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匿名出産コミュの[こうのとりのゆりかご]と[匿名出産]

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こうのとりのゆりかごと匿名出産を比較し、どちらがより適しているか、またどちらも必要なのかをを議論するトピです。
このトピはあくまでこうのとりのゆりかごが存在した上で匿名出産を考えるトピなので、どちらも不要であるという意見の方はメインコミュ(http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=12580643&comm_id=1563529)の意見交換所にご参加下さい。

私自身は、匿名出産はこうのとりのゆりかごと比較して
・出産時の赤ちゃんのケアや母体のケアができる
・匿名であっても母親と直接顔を合わせて話をすることができ、母親を説得しやすい
という点で、より安全で有効な方法だと考えています。
皆様のご意見もお寄せ下さい。

コメント(24)

日記の過去ログを読んで、どうしても気になる点があったので、具体策というよりは経験談として意見を。どこのトピに書けばよいのか迷ってしまったので、お手数ですが、もし問題があれば適当なトピに移動をお願いしたいのですけれど。

まぜっかえすようで申し訳ないのですが、性犯罪によって妊娠した場合についてです。

私は学生のときに性犯罪の被害にあっています。幸い、妊娠はしませんでした。
個人差があるとは思うのですが、被害からの回復には大変時間がかかります。私は事件から10年以上経っても、未だ回復に至っておりません。被害のことに関しては途中から健忘を起こしています。婦人科の検診ですらパニック状態に陥ることさえありました。

他人の視線、映像、音、そういうものが全て混乱の元になります。他人に話す、ということは、屈辱的なことです。そういう中で、もし妊娠していたらと考えると、誰にも相談できなかったと思います。自分の中で確実に育っていく命と、自分自身の存在との葛藤の中で正常な判断ができたとは思えません。親などという意識は持てないかもしれない。責任などと言われたら、私は自分の存在すら消したくなったのではないかと思います。

当時はモーニングアフターピルの存在も知りませんでした。誰かに相談ということも考えられませんでした。そのような場合、もし匿名出産、もしくは「コウノトリのゆりかご」があれば、私はそのシステムがあることに感謝したと思います。安全性の面から言えば、もちろん匿名出産です。ただ、そのときの精神状態と匿名出産をできる施設が、性犯罪の被害者に対する配慮ができるかどうかという点かなと思います。

性犯罪による妊娠の場合、説得はかなり慎重にしなくてはならないと思うのです。

もちろん一見、冷静な判断ができる人もいると思います。けれど、それは生きるために感情に蓋をしている場合があるのです。泣けるようになったら、それが回復の一歩なのだと私は言われました。

性犯罪による妊娠が、どれだけあるのか分かりませんが、責任と言われても私はぴんときません。ただ言えるのは、もし、そのような方がいたら、よくここまで頑張ったねということだけです。

いきなり、あまり表には出てこない例を出してしまい、そして冷静に書けなくて申し訳ないのですが、そういう例もあり得るということと、性犯罪の被害にあった後の心理状態を知る上での参考になればと思います。

参考までに、海外の例になりますが
小宅理沙「レイプで妊娠した女性の産む・産まないの自己決定−産育切り離しからみえてくるもの−」
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2005/0529kr.htm
 匿名出産に賛成。

 静玉の経験値から考えるところではありますが、妊娠出産は女性の「産む」という強いエネルギーに支えられていることは間違いのないところです。そして人間は社会的な動物でもありますので当然に他者の協力を得て「産む」エネルギーを担保します。匿名出産という選択肢がこうしたエネルギーを得られない女性の僅かばかりの支えになるのであれば私は賛成であります。それは女性が「産む」と決定する意思を尊重する為です。産む産まない論はここでは慎むとして、偏見を捨てて現実に育つ命を安全に出産していただきたいと思うのであります。

 こうした匿名出産によっては「女は責任感がない」と見られるのも女性へ評価であります。不倫相手の子供など理由によってはこうのとり…同様に責任逃れと見られる可能性はあります。安全な出産を支える上で私たち女性が負うべき自己責任という課題、そして匿名としなければならない社会的課題であります。

 追記するのは、匿名出産は女性の責任感を問うだけでなく、男性の理性のない無知を問うものである事も忘れてはならないと思うのであります。

 
>女性が負うべき自己責任という課題
についてもう少し言及いたします。

 国家は、女性へ子を沢山産んでほしいと望んでいる。それは国防、経済発展、生産能力向上には人的エネルギーが不可欠であるからである。国家はそういった根拠のもと堕胎禁止や親族法などの法律を作った。

