ＳＯＮＧＳコミュの第395回(10/13)　SEKAI NO OWARI

　　　　熱狂する上海の若者達。視線の先は中国本土に初めてやってきた
　　　　SEKAI NO OWARI。
　　　　上海は彼らの音楽に何を感じたのでしょうか。中国初上陸の熱狂は6億人が
　　　　使用するSNSで瞬く間に拡散しました。

　　　　「SONGS」今世界が熱い眼差しを送るSEKAI NO OWARI。
　　　　海外挑戦を繰り返し進化を続ける彼らの原動力を探ります。

　　　　中国から熱烈なオファーを受け初めて上海を訪れたSEKAI NO OWARI。
　　　　世界13カ国60組以上のアーティストが集う音楽フェスでメインステージの
　　　　トリを務めるヘッドライナーとして招待されたのです。
　　　　到着するなり分刻みのスケジュールで取材攻め。中には中国の間で6億人の
　　　　ユーザ数を持つSNS Weiboの記者の姿もありました。

　　　　2011年にメジャーデビューしたSEKAI NO OWARIはポップなサウンドに
　　　　若者達が共感するポジティブな歌詞をのせ一躍人気バンドとなりました。

　　　　幼なじみのメンバーで共同生活を始め自分たちのライブハウスを作り夢を
　　　　追う。そんなバンド自体が持つストーリー性が独特の音楽の背景にあります。
　　　　セカオワの音楽と物語はネット時代の今リアルタイムで世界中に拡散されて
　　　　きました。まずは海外で最も人気がある彼らの代表曲です。

RPG

　　　　デビューからわずか1年。セカオワは世界への挑戦を始めます。
　　　　打って出たのは韓国。しかしライブは自分たちの力不足を痛感する結果と
　　　　なりました。

ガラガラだった。昼間で。自分たちがうまくいくと思っていないのにステージに立って
いる感じがした。そこにいたファンにも悪いと思ったし。何かs来ちゃったっていう感じ。
終わった時みんなで打ち上げをしたんですけど、僕はずっと反省会で、マネージャー
たちを集めて「これはどうするべきだったのか」「こんなのを繰り返していても結局は
意味のない気がする」ていう。もっとできることがあるし。「何かをさぼっていたから
こういう結果になったんだ」ということを話したり。一回（海外進出を）バーっといきそ
うになってやめたんですよ。このままじゃうまくいなかいと思って。


　　　　一度立ち止まりそれぞれが自分たちに欠けている部分を見つめ始めた
　　　　SEKAI NO OWARI。
　　　　Fukaseが自分に課したのは英語力でした。

世界で音を鳴らしていくっていうのは、日本と作っているものと全然違うものをつくら
なきゃいけないというl気持ちがあったので、とにかく自分たちのスキルをためる時間
がj必要だったので、英語の曲を出すだけじゃダメなので、どういう英語の曲を出すか
というのもすごく考えて・・。

　　　　去年世界80カ国以上に配給された「進撃の巨人」。海外に打ってでる映画の
　　　　主題歌をセカオワは全編英語で書き下ろします。サウンドも世界を意識し、
　　　　がらりと変えてきました。

納得いくまで作り続けるっていう気持ちが僕には絶対あってやっぱりその曲が、ベス
トな状態になるまでベストな服を着るまで、やっぱりアレンジっていうものを考え続け
ないといけないし。
　　Nakajin＞何回も作り直しとかね。
何度も作り直しますね。もう１つの曲何回作り直してるって感じじゃない？僕100くらい
いうと思うよ。１００パターンくらいいくと思う。

　　　　そして今年セカオワは再び海外ライブに積極的に挑み始めます。
　　　　韓国でのリベンジを果たしロサンゼルス、ニューヨークでワンマンライブ。
　　　　そして迎えた上海。

　　　　実はこの時大きなトラブルが起きていました。いつも使っている楽器が上海
　　　　に届かなかったのです。

　　Ｎ＞今回は楽器が全てこっちに届かないっていう大ハプニングがあったので、
　　今触っていた楽器はみんなj初めてのもの。
そうなんです。
　　Saori>特に私とNakajin。
　　N>全部違ったので、だから楽器のセッティングからやらなきゃいけなくて、さっき
　　エフェクターいじっていたのも、あれは新しいやつだからですけど。だからそうい
　　った意味でいつもと全然違いますね。でもリハの時間は限られているし、
　　S＞ほとんどの人が初対面だと思うので、はじめましてという演奏ができたらいい
　　なとは思ってますね。
言葉が伝わらない分、音楽でつながっていかなきゃいけないという音楽の力をすごく
感じる時間でもあるので。何かそれがねつながりみたいなものが見える時と見えない
時があるので、どうやったら見えるかというのは、結局ライブを何回やっていてもわか
らないんですけど、見えるようにしていくという感じなんです。

