島特別（古馬1000万下）８着。
13年１着のケイアイチョウサンは、稲村ケ崎特別（古馬1000万下）７着。
13年２着のカシノピカチュウは、ＮＨＫマイル９着。
14年３着のウインフェニックスは、ＮＨＫマイル11着。
15年３着のマルターズアポジーは、プリンシパル17着。
レースの格としては、３歳限定戦ならオープン特別以上、古馬混合なら1000万クラス以上が条件のようだ。

本命は、ストーミーシー。

[全体ラップ]
12.2－11.0－11.7－11.7－12.1－11.8－11.7－11.7　ＮＺＴ
12.3－10.7－11.3－11.7－11.7－11.3－11.5－12.3　ＮＨＫマイル

デビューから、芝1200メートルを５戦使われて【１.３.０.１】。
スプリンターのイメージを抱いてしまうが、時計内容は距離を伸ばした近２走のほうが遥かに高い。
ＮＺＴもＮＨＫマイルＣも、全体を通して一貫した持続ラップが刻まれており、瞬発力よりも持久力が問われるレースであった。

究極の持続ラップが刻まれるスプリント戦で培ったスピードの持続力こそ、ストーミーシー最大の持ち味。
平坦小回りの福島コースを一周するラジオNIKKEI賞も、緩急が入らない持続的なラップが刻まれる傾向で、再度この馬のスプリント性能が爆発する可能性は決して低くない。

これまでのキャリアを振り返ってみれば、左回り【０.０.０.２】に対して、福島を含めた右回りは【１.４.０.０】。
直線で大きく右にヨレたＮＺＴの内容から推察するに、ストーミーシーは右回りでしか走らない馬ではないか？
だとすれば、苦手な左回りで距離ロス著しい大外を回した前走は度外視できるし、その条件下でのメジャーエンブレムから0.5秒差は評価できよう。
地元福島で江田照ジョッキー久々の重賞制覇を期待しつつ、ストーミーシーの単複馬券を握りしめながら夏競馬の開幕を楽しみたい。

◎ストーミーシー