 そこへ女性は国家へ、自由権を修正した自己決定権を基に子を産む事の決定及び選択の自由を主張した。妊娠出産(育児)は女性のものである。女性の自己の選択を尊重してほしい。これは自由権を修正されたもので患者の権利同様まだ確立した権利とは言い難いと評価されている。それはバースプランが法的証拠と認められていない(または採用されていない、またはバースプラン事態が確率していない)現状からもわかる。

 しかしリプロダクティブヘルツ/ライツが叫ばれ、患者の終末に関する権利が認められる昨今、こうした自己決定の権利が確立しつつある中で、突如「こうのとり」が出現し周産期における自己責任論が浮上した。

 女性は産む事に国家に対して自由(ほっといて欲しい)を求めた。世論が女性に求めるのは自由を求めるなら自分で責任をとれなのだ。つまりこうした産む事に決定権を持つ女性が国家支援を求めるという事にいかばかりか責任逃れと見られても仕方がない状況を作り出してしまったわけである。

 では女性はこの責任逃れ(匿名性)という問題を権利としてどう理論づけるか?(ここからは文献がないので静玉の持論です)そもそも自己決定権は干渉と不干渉が入り乱れ、都合のいい権利でもある。(二元論が成り立たない不完全要素がある)であるからこの権利を主張するには、国家(育ててほしい)との利害を調節し国家(産んでほしい)の要求を汲まなくてはならないと思うのです。

 国家の産んでほしいという要求には匿名出産との「産む」という共通の理解が得られる可能性が高い。ところが「育てる」という責任についてはやはり双方の主張に差異がある。匿名出産では女性が育児を放棄する可能性を持つ。つまり国家支援の要求(税金の投入)につながってくる。ここで女性に突きつけられるのは産みっぱなしでいいのか?という事になる。産んでやったから後は好きなようにしてくれでは、子も迷惑であるが国も迷惑なのである。(悪く言えば馬鹿な子供の量産はしたくないである)つまり匿名とするには必要な要件を限定する必要があるのである。私自身は堕胎要件の「経済的事情」を除く他の要件で足りると思います。(母子寡婦制度がある以上経済的支援は受けられる前提での制限。)国家は公共の福祉を担保しなくてはならない義務を負っている。つまりやむにやまれぬ者への最低限の保護は行わなくてはならない。女性と国家との協定には匿名出産への自由な利用は避けるべきという事であり、これが女性に課せられた責任であると思うのであります。

 では匿名出産において出産を選択しない者についての国家との調整はどうするのか?「産む」「育てる」どちらも選択しない場合やはり国家の指針通り堕胎要件に当てはめるべきであり、女性は法令を順守する責任を負うと思うのであります。

 子供は親の宝であります。さらに国家にとっても子供は宝なのであります。女性は「産む」事に決定権を持つ以上、責任ある行動と言動で「産む」という選択肢を考えて欲しいと思うのであります。

 匿名出産にも賛否両論ありきでしょう。その制限にも問題はあります。上記要件で救える命が限られる事も否めません。またアウトサイダーのほうが多いじゃないかという指摘もあるでしょう。私は「産む」意思の尊重という立場で現状の法律の限界を明確にし、女性には理性をもって自己責任を全うしてほしいという思いで書きました。
「産む性」であることは、ある意味「悲劇」だと思うことがあります。恵まれた環境、ごく平凡な「普通」の環境での、妊娠・出産は喜びを伴うものなのでしょう。

しかし何らかの困難を伴う妊娠というのは、「産む性」である女性に否応なしに課せられたもののように思います。匿名出産は、女性に課せられた「産む」ということに対する、救済・あるいは支援の意味があると私は考えます。

リプロダクティブ・ライツに関しては、私は全く不勉強なので誤解がありましたら教えていただきたいのですが、これは「性と生殖に関する健康」ですよね。産む・産まないに関わらず。

http://72.14.235.104/search?q=cache:TGKDFxShaTIJ:www.jbic.go.jp/japanese/research/report/paper/pdf/rp16_j01.pdf+%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%84/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%84&hl=ja&ct=clnk&cd=40

ちょっと長いですが上記のリンクの中ほどに、こう書いてあります。

「この権利を行使するにあたっては、(カップルと個人は)現在の子どもと将来生まれてくる子どものニーズおよび地域社会に対する責任を考慮に入れなければならない」こと、「すべての人々がこれらの権利を責任を持って行使できるよう推進することが、家族計画を含むリプロダクティブ・ヘルスの分野において政府および地域が支援する政策とプログラムの根底になければならない」こと、また「このような取り組みの一環として、相互に尊敬しあう対等な男女関係を促進し、特に思春期の若者が自分のセクシュアリティに積極的に、かつ責任を持って対処できるよう、教育とサービスのニーズを満たすことに最大の関心を払わなければならない」ことを喚起している(UN 1995, (邦訳, 世界の動き社)p.35-36)。