　　　　二日間にわたり行われたフェスのラストを飾るヘッドライナー。メインステージ
　　　　にはイベント最大の観客が集まりました。
　　　　ライブの前半はすべて英語で歌うFukase。
　　　　初めて日本語で歌った♪RPGで観客の大合唱が巻き起こります。
　
　　　　そしてアンコール
　　　　もう一度「Dragon Night」
　　　　今度は日本語で歌うと会場の熱気はこの夜最高となりました。大歓声で幕を
　　　　閉じた初めての上海ライブ。しかしFukaseはその結果をクールに受け止めて
　　　　いました。

やっぱり英語でやっている曲たちが不慣れで「RPG」と「Dragon Nght」の慣れてる加
減がやっぱりすごいなと思ったし、俺たちのさ。
　　S>自分たちの
エネルギーがバンと出るから。もっと英語の曲で場数を踏んでいないと
　　S>でもそれはやった数がね
だからちゃんと自分たちがフルマックスになれば、いろんな人と音楽でつながれるな
と思いけど、自分たちがまだ躊躇してるとやっぱりそれが見えるんだろうな、やっぱり
俺たちがフルスロットルで行けてなかったりするとお喜さんには丸わかるなんだろうね
　　S>なんとなくわかるんだろうね。
そういうのをすごく感じたから、練習また練習かなっていう感じかな。

　　　　一方上海の観客は初めて見たセカオワライブの興奮を即座にSNSで伝えてい
　　　　ました。自分たちの力を冷静に受け止め一歩ずつ前に進んでいるセカオワ。
　　　　その進化は着実に世界に伝わっています。
　　　　そんな4人のメッセージがストレートに歌われる「Dragon Nght」
　　　　今夜日本語バージョンを久々にテレビでお届けします。

Dragon Nght

　　　　SEKAI NO OWARIの新しい挑戦が最新曲「Hey Ho」
　　　　SaoriとFukaseが何度も書き直したと言う歌詞では人を助ける勇気を持ちたい
　　　　と言うメッセージが初めて歌われています。

　　S>バンドを始めたばかりの時は自分たちのことで精一杯で、ようやくその誰かのた
　　めに曲を書いたりとかということが、バンドとしてなってきたのかなと思います。
僕はとにかくたくさん書きましたね。今回は。SaoriちゃんのOKが出るまで・・。何回書き
直したんだろう。コイツって思ったよ。
（笑）
　　N＞アレンジなんかも他のアーティストだったらこれは作れないじゃないかなという、
　　僕たちだからこそできたアレンジなんじゃないかなという自負はあります。

　　S>例えばNakajin ｊは私の隣の部屋なんですけど、隣の部屋で新しいことを3個くらい
　　成し遂げていて。なんか自分が1個やてもNakajinはもっともっと先を行ってて、毎日
　　そういう事ばかり思うので、私がちょっと1日早く寝ていたりすると、Fukase君から夜
　　の間にいろんなアイディアが送られてきていたりとか、みんながすごいスピードでど
　　んどん行くので

何か成熟したものというのは、言ってしまえばあとは腐るだけなので・・なんか「いつま
で未完成でいたい」という気持ちは僕はずっとあって、そのためにはいつも新しいアイ
ディアにトライしてなきゃいけなくて、トライしている最中もやっぱりどうしても未熟なま
まなので極めようっていう成長しようっていう気よりも、いろんなものにトライしていくと
いうのがやはりデビューしてからずっと僕らのスタンスという感じではあると思います。

　　S>Fukaseがいろんなスタッフに、どうしてそういうふうにするのかを説明するときに
　　一貫して「楽しそうじゃん」という事しか言ってこなかったから、結局それが全てなの
　　かなと思っています。やっぱり私たちのライブハウスを作る時も「なんでライブハウ
　　スを作る必要があるの？」別に作らなくてもバンドマンにはなれるので「なんで？」
　　って言ったら「楽しそうじゃん」って言って。それが一番大切な理由なのかなと思っ
　　ていて、それで十分かなとは思っていますね。
　　
　　　　止まらないバンドSEKAI NO OWARI。世界に音楽を届けるため挑戦を繰り
　　　　返し4人は進化を続けます。
　　　　新しいメッセージ・・・

Hey Ho