日本国憲法の改憲を応援する会コミュの九条の会イベント

先ほどまで大学で開かれていた「九条の会」主催の護憲集会に出席していたのだが、朝鮮戦争、ベトナム戦争従軍経験を持つアメリカの反戦活動家が日本に関してあまりにも身勝手な事を講演の中で言っていた。その男は「ワシントンを訪問した安部（呼び捨て）は拉致問題を政治利用するような発言をした」と批判したが、未だ捕われになっている自国民の救済を訴える事の何が悪いのだろうか。六十年以上前の慰安婦問題（日韓、日中間の条約締結で解決済み）を持ち出して、外交利用し続ける極東アジア諸国に比べれば日本は非常に紳士的である。なぜ、世界を侵略し続けるアメリカで活動しないのか。恐らく在郷軍人会やNRAにアメリカから追い出されて無知な日本人を「平和」とかいう甘い言葉で洗脳しに来たのだろう。アメリカから来たこの反戦活動家は、「日本人に武器をもたせたら狂い出す」という歪んだ偏見を持っているのだ。その偏見と極東アジア情勢の知識の欠落が彼をこの茶番劇に呼んだのだろう。彼はそれからというもの、アメリカの資源確保のための侵略とかネオコンとかについて話し続けたが、あれでは護憲のメリットを説明したとはいえない。日本に向けられた脅威を全く無視して話を続けたものだから、訳が分からない事になっている。

憲法九条を捨てたら日本がアメリカみたいになるとでも言うのだろうか。ひとこと彼に言いたい。「日本人はアメリカ人ほど馬鹿じゃない、そして、二度の戦争で人を殺した罪への免罪符として日本人に下手な説教をしに来るな。人を殺した罪は一生背負うもので絶対消えることはない。しかし、それは仕方なかった事だし、自分の命を危険にさらして戦ったことはある意味立派なのだ」と。

もし、自分達や子孫達が安心して暮らせる日本を望むのなら、憲法九条の改憲へ一票を投じることも有効な選択の一つだ。貧弱な国力や防衛力しか持っていたために侵略され、人々が自由を失った国々を思い浮かべるといい。朝鮮戦争における韓国、チベット、東トルキスタン、モンゴル、ベトナムなどは無防備さゆえに、覇権主義の野望を抱く中華人民共和国に侵略され、たくさんの人が殺されたり、伝統文化が破壊され、基本的人権が侵害された。これらの哀れな国々の二の舞を日本は踏んではならない。世界平和を祈るのはいいが、自分達の足元を固めとかないと平和どころの話じゃなくなる。しかし、中華人民共和国の人々を罵るのは間違っていると思う。選挙権、言論の自由を欠いた非民主国家だからこそ、人民の意に反して他国への侵略という暴挙に走ったのだ。中国共産党の暴政には厳しい批判の視線を向け、中国の人々のために民主国家が生まれる事を祈ろう。

護憲集会を開く団体は、未だに戦争の罪悪感を引きずり、政府への反抗で快感を得て、平和に貢献していると自己陶酔に浸っている集団である。彼等はいちいち集会でも開いて人々を洗脳しでもしないと憲法が変わってしまうとおそれている。改憲とはいま、国民に問われている重大な問題なのだ。多くの人が改憲を望み、改憲賛成票が優勢になったという結果を三年後に我々が目にすれば、それは多くの人が日本に住む全ての人々の安全な生活を守ろうとしている意思の現れなのだ。米軍に国防依存せざるを得ない今の状況を脱して防衛行動をとれる自衛隊のいる日本が世界で中立的に独自のスタンスを取るのが我々に与えられた最良の未来である。「戦争のできない」鎖に繋がれた国ではなく誇り高い（かの国のように）「無意味な戦争をしない国」を私は望む。

「憲法九条が放棄されると徴兵制度が始まる」「軍需産業に国民が搾取される」これも根拠のない迷い言である。現在、自衛隊の兵力は14万人だが、ハイテク化されているので、日本を守るには十分足りる。わざわざ徴兵や多額の税金投入をしなくても国防はできるのだ。九条のせいで自衛隊がただの置物になっていたから今まで米軍が居座っていたのだ。さらに、本当の意味での自衛権を得れば、在日アメリカ軍にこれ以上金や土地を貢ぎ続ける必要も無くなる可能性が高い。アジアにおける米軍拠点はグアムに移りつつあり、九条が無くなって米軍への依存が無くなれば、沖縄の人達の穏やかな生活も取り戻せるのかもしれないのだ。