これを私は、女性の自己責任というよりは、

カップルと個人は社会に対する責任を考慮に入れなければならない。
その根底には政府および地域が支援する政策がなければならない。

と読みました。つまり、国家の支援が前提になければならないということであって、女性と国家の権利の対立ではなく、全ての男女と国家の共同作業なのではないかと思うのです。さらに言うならば、これは「健康問題」であり、その人らしく生きる権利なのではないかと思います。

国家のために女性が責任を負うのではなく、全ての国民の健康のために国家があることを意味しているのではないかと私はとらえたのですが、何せ不勉強なもので他の方の意見も聞きたいところです。

また「公共の福祉」という言葉に関しては、以下のリンク先の文章が分かりやすかったです。

http://www.jicl.jp/chuukou/backnumber/09.html

ちょっと、トピずれしたかなと思ったんですが、匿名出産を考えるときに、上記の理念を当てはめると少し納得できる部分があるのかなとも思いました。
>他の方の意見を聞きたいところです。
と言われていますが少し補足をさせて下さい。一稿が大変な悪文でしたので修正しました。すみません。

ののかさん、非常に進歩的で且つ具体的なご意見に感服の至りであります。そしてご自身のカムアウトを心より敬服いたします。>2、3についてはののかさん方の立場を刺激してはと思い産む決定権主体の原則例外の発言を控えました。女性が女性がと繰り返しましたので、結果それがプレッシャーになってしまったようで申し訳ありません。

ののかさんのご指摘どうり「産む決定権」主体は「カップルと個人」という事で間違いないと思います。国が干渉するものではないし、第三者が干渉するものではないと思います。では「カップルと個人」の個人とは誰をさすか?と考えるとやはりののかさんのような立場の方ではないかと思う訳です。かつて法律は不可抗力で妊娠した場合でも、堕胎をする為の法律要件は相手の同意というものが必須であり、否応なく産む選択に限られてしまう事が現状でした。そこでアメリカのテキサス州Row判決(1990)はプライバシー権を修正し(後の自己決定権)妊娠出産の決定権主体の原則が女性にあると判決ました。産む決定権がカップルと個人にあるとした時、やはり原則は女性にあり、相続問題に絡む場合例外としてカップルの同意によるのではないかと思う訳です。(夫婦同意の妊娠であればもちろん同意の出産という事は慣例でしょう) この判決から自己決定権及び妊娠出産の決定権が女性にあるという権利が発生したと言われています。現状はここまでが女性に対する確立した権利として主張できるもので、リプロダクティブヘルツ/ライツ=法律とは言い切れないのが現状と見受けます。男女機会均等もありますが…現状プログラム的にとれますね。

>4つまり、国家の支援が前提になければならないということであって、女性と国家の権利の対立ではなく、全ての男女と国家の共同作業なのではないかと思うのです。

このご意見は、立憲主義という理念で伊藤塾長が分かりやすく述べておられるので要所を抜粋していきたいと思います。
http://www.jicl.jp/chuukou/backnumber/09.html を参照。
>憲法は、国家権力に歯止めをかけて、国民の人権を守るために生まれました。
これが平たく言う立憲主義です。国家と共同作業を行うという事は、国民の権利をもって国会に女性の権利を主張することができる自由を持つ。これが国家権力への歯止めです。例:柳沢大臣が女性を「産む機械」と失言したにもかかわらず辞めない辞めさせれない事は女性性への傍観になり大変苛々しい事実です。立法は国民の手で決定し、行政によって運営されます。(三権分立。これも立憲主義の一つ)つまり「国家の支援」=行政サービスは国民の決定(決定機関である国会)に従わなくてはならないという事です。我々女性又は国民が声をあげ匿名出産の権利を確立しなくては何も変わらない。悪くすれば産む機械にされてしまう訳です。こうしたコミュで女性が意見を交わすことは非常に有意義で且つ女性の権利とは何かを問ういいチャンスだと思います。
>人の人権がバランスよく保障されるように、人権と人権の衝突を調整することを、憲法は「公共の福祉」と呼んだのです。
私は国家と女性の権利対立という体系で書きました。そもそも
>日本語の「公」(公共の福祉)はもともと、「天皇」や「国家」をさしました。とあるように公とは国家であるという意見が日本においては根強いのであります。伊藤塾長は人権派ですので私のように国家と決めつける事はされません。強いてまとめてしまうと国と社会(人と人)の区別より「衝突の調整」という事が重要ではないかと思う訳であります。>3にある「公共の福祉の担保」「国家との調整」とは権利の利害調整が必要である事を強調したいと思います。

