[dir] 動物・獣医療コミュの4/3南大西洋でペンギン救出作戦、貨物船座礁で重油まみれ

南大西洋でペンギン救出作戦、貨物船座礁で重油まみれ
CNN.co.jp 4月3日(日)13時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110403-00000009-cnn-int

（CNN）　南大西洋で貨物船が座礁して重油などが流出し、周囲にすむペンギンが被害を受けた。油まみれになったペンギンを助けようと、地元当局者や住民らが救出作戦に取り組んでいる。

英領ナイチンゲール島付近で3月16日、大豆6万トンと重油1500トンを積んでブラジルからシンガポールへ向かっていたマルタ船籍の船が座礁、大破した。

乗組員22人は別の船に救助された。その場面を撮影した映像には、漏れ出した重油をかぶるペンギンの姿が映っていた。同島の自然保護機関によると、キタイワトビペンギン数千羽が流出した重油やディーゼル燃料にまみれ、少なくとも300羽が死んだ。

救出チームはゴムボートや漁船を使って近くの英領トリスタンダクーニャ島に設けた臨時施設へペンギンを運び、手当てを試みている。作戦は当初、強風と荒波で難航したが、これまでに5000羽近くが助け出された。作戦に参加する英国鳥類保護協会（RSPB）の報道担当者によると、ペンギンはちょうど羽毛が生え変わる時期で絶食状態にあったため、栄養補給を急ぐ必要があるという。

この海域に連なるトリスタンダクーニャ島など6島の人口は約300人。貨物船事故が地元住民の漁業に及ぼす影響も懸念される。ペンギンの数は約15万羽と推定される。RSPBによると、キタイワトビペンギンは絶滅の危険性が非常に高い動物のひとつに挙げられている。