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名匠建築再現コミュの【ヴ】技術上の諸問題

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現在では一般的でなくなってしまった建材や技法について
考えていこうというトピックです。

コメント(17)

早速なんですが、
窓枠を木製で作ると、
やはりすきま風や雨の吹き込みなんかでこまるんでしょうか?


京都に住むようになって、一般の住宅をみるにつけ驚いたのは、
規格化されたサッシが少ないこと。
どの窓も微妙にかたちが違っていて、
サッシすらあつらえてもらうようなところが多いんです。

ただ、サッシというのは味気ないですねぇ。
洋館にサッシ、これだけは避けたいのですが、
経済面を考えると、躊躇してしまいます。

たとえば、京都の建具屋さんに木製の網戸を頼むと、
一枚およそ2万円。
きっちりとした指物っぽい窓枠となると、そら恐ろしくなります。

どうしたもんでしょうね。
>とくぽんさん
早速にありがとうございます。
中古建具屋さん、個人的に興味があります!
葦戸なんかも扱っているのでしょうかね。

今回復元したいヴォーリズのスパニッシュ様式は、
まさにとくぽんさんの仰るような「軒の無い」タイプです。
となると鎧戸が必要ですね!木製の!
雰囲気がすごく素敵ですよね。
メンテナンスは大変そうですけど…。作ってくれる職人さんも少ないだろうし…。前途多難です。
具体的なことはとりあえず置いておいて(研究します)
思っていることをひとつ。

今、設計という作業は、規格化された既製品をチョイス、レイアウトするだけになってしまいがちです。
それは、工業化・規格化による呪縛ともよべるもので、経済性や手間を考えるとどうしてもそっちに流れるのが楽なのです。

規格化を徹底的に追求する。徹底しきって突き抜ける方向もあるのですが、僕の意見としては、そういう既製品というものには、「もの」としてのチカラのようなものが抜け落ちているように思います。

やっぱり、人の手の見えるものや、製造の過程がある程度イメージとしてつかめるものには、その「もの」に想像の余地・広がりのある「ものとしてのちから」があるように思うのです。

超ローテクなからくり人形なんかに魅力を感じるのに似ています。(同じ様なことはそのうちブログに書きます)

僕は大量生産のビニルクロスほど「もののちから」のないものはない。というか、日本の空間を想像の余地のない浅いものにしているのはアルミサッシとビニルクロスじゃないかと思っているので、別のトピですが、素材にこだわるのは大賛成。
川島織物 なども大いに興味あります。

それにしても、ソガさん、ツボを押さえたすばらしいトピだてしますね。
やっぱり、その筋・・・ってのはもうやめて、きっといろいろ温めていらっしゃったのでしょうね。

前途多難ですがゆっくり考えて行きましょう!!!
いずれ、職人さんなんかを巻き込みたいですね。

あっ、このテーマでは、この人はおもしろいです。
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/homei.html

この文章なんかがそういうこと言ってます。
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/kdn.html
ゞO3Rさん

ありがとうございますっ!
やっぱり100人力です。弟子にして下さい(笑。

貼って頂いたリンクも興味深いです。
ちょっと腰をすえて勉強させて頂きますね。

O3Rさんが仰るとおり、このコミュには、
しめきりがあるわけでもなし、
ゆっくりゆっくりこだわって住宅を再現していけたらなぁと
思ってます。

それだけに素材はこだわりたいですよね〜っ。
京都ですから、鞍馬石や真黒石なんかも選んで。
川島織物は、画家澤部清五郎とのコラボした
満州国宮殿の壁布でも有名ですよね。

そんな昔風の壁布を現代に使ってみたいんですよ。
でもそうなると、お金の問題や職人の有無といった問題が…。

再現とか復元という行為を通じて、
なにかそういった時代の経過によるジレンマみたいなものが
浮き彫りになるんじゃないかなぁという気がしてならないのです。

どうぞ、ぼちぼちとお付き合いくださいませ。
ゞO3Rさん

職人さんを巻き込むっ!
巻き込みましょう、巻き込みましょう!
ありとあらゆる職人さんを!

ちろっと公開コミュにしてみますかね?
ゞO3Rさん

上でご紹介いただいたリンク、
まだまだ読みかけなんですけど、
うんうんとうなずきながら読んでます。
特に石山修武さんの以下の言葉、

「私が言う自由とは具体的に言えば、安価であることだ」
「家は完成されたものを買うのであって自らつくるものではないとされている。そんな考えをベースにして住宅市場が形成され、その市場は高度に管理化されていると言はねばならない。」

この2つは胸に響きました。
そうなんですよね。いつのころからか住宅は、
完成されたものを買うようになってしまっているんですよね。
そこには素材の考察などなにもない。

どうして壁はビニルクロスでなきゃいけないのか?
どうして窓はサッシとガラスでなきゃいけないのか?