あまり言い訳をしてるとコミュの趣旨に反しますのでここまでに。法治国家日本では匿名出産もこうのとりもやはり行政の認可を必要とします。行政の認可すなわち国会の決定の範囲での認可。という構造からも女性が声をあげ権利を獲得していく行動は必要不可欠要素と思いますが、皆さんいかがでしょうか?
こうのとりのコミュから来ました。
上記の議論を拝見して学生時代に習った自由主義的な思想にちょっと近いかなと思いましたので簡単にリンクだけ紹介します。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%CD%B3%BC%E7%B5%C1

匿名出産に関する私見ですが、母体保護の観点からは確かに賛成です。
こうしないと望まない妊娠をしてしまい、相談すらできないまま、1人で出産せざるを得ないような状況を回避する上では有効と思われるためです。

ただし、母親を説得することが本当に良い事か、という問題については正直わかりません。
説得に応じて育てる場合、ケアがあるならこれは有効でしょう。
説得したから、「じゃあ,頑張って育ててね。」では、ゆりかごのほうが良いでしょう。説得に応じて頑張った結果、親子で共倒れになり本末転倒です。
逆に説得しても子供を引き取る意思がない場合、これは育てたくない親なら仕方ない。結果はゆりかごと同じです。
育てないけどどうしても無理(主に経済的な事情かな)という場合は、経済的な補助が必要でしょう。精神的なダメージに由来する場合は、カウンセリング等のケアが必要と思いますが、経済的な事情がある場合、これも難しいでしょう。
カウンセリングにも保険がきけばいいんですけどね。カウンセラーは必ず医師なのかな?この辺はもう少し追加調査が必要だと思います。時間見つけて調べてみます。
社会システム構築には相当な時間がかかりそうですね。
貧富の差拡大防止の観点からは重要な気がします。

不勉強で申し訳ありませんが、匿名出産とは、どのような状況をさすのでしょうか。病院等の受付などは通常通り行い、出産後匿名とする、といったイメージで正しいのでしょうか。
 長くフリーズしていたコミュが動き出したようでうれしいく思います。
 
 匿名出産に関してはドイツの運営方法を例にこちらで詳しく説明されてます。
http://www.citywave.com/news/2007/03/_2007_3_19.html

 リベラルな思想と言うものは感性や自然などを尊重するもの。しかし、はたしてそれが社会をにとって正しいか疑問がもたれる事が欠点でしょう。匿名出産にしてもこうのとりにしてもそういう疑問がどうしても湧く問題です。この問題には所謂、ニューリベラリズムでいう社会的条件の確保が必要なんでしょうね。

 匿名出産はこうのとりに支えられて成り立つものと思う訳です。思惑として、産まれた子は実母または実父が育てるのが最善という倫理観を崩したくない。(学術的にはその方が良いとも言われている。)というわずかな希望にすがっている様にも見え、それが社会的条件の確保にも取れると思う訳です。
 
 少年院の存在議論にもあがる威嚇か更生かという議論で言うと、こうのとりはどちらかと言うと威嚇なんだと思います。子捨てなんてなんてことをするんだ、無責任な人間め!という社会的制裁や威嚇がどうしてもついて回ります。だからむしろ子捨てを助長しないためにもあって良い。匿名出産はどちらかと言うと更生に近いかと思います。当然匿名で出産する非難は否めませんが親育てが若干可能な点では更生ととらえられると思う訳です。こちらも当然あっても良い。やはり両方が相互に依存しあう形で運営できればいいのではないかと思います。

 匿名を選ぶ女性はたぶん社会生活上何らかのハンデを持っていると考えると、出産子育てに必要なエネルギー(身体、精神、経済、パートナー)が欠落している。たとえ産んでもそのエネルギーが無くては母子共倒れです。
 支援にはまずコーディネーター中心に医療、こども保育、心理士、税金による経済支援、住居施設、労働支援、そして共に育児をしてくれる人材または里親制度が不可欠で、どれが欠けてもシステムは上手く機能せず、中途半端な支援では逆に女性を苦しめる事になりかねない。でしょうと思う訳でありますが、皆さんいかがでしょうか?

こうのとりのゆりかごにせよ匿名出産にせよ、新たな試みを始める場合、メリットとデメリットに対しての指摘があるのは当然のことだと思っています。
ただしこの問題では、デメリットを克服するまでの対応に極端に多大な時間と労力が必要ですよね。

>支援にはまずコーディネーター中心に医療、こども保育、心理士、税金による経 済支援、住居施設、労働支援、そして共に育児をしてくれる人材または里親制度が不可欠で、どれが欠けてもシステムは上手く機能せず、中途半端な支援では逆に女性を苦しめる事になりかねない。でしょうと思う訳でありますが、皆さんいかがでしょうか?

