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競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュの有馬記念【1】/結論

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■1995年 マヤノトップガン

この年の秋のG1戦線は、1頭の馬の動向に注目が集まっていた。
前年のクラシック三冠馬にして、古馬初対決となった有馬記念も難なく制し、現役最強馬として確固たる地位を築き上げたナリタブライアンである。
古馬になってからも、その破天荒な勝ちっぷりが期待されていたが、阪神大賞典の後に屈腱炎を発症し、戦線離脱を余儀なくされてしまう。
約半年の休養を経て、ファンが待望する復帰戦に天皇賞秋が選択されたが、まったく見せ場なく12着に大敗。
つづくジャパンカップも、直線でもがくシャドーロールを尻目に、海外からの伏兵ランドが日本馬を一蹴。ナリタブライアンは掲示板外の6着に沈んだ。

復帰3戦目の有馬記念。1番人気は、ジャパンカップでランドに最も迫った女傑ヒシアマゾン。
ナリタブライアンは2番人気に甘んじ、3番人気にこの年の皐月賞馬ジェニュイン、4番人気に天皇賞秋を勝ったサクラチトセオー、5番人気に距離不問の安定株タイキブリザードが続く。
しかし、暮れのグランプリを制したのは、この5頭のどれでもなかった。






■2001年 マンハッタンカフェ

この年の3歳世代は凄まじい。
日本ダービーで世代の頂点に立ち、ジャパンカップで絶対王者テイエムオペラオーを下したジャングルポケット。
NHKマイルCを制しながら、ダートで歴史を覆すほどの圧倒的パフォーマンスを見せつけたクロフネ。
そして、その2頭を完全に子供扱いしていたアグネスタキオン。

伝説的な名馬がまとめて誕生した、まさに奇跡の世代である。
しかし、この年の有馬記念に3歳牡馬の代表としてエントリーしたのは、この世代が送り出した新たな刺客だった。






■ジャパンカップを考察する

[全体ラップ]
12年 12.8−11.0−12.0−12.3−12.1−12.1−12.2−12.0−11.9−11.7−11.5−11.5
14年 12.8−11.2−12.0−11.9−11.7−12.2−11.9−11.8−12.4−11.9−11.5−11.8
15年 12.7−10.8−11.7−12.1−12.0−12.3−12.6−12.7−12.5−11.8−11.5−12.0

今年のジャパンカップは、テンの2ハロン目で10.8秒のラップが刻まれ、3ハロン通過が35.2秒、5ハロン通過は59.3秒。
確かに前半3ハロン通過までは、12年や14年よりも速かったが、6ハロン目以降で刻まれたラップは今年の方が遅い。
もっとも、ラップの数字は馬場によってその価値が大きく変化するため、純粋には比較できないだろう。

それよりも、私が一番気になったのは、各馬がマークした上がりと着差である。
上がり最速は最後方にいた12着ショウナンバッハの33.7秒だが、1〜14着馬までが34.6秒以内の上がりを繰り出しているのだ。
そして、勝ち馬から15着馬までがわずかに0.6秒差。この中には、逃げたカレンミロティックも含まれている。

逃げ馬と2番手追走のアドマイヤデウスが直線で馬群に沈んだことから、一見すると先行馬壊滅のハイペースだったようにも見えなくはない。
しかし、本当にズブズブの競馬だったのなら、ここまで各馬の上がりと着差は詰まらないのではないだろうか。
スローの瞬発力勝負であればあるほど各馬の着差は詰まり、持久戦になればなるほど着差は広がる、というのが私の持論。
その理論から考察すると、このジャパンカップは持久戦にしてはあまりにも着差が詰まりすぎているように感じた。

だからと言って、先行馬が楽だったとは思っていない。
カレンミロティックにしろ、アドマイヤデウスにしろ、外枠から強引に前のポジションを取りに行った序盤の消耗は大きかっただろう。
問題はどの馬が不利だったかではなく、今回もジャパンカップとほぼ同じメンバーが顔を揃えていることである。

ジャパンカップでペースを作ったカレンミロティックが不在。
今回はどの馬が流れを作るのか。リアファル? ルメール騎手が逃げるとすればどんなペースか。
場合によっては、ジャパンカップよりスローになる可能性もあるのではないか?

前項で書いた、1995年の有馬記念。
このときは、まさに全馬が折り合ってしまったがために、誰も逃げたマヤノトップガンを捕まえに行けなかったと、勝ち馬の手綱をとった田原騎手が後に振り返っていた。
コーナー6つの長丁場。どんなに能力のある馬でも、わずかにリズムを崩せば致命傷となる。極めて繊細な精神戦。
だからこそ、わざわざ折り合っている馬を刺激してまで、一か八かの博打で勝ちに動くことはできないのだろう。
もちろん、ゲートの出方によって各馬の位置取りは変わってくるが、逃げるのはあの馬ではないかと踏んでいる。



■結論

実は、今年の有馬記念は秋の段階で『もしこの馬が有馬記念に出てくるなら・・・』と、本命候補を決めていた。


本命は、キタサンブラック。


血統に疎い私でも、サクラバクシンオーの血がどういうものかぐらいは知っている。
短距離血統。5〜6ハロンに渡るスピードの持続性に特化した血だ。
馬にとってのマイペースがあまりにも速すぎてしまうため、それを無理に抑えようとすると折り合いを欠く。
それゆえ、無駄なスタミナの消耗が激しくなり、距離の壁が立ちはだかってしまうのだろう。たぶん(笑)