という当然あるべき問いかけが全くないんですよね。
いったんその問いかけをしてみると、
「安い」という規矩から逸脱するか、
わがままなクライアントのレッテルを貼られてしまう。
クライアントの側にしても、
住宅に対する意識が低すぎるように思います。
衣・食・住のうち、衣・食にはうんちくをたれるくせに、
住に関しては、もともとからその反芻を放棄している気がしてならないのです。


まず、クライアントは極上の趣味人であるべきであり、
住居のイデアをもたなければならないのではと思うのです。
それを現実のかたちにする天才の造居家と結びつくことによって、
はじめて名作が生まれる。

金と理想と技術
その3要素の調整なのだろうかと…。

O3Rさんのつくりだす住宅は、
きっとそんな住宅なんでしょうね。
大事なことを忘れてました…。
洋館の内装には欠かせないのが漆喰。
そのレリーフ細工というか、
鏝絵(こてえ)の出来る左官さんが
はたして残っているのだろうかと。
現在、ネットで情報収集中です。

洋館専門というわけではなく、
伝統的な日本の左官さんのほうが、
「日本の洋館らしさ」が出てくるような感じがします。

それ以前に、現代において漆喰ってどうよ?ってことですよね。
実は、うちの玄関は砥の粉をまぜた黄色い漆喰を塗ってもらっているのですが、メンテナンスにはやはり気を使います。
ちょっと擦ると傷がつきますし、汚れも気になります。
やはり玄関のような出入りの激しい場所には、
向いていないのかもしれませんね。
>当然あるべき問いかけが全くないんですよね。
>住に関しては、もともとからその反芻を放棄している気がしてならないのです。

まさしく、そこが問題。
ニッポンジンって問いかけを忘れかけてます。



>まず、クライアントは極上の趣味人であるべきであり、
>住居のイデアをもたなければならないのではと思うのです。

そう!クライアントが住居に対する思想をイデアにまで高めていれば、
間取りとか設備とかそのたもろもろの具体的な問題はプロの仕事だと思うのです。

それらが浸透・相互作用することでよいものが生まれる。

しかし、実際にはそれらは逆転していて、
クライアントは具体的なものばかり考えて、
肝心の住に対する哲学に真剣に向き合ったことがない人が多い。
それでは、プロの仕事を奪ってしまうだけの不幸な関係になってしまう。

これは設計サイドの勝手な思い込みという部分があることは認めますが。
その前になかなかプロがいないのが現実で、
設計者側に受け止めるだけの哲学がなかったりするので
クライアントのせいばかりにはできませんが。



>O3Rさんのつくりだす住宅は、
>きっとそんな住宅なんでしょうね。

いえ、まだまだ僕は自分のことをプロとは呼べません。
それに、僕たちはクライアントとのよき出会いがなければ
なかなか実際の訓練が積めないのです。

というのは単なる言い訳で、最近、自分の環境を変えなきゃな
と感じています。


>左官職人

左官では 久住章(くすみあきら)という人が有名ですね。
この人は創造的職人という感じの人で、
言われた仕事をきれいにこなすだけでなく、建物そのもののコンセプトに
関わるような提案の出来る人です。
本来、職人とはそういう創造的な人ではないでしょうか。
そうでなければ技術が進歩するはずがありません。

僕も理想的にはこういう人とコラボレーションしてみたい。

設計者が何でもきめるなんてつまらないし、
職人こそがその分野を創造的にできるはずなのです。

そういう創造的な職人が増えると職人の世界も活気付くと思うのですが。

>それ以前に、現代において漆喰ってどうよ?

僕は漆喰は「ものとしてのちから」があると思います。
それを引き出すのが腕の見せ所。というか哲学の現れるところだと思う。

メンテナンスについては僕はまだ多くの言葉を持ってませんが、
メンテナンスフリーでなくメンテナンスの必要がある、ということは
逆にメンテナンスが出来る。ものと関われる余地が残っているとも考えられます。

それこそ、クロスやサッシはそういう余地がない。

メンテナンスの問題は、直接的に生活に関わることなので難しい問題ですが。

(ちなみに僕の妹夫婦の家は外壁に杉板を使用しているので、
 毎年塗料を塗り重ねなければなりません。
 5月にペンキ塗りを手伝いに言ったのですが楽しかったですよ。
 「塗料が高い」とチクリと言われましたが(汗))
>そう!クライアントが住居に対する思想をイデアにまで高めていれば、
>間取りとか設備とかそのたもろもろの具体的な問題はプロの仕事だと思うのです。
>それらが浸透・相互作用することでよいものが生まれる。

!!!!心の友を得た心地ですO3Rさん!
まさに仰るとおり!なにも付け加えることはありません!