これは正しいとは思うんです。問題はそれを整える上での優先順位の判断、資金と人材確保ですよね。
ただし、整備までにどの程度の資金と人材と時間の投入が必要だと思いますか?
ちなみにこうのとりにも匿名出産にも反対ではありません。必要だと思いますが、システムが無いままで話を進めるのはやはり危険だと思うんです。最低限システム作りに取り掛かる事が必要だと思います。
特に支援体制がいつまでに揃うのかは重要で、例えば3年程度で揃うならすぐに開始するべきだと思っています。逆に10年たってもシステムにまったく目処が立たないならば慌てて始めないほうが良い。現状できる事をある程度やってから始めるべき、とは思います。対応後に開始して、それでも出てくる問題ならばそれはそのとき充分に対応可能でしょう。
みんなで「あれもいる、これもいる…」って言っても当然収拾つかないわけで、まず最低限必要な要素を3つくらい抽出してそれへの対応を進めるのが、一番の近道だと思っています。
この場合は、カウンセラー、里親、雇用支援かなと思いますが、いかがでしょうか。

ちなみに、現状の社会システムでも現状が改善できる見込みがあるならば、当然開始には賛成です。多分良くなるでしょうが、こうのとりコミュでも似たような議論はされており、抜本的な解決には至らず、社会システムの構築が別途必要だとは思います。
 こうのとりでは目的論から方法論に展開しているのですね。素晴らしい進歩ですね。皆さんの問題に対する関心の高さに感服の至りであります。

>ただし、整備までにどの程度の資金と人材と時間の投入が必要だと思いますか?
kyamiさんの質問に私見ではありますがお答えしたいと思います。
 まず「3つの要素」に関してはカウンセラー、里親、雇用支援という抽出には賛成であります。今後3〜5年における課題はカウンセラーがコーディネートができる体制を持つこと(NPOの設立。現状でも立ち上げている方がおられます)。日本における里親制度確立(これは地方レベルでもできるでしょう)。もしくは海外里親団体との繋ぎを持つ。そして子供を持ちながら働ける雇用体制の確立(企業内での託児や女性雇用の促進)でしょうか。
 最終的な構想としてはコーディネーターが医師、心理士、キャリアコンサルタント、里親コーディネーターと個々に契約をし妊婦の必要に応じてコーディネートしていくことができればいいのかと思う訳です。箱ものはあまり好きではないのですが匿名出産を希望する女性が生活に困窮していたら、DV被害者だったら、実家族には知られてはならないケースだったらという想定があるとしたら、妊娠期初期から身分を明かさないまま保護を必要とするかも知れません。そうすると長期支援ができる生活施設と言うものが必要になります。身分を隠すと言う事になると現状の社会生活の中ではかなり難しいと想定する事から施設の必要性は高いと思います。
所謂母子寮の運営ですね。(仮に施設かあるものとして1ヶ月の入所経費約10万(食事込み)。健診出産費約60万。最長入所して子供が3歳になるまで4年支援したとして約500万。寮母年収300万。施設管理など年間約1000万。団体理事などの給与年収約300万。年間経費約3000万+α) 
 という短絡的ではありますがシステム構築を考えています。では資金と言う問題ですが国の税金の投入か、NPOなどの寄付団体か。
 想像ではありますが、残念ながら今の男性優位の日本では、国の一般会計には絶対ならない事業でしょうね。となると何か奇跡でも起きて特別会計から捻出され厚生省か文部省の外郭団体として予算を組んでもらえたら安泰でしょうね。でもそんなリベラルな族議員はいるんでしょうか。これは10年待っても期待薄。
 では地方と言うとこれも問題意識の高さが必要でしょうね。熊本県や慈恵病院あたりでは可能かも知れませんね。ただ匿名出産に関しては素性が知れませんから他県の人に税金支援となると市県民からブーイングが起こるかも知れませんね。地方では里親制度はできるでしょうね。一部県レベルではやっているらしい。
 となるとNPOなのかと思うのですがなかなか資金調達が難しいと聞いています。何せ団体としては得るものが無いですから資金援助が途絶えればジエンドですね。匿名出産やこうのとり、里親支援などは人間としての存在理由を大事にしている事が大事なので今の社会倫理観で支援を求める事は難しいことでしょうね。では資金をどうするか?ひとつ考えているのはCSRを活用する。企業は社会還元としての役割を果たし、優良企業イメージとしてのメリットを持たせる。企業が乗ればの話ですが。里親制度を私的にやっている団体での成功例としてはカトリックなどの慈善団体ですね。欧米のカトリックつながりにより里親探しは広く行われています。我が日本においても授かった命を社会で育てようと言う意識が高まると良いのですがね。