逆に言うと、道中折り合うことさえできれば、長距離戦特有の終盤5ハロンに渡るロングスパート勝負は、むしろ得意な戦場かもしれない。
実際、キタサンブラックは菊花賞を勝ってしまった。
『しまった』という言葉を使ったのは、私はこの推理をキタサンブラックの距離適性がまだ未知な状態で、この有馬記念のトピックに書きたかったからだ(笑)
今にして思えば、短距離血統がラスト5ハロンの持続力を後押しするのなら、菊花賞こそまさに適合する舞台だったではないかと悔やまれる。
菊花賞を勝ってしまったことで、今回は上位人気に支持されることになってしまったが、菊花賞を制したからこその後押しも当然ないわけではない。

[菊花賞連対馬の同年JC、有馬成績]
06年菊花賞2着 → JC5人気2着 ドリームパスポート
09年菊花賞1着 → 有馬6人気中止 スリーロールス
10年菊花賞2着 → JC4人気2位 ローズキングダム
11年菊花賞1着 → 有馬1人気1着 オルフェーヴル
11年菊花賞2着 → JC7人気5着 ウインバリアシオン
12年菊花賞1着 → 有馬1人気1着 ゴールドシップ
12年菊花賞2着 → 有馬7人気5着 スカイディグニティ

過去10年で、菊花賞連対馬が次走にジャパンカップか有馬記念を選択した例は、上記7頭。
その成績は【2.2.0.2】で、馬券に絡めなかった2頭も掲示板は確保している。

休養明けの秋初戦に神戸新聞杯かセントライト記念を使い、菊花賞で好走、そして3戦目で古馬と初対決。
この秋3戦のローテーションが、3歳馬好走の絶対条件だ。4戦目を使ってしまうと一気に崩れる。
菊花賞→ジャパンカップで馬券になった馬が、その後の有馬記念にも出走して大敗したケースは何度もあった。

菊花賞馬は強い。しかし、蓄積される疲労も大きい。
だから、菊花賞連対馬が有馬記念でも好走するには、直行ローテが絶対条件なのだ。
キタサンブラックは、臨戦過程においてもその条件を満たしている。

キタサンブラックが勝利した中山の重賞は、すべてスローで確かに時計レベルは決して高くない。
しかし、短距離馬のスピードと持続力を有しながら、スローでも折り合いを欠くことがない点こそ、この馬の最大の魅力。
スピードがあるから先行力は問題ない。極端な外枠でなければ無理なく前へ行けるし、早い段階でインも取れるだろう。
重要なのはペースだ。この馬にとってはスローからのロングスパートが理想。

ジャパンカップで前へ行った馬たちは、揃って内枠を引いた。
いったん先頭に立つも、最後失速して2頭に差されたラブリーデイ。
直線早々と馬群に沈んだアドマイヤデウス、さらにはワンアンドオンリー。
彼らは積極的には行きたくない。何かに行かせて自分たちは好位につけたいだろう。
菊花賞で先行したリアファルも、『向こう正面で折り合いを欠いた』とルメール騎手がコメントしているので、今回は折り合いに専念するはずだ。

では何が行く?
もしかすると、キタサンブラックが逃げる展開もあるのではないか?
こればかりはゲートが開いてみないと分からないので、横山騎手の判断に委ねよう。

先に紹介した、マヤノトップガン、マンハッタンカフェは、ともに1月デビューの菊花賞馬。
キタサンブラックも、昨年の今頃はまだデビュー前であった。
遅咲きの菊花賞馬が、暮れのグランプリで頂点に上り詰めるシーンを、十数年ぶりに見ることができたら、それはもうまさに『まつり』である。


◎キタサンブラック


コメント(7)

キタサンブラックという流れですか?
>>[001]

ご明察!
まぁ、厳しいでしょうけど(笑)
何か今年はあまりテンションが上がってこなくて・・・。
[全体ラップ]
7.0−11.7−12.2−12.5−12.7−12.8−12.6−12.6−12.0−11.9−11.5−11.3−12.2

中盤は12.5−12.7−12.8−12.6−12.6とペースを緩めてスタミナを温存し、ラスト5ハロンから12.0−11.9−11.5−11.3−12.2のロングスパート。
これで差されたら仕方ないでしょう。
この枠からでは、逃げるしかないのではないと思ってましたが、最後まで楽しめるいい逃げでした。
さすがは横山典騎手ですな。
>>[4]

ありがとうございます。
複勝しか当たってないので、昨日の中山大障害の負け分が帰ってきただけでした。
本番は2日後ですね。
キタサンブラックが好きな流れですよね。これで差されたらしゃーない。
>>[006]

今時の菊花賞っぽい流れでもありましたかね?
だから昨年の菊花賞組が揃って浮上してきたのかもしれません。
昨年の菊花賞はハイレベルでしたしね。
菊花賞は強い馬が勝つ、という格言そのままの決着になりました。
小さな牧場から生まれた馬が、良血の高額馬を打ち負かして頂点に立つ。
これこそ競馬の魅力ですな。

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