>設計者側に受け止めるだけの哲学がなかったりするので
>クライアントのせいばかりにはできませんが。

ほんと悪循環ですよね〜。
求められないから備えない…。
備えてないから求めない…。

>久住章さん

さっそくググらせてもらいました〜っ。
一言で言えば、萌えた〜。
まだこんなかたが残っていらっしゃるんですね。
息子さんの久住鴻輔さんの作品もすばらしい!
O3Rさん、いつもありがとうございます!
ほんと勉強になります。

>僕たちはクライアントとのよき出会いがなければ
 なかなか実際の訓練が積めないのです。

なかなか厳しい状況なんですね〜。
わたしに財力があれば、
実験的な住宅をぼこぼこ建てて頂くのに…。
ものすごく「楽しい」と思います。
くそぉ〜金稼ぐぞぉ。


>逆にメンテナンスが出来る。ものと関われる余地が残っている

なるほどなるほど!
いままで持っていた疑問の一つに、
まさにそのメンテナンスに関わる問題があるんです。
サッシやクロスはメンテナンス(下手をすれば掃除すら)を
全く受けることなく、
使い捨てされていくケースが多いような気がするのです。
物理的にみても好ましいことではないですが、
それよりも、一度も手を入れられることなく朽ちていく、
その精神面での放置プレイが気になって仕方がないのです。
賃貸住宅では特に、ふすまにしろ畳にしろ、
住んでいる間に、一度も手をいれない。

こういったことから、
日本人の住に対する考えが稀薄なってきたような
気がしてならないのです。

ワタシが漆喰壁の汚れが気になるのは、
それはまさに「漆喰壁のオーナー」としての自覚が
あるからこそなのでしょうか。(だといいんですけど)
それが証拠に、家のサッシ窓には愛着もなにも感じませんからね。
そこがO3Rさんの仰る「ものと関われる余地」というものなのですね!

これからは漆喰をかわいがっていきたいと思います…。
>とくぽんさん

「使い捨て文化」
…ほんとうに仰るとおりですよね。
京都の場合、家(特に町屋)に「手を入れる」回数が非常に多いですよね。夏の建具替えから屋根の手入れを、毎年毎年怠らずに続けているのには目を見張ります。
こういう、
自分が存在する住空間に対して責任を果たす姿勢。
常に心がけたいものです。

最近とくに気になるのが、
日本人の床の間の使い方なんです。
「トイレと玄関は家の顔」なんてコピーがあふれていて、
どこの家庭でも、そこそこ小綺麗にはしてあるみたいですが、
床の間をちゃんとしつらえている家庭は極々わずかです。
床の間こそが家の顔、居空間の顔であったはずのに…。

最近では、そこそこ名前のある料理屋さんですらも、
掛け軸は一年中同じものを掛けっぱなしで、
床の間に木彫りの置物やら、
花やらが雑多に配置してあるところが多く、悲しくなります。
まさにデパートの陳列棚状態。

「ここのご主人は、その程度の嗜みしか持ち合わせてないんだなぁ…」と思うならまだいいですが、
「もしかして歓迎されてない客なのか」って思ってしまって、
それだけで「げんなり」してしまいます。


床の間のある和室が減ったと騒がれてますけど、
ちゃんとした室礼ができないのなら、
床の間なぞあっても無用の長物でしょう。
押入にしたほうがよっぽど…。


>こういう事を考えた事がない人に、考えるチャンスを作れたらいいなあ。

あぁなんと!そんな風に考えたことがありませんでした。
ですよね。嘆くばかりではなくて、行動を起こさねば。。。
とくぽんさん、ありがとうございます!
ゞとくぽんさん

そうですね〜。
おっしゃるとおりデザインを揃えるのって、
難しそうですよね。

建具や部材も集めることができたらいいんですが、
モデルケースとして建築を再現するのであれば、
できれば一から作りたいところですよねー!!!
それが回り回って、のちのちの前例となればなおさら意義深い♪
でも、実現には難しいんでしょうねー。
現在、職人さんや大工さんを、
このコミュにお呼びしようと画策中なんです☆祈っててくださいー。
前田建設ファンタジー営業部
http://www.maeda.co.jp/fantasy/

参考にはならないかもしれませんが、「再現する」ではなく「実現する」ことを大手ゼネコンの前田建設工業が真剣にやっております。技術的諸問題はもちろんのこと最終的には最も気になるコストと工期も見積書として出しております。

1.マジンガーZ格納庫
2.銀河鉄道999 メガロポリス中央ステーション
3.グランツーリスモ スピードウェイ
ゞケ N ゴさん

ステキなリンクありがとうございます!
前田建設スゴイですね。
技術上の問題からコストまで網羅したスタンスは大いに参考になります。
ある意味、私たちがしようとしているのは、
「再現」というよりも「実現」に近いですね。

確かに、名匠によって一度実現したいたものを、
現代に呼び起こすわけですから、
ニホンゴ的には「再現」なんでしょうが、
「再現」にともなう諸問題(技術的・文化的隔絶や材質不足)を考えると、
「再現」というレベルで納まるようなものではなく、
もはや「実現」の域に達しているような気がします。
そういった意味でも、前田建設のこの試みは、
とても考えさせられるものですね。

※個人的には999の中央ステーションはかなりツボでした。

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