ーまとめー
 システム構築にはカウンセラー兼団体を仕切れるコーディネーターの発掘。NPOとして医療(医師会や看護協会など)、企業、地方、個人に勉強会やチャリティーを持ちかける。多方面でつながりを持ち、仮契約にこぎつける。マスコミなどで知名度をあげる。3年経っても1000万以上の融資が得られなければ解散。(銀行融資が望めないから)

 現実味のない話でもありますが、具体なシステムと言われるとこの程度しか思いつきません。スミマセン。

静玉さま
ご回答ありがとうございます。以前こうのとりのコミュでゆりかごを維持していく上で必要な資金の試算を行いました。ゆりかごに預けられる件数を年間200件としたところ、年間15億円程度でした。(実際にはおそらくもっとかかります。)
カウンセラーの整備にはおそらくもっとかかります。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=18217543&comm_id=1563529

母子寮の提案ですが、母子の保護という観点からは同意できるのですが、気になる点を挙げてみます。解決可能なら寮の設置には賛成です。
(1)費用的問題
毎月10万円の支払い能力がある人なら、そもそも匿名出産やこうのとりのゆりかごのお世話にならなくても平気な人が多いのではないか。こうのとりのコミュでも議論されたことですが、経済的な事情は結構大きなウエイトを占めると思うんです。
ただし、だからといって極端に安価にすると、別目的の人間が入寮してしまいます。
(2)社会的認知度の問題
母子寮を社会的に広く認知してもらうためにはまず母子寮のことを社会的に認知させる必要があります。ところが、母子寮にはある程度匿名性が要求されるため、矛盾した要求を持つことになります。
(3)人員確保問題
理想とする形態には同意ですが、現在児童保護施設関連(保育士、児童指導員等)、病院(小児科医、看護士)、里親すべてが人不足です。
特に小児科医の場合、人員育成に極端に長い時間を要するため(大学だけでも6年、しかも不足しているのは小児科のみではない)、さらに対策が必要です。まして医師を簡単に広き門にするわけにもいきません。

次にCSRに関してですが、非常にいい着眼点だと思います。こうのとり、匿名出産を一連の社会システムとして確立させる上でも有効だと思います。
匿名性の維持崩壊と憲法違反(職業選択の自由)の危険性もありますが、企業からの寄付(あくまで企業連合体とする)により、生活補助金、奨学金を運営します。これらの恩恵にあずかった子供たちに対し、協賛企業は就職の際に優先的に人員確保できる。企業はイメージ向上と人員確保が同時に行える、というシステムも可能かもしれません。これからの人口減少の中で優秀な人材を確保することは各企業ならびに国にとってもかなりの優先事項でしょう。このようなシステムを立ち上げれば協賛企業はかなりの数になり、職業選択の自由を維持しつつ、母子等への補助も可能なんじぁ無いかなと思っています。また、個人情報保護法により、匿名性もかなり広い範囲で確保は可能だと思っています。いかがでしょう。
kyamiさま
お返事を頂きありがとうございます。適切且つ具体的なご指摘ありがとうございます。大変勉強になります。

経費に関しては、建物など設備費を全部用意できた時点からの年間経費を出し、嘱託員の費用が入っていませんので、たぶんこちらの事業も億単位になるかと思います。CSRを活用するのであれば双方単独で事業を起こさない方が良いかとも思います。匿名出産、こうのとり、里親が三つ巴の方がシステムとしてはスムーズにいくような気がします。

?入所経費はこちらの支出です。経済的事情を抱える方がほとんどでしょうから当事者の方には負担なしです。少しでも自立できる資力があれば早期退所を計画していくような支援で良いかと思います。食事や生活費などを自己負担し住居だけの支援もありで考えました。ともなると不要支援者が紛れ込む可能性大です。この辺は社会的条件の確保なんでしょうね。具体的には資力、犯罪度、生命緊急性などでしょうか。

?母子寮の社会的アピールと匿名性との矛盾は「母子寮システムの開示」で留まるようにしたいところですが、こうのとりの現状からみてもマスコミの力が大きすぎて、やはり匿名性の確保は当面困難と想定するか…マスコミ団体にCSRを持ちかけ仲間にしてしまいコントロールするかとも考えてみました。(所謂、ACですね。あれは言いっぱなしで説得力がないぞと脅す。いえいえ、ACで子供を抱きしめろというなら具体的に抱きしめてみませんかと提案する。)

?人員確保。頭の痛い問題でもありますが日本人に限定せず募集する事が大事ではないかと思います。特にカウンセラーは実績のない日本では限界がありますので期間限定でも経験のある外国人スタッフは必要かと思います。とくにこういう分野に詳しいカトリック関係者は参加してくれると思いますよ。保育、児童指導員は大学などから青田買いですね。産科医師、助産師等は常勤でなくても彼らの通常運営の中でこちらが資金さえ提供すれば動いてくれます。ただし入院管理中の匿名性という問題だけクリアーしなくてはならないと思います。これは医師との契約で縛りをつけておけばOK。kyamiさんが言われるように小児科医師が一番の問題ですね。保護ケースでは産前ではなくいきなり産みっぱなし状態の早産期の新生児の保護も考えられますから、新生児管理のできる小児科医の確保が必要です。大変困難である事は確かですね。医師会の理解を得られるかが鍵ですね。医師も社会的貢献については責任のある立場ですから、こちらが企業支援が確かな団体であると分かれば同じテーブルで話くらいは聞いてくれると思いますよ。

 CSRに関しては私もkyamiさんと同様に考えていました。職業選択の自由がネックだなーと思いつつ、こちらが売れる(人身売買になりかねない言い方ですみません)モノはやはり授かった子供であるなと…否しかし、子供の将来が確保されると考えれば、強ち企業も究極の青田買いと思ってくれるかも知れませんな。ようは企業さんへの売り込み方ですね。昨今個人情報での保護は硬いと思います。

 すべてにおいてですが、資金、人材は既存で済む事はないでしょう。資金を集めながら、チャリティーと勉強会を何度もしながら、仮契約を取りつけながら、点を線で結んでいくしかないと思っています。未来ある子供たちを放り出すような事はできませんので硬い基盤をしっかりと作り上げなければならないでしょうな。

 あと、言っている自分が「できるか?」と言われると薄情ですが気持はあっても肝心の設立までの金銭的余裕がないと言わざるを得ません。匿名を想定した助産施設の設立、または海外の里親団体を日本に誘致し既存システムで運営するくらいが自信の範囲です。これも10〜20年計画ですのでkyamiさんが言われるように計画倒れの可能性が否めません。力のない自分を諫めています。




静玉さま
お返事ありがとうございます。計画を実行に移すのはこれはもう個人ではないと考えています。コウノトリにしても、同様ですが。
資金さえクリアできれば、大体の人材確保も可能と考えています。(医者、看護士の問題は別)
税金を投入するのであれば、現実的な対策として法人税の見直しと高額所得者への増税による資金集め、無駄遣いの洗い直しでロスを減らしたうえで低所得者の税金を下げるくらいでしょうね。CSRは仮定なのであえて外しました。

日本の所得格差はだんだんアメリカ同様拡大してきています。逆に現在先進国の中でも経済的に安定しているドイツなどは、アメリカなどと比較して所得格差が縮小傾向にあるらしいです。
経済にすべての原因を求めるつもりはありませんが、明らかに経済格差が広がってきているなぁとは感じています。また、経済格差は治安悪化にもつながるそうです。
治安悪化=子捨て並びに匿名出産の増加という事ですね。

格差問題ならず色々な意味で法人税の見直し、高額所得者の増税をしないと30歳以下の世代は皆ワーキングプアなんじゃないかと…。

格差が広がれば底辺では悪が育つのは想定される事ですから、将来そのツケを払わざるを得なくなるでしょうね。自分達ではないとでも思っておられるんでしょうかね。相互扶助の気持ちがあれば、弱者への所得移転を考えるのは当たり前のようにも思いますが、なかなかそこまでの倫理観は持ち合わせないものなんでしょうか?(あ、これは国政を担う方々への嫌味です。)

年金の一元税方式の世論が高まっていますのでこれを期に社会保障の見直しのきっかけになって欲しいものです。社会保障費が本当に社会的弱者に行き届くように願います。
>治安悪化=子捨て並びに匿名出産の増加という事ですね。
すいません、言葉足らずで。もしかしたら同じような認識かもしれませんが、こんな風に考えました。
経済格差の拡大→育児が不可能な世帯の比率増大  ?
同時に経済格差の拡大→教育格差         ?
教育格差→就職条件の格差→経済格差(ループ)   ?
教育格差→避妊等の基礎的な知識の欠落      ?
治安の悪化→暴行等による「望まない妊娠」の増加 ?

順番がバラバラで申し訳ないのですが、
?と?のループで?や?が進み、経済格差が治安の悪化を招くと?の要素となります。結果として、静玉さんのおっしゃる状況になると考えています。

>相互扶助の気持ちがあれば、弱者への所得移転を考えるのは当たり前のようにも思いますが、なかなかそこまでの倫理観は持ち合わせないものなんでしょうか?

期待しないほうが良いと思います(笑)

日本は資源の無い国なので、国際社会で生き残るには技術力しかないと思っています。なので教育は必須で、今の格差拡大社会→教育格差の流れは、国にとっても結構なピンチかなって思っています。
円の価値が落ちたら何も買えなくなるのに。
国政を担う方々も、もうちょっと危機感もって取組んでほしいですね。倫理観なんて期待してないし、自己防衛のためって動機でもいいから、税制とか見直してほしいです…
はじめまして。皆さんの貴重な意見、私自身の能力不足で全てをきちんと読み込み理解することができないままのコメントで申し訳ありません。

今私は赤ちゃんの舟という団体で活動しています。

母体はJUSTというNPO団体です。様々なトラウマのサバイバーによる当事者による当事者のための支援団体です。

連携するクリニックは、長年独自の家族療法により、虐待やDV、依存症や引きこもりの問題に尽力されてきた斎藤学先生のクリニックで、弁護士やソーシャルワーカーと連携しながら活動しています。

運営は非常に厳しい状況ながらも、何とかこれまでは活動を維持してきました。

私自身は20代前半に中絶経験があり、今は一児の母ですが、今になり、どんな支援があれば当時産む決断ができたかを考えますと、匿名出産というシステムに行きつきました。

全国区に広げるのは大きな夢ではありますが、まず足元のできることから何かとっかかりをつかめないかと思案しています。

例えば、さいとうクリニックには既に小児科医、精神科医、ソーシャルワーカーがおり、また大きな特徴としてデイナイトケアが受けられ、かつ様々な困難の体験をして母になっている仲間の自助ミーティングがあります。


このクリニックと近距離の出産が可能な病院や、助産施設と連携することで、まず一ヶ所でも、匿名出産が可能なネットワークをつくれないものでしょうか。


日本独自の文化背景もあり、ドイツのモデルをいきなり実現するのは、きっとすごく難しいと思います。

今あるものを活用しつなげて、何かできないものでしょうか。

皆さんのお知恵を拝借できましたら幸いです。
> 菜菜さん

重要なご指摘ありがとうございます。不勉強ゆえ、匿名性の定義については全く曖昧でした。

私は、まずは前者をイメージしていました。完全な匿名は、今現在すぐに実行することは難しいと感じます。

例えば、高校生で妊娠などの場合、お腹が目立つようになってから出産して落ち着くまで、短くて半年くらいを、地域から離れたところで過ごして産み、特別養子縁組みで子を託し、本人はもとの地域に帰るといったことをイメージしていました。

ただ、半年となると滞在にはシェルター的な場所は必要ですね。

しかし、何とか道を作りたいものです。
今、母子寮も民間のシェルターも常に定員いっぱいという状況ですよね。

特別養子縁組みを希望する妊婦さんに限定した民間シェルターを作る案は、皆さんどう思われますか?

お腹が一目で目立つのは、個人差もありますが28週くらいからでしょうか?もっと早いかな…

28週〜産後2週間、合計14週、約4か月を過ごしてもらう特別養子縁組み希望妊婦専門シェルターなら、言葉は悪いのですが回転を早くでき、一人でも多くの女性の出産を応援できると思いました。

特別養子縁組み希望妊婦限定の民間シェルターを起点にして、精神科医、弁護士、ソーシャルワーカーが連携した専門家集団、特別養子縁組みコーディネートをする民間団体、妊婦と同じような体験をした仲間の自助グループが連携したら、予期せぬ妊娠、特に若年妊娠、心の病がある状態での妊娠、など周囲が堕胎をすすめるような状況の女性が産める匿名性の高い出産環境が作れるのではないかと思いました。

皆さんのご意見をお聞かせください。
菜菜さん、コメントありがとうございます。
極小規模ですでにあるんですね。
もしその情報お持ちでしたらメッセいただけると嬉しいです。
自分でも調べてみます。

統計、よろしくお願いいたします。
菜菜さん、ありがとうございます。
上記コミュニティに早速参加申請いたしました。

また、【中絶ではなく産めるために】コミュでまとめられている支援情報の充実ぶりに、日頃から深く敬意をいだいています。赤ちゃんの舟にも、こうした情報を掲載したいと思っていますので、その際には参考にさせてください。よろしくお願いいたします。

また統計については、ご多忙の中の貴重な時間をさいてくださり、恐縮しております。ご無理なさらないようお願いいたします。私も探してみます。

感謝いたします。

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